ジョイントのシンキングミノーなんですが、こいつは今回紹介するルアーの中で最も水噛が良いタイプ。
トゥイッチをかけると、おもいきりリップが水を掴むから、まるでキューブレーキでも掛かったみたいにルアーがその場でストップするため、移動距離の短いアクションが可能です。
そのブレーキの勢いで振り出されるジョイントのヒラ打ちの艶めかしさは、まさに生き物そのもの。
これにやられない魚は居ないだろ!
ってわけで、活性に関係なく魚を引きずり出してクルタイプですね。
ボトムベタベタのストレスフルな魚でも、このワンアクションで食うことすらあります。
さらに、テールを下側にしながら回転しつつ落ちるフリーフォールや、体をクネらせながらのテンションフォールは、まさに水に落ちた虫そのもの。
もはや動かさずとも、フォールだけでバイトが取れるというオーバーテクノロジーミノーです。
ただしリップがデカ過ぎるため、ダウンクロスでは引き重りが半端ではなく扱いづらいタイプ。
それを犠牲にして、本気でアップクロスだけに特化した超ピーキーなジョイントミノーなんですよ。
ベアトリス45S
小さな渓流ではベアトリスの45Sがおすすめです。
全長45㎜、重量2.9g
小粒のジョイントタイプのシンキングミノーですが、ヒラ打ちからのテールの動きは生き物そのもの。動かしても楽しければ、釣るのも簡単なので一個持っておけば損はありません。
ベアトリス53s
本流ではベアトリス53sがおすすめ。
全長53㎜、5.1gのヘビーシンキングミノーであり、キャストの飛距離も制度も抜群。
かなりの大物を引き寄せる力があるので、ここぞという大場所の一投目に使うと高確率で食わせられます。
おすすめ渓流ルアー7 「ラパラ:CD5」

ラパラのルアーは渓流特化型ではないですが、どこでも使えるのが良いところ。
てなわけで、ラパラ好きなアングラーはみな必ず渓流でCD5を投げちゃんうんですが、これがニジマスを釣るのにうってつけで、随分使っています。
全長50㎜、重量5gのヘビーシンキングミノーですね。
特徴はトゥイッチを使うというより、フォールとリフトを交互に繰り返すこと。
ただルアーを下流側に流すドリフトも効果的。他のミノーのように細かくアクションさせるのではなく、しっかりと水の抵抗を受けさせて仕掛けるクラシックミノーです。
ナチュラルな動きに警戒したニジマスも口を使う
CD5を使っていて思ったのは、ニジマスがよく釣れるということ。
しかも、なかなかルアーに食ってこないようなヤツです。
活性が低い、以前他の誰かに釣られたなど、スレている理由は色々あるでしょうが、そんなニジマスにCD5はかなり効果的だったりします。
CD5のリップには窪みがあり、そこで水を受けることで、どれだけ速く巻こうが安定したウォブリングを繰り返します。
この「安定した繰り返し運動」が、スレたニジマスに効果的なのか、ナチュラルなドリフトで釣れてしまうことが多いです。
リフト&フォールでボトムに付いたニジマスを引きずり出す
渓流ミノーとしてのカウントダウンはリフト&フォールが最も釣果を出してくれます。
もともとヒラ打ちが出来ないミノーというのもありますが、素早くリフトして、フォールを繰り返すスプーンのような動きに良く魚が反応します。
トゥイッチやシェイクを滅茶苦茶に繰り返すのではなく、パンとミノーを引っ張ってリフトさせて、ストンと落とす動作を繰り返す感じですね。
このゆったりとした動きにニジマスはすぐ負けるらしく、ボトムに張り付いたニジマスを引きずり出すのに良く使えます。
おすすめ渓流ルアー8「ラパラ:F5」

人におすすめする渓流ミノーは大抵シンキング系ですが、数少ないフローティングミノーでおすすめなのがラパラのF5です。
全長50mm、重量5gのバルサ製フローティングミノーであり、このオリジナルフローティングシリーズは世界で初めて大ヒットを記録したフローティングミノーの草分け的存在です。
この歴史あるバルサ製フローティングミノーを、1000円程度で量産しているだけでも凄い。
渓流用のバルサミノーってどれも3000円位ですから、この値段で使えるのはとてもうれしいです。
巻くだけで釣れるバルサの動き
古いミノーーは大して動かないと思ってるでしょうが、このF5は違います。
バルサの浮力を活かした軽量ボディと絶妙のリップ位置により、流れの中でも軽やかに泳ぎ、ただ巻くだけでヤマメやイワナを釣ってくる超優秀なフローティングミノーです。
元々ラパラのフローティングミノーは愛好家が多数いたのですが、その飛距離の無さから最新のミノーへとシフトした人がとても多いのが残念。
ただし、渓流は別。
わずか10m程度の飛距離で釣りになるこのジャンルでは、飛ばないラパラのF5でも釣りになる。まぁ飛ばないけどね!
潜航深度を活かして釣る
F5は他の5㎝代のミノーに比べて潜航深度があるので、多少深いところも大丈夫。
この性質を利用して、ボトム付近にいる魚にもアピールできるのがお気に入りのポイントですね。
グリグリっと巻いて、ボトム付近に来たら、トゥイッチを入れながら巻いてくるとスパーンと下からヤマメがひったくっていきます。
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