X-rap cd(カウントダウン)は渓流の王を狙うミノー【レビュー&インプレ】

ミノー
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ラパラが発売しているX-rap cd(エックスラップカウントダウン5)のレビュー&インプレ記事です。

 

トラウト系ミノーといえばなーんだ?

と幼稚園児に聞いてみれば、一斉に「かうんとだうんしりーずぅ!」と答えると信じているαトラウトです。かわいいですね。

 

ただ、幼稚園人がカウントダウンシリーズ知っていたら中身は完全にオッサン
せめて「ふわとろぉ」位にとどめておいてほしい。

 

さて、ラパラのシンキングミノーといえばカウントダウンシリーズですよね。

とくに渓流ならカウントダウン5は未だに人気ミノーです。

ですが、ラパラ帝国において渓流下剋上を果たさんとするルアーが存在します。

それが、Xrap cd5

カウントダウンの子であり、今やラパラの渓流ミノーの代表格になりつつあるXrapについて詳しく解説します。

 

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父を超えるために生まれたXrap

 

エックスラップカウントダウンはかの名作、ラパラノカウントダウンシリーズを超えるために生まれてきました。

というのも、長年ラパラのカウントダウンシリーズはあまりに売れすぎていたせいで

バージョンアップが最高にやりにくいルアーになってたんです。

だって、ラパラのシンキングで何買うって、誰だってカウントダウン買いますよね。

しかも渓流ってなったら、まぁCD5買いますよ。

 

しかし、時代には変化というものがあります。

バルサだからこそのラパラと言われてはいますが、トラウト用のミノーも次々と素材が変わり今やプラルアーが主流。
結果、ラパラのカウントダウンシリーズは取り残されたシーラカンス的なルアーになってしまったのです。

ラパラにとって、これはかなりのジレンマですよ。

だって、ブランド化したバルサルアーはそりゃ売れる。

でも、すでに他社は高性能なABS素材のミノーを大量に出していましたし、性能面では時代遅れ。

だけどバルサじゃないカウントダウンを出そうものなら叩かれること必須。

特にカウントダウンシリーズは世界中にファンがいる。生産を止めるわけにはいかない。

シンキングミノーの王としての威厳を守りたい。

でも、バージョンアップをしなければいずれラパラのカウントダウンの血はついえてしまう。

 

そのジレンマを払拭すべく、2012年に登場してきたのがX-rapのカウントダウンというわけで、発売には相当な勇気が必要だったと思います。

これは現在発売されているラパラ製品の中でも、カウントダウンシリーズの正式な後継機。

サイズは5cmと7㎝の2種類のみというピーキーさ。

ウェイトは5㎝が4g、7㎝はとなっておりヘビーシンキング仕様にチェンジ。

ラパラが生み出してしまった伝説の「カウントダウン」を超えるために作られた最新鋭のラパラミノーというわけです。

ラパラの王の座を狙うX-rap cd達

エックスラップ・カウントダウン5の性質はまさに渓流王を狙うためのもの。

つまり覇気いがい何もない。

僕がこのルアーを購入した直後、タックルボックスの中にいたカウントダウンと躱した最初の言葉がこれ。

 

X-rap cd5「カウントダウンさんにはもう引退してもらいますわ」

 

あーだめだねーX-rap cd5。それもう新人の言うことじゃないからね。

あと引退かどうかはもうラパラ本社の人しかわかんないからね。

丁寧にあいさつしないと、あの可愛いカウントダウンだって怒っちゃうからね?

 

CD5「おどれぇ何様だぁ、このジャリがぁ?」

 

うん、なるよね。

そりゃキレちゃうよね。

あと予想の斜め上を行くスジモノ感ね。おじさんびっくり。

コワイねえ。なんだろうこれ。

ラパラ本社って広島だったのかな?

 

X-rap cd5「わかってないんですわぁ、おじき。もうあんたぁ”老害”なんですよぉ」

 

だめだそれはー。うーん。だめだめ。

ていうか、むしろカウントダウン使っているオッサンが傷つくからね。

 

CD5「おどれぇ渓流出ろこらぁああ!!!」

 

あーそっちかー。

渓流かー。

表出ろ的なやつ?うん、そりゃ渓流になっちゃうよねぇ。わかるよー。そりゃそうだねー。仁義がないね。もうどこにも仁義見当たらないしね。

 

X-rap cd5「せいぜいリップ取れないようにしてくださいよ」

 

CD5「ジャリがイキっとんなよぉ?やったらぁおぅ!」

 

うーんまってねぇ。

おじさんちょっと困ってるんんだけど、この勢いで渓流で何するんだろう。

やめてねぇ。平和にいこう?渓流ってなんかそういう所じゃないとおもうのオジサン。

あとね、リップ取れる取れないはもう言わない約束じゃん?

 

とにかく穏便にすませようとするがまるで無駄。

ラパラカウントダウン5とX-rap cd5の凄まじい争いが開始。

それはまさしく清流で清流を洗うバトル。

ラパラの渓流の玉座を掛けた白熱のトゥイッチ合戦により双方のオーラが爆発。

水面にラウリラパラの残像が飛び交う中、最大熱力に達した道北の渓流。

ぶつかり合ったジャーキングパワーにより沸騰した水があふれマイナスイオンが爆発したのです。

X-rap cd5(エックスラップカウントダウン5)の渓流下剋上

 

カウントダウンとX-rapの争いにより渓流域で爆発したマイナスイオンの影響で癒されている今、再び冷静になろうと思います。

とりあえず世界一売れているルーアメーカーであるラパラ。

そのトップを取るということは、ルアーの頂点を取るということ。

渓流域におけるその玉座を狙うために生まれたのがX-rap cd5というわけです。

というよりもラパラには様々な派閥が存在しています。

ラパラ本家の中では、バルサシリーズたちと、Xrapシリーズが山口組並みの抗争の最中ですしね。

で、その中でも渓流域で王座を狙わんとする彼はこれでもかと言う位のイケイケ。

ラパラカウントダウンシリーズの遺伝子を引き継ぎ、さらにグレードアップされた進化形ミノーとして、常に野心高々に渓流で暴れまくっており。当然オリジナルのカウントダウンの引退を希望。ついでに巻き添えを食ったF5のいのちも付け狙っているんです。

 

ウッド素材ではない新型カウントダウン

ラパラのカウントダウンといえばウッド材というイメージですが、X-rap cd5はABS素材で作られています。

 

バルサからの逸脱。

X-rapシリーズとしてシンキングモデルを出すならそれもいざしらず。

あえてその名に「カウントダウン」を付けたのは、やはりカウントダウンを超えることを目的としているわけです。

その中でも、CD5は文字通り、渓流の王、元祖カウントダウン5の遺伝子を継いでいるミノー。バルサになんぞ負けるかと、それはもうイキリたちまくりのキレッキレミノーに仕上がっています。

 

沈下速度アップとフラッタリングアクション

 

オリジナルのカウントダウンよりもX-rapとなったCD5は沈下速度が上がっています。

 

しかし、重量は以前よりも軽くなっており、5gから4gに変更。

にも拘わらず、フォール速度がアップしている他、キャスティング時の飛距離も若干アップ。

これはルアーの素材変更とボディの形がフラットになったことが要因かと。

 

そして、以前まではみれらなかったフラッタリングフォール。

 

オリジナルのカウントダウンはスーッと姿勢もくずさずに落ちて行ったのに対して、X-rapのカウントダウン5の場合は、沈下しながらもユラユラと体を震わせて魚を誘ってくれるのです。

 

今回もアクション動画を撮影しました。

x-rapの水中映像はあとで追加しようかと思います。

 

アクションはより攻撃的に変化

X-rapCD5のアクションは以前のカウントダウン5よりかなり攻撃的になっています。

それはもうイケイケ。

ラパラの王座を狙わんとする若き獅子状態。

 

「わしが渓流の王じゃぁああ!!」

といわんばかりに走る。突き進むドンへの道。

 

リトリーブ時にはファストシンキングモデルのミノーとしてはあえりないぐらいブリブリ動きまくる。アップクロスだろうがおかまいなし。ワシの庭じゃここわとガシガシ動く。

 

トゥイッチになるとさらに暴れまくり。

ロッドを操作するたびに体を跳ねさせまくりアピール力は抜群。

止水域を想定したジャーキングも可能となっていて、縦横無尽に水中を泳ぎまくり魚を誘います。

 

ファストシンキングを活かした場所で活躍

X-rapCD5はファストシンキング系のミノーです。

オフィシャルでは4gとなってますけど、フックも含めて図るとほぼ5gになってますしね。

 

というわけで深い場所を狙う時に有効。

水深がある場所に沈めてフラッタリングで誘い、そっから急激にアクションを加えてリアクションバイトを誘うというのがお決まりのパターンです。

 

強アピールで誘いたい時に使える

 

X-rapならではのハイアピール設計を利用し、とにかく強いアピールで魚を誘う時に重宝します。

がんがんとトゥイッチを加えて暴れさせても水面にまったく浮いてこないので、ロッドを下げたまま高速でトゥイッチを加え続け、他のルアーよりも深いレンジにルアーを見せ続けることができます。

また、ファストシンキングではめずらしく、スローなリトリーブでもしっかりウォブリングしてくるので、ただ巻きでブリブリとアピールして誘い、いきなりジャークしてバイトに持ち込む方法も有効だったりします。

 

X-rap cd5のインプレッション

というわけで、ラパラの新たな王を目指すX-rapCD5を実際に使ってみました。

 

使用したのは渓流域。

深いポイントもあれば浅い場所もありでどちらでも使用。

釣れたのはニジマスです。

 

落ち込みに潜んでいるトラウトを引きずりだす

まだ活性が上がりきってないかと思いきや、腹パンのニジマスさんが釣れました。

釣り方としてはトゥイッチを連発する鬼のイキリトゥイッチ戦法。

とにかく短時間で釣り上げたい30分勝負となっていたので、X-rapCD5のピンク×ホワイをキャスト。フォールさせて水面直下30㎝程度をひたすらトゥイッチしまくりやる気のある一匹が食ってきました。

 

飛距離はやはり抜群でしたし、フォール速度が速いのでピンポイントで落ち込み付近を撃ち続けることができます。

トゥイッチではかなりしっかり水を噛んでくれていて、キビキビとロッドを操作できました。

 

アピール力が高いミノーでガンガン攻めたいときにおすすめ

 

X-rapCD(カウントダウン)5はアピール力のあるミノーで攻めたいときに向いていると思います。

 

基本的になんでもこなせるファストシンキングミノーという感じで、水深がある程度ある場所ならガンガン投げれます。

カラーバリエーションも豊富で、リアル系から派手めのチャート系カラーまでそろってますが、おすすめは派手目の色ですかね。

ラパラの新王座を狙うX-rapCD5のキレキレアクションを体感してみましょう。

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