アンバサダー6500C3/2speedをメンテナンスして雷魚を釣れるようにする

リール
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リールのメンテナンスがどういうわけが好きな僕。

それも、今まで触ったことのないタイプの機械ほど好きなんですが、今回はとんでもない代物、アンバサダー6500C3/2speedですよ。

先日、あさひさんに雷魚用として頂いたリール

「分解すると元に戻せないかもしれない」

ということで、買った時の状態のまま譲りうけました

もちろん無料でいただけるのですから、メンテなんて自分でやるべきもの。

なんですが

そりゃ僕もコイツを開けるのは怖いです。

だってこれ、ただのアンバサダーじゃないんですよ?

変速ギア付のアンバサダーなんですよ?

そもそも変速ギアが付いたリールなんて今まで一回も見たことないうえ、初めての丸形アンバサダーですから、そりゃ

以前スピンキャスト80を分解した時にも「なんだこりゃ・・・」でしたが、このアンバサダーはを開けたら、前以上にナンダコリャになりそう。

しかし、そこは分解メンテがしやすいと言われているアンバサダーを信じて分解するしかありません。

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恐る恐る分解メンテナンスをすることにした

ということで、せっかくもらったリールを奇麗にして、回転性能をあげるためのメンテナンスを開始することにしました。

しかし、この複雑怪奇なリールを分解するのはあまりに恐ろしい。

一体中がどうなっているのかわからない上、変速ギアとは一体どんなものか?

というか、どうやったらリールのギアを変速ができるのか?

こいつが登場した時代にはただのbasicからWindows95が登場したような頃。つまり、オフィスを使うとイルカのカイル君が現れ「おまえの消し方」などを聞きまくっていた時ですよ。

そんな時に出ていたリールが高度な電子制御変速なんて不可能。ということは、もしかしたらこの中にオーパーツ、アンティキティラ島の歯車とか入ってるんじゃないかこれ。

アンティキラ島の歯車とは、古代ギリシャ時代に作られた機械の歯車であり、機械系オーパーツの中では最も謎なアイテムとされています。

その当時存在すらしなかった時計でありながら、制度は完璧。

1世界最古の精密機械として知られており、他のオーパーツとは違って今なお政府主導のもと研究が続けられています。

もし、この歯車のようなオーパーツ的ギアが内蔵されていたら、分解したって元に戻せるわけないし

数分で玄関のチャイムが鳴り

アブガルシアに僕は消されるかもしれなんです。

そうか、あさひさんはコレを恐れて僕にリールを・・

そんな不安に駆られた僕ですが、とにかく酒を飲みアルコールに身を任せ気を大きくしたあと。アブガルシアの遺産を開けてみることにしました。

まずはハンドルを取り外し、各パーツを取り払っていく。

この時点で分解の様子をビデオ録画していますが、これは万が一アブガルシアの暗殺部隊に捕まった場合に証拠を残すため。

そして、分解の様子を記録し、それを後で見ることできちんとパーツを元に戻すようにするためです。

以前まで写真ですませていましたが、やはりビデオ録画のほうが映し残しがなく、写真を撮る手間も必要じゃないので便利ですね。

にしても、一体どんな代物が飛びだしてくるのか。

スタードラグまで外し、慎重に、パーツがとびちらない様、問題のギアを包むカップ部分を取り外してみる。

すると、中からでてきたのは

謎のギアがついに出た

なんだこのギア、こんなのもの見たことないし、マジでアンティキティラ島の歯車なんじゃないかコレ。

にしても不思議なギアです。

大きさの違う2種類のギアが重なり、さらに変換用のギアも2種類存在しています。

というか、この形だけ見ても仕組みがまったくわからない。

え、これでどうやったらギア変換できるの?ってなレベルで、マジでアンティキティラ島の歯車並みに理解不能。

こんなの考古学者よんでこないとわかりません。

いや、もしかしたら以前にこのマシーンを使っていたなら知っているかたがいるかも。

もしいたら、このオーパツ解析のためにぜひお力を貸してください。

さて、アンティキティラ島の歯車を少しいじってみましたが、仕組みはよくわからないものの、分解してそのまま戻すぶんには案外シンプルな構造をしている。

なら、組み方を動画で保存しつつ、慎重に分解。

あとはパーツを洗浄できるレベルまでバラバラにします。

といっても怖い。

どうやって動いているのかわからないパーツをバラすのは、何度やったても冷や汗ものですね。下手に戻せなくなったら、ギアを破損させてしまうこともあります。

けれど、この変速ギア以外はいたってシンプル。

さすがアンバサダーって感じですね。

一目でわかる構造、パーツの少なさ、そしてメンテナンス性も良い。

剛性が高く、修理も楽というのもすぐに理解できるこの仕組み。

雷魚などの大物を狙うために長年使われているのも納得です。

パーツはそれぞれベットリグリスが付いて固まっているので、それらをパーツクリーナーで洗っていきます。

しかし、それでも固まったグリスが取れない。

やはり年代もののリールはがっつりメンテナンスしなくてはなりません。

ということで、歯ブラシを使ってゴシゴシとオイルを取ってやります。

こうすると奇麗になっていって気持ちいいですね。

お湯で落とすのが正しいやり方らしんですが、とりあえず脱脂したい部分もあったので、パーツクリーナーでまとめてやりました。

メインの機構もパーツクリーナーで全てのオイルをおとし、歯ブラシでゴシゴシ。

これでグリスとオイルを塗りなおし、パーツをくみ上げればリールのメイン部分はメンテナンス完成です。

それと、リールを組みなおす時に気が付いたんですが、このリールのアンチリバースシステムは、直接ギアの回転に影響を与えるタイプ。

つまり、いくらやっても回転そのものを滑らかにするのは限界があるようなんですね。

まぁ、そのほうがオールド感もあって良いかも。

なんて思いつつ、撮影した動画を見ながらオーパーツギアを含む全てのパーツを戻し、グリスアップして完成です。

スプールの回転を滑らかにしてみる

続いて反対側のカップを外していきます。

しかし、その瞬間現れたのは、これまた意味不明の金属部品が。

な、なんだこれは。

まあかギア以外にもオーパーツがあったのか?

とにかく機構を見てみると、どうやらスプールの回転を抑えるものらしい。

アンチロックとは違い、逆転を防止する機能はなし。

ただスプールのギアに負荷をかけるだけ。

アンバサダーの丸形をはじめて触る僕からすと、なんでこんなものが付いているのか理解できないので、これもアンバサダー考古学者様のアドバイスを願いたい所です。

これがスプール。

先端部分がシャフトをまわすギアに繋がっていて、奥のギアが先ほどの謎の金属部品と繋がる部分。

やはりここもオイルが変色して固まっているので後で洗浄です。

これが遠心ブレーキのパーツ。

なるほど、こうやって遠心ブレーキをかけてるのかーとマジマジと見てみると、あっというまにパーツを無くしてしまいそう。

ただ、動きはやはり悪いので洗浄して、内側にだけオイルを足してやろうと思います。

こちらが外したカップ部分。

プラスチック製のギアがついてますね。

シャフトも動かすため、ここに金属のギアを入れると重すぎて動かないんでしょう。

これがシャフト部分。

やっぱり、アンバサダーといえばスプールの回転にあわせて、このシャフトがギュンギュン動く姿が見たい。

ということで、これもギア部分と同じくパーツクリーナーで洗い、オイルを足していきます。

グリスを使うと、どうしても回転が遅くなりスプールの回転が悪くなるらしい。

あとは重要なベアリング部分を脱脂し、アブガルシアの純正オイルを少量入れてやって完成。

ベアリングはギア部分に一つと、スプール部分に2つ。

この3つのベアリングがあるから、C3という名前が付いているらしい。

アンバサダーは色んな派生型があるので覚えるのがかなり大変ですが、とりあえずC3という名前は覚えました。

グリスアップしたリールの回転は絶好調

こうして全てのパーツのメンテナンスが終了。

あとはあさひさんからもらったPE8号を巻けば、いつでも準備OKです。

そこで、とりあえずスプールがどれだけ回転するかテストしてみたんですが

これがビュンビュンまわる

もう新品かってくらい回転するようになりました。

ツイートでスプールの回転速度を紹介していますが、あまりにブンブンまわるんで、なんか暴走族漫画風に踊(ダンス)ってしまいました。

もうこれだけ回れば、普通のフロッグを投げるのに心配ないでしょうか。

ただ、こういうアンバサダーを使うのは初めてなんで、キャストが難しそうですね。

あとは、オーパーツ的な変速ギアを使いこなせるかどうか。

このあたりに雷魚を吊り上げられる重要なポイントがあるとは思いますが、これがなかなか難しいですね。

あとはロッドですが、こいつはもう届いたので、雷魚釣りに挑むだけ。

そう運よく釣れないとは思いますが、まずはフロッグを投げ、まともな雷魚釣りができるようにしたいと思います。

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