実際は多用なんてもんじゃない。
渓流でミノーを使う人の多くはほぼシンキングしか使わないんですよ。
なんで沈むミノーしか使わないの?って話なんですけど
1・小さいミノーでも飛距離と精度が出せる
2・魚が底についているので沈めないと釣れない時が多い
という2つの理由です。
とくに2番の理由はかなり大きいですね。
渓流魚は速い流れの中に生きていますが、常に流心の中を元気に泳ぎ回っているわけではなく、速い流れを避けつつ川底に身を潜めています。
そんな魚を狙うには、やはり沈むシンキングタイプのほうが有利。
中でも良く沈むヘビーシンキグと言われるタイプのミノーは、活性が低い冬や春先でも有利になりやすいです。
おすすめ渓流ミノーはシンキングで反応が良くアップクロスで使いやすいタイプ

渓流ミノーに必要な以上の条件を簡単にまとめると
「シンキングかつロッドワークへの反応が良いミノー」
ということになります。
この条件をクリアできるミノーが、いわゆるおすすめミノー
でさらに言うなら「値段が安い」もうこれに越したことはない。
てなわけで、去年使ってみた結果、「お、これ良かったな」というミノーを紹介しますよ。
おすすめ渓流ミノー1「ティムコ:シュマリ50FS」

まずはティムコから販売されているシュマリ50FSです。
昨年もらって使ってみたんですが、これは滅茶苦茶使いやすいルアーです。
FSとはファストシンキングモデルの略であり、いわゆるヘビーシンキングミノーです。
長さは50㎜、ウェイトは4.4g。
一般的なヘビーシンキングミノーよりも一回り太目に作られているため、なんか使いずらそうと思われがちですが、使うと驚くほど使いやすかったです。
動きまくりのヘビーシンキングミノー
シュマリ50FSの特徴は、ヘビーシンキングとは思えないほど軽やかに動くところですね。
ただ巻きでも泳ぐし、当然トゥイッチやシェイクへの反応も良い。4.4gとは思えないくらい小さなロッドワークで大きく動いてくれます。
というか、ちょっと動きすぎだろ位の動きで、左右にテールをブンブン振る。アップクロスで動かす時、どんなロッドだろうがラインだろうが、確実に動いてくれる優秀な渓流ミノーでしたね。
これがあれば、大抵のポイントは攻められるし、4,4gながらボディにもたせた浮力のおかげで、フォール速度は速すぎず遅すぎず、まさに絶妙。
それでいて飛距離も出しやすく、まさに万能ヘビーシンキグミノーです。
おすすめ渓流ミノー2「ティムコ:イメル50S」

続いてもティムコから販売されているイメル50s。
こちらは2019年に発売され、僕も発売情報を掴みなんとか購入。
そのご怪しげな記事を書いて投稿したらTwitterのティムコアカウントにリツイートされてしまい、数多くのティムコファンから「イメルのレビューで下ネタぶっかました奴」と認知されてしまった暗い過去があります。みんな忘れてくれ。
そんな事もありましたが、まぁ面白い渓流ミノーですよこれ。
他の渓流ミノーとは完全に異質。アクションの質も、フォール姿勢もまるで別ものなので、他の渓流ミノーに飽きた人に絶賛おすすめです。
独特のフォールで誘う超ハイレスポンス渓流ミノー
イメル最大の特徴は、シンキングながらフローティングミノー並みのキレの良い動きを見せることです。
動きのキレっぷりはシュマリより上、ていうかキレまくり。
渓流ミノーの中でも特別太いボディに大量のエアルームを作ることで、4gというシンキングモデとは思えない素早いダートを繰り返します。
このルアーのレスポンスの良さは常軌を逸してますね。
軽くトゥイッチを入れただけなのに、高速で左右にテールを振ってしまうF1カーみたいなルアーですよ。
まさにイメル(アイヌ語で雷)という名前にまったく恥じない性能により、アップクロスを多用する渓流ミノーイングでは圧倒的な動かしやすさを誇ります。
だから、シェイクが苦手だったり、トゥイッチが上手くできないと嘆く渓流アングラーはぜひイメル50sを使ってください。こいつは誰でもキレの良い動きを出せます。ちょっと出すぎな位に。
フォールも独特で、重量感を感じさえない、ふわっとした動きでテールから落ちます。
このフォールが魚に口を使わせる働きがあり、トゥイッチとフォールを組み合わせた緩急のある動きが効果的です。
ただし、こいつはフォール速度が他のシンキングミノーより圧倒的に遅いので、増水時にはめっぽう弱い。
あとスピーディーな動きに魚が付いていけない時があるので、ただ巻きやフォールを駆使して、食わせの間をしっかり作るのが重要。
まるで極限にまで軽量化されたレース用ミノー。簡単にスピードとキレは出せますが、コースアウト率も高いテクニカルなミノーだと思ってください。その分、釣れた時の気持ちよさは半端じゃありません。
遠く浅い場所も狙打ち
4gのシンキングながらフォールが遅いため、深い場所は苦手ですが、遠く浅いエリアはかなり得意です。
瀬が多く川幅がそれなりにあるところや、ロングキャストで浅い場所を攻めたい時にも有効。
コメント