最近出てきた渓流ミノーのダート系って何?ヒラ打ち系との違いは

釣り超コラム
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渓流ミノーのダート系とヒラ打ち系はどうやって使いわければいいのか?

え?まってまって

渓流ミノーといえば、扁平ヒラ打ち系でしょ?ダート系なんか使わないでしょ?


そう思っているのは、僕や貴方だけじゃありません。
事実、渓流用で釣れると言われるミノーの大半は側面が平で、重心が後方にあり、綺麗にヒラを打つタイプのものばかり。

そんな中で、最近はダート系のミノーが渓流で多数使われるようになってきてますね。

特にダイワは今年シルバークリークミノーのダートカスタムに加え、これまたトゥイッチ&ダートを得意とするドクターミノーⅡを発売したこともあり、渓流にはダート系のミノーを使う人も増えてきました。

でもちょっとまって?

ヒラ打ち系のダート系って一体何が違うの?
というか、どうやって使いわければいいの?

という素朴な疑問を持ちつつも「結局釣れれば何でも良いよ」と投網を投げる準備をしているαトラウトです。自粛だ自粛!

にしてもね
朱鞠内湖の解禁アウトの痛手がでかいから、もうこの際投網を投げようかなって
だって、ほら、釣りじゃないじゃん。漁じゃん?

と頭のおかしな事を言い出したのは、自粛と無職と経済の悪化が原因か

まともなままじゃ頭がおかしくなる、シラフじゃ生きていけない世の中なら、釣りのことで酔ってしまえ

というわけで、今回はダート系とヒラ打ち系について考えてみたいと思いますよ。

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ヒラ打ち系とダート系とは?

実のところ、ヒラ打ち系とかダート系とかが良く分かってない僕なんですけど。
最近買ったミノーが、なんかダートタイプが多いから、やっぱり気になってたんですよね。

だから色々と自分なりに整理してみると、どう見ても渓流ルアー。とくに主流となっているシンキング系のミノーはこの2種類に分類されると思ったんです。

ヒラ打ち系の渓流ミノーとは?

ヒラ打ち系とは、ようはヒラりとボディをヒネらせるような動きである「ヒラを打つ」ことをメインにしたルアーですね。

ダートとは違い、ボディの側面で水を押すように動くのが特徴。
水の抵抗を受け、体をヒネらせ、水中でギラっと激しいフラッシングを起こします。

まぁね

ヒラ打ちで代表的なのはDコンタクトですよ。

渓流ミノーイングが爆発的に流行したのはDコンタクトのせいでもありましたね。ほんとDコン嫌いなんですけど。はい。

まぁこうしたヒラ打ち系のルアーの特徴としては

・側面が平である(扁平ボディ)
・大体が後方重心
・ただ巻きで泳ぐことはあまり無いトゥイッチ専門ルアー
・シンキング、もしくはヘビーシンキングに設定されている

ウェイト位置は中央から後方とパターンは色々ありますが、とにかくサイドが扁平であるのが特徴ですね。
ただ巻きで泳ぐことより、ヒラを打たせて強制的にルアーを動かすことを前提としているものが多く、渓流で深い場所を狙いやすいようシンキングに設定されていることがほとんどです。

逆に、フローティング系ではヒラ打ちタイプは殆ど存在しません。

代表的なルアーは

・スミス:DコンタクトやDインサイト
・DUO:スピアヘッドリュウキ
・アイマ:イッセン
・アンリパ:アレキサンドラ
・ジャクソン:奏
・イトウクラフト:蝦夷

などなど、そのほかにも色々ありますが、とにかく数が多いです。
僕が調べた限り、Dコンタクトの登場以降、もはや渓流ミノーの主流は完全にヒラ打ち系と言って良いです。

渓流で主流のヒラ打ち系

渓流でヒラ打ち系が主流になったのはDコンタクトのせいなんですけど
ようはこれ、Dコンタクトがそれだけ釣れるルアーだから、みんな真似しはじめたというのが正解だと思う。
いや、僕はDコンタクト嫌いだし使わないけど、事実としてそうなんだと。

それまでのミノーは、そこまでヒラ打ちに特化したタイプは無かたんですが、実釣では驚くような成果を上げ続けたわですね。

ヒラ打ち系が渓流を席巻したのは

・重いミノーでも強制的に動かすことができる
・短い距離で多数のアクションが詰められる
・ダウンクロスもこなせる
・浮き上がりにくくボトムが取りやすい

という特徴があるからですね。

まぁ普通に考えて、これより渓流で使いやすいミノーがあるのかってレベルです。
使い方も簡単で、基本は沈めてシェイクするだけ。
シャカシャカやってれば十分動いてくれるし、短い距離でボトムにいる魚を釣れる滅茶苦茶便利なミノーです。

ところが、ここ最近はダート系のルアーが各社から登場しており、ヒラ打ち系よりも釣れるという話も出ています。

ダート系の渓流ミノーとは?

ダート系のミノーが渓流に登場してきたのは、ぶちゃけミノーじゃないというか。
僕の記憶では、エリアトラウトの世界でダートさせるルアーが結構でてきて
それからボトムノックスイマーなどが登場し、渓流でダートで釣るのが次第に浸透してきた気がします。

ヒラ打ち系に魚がスレた説

ダート系のルアーを出すメーカーがこぞっていうのは
「スレた魚に効く!」というコピーですね。

なんでスレた魚にダートが効くのかって話ですが、さっき書いた通り
渓流は扁平ヒラ打ちミノーの完全独壇場だったわけですよ。
他のジャンルのルアーにはまったくない、渓流に特化して進化してきた扁平ヒラ打ち系のミノー達。
ただ巻き性能はあまり考えておらず、キャスタビリティを優先し
ボトムをトゥイッチで釣るための後方重心。

こういうミノーばかりで魚を釣っていると、次第に魚もその動きを覚えてスレ出していく。

そんな状況だからこそ、ダート系が効くというわけですね。

音楽とかもそうですけど、一回ゴリゴリの曲がはやると、次はメロウなのが流行っていくという流れがあるから、魚に限らず、人間もスレる生き物ってわけです。

ダート系ミノーがスレたフィールドで効くといわれているのは

・左右に大きくダートする動き
・ボトムに張り付けるほど浮き上がりにくい
・ただ巻きで泳ぐものが多い(ヘビーシンキングをのぞく)
・細身のボディでベイトに似せられる

という性能が付与されているからですね。
ダート系のミノーは水を切って動けるように細身のボディが多いです。
なので、扁平ヒラ打ち系よりもシルエットがまず小さい。
これもスレた魚に効果的と言われている理由の一つだと思っています。

ダート系は左右にルアーがすっ飛ぶように動くのですが、これによりヒラ打ち系よりも短い移動距離で多数のアクションを詰め込めるといわれていますね。

また、扁平ヒラ打ち系とは違い、ただ巻きが効くタイプが多いので、攻め方のバリエーションも豊富です。
フローティングタイプ、シンキング、ヘビーシンキングとミノーの種類も多く(というか、フローティング系の渓流ミノーはもともとダートしてた)色々なタイプがあるといえます。

そもそも渓流の扁平ヒラ打ち系だけが特化した異色のルアーだったということもあり、トゥイッチでダートするミノーは探せばいくらでも出てくるのが現状。

そこにダイワのダートカスタムといったヘビーシンキング&ダートという特殊なラインナップや、ボトムノックスイマーといったダートメインのバイブレーションまできたのだから、そら種類も豊富になります。

スレている時にはダート系が良いのか?

「スレている時期にはダート系が良い」
なんてことから、ダート系のルアーがトラウト界で多くみられるようになりました。

実際にダートで魚を釣っていると、明らかに反応が良い時がある。
ヒラ打ち系で通しても追わないけど、ボトム付近でダートさせるとあっという間に釣れるってことは確かにあるんです。

ヒラ打ち系とダート系のアクションの違い

扁平ヒラ打ち系とダート系のアクションは思い切り違います。
しかし、どちらも「短い距離で多くのアクションを生む」という発想のもと作られているので、基本的に扱いやすいのは変わりません。

ヒラ打ち系はその場で大きく不規則に動く

ヒラ打ち系のアクションは、体を真横に向ける動きが特徴的ですね。
扁平のボディにより、水を受けると左右に飛ぶことはなく、その場で体をクネらせるように動きます。
大抵が後方重心に設定されており、慣性を利用してヒラを打ちやすく設計されています。

なので、アクションを掛けると簡単にボディが真横を向き、ヒネルように体をくねらせる。
その際に激しいフラッシングを生みつつ、明滅運動も生む。
それが渓流魚には猛烈なアピールとなるわけです。

もう一つの特徴としては、ダート系とは違いボディをヒネルように動くため、ルアーの移動距離を減らしながらグリグリ動いてくれます。

しかもヒラ打ちの動きが毎回違うんですよね。

適当にシェイクしても、同じ動かし方をしても、不規則に右左上下と不規則な動きをしてくれますね。

ダート系のミノー

ダート系のルアーは、トゥイッチをかけると左右に飛ぶように動くのが特徴です。
ただ、完璧なダート系というのは珍しく、その多くは結果的にダートするタイプ。ダートに特化したミノーも次第に数は増えています。

ダートアクションは左右に飛ぶように動くため、体を捻らせるようなヒラ打ちの動きはさほど見られません。
変わりに、移動距離が長い左右の動きにより、まるで逃げ惑うベイトのようなアクションを演出。
狩猟本能に直接刺激するこの動きにより、魚はつい攻撃的になり、ルアーに襲い掛かってしまうという寸法です。

フラッシングと明滅運動がメインのヒラ打ち系と違い、より野生の本能に訴えかける動きのため、スレた魚や低活性の魚にも効果的と言われています。ちなみにうちの猫も左右に逃げるものはバシバシ追うので、これは魚に限った反応じゃないんでしょう。

今後渓流はダートとヒラ打ちの両方を使い分けていく

今年からダイワが本格的なダート系渓流ミノーを発売してきたこともあり、僕もヒラ打ちばかりでなく、ダート系のミノーを多用するようになると思います。

ただ、どんな状況で、どっちのほうが魚を釣りやすいのかというと、正直よくわからない。
確かに活性が低かったり、スレた魚にはダートが有効というのは理論的にはわかる。
シルエットそのものがダート系のほうが小さいこともあり、よりベイトライクな動きなるとも思う。
けど実際に使ってみると、ヒラ打ち系のほうが活性が低い魚に有利なこともあるというか、ダート系には次のリスクがつねにあることがわかりました。

魚が食うタイミングがわからない

ダート系のミノーは左右にルアーが飛ぶように動き、まるで逃げる餌を演出します。
この左右のジグザグ回避行動は魚にかぎらず危険から会費する様々な動物に共通してると思うので、縄張りを持つ魚やフィシュイーターの本能をダイレクトに刺激すると思います。

ただし、とくにニジマスに言えることなんですが、ダート系への反応は素晴らしく良いのに、食い損ねることがとても多い。
とくに水温が低い時期によく見られるんですが、チェイスはすごくあるのに、ピックアップするまでずっと後方に付いてる。
それからミスバイトも結構増える。それも活性が低い時期に。

これらの結果からするに、ダート系の動きは魚を強制的に反応させる力はあるけれど、バイトミスを誘いやすい動きだということです。

よく考えてくださいよ。

だって、そもそもダートの動きって左右に逃げる回避行動に似てるとしたら、そりゃ魚のバイトも回避しやすい動きなんですよね。

むやみやたらにジグザグにベイトも逃げ回ってるわけじゃない。あれは追ってくるフィッシュイーターから逃げやすいからジグザグに動いているわけで、食われたいからやってるんじゃないんですもの。

だから追ってくる魚はより慎重に動きを見定めようとしてくるし、襲ってもミスバイトにつながりやすいし、なかなか難しいんですよ、ダートって。

遅く動かせばミスは減るけど、今度は魚に見切られやすくなる。うーん、困った。

ヒラ打ち系は案外低活性でも案外強い

ヒラ打ち系は低活性に弱いのか?
なんて思うかもしれませんが、実際に使うとそーでもありません。
たしかに反応はダートのほうが良いですけど、チェイスの時間が短くてすむという利点はやっぱりヒラ打ち系のほうが強いです。

ダート系に比べるとルアー自体の移動距離が短いので、魚があちこち移動せずに済むのもヒラ打ち系の利点。
とくに後方重心で慣性でテールが前に来るあの動きは、良く動いてアピール力が高いんですが、食べる方の魚からするとダートするタイプよりも食べやすい時がありますね。

もちろんガシガシ動かしてたら結局ダメなんですけど、思いっきりダートさせるよりもバイトするチャンスが訪れやすいことがタマにあるんですよ。

ヒラ打ちばっかり使ってるとダートに不慣れになる

それと扁平ヒラ打ち系の渓流ミノーばっかりやってると、ダート系のミノーの使い方を忘れてしまうという現象もおきます。

というか、ぶっちゃけると、普通のミノーって大抵ダートするんで。

もう普通のミノーの使い方がわからなくなるの。フローティングとかどうやったけレベルになっちゃうからね。

なんでこうなるかっていうと。

扁平ヒラ打ち系のミノー使う時って、もう永遠とシェイク繰り返しちゃうんです。

わかるでしょ?扁平ヒラ打ち症候群にかかってる人とか本当にそう。

「もうだめだ、手首が腱鞘炎になっても止められねぇんだ」

と何度も廃人になった人を見てきましたからね、あれはまじで渓流における現代病です。

その病に掛かってる人がダート系つかうと

「なにこれ・・・え・・・どうやって動かしたらいいの・・・え・・・」

となります。

もうそれを通り越しちゃうと

「だめだ・・・シェイクしないと釣れる気がしない」

となって扁平ヒラ打ち中毒に戻っていきます。

でもちょっと待ってほしい。

僕らは気が付くべきなんだ。

もうそろそろダートも使えるようにならないと。

僕らは扁平ヒラ打ち中毒からタマには抜け出さないとならない。

ダートを使ったミノーイングも覚えなければならない。

でなければ、いつまでたっても渓流はDコンの天下なんだ!

ちくしょう!ゆるせない!Dコンめ!おまえいつまでデカいかお(文字数)

今年はダートもヒラ打ちも使って釣っていきたい

てなわけで、今年はダイワからダート系のミノーが出てきたこともあり、ミノーイングにも突然幅が出てきました。

ヒラ打ちとダートという2種類のミノーイングがあると、なんか一気に攻め方のバリエーションが増えた気がしますね。

フローティング系のミノーをダートさせて釣ってたんですけど、ただ巻きにトゥイッチを混ぜるが精一杯でいたよ。

しかも最近のミノーはジャークベイトかって位ダートするやつが増えましたね。あとシンキングでダートさせるやつとか。

前回のドクターミノーで、ああこりゃ面白いなぁと結構驚いていて。シルバークリークミノーのダートカスタムも使ってみたいなと思いましたよ。

バイブレーション系のダートは前から多用してたんですが、ミノーでダートさせて釣る渓流ミノーイングの面白さに最近はまってるって話でした。

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