秋の渓流といえば、紅葉が綺麗で気温も涼しく、釣りをするにはとても気持ちの良い季節です。
秋の始まりであれば魚の活性もまだそれなりに高く、場所によっては良型の魚が出てくることも珍しくありません。
そんなわけで、秋の渓流はかなり好きな季節なのですが、一つだけどうにも困るものがあります。
それが落ち葉です。
秋も深まってくると、とにかく川の中を落ち葉が大量に流れてくるようになります。
するとルアーを投げても落ち葉。
巻いても落ち葉。
魚が掛かったと思ったら、やっぱり落ち葉。
という具合で、場合によっては魚を釣るより落ち葉を釣っている時間のほうが長くなってしまいます。
今回はそんな、秋の渓流ルアー釣りにおける美しい厄介もの「流れてくる落ち葉」について書いてみようと思います。
秋になるとルアーにとにかく落ち葉が絡む
秋の渓流で一番面倒なのが、ルアーに落ち葉が絡みつくことです。
川に落ちた葉っぱは当然そのまま流れていくわけですが、その数が少ないうちはまだ問題ありません。
ところが紅葉が終盤に入って一気に葉が落ち始めると、川の中が落ち葉だらけになります。
こうなるとルアーを数回投げるだけで、かなりの確率でフックに葉っぱが掛かります。
しかも一枚だけならまだ良いのですが、そこに細かい枝や枯れ草まで絡んでくる。
こうなるとルアーはまともに動きません。
せっかく良い場所にキャストできても、着水直後に落ち葉を拾ってしまえば、その一投はほぼ終了です。
魚が掛かったと思ったら落ち葉だった
落ち葉が多い時期には、巻いている途中で急に重くなることがあります。
「おっ、魚か?」
と思ってロッドを立てると、そこには大きな落ち葉が一枚。
これが本当に紛らわしいです。
流れの中に入った落ち葉は意外と抵抗が大きく、特に少し大きめの葉っぱがフックに掛かると、魚のアタリだと勘違いしてしまいます。
さらに流れの強い場所のダウンだと葉っぱが水を受けるので、本当に一瞬だけ魚が掛かったように感じることもあり、秋になると僕は何度もこれに騙されます。
これも一回位で終われば笑えるんですが、何回も続くとだんだん笑えなくなってきます。
落ち葉が多いとチャンスを逃す
落ち葉の厄介なところは、フックに完全に掛からなくても釣りの邪魔をすることです。
例えばミノーのリップ部分に小さな葉っぱが引っ掛かっただけでも、ルアーの泳ぎはかなり変わります。
スプーンでも、フックに小さな葉っぱが一枚付くだけで動きが鈍くなります。
スピナーの場合はさらに厄介で、ブレード部分にゴミが絡むと回転そのものが止まってしまうことがあります。
見た目には小さな落ち葉でも、軽いルアーにとってはかなり大きな抵抗です。
そのため秋の釣りでは、ルアーを回収するたびにフックやリップを確認する回数が増えます。
シングルフックのほうが多少マシ
落ち葉対策としては、シングルフックを使うのも多少は効果があります。
もちろんシングルフックでも葉っぱは掛かります。
ただ、トレブルフックよりは明らかに拾いにくいです。
トレブルフックは針先が三方向に出ているので、どうしても落ち葉や枯れ草を拾いやすくなります。
その点、シングルフックなら引っ掛かる場所が少ないので、落ち葉の多い時期には多少ストレスが減ります。
秋だけシングルフックに変えるというのも、個人的にはアリだと思います。
水面だけではなく水中にも落ち葉はある
さらに面倒なのが、水面に落ち葉が少なくても安心できないことです。
秋が深まると、川底にも大量の落ち葉が沈んでいます。
そのためボトム付近を通すと、沈んだ葉っぱを拾ってくることがあります。
特にスプーンなどを沈めて使う場合は、川底の落ち葉にフックが刺さりやすいです。
根掛かりしたと思って慎重に外してみたら、巨大な葉っぱの塊だったということもあります。
水面が綺麗だからといって、必ずしも快適に釣れるわけではありません。
それでも秋の渓流は楽しい
ここまで落ち葉の悪口ばかり書きましたが、それでも秋の渓流は好きです。
暑くないですし、虫もかなり減ってきます。
山は紅葉して綺麗ですし、夏とはまた違った雰囲気があります。
ただ、そこに必ずと言っていいほど付いてくるのが落ち葉問題です。
釣りを始めた頃は「葉っぱくらい大したことないだろう」と思っていたのですが、実際に落ち葉シーズンに何度も釣りをすると、その厄介さがよく分かります。
魚より葉っぱのほうが掛かる。
ルアーより先に葉っぱが流れてくる。
そんな状況になると、さすがに「今日はもう無理かな」と思うこともあります。
それでも、落ち葉の隙間を狙ってルアーを通し、そこから魚が飛び出してくるとやっぱり嬉しい。
秋の渓流ルアー釣りは、魚だけではなく落ち葉とも戦う釣りなのかもしれません。

