さて、今回は現在放送中のアニメ「スローループ」についてのレビューを書いていこうと思います。
道北貧釣では初となるアニメのレビュー。
もちろん釣りに関係しているアニメなんですが、まぁ珍しいですよね、なんせフライフィッシングのアニメなんですもん。
というか、フライフィッシングをやってる人はあまり多くない。めっちゃマイナーなジャンル。
いやいや、そんな釣りアニメ大丈夫か?
と心配してましたが、むしろ逆。
だからこそ、このスローループは面白い。
さらに言えば、釣りをまったく知らない人に対しても、細かい事を言ってこない。
故に、純粋にカワイイ女のコが出てくるアニメ作品として、ほぼ脳死状態で見れる。
「ああ、こういうので良いんだよ、アニメって、これでいいんだよ」
と、定食を食ってる五郎ちゃんみたいな気持ちになれる、最高の癒しの釣りアニメとなっていたことが、このレビューを書くきかっけとなりました。
てなわけで、いつもと違いオタク全開で今回の記事を書いていこうと思います。
釣りアニメ「スローループ」とは?

画像引用元:スローループ公式サイト
スローループは癒し系アニメ原作の宝庫、漫画タイムキララで連載されている作品をアニメ化したものです。
きららと言って思い浮かぶのは、そう、あの「ゆるキャン」なはず。
とにかくゆるくて、ふわっとしてて、百合成分が高いと定評のある雑誌。
歴史を振り返れば、あの伝説「ひだまりスケッチ」から始まり、僕も大好き「けいおん」、そして巷にヤベェやつを生み出しまくった「ご注文はうさぎですか?」こと通称ごちウサ。
ほかにもマドマギやら学校くらしやらのネオ世界系を含め、とにかく
「女の子がいっぱい出て来てワチャワチャするヒット作」
といえば、もう漫画タイムきららなわけですよ。
いわゆるシスターフッド(姉妹のような絆)を全面に押し出す作品が多いキララ関係でありますが、今作もまさにキララの流れをおおいに汲んでいる。
どころか、まさしくキララ感全開。なんせ
両親が再婚して姉妹になることになった二人の女の子
が主人公なわけですから、もうキララ中のキララであり、百合通り越してもう胡蝶蘭だよこんなのもう大輪咲かせろバカ野郎。
人が関係を深めていくためのフライフィッシング
このスローループをアングラーが話をした場合、ほぼ釣りの話になるかと思った貴方。
いやいや、そんなワケないじゃないですか。
そもそもこの作品、釣り人サイドに向けて作っている感はほぼ無し。
基本的には「釣り経験の無い人」を含む、大勢の普通の人向けに作ってます。
でまぁ、ここがとても重要な所なんですよ。
釣り漫画というのは、釣りを主軸に全ての物語が進むようにできてるもの。
そのために色々と工夫されていて、わりと非現実感が強くなりすぎてしまったりします。
例えば堤防日誌は釣り部というものがあり、もはや学校生活=釣りという、必然的に釣りをするような状況が出来てたりします。
さらに、釣りキチ三平レベルだと、もう人生をささげて釣りをしてるワケで、グランダー武蔵みたいに悪の組織と戦うためにオルカイザーで水面をぶち割るようにもなる。
しかし、このアニメにおいて、釣りはそんなレベルのものとは描かれていない。
ぶっちゃけ、やらなくてもいいし、やってもいい。
というか、人生は釣りより大事なことが本当は多いという描き方すらしている。
そう、つまるところ
完全な趣味!
この漫画における釣りは、本当に僕らと同じ、あくまで遊びの一つでしか無い
彼女たちは別に普通の学生生活があり、家族があり、友人関係があったり、もう本当に釣りより大変なことがあるという描き方なんですよ。
ゆえに登場人物の中で釣りキチ度合が高いのは、主人公達の友達の釣り具屋のおやじさん(あとで詳しく解説する)だけでして、メインキャラの女の子達のキチ度合はたいして高くない!
で、むしろそれが僕は好きでして。
気合が特に入ってないからこそ、ゆるりと釣りを楽しんでいる感じが良い。
静かで、とても自然体な釣りへの熱意がある。
だから、あーだこーだうるさいことも言わないし、ものすごくナチュラル。
これが今までアニメ化された釣り作品との大きな違いです。
というかね、むしろ登場人物にとっての釣りは「なぜこれをやってるのかわからない」位のものであって、とても人生を捧げるだとか、青春を投げうつだとか、そんなもんじゃないんですよね。
それがリアルでもあれば、癒しにもつながってるし、ほんとうに僕の釣りに対するマインドに近い。
じゃぁ、この物語において釣りをするよりも、重要なことというのが。
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