自作メタルジグとしてこのブログで何回も登場している鉄男の作り方を紹介します。
このジグの釣果についてはブログでも詳しくご紹介していますが、さらに詳しいアクションや釣り方なんかも紹介します。
もし気に入ったら実際に作ってみてください。

鉄男の作り方を動画でざっくり紹介
今回も鉄男の作り方について動画ブログでざっくりと紹介しています。
作り方はもちろんですが、詳しいアクションやシステムの説明なんかもしています。
まぁとにかく自作ルアーかつ特殊なルアーということでダラダラと語っていますが、このブログではきちんと文章でまとめていきたいです。
鉄男の特徴
まずは鉄男の特徴についてです。
以前のブログでも詳しく解説しましたが、鉄男はもともとジャクソンさんが発売しているルアー「ダニエル」のコピーとして出発しました。
コピーの目的は、ジャクソンさんがダニエルの3g以上は発売してくれないから。
まじで本当にその点は何度も言いたいんですけど。
ジャクソンさん、ダニエルのネイティブバージョン作って!
とお願いしてもはじまらない。
ならスクラップ&ビルドだろってことで自分でコピーを作ってみると、ダニエルの弱点に気が付き、さらにトラウトフィッシングに対応させるために改良。
結果できてしまったのが鉄男というわけです。
アクションは鉄男の種類によって変わりますが、基本はミノーライクなウォブンロール。
ヘッドは斜めを上を向いた状態で、ボディ中心、もしくは下半身を中心に動きます。
メタルジグだけに飛距離は抜群。
背中フックで根掛減少。
浮き上がり性能を持たせることができるので、全レンジ対応です。
鉄男はチャターのシステムを流用したメタルジグ
鉄男がメタルジグながらミノーのようなウォブリングアクションを起こせるのは、そのシステムがチャターを流用したものだからです。
この部分は鉄男の元ネタとなったジャクソンのダニエルにも言えます。
そもそも、メタルジグなのか、ミノーなのか、それともバイブレーションなのかいまいちはっきりとせず、ウォブリングの仕組みについても言及されていないダニエル。
しかし実際に使用した結果、その構造はチャターに酷似しているとわかりました。
チャターはネイティブトラウトを狙う人にはピンと来ないでしょうが、バスフィッシングなどでは数年前から流行しているメタル系ルアーの一種です。
この金属部分のプレートがチャター。
アクションなどはユーチューブの動画などを見てもらえばわかるでしょうが、ボディ下部のウェイトとなるジグを軸として、スナップを付けるアイの位置により強制的に斜めになるように設計されたプレートが激しく水流を受けて震えることで魚を誘います。
このプレート部分をそのままルアー本体にするとどうなるのか?
チャターと同じく強制的に斜めになるようにアイの位置を決め、プレートを縦にしてボディ下部とプレートの側面で流れを受けるようにすること。そして重心をプレート後方に設置する。
そうしてチャターの左右へのシェイクをゆるめ、本来はジグを中心としていたシェイクの重心をボディのほぼ中心に移してミノーのようなウォブリングを生んでいるのがダニエルであり、それを元に今回制作するのが鉄男というわけです。
さて、アクションの秘密をバラしたところでジャクソンさんに殺されそうなので(たぶんこれは社外秘)さっさと詳しい作り方について説明しましょう。
鉄男を作るために必要なアイテム
鉄男を作るのはとても簡単。
ミノーを作る、もしくはメタルジグを作るよりもコストパフォーマンスに優れています。
それも金銭的コストだけでなく、制作までの時間的コストも少なく頑丈なのが特徴です。
必要となるアイテム
・ステンレス鉄板(0.5mm程度)
・割りビシ(ガン玉でも可能)
・アロンα
・2液エキポジ接着剤
・ドリルorバイス(穴開け用)
・シングルフック4番(ガマカツがおすすめ)
・石膏粘土(100円)
ここに塗装用塗料やホログラムシート、アルミテープなどをお好みで加えてください。
ステンレス板は0.5mm程度がベスト。このサイズなら大きめのハサミでカットできます。
1・ステンレス板をカットする
まずはステンレス板をカットします。
ステンレス板は横4~6㎝、縦は5mm前後にするのがおすすめです。
切り出したステンレス板は写真のようにカットします。
重要なのは、フロント部分を斜めにカットすること。
ここはダニエルとまったく一緒です。
カットした部分に、後で装着するスプリットリングが当たることになるのですが、その角度がルアーを強制的に斜めにします。
ルアーが斜めになるほど当然アクションは激しくなり、抵抗も強くなるので浮き上がりやすくなります。
ミノーライクさを求めるならルアーに対して水平に近いほうが良いです。
2・穴を開ける
続いて切り出したステンレス板に穴を開けます。
穴を開けるのはフロント、背中、そしてリアの三つです。
コツは、あまり淵ギリギリに穴をあけないこと。
強度を出すためにも、淵の穴は最低2mmは開けておきましょう。
3・ウェイトを装着する
ウェイトとなるのは割りビシやがん玉です。
装着するのは、ルアーのお尻の部分。
ここでもウェイトの位置によってアクションが変わるので注意しましょう。
お尻にいけば行くほどフロントの動きが激しい
お尻ギリギリにウェイトを集中させると、かなりタイトで激しい動きになります。
アクションの質はミノーというより、もはやウォブリングのバイブレーション。
アピール力が高まり、浮き上がりやすく飛距離も出やすくなります。
接着は密着度最強のアロンαがおすすめです。
お尻から少し離すとミノーアクション
お尻から少し離れた位置にウェイトを集めると、よりミノーよりのアクションになります。
ボディ中心に近づけるほどアクションはワイドになっていき、ルアーの姿勢は水平へと近づきます。
飛距離は出ませんが、ベイトに似せたミノーアクションが欲しい時にはウェイトを少しお尻から離したほうが良いです。
ウェイトは5g~10gがおすすめ
現在作ってきた鉄男のウェイトは5g~10gまでがアクションの質が良いと感じました。
コメント
以前、鉄男を紹介されていた際にウェイト部分の形成が気になっていました。粘土だったんですね。参考にさせて頂きますm(_ _)m
ルアーフックも100本400円位で買えるチヌ針をスイムフックにしたらコストが更に下がりそうですね。
αトラウトさんとは渓流歴もお金を掛けないスタンスもルアー自作もダニエル好き等、共通点が多く勝手に親近感を持ってブログ読まさせてもらってます。
ケムシさん>コメントありがとうございます!
ウェイト部分はコストを下げるために石膏粘土で作っております。
そのままでもアクションするので面倒だなと思ったら粘土を使わずともOKです。
確かにチヌ針を使えばかなりのコストダウンが可能ですね!
冬なんで釣りにいくチャンスがないので、今度はスイミングフック制作をしていきます。
色々共通点が多いということでありがたい限りです。
ダニエルは非常に面白い機構をそなえているわりにはシンプルで扱いやすいルアーですごく好きです。今後さらに進化するルアーの分野ではと期待してやみません。