冬の現実逃避!雪の渓流へ逃げ出した

北海道釣行記

ココ最近震えが止まりません。

一体なぜ震えが止まらないのか考えるのですが、それでも震えが止まらない。

これは一体何の病気なのか?

重度のアルコール障害なのか?

それとも僕のオンボロPCルームのストーブをケチって付けてないせいで、単純に凍傷になりかけているのか?

これならもう水冷じゃなくていいっていうか

電気代を節約しつつ、どのオタクのマシンより熱排気効率高い部屋で作業しているわけで、某社のサーバールームを僕の部屋に作ったら良かったのではないかと?なんてタカをくくり、やっぱりCPUの熱はこの時期最高だなと思うαトラウトDELL。

いやそうじゃない。

そういうことを伝えたいんじゃないし、僕が震えている理由はまったく別。

そう、釣りに行きたいってことですよ。

 

逢いたい、ヤマメちゃんに会いたくて震える。

もうこういう状態でして。

ここ1周間位まったく釣りしてない。

人様のブログやユーチューブ、ツイッターなどで釣果などを見つつ「魚だ、魚がいるぞ!」と画面に顔をおしつける始末。

気分的にはムショにいるのと一緒というか

猛吹雪と仕事の嵐のせいで、まるで釣りに行くことができず、画面越しの魚を見るだけで興奮。

「いつか本物の魚を見てやる!」と叫んでしまうような状態ですね。

そんなわけですから、もうお魚が恋しくて仕方なく、もはや限界。

もう絶対釣りに行ってやる!と画策。

天気のわずかな隙間を狙ったのです。

現実からの脱走計画

僕にとっての現実はムショ同然です。

特にこのクソ寒い時期は、いよいよムショ暮らしをしている感覚が強まりますね。

吹雪のせいで外での活動を制限され、しかも仕事でPCの前で貼り付けにされるわけです。

今現在、刑務所での作業の大半は木工製品の加工やらタタミ作りやらといった仕事ですが、SF映画をご覧のみなさま、ひいてはデジタル土方の皆様におかれましては、あと10年もすれば刑務作業の多くが簡略化されたプログラミングになることを察知しているはず。

そう。

僕にとっての仕事とは、もう刑務作業と変わらないのです。

いったいなぜ僕はこんなことをしているのか?

いったい何の罪で僕はここに収監され、永遠と作業をしているのか?

そんな疑問がふつふつと沸いてくるわけですよ。

恐らくこの刑期を決定したのは僕の遺伝子でしょう。

裁判が行われたのは子宮の中。

 

裁判官「被告、αトラウトには執行猶予十月十日、無期懲役を言い渡す」

 

とかなんとか言われ、あの名前のわからない木槌でカンカン。これで終わり。罪状説明も一切なしです。

僕は執行猶予をへたあと、この刑務所に送られたのです。ほんとうに最悪。

で、ここは網走刑務所とアルカトラズを足してミズーリ州立刑務所をトッピングしたような場所。おまけにソースとして地球軌道上を漂う冷凍刑務所までブチまけられています。

つまり、ここは難攻不落の極悪刑務所。

スタローンとシュワちゃんが共闘しようが秒で失敗。

クリントイーストウッドですら入所してすぐ模範囚になります。

この刑務所から脱獄できたという人を見たことがありません。

自由を求め、いくら抜けだそうとしても、厳重な管理下のもと脱走はかないません。

また、この刑務所を出たとしても、そこにあるののは極寒の大地。呼吸すらかなわず、食料もなく、生きていくことは不可能。

しかし、それでも多くの人間が脱走を試み、挑み続けた場所でもあります。

というわけで、本日の刑務作業中、僕は彼らがその後どうなったのか、隣の独房の人間に聞いてみることにしました。

ちなみに僕はこのムショにはいった当初から問題を起こし続け、食事中に食器トレーで刑務官をぶん殴り

「金曜の夜にグリーンマイル何回見させるんだ!あとフォレストガンプもだ!なにが一期一会だ!2ヶ月に1回会ってるわ!お前の愛人より会ってるわ!もうトムハンクスなんかうんざりだ!勝手に空港に閉じ込められてろ!」

と暴れた、それ以来独房生活を強いられています。

恐らく僕がなぜキレてしまったのか、最近ムショにやってきた新入りの方々には理解しがたいでしょうが、トムハンクスは常に僕らを監視していることだけは間違いありません。

そんな僕にとって、外への自由は生きる希望となっていたのです。

α「なぁ、ここを出たやつらはどうなったんだ?」

隣の囚人「みんな生きてないし、生きてるやつはムショに戻ってくるのさ」

α「どうして?]

隣の囚人「結局は生きてるほうがマシだからさ、死ぬ位ならムショのほうが良いし、みんな結局戻ってくる・・・それに、慣れればここも天国さ」

と高笑いをしています。

確かに、この刑務所を好きな人間もいます。

ムショの中で地位を築き、サイコロゲームでペリカを大量に集めたものも多い。

彼らは外に脱出するよりも、いかに刑務所の中で生きのびるのかを考え、実行したた人間たち。

地位、権力、ペリカを手に入れるために手段を選ばず、支配することによろこびを得る。まさしく刑務所に入るために生まれてきたような人間たち。彼らにとって、ここほどの天国はないでしょう。

しかし、僕はそうは思えません。

α「もうここを出ようってやつはいないのか?」

隣の囚人「出たって何になる、ここのほうがマシに決まってる」

α「それでも出れるはずだろ、なぁ、頼むよ、今度B区画でやる同人誌即売会、おまえの代わりに行ってやるから

隣の囚人「そうか・・・そこまで言うなら」

と、僕は隣の独房にいる顔も知らない友人に約束し、脱出のヒントをもらいます。

隣の囚人「いいか、来週の朝に外のストームが一瞬だけやむ」

α「なに?なんでわかる」

隣の囚人「俺もここから出た1人さ」

α「じゃあ背中刑務所の見取り図を入れたタトゥーがある囚人って・・・」

隣の囚人「いや、俺の背中にはもっと大きな地図があるんだ」

α「そいつはどんな?」

隣の囚人「もちろん、Google earthのロゴを入れたんだよ

α「やべぇ・・・アメリカンジョークだ・・・間違いない、アンタプリズンブレイクの人だろ!?

 

姿の見えない脱走の天才。

背中にGoogle earthのロゴを掘った狂人。

彼はかつて兄の脱走を手助けするために入るも、兄がいつの間にかネトフリ中毒に侵され、ムショからの脱走を拒んでいらい、ずっとこの刑務所にいるそうなのです。

その彼が言うに、明日の朝方、刑務所を覆う極寒のストームがやみ、わずかな間脱出できるチャンスがあるのだとか。

α「あんたはどこまでやれたんだ?」

隣の囚人「外にでて数時間、それだけだ」

α「それだけ?たったの?」

隣の囚人「ああ、それだけ出れれば良いほうだ・・・ところで、お前はなんのために外にいくんだ?」

α「魚を見に行くんだ」

隣の囚人「魚?そんなもん、この寒さでみんな死んだよ」

α「わからないけど、毎日ネットで見てると、見たくなるだろ」

隣の囚人「ムショで作られたバーチャル・インサニティ(仮想狂気)を信じてるのか?ありゃ俺達が暴れないよう、娯楽のために作られたAIだろ」

α「そいつを作ったやつは絶対に本物を見たはずだ、ジャミロクワイだって本物はあるって!」

隣の囚人「あの曲をつくったあとリンチで殺されたろ・・・・お前だっているかもわからない魚のために」

α「少しでいいんだ、あんたみたいに、本当に少しだけ外に出るだけで」

隣の囚人「だったら頑張れ、外に出れば、ここがマシだってよくわかるさ」

 

そして数日後。

僕はひっそりと目を覚まします。

パソコンの電源はしっかりと切って、誰も起こさないようにひっそりと服をきて、静かに玄関を出る。

田舎の街はすっかり寝静まっていて、時折アンドロイド達がライトを照らし巡回しています。

その光にあたらないよう、暗がりにまぎれて僕は家を飛び出しました。

渓流への脱走

というわけで早朝に渓流にやってきた。

というか、脱走を試みた僕。

ついに魚に会える!と興奮していたのですが、隣の囚人がなぜムショに戻ってきたのか良く理解しました。

寒い。

そして雪でぜんぜん動けない。

しかし、きっと渓流はまだ凍ってないはずだと信じて雪をかき分けてすすみます。

するとどうでしょう、深まりはじめた雪の中、渓流だけは無事に凍っていないじゃありませんか。

もはや足が氷つきそうでしたが、水の中に入って驚き。

水のほうがまだ温かい。

恐らく、この渓流のどこかに渓魚がいるはず。

刑務官が僕の脱走に気がつくまで、あと1時間。

その間に、絶対に渓魚と出会ってやるんだ!

いきなりヤマメとの遭遇

渓流に入ってすぐのこと。

ラパラのCD3を投げつつ、雪に覆われた渓流を登っていきます。

この時期、こんな小さな渓流にやってきたのは初めて。

しかも、やってきたのは地図で見つけた新しい川です。

ずいぶんクネクネと蛇行している川で、川幅もかなり狭い。

水深もあまりなく、こんな所にヤマメがいるか不安になります。

けれど、もうポイント変えなんてしているヒマはありません。

とにかく魚がいると信じてルアーを投げるんだ!

と意気込んでキャストして数投目

いきなりルアーをチェイスするヤマメが目の前に現れました。

 

はやい、あまりにはやい

 

そこはもうちょっと苦心の末だとか

ドラマティックな何かとかあった末

ようやく出会えるはずなのに

空気を読まない突然の出現。

さすがヤマメちゃん、アイドルは空気なんか読まなくていいの!

 

が、釣れるかと思いましたが、チェイスだけで終了。

しかし、ルアーを足元まで追ってきたあと、なぜだかすぐに元の場所へと戻らず、僕の足元でウロウロと泳ぎ続けていました。

きっと、ルアーを探していたのかも。

冬の渓流はエサを追う体力がない個体が多く、ルアーを追ってもチェイスだけで終了するのが定番だとか

確かに、僕もそうだと思ったんですが、おそらくエサはくわなくても、テリトリーに侵入してきた物体への興味や攻撃意識だけはしっかりとあるんでしょう。

しかも、釣れはしませんでしたが、足元でおよぐヤマメの姿を見ることはできたわけで。

僕としては結構感動した瞬間でした。

エゾリスが転がりまわる

冬の渓流を登っていると、斜面に真新しい動物のあしあとを見つけました。

それは、雪がふらなければ絶対に痕跡を見つけられないリスのもの。

冬でも冬眠せず、やたらと活動するこいつらはが近くにいるのか?

と思っていると、木の上にいるエゾリスを発見。

夏場だと見つけにくいんですが、冬だと背景の枝まで白に覆われているので、案外簡単に発見できます。

この地域の冬はとても厳しく、生物が住めるのかとても疑わしい環境ができあがるのですが、その中でもたくましく活動を続ける動物がいまして、エゾリスやキツネはその定番。

他にも車を走らせるだけで、山道を失踪するウサギ、シカ、トンビやワシが見れます。

しかし、キツネなみの大胆さがないリスは一瞬目を合わせただけえで、すぐさま逃走。

こっちがスマホを構えたころには、森の奥へと消えていました。

ルアーを弄ぶヤマメ達

しばらく渓流を釣り上がっていくと、倒木で作られたプールが見えてきました。

やっぱり冬だって、こういう場所に溜まっているに違いない。

そう踏んで、今度はスミスのピュア5をキャスト。

すると、2匹のヤマメがルアーを追ってくるではありませんか。

「おしきたおーーし!」

と巻いていくのですが、途中で枝に引っかかるピュア。

しまった、倒れた木の枝の上にラインを通してしまった。

すると、ヤマメ達は枝に引っかかたスープンをじっくりと見ると、そろってルアーを食おうと攻撃しはじめたのです。

これは、まさかの提灯釣りチャンス。

かと思ったんですが、いっこうにフックを襲わずにピュアめがけてツンツンとつつきまくり。

きっと

『なんだこれー!なんかキラキラしてる!ウワァア!!』

みたいな好奇心でツンツンしまくってたんでしょう。

ボールを転がしたら追っかける猫だとか

ライダーフィギアを転がしたら追いまくるキッズと一緒です。

正直にいって、魚を釣りにはきたんですが

なんとも微笑ましい光景。

釣れないけれどルアーをつつきまくるヤマメの姿をみて、内心和んでいたのはここだけの内緒です。

そして、シャバへの脱走はココで終わり

雪がチラつきはじめ、もうすぐ吹雪へと変わるため、僕はふたたびムショへと戻ることになりました。

ムショでこのブログを更新しつつ

わずかな脱走で魚を釣ることかなわず。

こうして自らムショに戻り、再び独房でPC刑務作業に従事しつつこのブログを書いているわけですが。

今思い返すと、やっぱりストレスだけは発散できたかなと感じております。

釣れないのにストレス発散出来る時点で、そうとうストレス溜まってたんだなとお察しでしょうが、ええ、溜まってましたねマジで。

そういう状態だと、もう魚見れただけで癒やされるし。

むしろ渓流歩いただけでも癒やされるし。

独房での刑務作業もはかどるってもんです。

このムショから出られるチャンスは冬にもう訪れないかもしれませんが、それでもなお脱獄の機を伺い、それもできなければ、このブログをバーチャル・インサニティとして、ムショ暮らしのせめてもの慰めを行っていこうかと思います。

ちなみにリアルに出所したあと、たいていの人がやるのが。

『ジャンクフードを食ってコーラを飲んでネットで遊ぶ』

だと友人がいってました。

現代の出所後に寿司食って酒をのむエイジみたいなヤツはいませんし、ある人間が出所したあとすぐにケンタッキー食いながら人の携帯でインスタはじめました。そんなもんです。

ということで、みなさまもリアルにムショにぶちこまれることの無いよう、今いる刑務所を必至に生きて刑期をおえつつ、脱獄の機会を狙っていきましょう。

 

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