キャタピーはナマズルアーの王道なのか?フックのチューニングなど【レビュー&インプレ】

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キャタピーのレビュー&インプレと、ついでにカスタムについても紹介していきます。

ナマズ釣りをはじめて2年目、といっても道北では6月~9月位しかシーズンもないので、まだまだわからないことも多い釣りです。

僕自身もナマズルアーとか良くわかってなかったんですが、去年位からナマズルアーでなぜかみんなが使っているアイテムがあることに気が付いていました。

それが、スミスから販売されているジッターバグ系ルアー『キャタピー』

これを頂いていたにも関わらず、去年はフィッシュオンならず。

しかし、今年から本格的に使いはじめて、その実力に気が付きはじめたのでレビュー記事を書いていこうと思います。

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キャタピーはナマズゲームの王道ルアーか?

スミスといえば、なにかとマニアックなルアーゲームの定番ルアーを作り出す実力派メーカー。僕がメインでやってる渓流トラウトでもD-コンタクトという超有名ルアーを作り出しました。僕は嫌いですけどね。

しかし、スミスはナマズゲームにおいても定番ルアーといえるアイテムを作り出していた。

それがキャタピーってわけですが、なんでスミスさんは名作ばっかり作れるんですかね。バス系はアメルアばっかりなのに。

で、このキャタピーなんですけど。

元々はナマズゲームで定番化していたアメリカンルアーの王道、アボーガストのジッターバグ元に、スミスがオリジナルで作った、いわゆるノイジー系、といよりジッターバグ系と言うべきでしょうね、形状的に。

本家のジッターバグをよりナマズゲームで使いやすくするというコンセプトがあったのかわかりませんが、その狙いは確実使いやすい仕様になっていて、こと日本のナマズゲームにおいては本家が霞むようになっていったわけです。スミスさん、本家抜いたらだめだよ。

とはいっても、スミスといえばアメルアの代理販売店。日本のジッターバグの本家みたいなもんですから仕方ない。

ナマズに特化した芋虫ルアー

ジッターバグがナマズ用に適していたのは、ただ巻きで水面をかき回すように泳いでくるから。

目が見えないナマズはヒゲや側線を刺激するものに反応するため、ジッターバグのようなルアーが大好きだってわけです。

しかし、元々バス用として作られていることもあり、ナマズアングラーにとっては使いにくい所も多い。

そこで、その性能を引継ぎながら、よりナマズに適した形で進化させたのがキャタピーというわけです。

でまぁ一見して最初に目が行くのが、やっぱりこの独特な形ですよね。

そもそもナマズゲームとは何ら関係のないデカい芋虫のような形状。

この見た目がとにかく可愛いのが僕が一番気に入っている所ですね。

結局、ルアーは魚を釣る以前に、アングラーである僕を釣って欲しいっていうのもあるし、ただの棒きれで釣っていても全然面白くない。

その点、このキャタピーの芋虫デザインは秀逸だなと思わされていて、使っているアングラーに「やっぱキャタピー投げよう」って思わせちゃうというか・・・

リアルな芋虫は苦手なんですけど、こいつはクドさがない、シンプルな可愛さ。それが良いから、気が付くとコレで釣りたいなっていう気持ちが沸いてしまいます。

強化された金属カップ

キャタピーのカップは強度とアクションを両立した仕上がりとなってます。

流れのある場所で上流にルアーを投げ入れることも多い釣りなので、立ち上がりが速く、スローリトリーブでもしっかりとルアーが動いてくれる。

本家ジッターバグと比べるとその差は歴然で、スローリトリーブではやはりキャタピーに軍配が上がります。

ただ水を押して立てるスプラッシュの量は少な目で、バタバタと派手に動くタイプじゃありません。

どちらかといえば、「カポカポカポ」と、こ気味良い音を立てながら泳いでくる感じ。どはでなアクションじゃないですね。

あと、アクションだけでなくラインを通して動きがわかりやすいです。

ナイトゲームで使って実感しましたが、ルアーの動きがラインを通してわかるので、見えなくても安心して使えます。

それからカップ部分の強度も増してます。

どうやらジッターバグはナマズゲームで使い続けるとカップ部分が金属疲労を起こして壊れることがあるらしい。

一方のキャタピーは少し厚めの金属が使われているのと、アイの部分も溶接により閉じれており、ナマズゲーム用に強化されています。

ナマズゲームに適したサイズと肉厚ボディ

強引なファイトをするしかないナマズゲームのため、キャタピーのボディもかなり肉厚に仕上がってます。

また、ボディ重量も14.5g と投げやすくなっており、大抵のタックルならフリップでピンポイントキャストができる仕上がりになってます。

あと、ナマズ用ルアーはナゼか対岸によくぶつけます。

ナマズ釣り自体、けっこう護岸が工事されてる場所で使うからかもしれませんが、ほんとうに対岸によく突っ込むので、やっぱり強度は大事ですね。

それとナマズは60㎝オーバーが当たり前で、しかも抜き上げることも多いんで、引っ張り強度も重要。

そんなこともあり、やっぱりボディの厚みはしっかり上がってます。

ただ、同じキャタピーでも強度に違いがあります。

僕が使ってるキャタピークリッカー(ラトル入り)のモデルは高密度プラスチック材であるボーン曽合を使用しているので強度がかなり高いです。

一方、柔らかい素材を使用したキャタピーソフトはボディの強度が弱く、使っていると割けてしまうこともあるようです。

キャタピー標準装備のフックはダブルフック直付け

僕が使ってるキャタピーは人からのもらいものなんで付いてませんでしたが、新品のキャタピーにはダブルフックがフックハンガーに直で装着されています。

この状態で使うのはあまり良くないようで、とにかくフッキング率が低下しやすいようです。

なので、このダブルフックを一旦はずして、スプリットリングを取り付けるのが定番のカスタムですね。

僕がもらったキャタピーもスプリットリングが装着されていて、かなり使いやすくなってました。

あと、フックはバーブレスにするのがお決まりらしいですね。

僕の考えでは、ナマズはバーブレスじゃないと、針をはずしにくくて仕方ない気がする。

バーブレスのトリプルでも外しにくいから、針を外すことを考えたら、標準装備のダブルフックをバーブレス化してそのまま使うのも断然アリですね。

目の部分にケミホタルが入るオシャレ仕様

そして、なんといってもケミホタルが目に装着できるのがいいですね。

これで光らせると、デザインの一部としてきっちり効果を発揮するという秀逸なシステム。

このあたりまで考えられて作ったのは天才というか、まじでイケてる。

単純に頭の上にケミホタル装着して外観が損なわれるのが嫌だなと思う人におすすめですね。

キャタピーのインプレッションでわかったこと

てなわけで、去年から今年までキャタピーを使い、ついにデカナマズもゲットすることができました。

ついでに装着していた針まで折られるというアクシデントにも見舞われましたがね!ほんと怖い。

あと、ついでに言うと雷魚にも襲われていて、塗装はかなりボロボロ。

そんなころ合いをみはからい、いよいよインプレをさせて頂きたいと思います。

キャスタビリティはやはり抜群

去年から使用してますが、キャスタビリティが本当に良いことですね。

他のナマズルアーも良いんですが、キャタピーは本当に丁度いいって感じ。

とくに僕みたいに古いリールを使ってナマズを釣る人が結構多いイメージなんですけど、それだと15g前後というキャタピーの重さはベストって感じ。

飛びすぎることもないし、ピッチングが軽やかです。

最新のリールだと、もっと軽くても全然問題じゃないですけど、僕みたいに90年代のリールとかで釣ってると、10g位はピッチングきついですからね。

動き出しは他のルアーのほうが速いけども

キャタピーの立ち上がり速度は確かにジッターバグ系では速い方ですね。

キャストして、ただ巻いてやればきっちり動き出してくれる感じ。

けれど、あまりスローにやったら立ち上がってくれない時もあるんで、そこまで高速ってわけでもないなと思った。

というか、最初は「あれーぜんぜんうごかないぞ?」と、なんかワザとらしく疑問をなげかけるコナン君みたいに頭を傾げてましたね。

というのも、ナマズをはじめるにあたり頂いたザクトクラフトのジッターバグ系ルアー『ザグナ』から使い始めてしまったからんです。

このザグナというルアーは誘導式のカップが付いているため、立ち上がりは異常。ひたすらに低速リトリーブが強いタイプなんですよ。

だから、まじでタイミングが悪かったって話。ほんとごめんねキャタピー。

しかし、使っていくうちに「ああこの丁度いいかんじね」というのがわかってきましたね。

アクションは程よく気持ちよさすらある

つづいて肝心のアクションですが、ぶっちゃけ凄い気持ちい。

動かしていて、子気味良く滑らかな「カポカポカポ」っていう音が聞こえてくる。ああ、ナマズ釣ってるなーって感じちゃうレベル。

派手すぎない、けれどもピッチは少しはやめ。

水押しもガボガボいかず、あくまでナチュラルな範囲を超えない水の音を出していく感じ。

本当にこのあたりは絶妙だなーと思いますね。まじでベストなところ狙ってアクション付くてきたなというか。

だから、すでに僕にとってアクションの強弱はキャタピーがちょうど真ん中にきてます。

多分これ、僕だけの感覚じゃないと思う。その日の釣りを「まずはキャタピー投げてから」っていう感じの人、けっこういるもん。

で、これより強いのならザグナとか、もっと弱くなら羽モノとか、悔いが渋いならバド系とか、そんな感じにシフトしていく。

つまり、それだけ汎用性が高いアクション。

使えないってことろが考えにくいし、これで釣れないなら、もうルアー変えないとダメって範囲。

うんうん、そうなんだよ。

これこそ定番ルアーに必要な要素ですが、さすがスミス、もはや僕もキャタピーを基準にしてしまう癖が付いてしまいました。くそう。

ルアーの目にケミホタルが入るのは結構良い

それと最後に、ルアーの目にケミホタルが入るシステムが結構よかったことをお伝えした。

まずしっかりホールドされてるんでバイトされて吹き飛ばされません。パチっと嵌めるタイプだと飛んだことがあるんですが、これは今のところまったくないですね。

それと、両目だけ光ってるんで、ルアーの動きが滅茶苦茶わかります。

最初は他のルアーの背中に縦にしたケミホタルを付けてたんですが、これだと遠くから見たときどれくらい動いてるかわかりにくかった

けど、横にならんだ2つの点の光が動くと凄くわかりやすい。

遠くからでも「あ、動いてんな」ってのがすぐわかるんですね。

これがあるからキャタピーはやめられない。ちくしょう、今夜もキャタピーをなげてしまうぞ!

キャタピーの種類

キャタピーには現行で3種類のモデルがあります。

ちなみに僕が使っているのは、一番ナマズに向いてるんじゃないかと思ってるクリッカーたいぷ。ただ、スレた魚向けにも3タイプが存在します。

キャタピークリッカー

素材をボーン化したラトル入りモデル。

音と波動が大好きなナマズに適したハイアピールモデル。ボディも強化され、ノーマルより重量も1gアップ。

高活性時のナマズを一気にバイトに持ち込むために作られたが、アピール力の強さにより、広範囲のサーチが得意。トップ系ルアーが苦手とする波立つ水面でも音で魚を寄せられます。

つまり、まずはクリッカーを使っとけば問題無いって感じ。

とりあえずキャタピー買うなら、たぶんこれがおすすめです。

ノーマルキャタピー

最初に発売されたキャタピーのノーマルモデル。

サイレントでラトルがなく、よりナチュラルなアピールが可能。

ラトルを嫌がるような魚がいる場合に有効であり、警戒心が高まっている状況ならノーマルのほうが向いていると考えられます。

キャタピーソフト

より警戒心が高いナマズ向けに開発されたソフトマテリアル版のキャタピー。

音に敏感なナマズ向けにソフト+ソリッドボディにしたことで、よりナチュラルな着水音を実現。

また、ナマズのヒゲに触れた場合に餌を錯覚してもらい、追い食いを連発させる効果もあります。

スレナマズ向けの最終兵器キャタピーだが、ボディ強度に若干の難があり、ノーマルやクリッカーよりも壊れやすい傾向にあります。

キャタピーJr

もはやデカいルアーに食わないというスレまくりのナマズ用に作られたのが一回り小さいキャタピーJr。

サイズが小さくなったことによい、ナマズが一口でルアーに食いつくように。

また、軽量化により動き出しも軽くなり、よりスローにナマズを誘える。

何をやっても食ってくれないナマズのために作られただけあり、バイト率、フッキングは格段に向上。

ただし重量が10gに落ちているため、リールによってはキャスタビリティは低下します。

キャタピーのフックをカスタム

つまるところのナマズ釣りのポップスター。

まさに定番ルアーのキャタピーなんですが、やっぱりフックをチューニングしたほうがフッキング率が上がるっていうのは定説です。

僕も頂いた時からフッキング率重視のチューニングが施されていたんで、そのチューニングについても紹介しておきます。

まずはスプリットリングを増やしていく

まずはスプリットリングを増やすチューニングですね。

こうやってリングを2個位付けてやると、食いが浅いナマズの口にもルアーが届くようになります。

あとナマズはローリングするんで、スナップを増やしてフックの可動域を増やしたほうが外れにくいってのもありますね。

なお、キャタピーはテールとベリーの2か所にスナップを増やすとフックががちがちに絡むので、増やすのはテール側だけです。

フックをバーブレスのトリプルに変更

別にダブルフックでも全然良いし、そっちのほうがスナッグレス効果が高まるんですけど、僕は今のところトリプルのバーブレスを付けてます。

というのも、やっぱりフッキング率をある程度上げたいっていうのもあるし、そもそも僕の近所にバーブレス売ってないってのもある。うん、悲しい。

とりあえずフッキング率を上げるっていう意味なら、やっぱりこっちのほうが得ですね。

ナマズのルアーフィッシングはとりあえずコレからってルアー

ナマズ釣りをするなら、たしかにキャタピーは持っておいて損はない。

というか、これを基準として、このポイントはこっちのほうがいいとか、自分はこのルアーのほうが良いとか考えてルアーを探っていくと良いルアーな気がしますね。

僕みたいなナマズビギナーでも使いやすいし、なんか基本的なところをきっちりおさえてる感じがしましたよ。

あとラトル入りとかソフトとかもあるんで、状況によって同じタイプのルアーを使い分けできるんで良いですね。違うルアー入れて釣れても、何が原因で釣れたのか判断しにくいことも多いんで。

そして、目も可愛いしね、これは使いたくなるデザイン。

さすがにナマズルアーの王道です。そりゃ売れるわ。

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