冬のトラウトは夜釣が可能なのか?

トラウト考察

寒い。そして疲れた。

現在、自宅に戻りようやく入れたホットコーヒーと炬燵で暖を取りながらこのブログを書いています。

もはや満身創痍。

病み上がりながらもついに衝動を抑えきれなかったがあまり、釣りに行ったは良いものの、あまりの体力の消耗に多少後悔すらしている。

 

しかし、僕は先日書いたブログのとおり、もはやどうしようもない釣り症候群に掛かっている。

となれば、病み上がりであろうとも釣りに行くしかない。もはや動くことはできずとも、体にゾンベイトを差し込んでも釣りに行くしかないのだ。

 

ただ、今回病み上がりながら釣りにいったのは、ただ釣りがしたかったわけではない。

釣りに行っていない間に作っていたルアーのテスト。この時期に凍結していない河川捜し。

そして、冬のトラウトの習性に関するある興味深い記事を見たからだ。

冬のトラウトは夜間に動き出すと博士は言った

 

病に伏せている間、僕は冬のトラウトの習性についてネットで調べていた。

ちなみに僕はネットサーフィンのプロだ。いかなるWi-Fiをも乗りこなし、ありらゆる情報を手に入れる天才ネットサーファーである。

今回もそのサーフィン技術を用い、目的の情報にたどり着くまで多少のルアーと、ユーチューブと音楽をチェック、最後に検索欄に「ヘンリー塚本 動画」などの寄り道をしたあと、狙っていた目的の情報を見つけ出すことに成功する。ヘンリ―塚本について知りたければ自己責任でGoogle先生に聞いてほしい。

ただ、一つ言えるのは全ての情報はつながっているということ。

全体論的に考えれば、ヘンリー塚本と団地妻、そして冬のトラウトにも関連性があることが導き出せるはず。

 

そう信じた超絶全体論的ネットサーフィンでたどり着いたのがこの記事です。

[blogcard url=”http://noah.ees.hokudai.ac.jp/envmi/Itsuro/winteraggregation1″]

 

北海道大学の小泉研究室は生態科学研究のためのチーム。

フィールドワークをメインとし、北海道の様々な生物の調査研究を行っています。

この小泉研究室はイトウ研究でも注目されているチームで、DNA環境調査など先進的な研究を行っていることで僕は知りました。

 

その小泉研究室のレポートによると、ある冬、トラウトに詳しい生徒につれられた教授が川に行くと、昼間はまるで見えなかった魚が、夜間には浅場にうようよと出てきていたというのです。

大学に戻って文献を調べてみると、ブラウントラウト(サケ科魚類)が冬に夜行性にシフトするという論文が1993年に出ていました(Heggenes et al. 1993)。彼らはノルウェーの寒い川に毎月潜って調査をしていたそうです。当時のドライスーツの性能はどうだったんだろう?恐るべし北欧の男たち!!!ですね。

(引用元:http://noah.ees.hokudai.ac.jp/envmi/Itsuro/winteraggregation1)

なんというガッツ。すごいぞノルウェーの研究チーム。まさか全員トロールハンターなのか。

そんな釣りバカの遥か上を行くノルウェーの研究バカ達の活躍によれば、ブラウントラウトは冬場には夜行性になるようなのです。

 

しかし、冬場に夜行性になるのはブラウントラウトだけでは無かったようで。

今度はスコットランドの研究チームが、アトランティックサーモンを中心としたサケ科の冬場の活動についてもレポートがまとめられていまいた。

その結果、サケ科の生物も冬場には夜行性になる習性があることが判明。

理由としては以下の可能性があると報告。

 

1. 冬場は水温が低く、動きが鈍くなる。一方で、代謝が落ちるので必要な餌量は少なくてもよい。

2. 鳥などの恒温性の捕食者は冬でもスピードが落ちない。アイサやサギのような捕食者は昼行性であり夜中は活動しない。

3. したがって、成長も期待できない冬場は捕食リスクの高い昼間には活動せず、夜間に少しだけ餌を食べて冬を耐え忍ぶ。一方、成長が必要な春-夏は明るい時間帯に活動する(*)。

(引用元:http://noah.ees.hokudai.ac.jp/envmi/Itsuro/winteraggregation1)

さらに北米の研究グループからも同様の報告が上がっていることから、世界的に見ても、サケ科の生物。

つまりトラウトは冬になると夜行性になっている可能性が極めて高いそうなんです。

 

一方、翌年遡上する個体は日中もリスクを冒して食べる傾向にあるそうですね。

日中でも釣れるアメマスなんかは来年降下する連中なんでしょうね。

 

ただ、トラウトは夜間にものを食べるのは苦手だそうで、目でものを追う彼らはそれほど上手に餌となる魚を追っているか疑問なのだとか。

 

かくいうαトラウトも冬になると夜行性になりますが、目をつぶっていようとも冷蔵庫の隣にあるカントリーマームを捕食できる能力があるので問題ありませんね。

 

一方のトラウトは、2か月は餌を食べずとも生きていられるらしいのだから大丈夫らしいですが、かわいそうなので、僕のカントリーマームとカントリーマーム捕食能力をあげたい位です。

 

しかしカントリーマームの捕食能力を上げても水中にラルズもイオンもマックスバリューもない。

ということは、僕が釣ってカントリーマームを上げなくてはならない。

当分控えめグルテンフリーなんておかまいなしのあのエゲツないお菓子をトラウトに与えるためにはどうするべきなのか考えた挙句、僕は真冬の夜間のトラウトフィッシングに初挑戦することになった。

わけではない、断じて。

 

だったら冬の夜にトラウトが釣れるんじゃないか?

 

冬のトラウトは夜間のほうが釣れる。

しかし、真冬の釣りといえば暖かくなる日中を狙うのが基本。

そう思っていたし、あらゆる淡水域の釣りが水温が上がる時間帯を狙って釣りをしているわけですが、どうやらそうでもないらしい。

 

ただ、この小泉研究室と同じように、僕もフィールドに出てテストしない限りは確証はつかめないタイプ。

 

というわけでこのクソ寒い時期に、あえて真冬の釣りに新年早々挑んてきました。

 

ただここで問題がある。

 

αトラウトが住む地域の川は、大半が凍り付いてしまうのだ。

 

僕がだいたい釣果をあげているダム、その支流河川、そして天塩川水系の川など、この辺りの定番スポットはだいたい氷にやられる。冬場につきやすいトロ場やらの流れのゆるい場所がことごとく凍っている。つまり、夜間調査をしようにも釣り場が殆ど残されていない絶対ピンチなのだ。

 

というわけで日中、灯油を買ってくる次いでに凍ってないエリアを探しにいった結果、やはりどこもかしこも氷にやられてしまっていたものの、流れの速い場所だけはなんとか生き残っていた。

 

 

この場所は、実は鉄男のテストで使っていた場所だ。

川の流れは多少早く、水深もさほどないものの、底が見えやすくストラクチャーだらけということでスナッグレス効果を確かめたりす、早い流れでの動きをチェックするためにとても便利なのだ。

ここでは秋ごろ、遡上中のアメマスなんかも釣れたりしたのだが、ここはだいたい魚が素通りする場所で定位はあまり期待はできない。

 

しかし文句も言っていられない。

近辺では数少ない凍結をまぬがれた場所であり、この写真に写る場所から少しずれると、すぐに氷で覆われてしまっている。

 

一応テストとして比較するため、日中にもルアーを投げたがまったくだめだった。

それどころか、自作スプーンのメタルスティックが水中の枝に捕獲されてしまった。食っていいのはトラウトであって、倒木ではない。なんなんだ、折れたついでに僕の心も折ろうっていうのか。畜生。お前も僕と同じクズ野郎だってのか。

 

むなしくぶら下がるローリングスぺイル。

チェックしたスプーンの動きは確かによかった。

ドリフトで流しながら、シャクってリフト&フォールをさせると見事にクルクルと回る。

ついでにジグロックのカスタムもテストしたところ、ダウンでの性能は申し分なし。

流れがはやいからよかったももの、本来この位の浅い場所ではあまり効果を発揮しなさそうでもあった。次回はトロ場や本流で投げていきたい。

 

とりあえずルアーをロストしてしまったものの、この場所に夜間に入り、ひとまず2018年の新年一発目の釣りを決行することにしました。

夜の川という地獄

夜8時。

本当にトラウト達が夜行性になっているか。

というか、本当に夜行性になっていてくれなければ困るような場所にやってきたαトラウト。

 

けれど、夜のピクニック気分でやって行く楽しい夜釣りではない。ここまでの道のは長く険しい。

車を止めた場所から雪をかき、土手を乗り越え、川までやってくるだけで汗だく。

この短いエリアながら、全スポットをチェックしていくころには厳冬期のアメマスよりも痩せている気がする。

 

そんな弱音を吐きつつも、とりあえずあたりを探る。

一応、今回の釣行はルアーテストもかねているので、今度もメタルスティック10gを投入。

しかし、夜なのでまったく動きが見えない。

かろうじてラインを伝ってくる振動を頼りに、ボトムに付いたのを確認してリフト、フォール、リフトを繰り返していく。

すると、一度、ほんとうに一度だけバイトらしきものが!

ただ、軽い。恐ろしいほど軽い。例えるなら痴漢で訴えることができるギリギリのラインみたいなタッチ。

「この人痴漢です!」とロッドを振って合わせてみたものの、ただの冤罪。実行犯は姿一つあらわさず、水の中は静まり返っていた。

 

結局、この夜はこのバイトだけで終わった。

投げ続け、移動し続け、やっぱり最後も雪に足をとられながら土手を上る。

この写真のようにピンとが合わなかったのは僕のiPhoneだけではない。

写真を撮る僕自身もまるでピンと一つ会わない視界のまま息も絶え絶えに車に戻る。

 

「もうむり・・・限界・・・辛い・・・釣りつらい・・・・無理ぃ」

 

と、推しを目の前にした腐女子のような台詞を重ねたあと運転席になだれ込み、いつものボヤキが口をついて出たる。クソだ、人生はクソだ。

僕はとにかく家に帰らなくてはとハンドルを握った。

このままでは追われない。

凍死する前に、とにかく家に帰らなくては。

冬のトラウトは本当に夜行性なのか確かめ続けたい

 

冬のトラウトは本当に夜行性なのか。

今家に戻り、疲れ切ったからだでこの文章を書いている最中、まだその答えに確証は持てていない。

 

ただ、一瞬だけあったソフトタッチの玄人痴漢バイト。

あの感覚が未だに忘れられないでいることも確かだ。

「忘れられない」と書くと、むしろマゾヒズムに目覚めたように思われるだろう。僕が痴漢するよりも痴漢される側である事を望んでいるかと思われるだろうが、なんてことはない、正解だ。

 

いや、ここで僕の性癖について吐露するのは良くない。これはあくまで釣りブログだ。幾ら僕が疲れていようとも、初フィッシュがなくても下ネタは良くない。絶対に良くない。下品すぎる。チンチン。

 

──とにかく、僕の初釣行は惨敗中の惨敗だった。それはもうズタボロに、太平洋戦争の末期なみにボロボロにやられた。

兵力もなく、物資も乏しく、知恵と奇襲作戦でつないできた僕の釣りも今年は通用しないかもしれない。

だが、戦争に負けるということは、続いてある高度成長期に訪れるということだ。

僕はまだ釣りを諦めてはいない。そもそも魚と戦争もしていないし、魚にセクハラもされていない。やっているのは釣り。トラウトフィッシング。それも道北のネイティブが相手だ。

 

だから、今年もとにかく魚とのコンタクトを求めていこうと思う。

あのワンバイトが、確かにトラウトだったのかも疑わしいが、基本釣りはこういう不確かなもので、その正体を知るために知恵をしぼり、ルアーを作り、キャスト練習をして、現場に出る。

これしかない。とにかく探り続けることしかない。

 

というわけで、今年の初釣行の記録でした。

もし冬の夜のトラウトフィッシングの情報などお持ちでしたらぜひ教えてください。

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