プルーストは言いました。
「死が予測できないという人間は、死が将来起こりえないと確信しているからだ」
この言葉が意味するのは、身近に何かを感じる人間ほど将来を予測できるということ。
危機感を持つことは、未来を見通す唯一の方法でもあるのです。
そして道北の貧学者、αトラウトは次のように言っています。
「金がなくなることは予測できないという人間は、車税で8万もっていかれないと確信しているからだ」
というわけで、将来こんなことになるつもりは無かったαトラウトです。
車検+車税ですでに30万円近く支払うことになっていますが、みなさんいかがお過ごしですか?元気ですか?元気?そんなわけないでしょう。みろよこの文章を。もう一円だってないやつ特有の開き直った文体だろうが
貧学者ともなれば文体一つみるだけで相手の貧しさを知れるというもの。
ちなみにこの文体は月の給与が20万円前後のやつの文体です。
これが10万円くらいになるとさらにキレッキレの文字を書けるんでしょうが、そこまで貧学にうちこむと命があぶない。ブログのために命を落とさないように気を付けましょう。貧困を覗くものは貧困にも覗かれているってニーチェも言ってましたよ。
ということで貧学者αトラウトの講義なんてここまでにして、そのあたりにあるスピンテールジグをトラウト用にカスタムする方法をご紹介
安価なスピンテールジグをカスタムすることで、多くの貧しき釣り人を見事レ・ミゼラブルしようかと思ってます。さぁ、まずはフランスパンを奪え。
スピンテールジグのトラウトカスタム
というわけで、みなさんがフランスパンを盗んでレミる前に、まずはこれが冗談だということを伝えつつも改造方法について詳しく説明します。
まずこのブログをお読みの方ならおなじみのゲキブル君。
このゲキブル君はブレード付きのものが売っておりまして。値段がなぜか普通のゲキブルと一緒。スピンテールジグとしても売られてるんですね。
ですが、いざトラウトフィッシングとなると、このブレードを外してしまいがちです。
もったいない、それはもったいないですよみなさん。
なにせ今、北海道のトラウトフィッシングではスピンテールジグが地味にはやりつつあります。
で、トラウトに強いメーカーもスピンテールジグを開発。
もともとはバスフィッシングで流行ったのがトラウトにやってくるという、いつものパターンですが、そうとわかっていても使いたくなるのがアングラー魂。
やっぱり、「これ釣れる!」ってなるとムズムズしますよね。
そこで「なんか安いスピンテールジグがないかなー」とか探している人は、わずか200円で売っているゲキブル・ブレードに目が奪われるでしょう。
いや、でしょうではありません。
貧学的に言って間違いない。
ですが、こんな大きなブレードがあると、フック部分にバイトしてくれるか不安ですよね。
そういった部分も考慮して、一流メーカーのスピンテールジグはたいていボディとブレードの間を短く設計してますよ。
それに、トラウトはブレードに対してバイトしてくる習性が高い生物。ルアーに対してアタックはあっても、乗らないというこも増え、逆にストレスになるかもと不安だったり。
しかしご安心ください。
貧学者αトラウト、たとえ一流メーカーでなくとも、安価なスピンテールジグを対トラウト用にカスタムし、フッキング率を上げる方法を思いつきました。
スピンテールジグのブレードにフックを装着する
こちら、前回カスタムしたスナッグレスモデルのゲキブル君です。
そこにあまっていたブレードを装着してスピンテールジグにしているのですが・・・
なんと、よく見てください。
このブレード部分にフックが装着されているのです。
そりゃ確かにブレードに食ってくるんならフッキング率は上がるかも。でもこんなのでブレード回るの?
と思うかもしれませんが、ソルトゲームをやるかたならわかるはず。
あの爆釣ルアー・メタルマルを彷彿とされるこのテールは、間違いなくブンブン回るということを!
こちらがそのメタルマルです。
テール部分にはコロラドブレードとフックが並んでいますが、これが水中では驚くほどビュンビュンと回る。まるでフックが付いていることを忘れているかのように。
じつは、最初このメタルマルをトラウトフィッシングで使おうと思ってたんですが、あまりの人気で狙っているカラーが手に入らなかったんですね。
で、もしかしたらうちのスピンテールジグのゲキブルにもフックを付けたら回るんじゃないの?
と思い、あまってたスプーン用の5番フックを装着したら、これがまたブンブンと回っちゃうんですよ。
ちなみに、フックはスプーン用の縦アイのものじゃないと意味がありません。
ミノー用の横アイの場合、スプーンと並行にフックが寝てしまいフッキングしなくなります。
ためにしお風呂場でスイミングテスト中に、魚のまねをしてブレードをつまんでみましたが、見事指にフックが刺さりました。
そうです、貧学的改造とは、金の代わりに命を張ると覚えておいてください。
スピンテールジグならなんでもフックが付く
さらに貧学的コスパ発言をさせてもらえればですね。
このフックカスタムはたいていのスピンテールジグで実践可能です。
手持ちのブレード系ルアーのスペイルが長くて「これトラウト食べずらいだろうな」と思うようなものがあれば、試しにブレードにフックを付けることをおすすめします。
あと、フックはトリプルでもダブルでも回りますが、おすすめはシングルです。
根係を回避できますし、ブレードに対して垂直に出るフックが一つあれば十分ですから、余計にフックを増やす必要は無いんじゃないかと。
それに、大型のタイプは腹までばっくり食ってきます。
テールフックは活性が低いやつ、もしくは渓流向けと割り切って使うのが良いかもですね。
スピンテールジグの絡みを防ぐ
スピンテールジグをトラウト相手に使っていて一番気になったのが糸絡みです。
投げたあと、テールとフックが絡んでいたりすると悲しい気持ちになります。
スピンテールのせいでこれ以上情緒不安定になりたくない。
という強い思いから、写真のようにテールとゲキブル の接続部分をビニールテープで固めてみました。
こうするとテールの可動域が狭まり、フックと絡みずらくなって快適。
熱圧縮チューブの太いやつがあればそっちの方が効果ありそうです。
とりあえずスピンテールジグをネイティブエリアで使うのに不安な人は、このテールフックカスタムを実践してみるとバイト率が向上すると思いますよっていう記事でした。それでは。
そういえば市場からゲキブルスピンテールジグが激減しつつある問題
そうそう忘れていました。
じつはゲキブル君なんですが、スピンテールジグが減ってますね。
三か月前に購入した時には大量に売っていたのが、今やアマゾンではわずか4種類のみの扱いとなっており、そのうちノーマルのゲキブル君は3gしかありません。なにこれ。
楽天はまだ生きていますが、それでも数がへり、こっちでもやはりノーマルのゲキブルから絶滅の危機に瀕しています。
これはいったいどういうことなのか。
水温の上昇とかそういうのでしょうか。
ちなみにホーマックのゲキブルはいつも最初っからスピンテールジグタイプが売ってません
これほどの絶滅危惧種となるとは思いもしなかったので、今後は各ショップさんがゲキブルを仕入れてくれるよう祈るばかり。最終的にはクロスファクターこと浜田商会さんに嘆願書を送ることになるかもしれません。
ともかく、ゲキブルは今のうちに買いだめしておこうかと思います。
スピンテールジグタイプまで消えたらさすがに厳しいですからね。
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