雪の崖に阻まれ巨ニジマスを逃した朝

北海道釣行記
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渓流で魚を逃がしてしまう理由は色々あると思います。

しかし、理由が「雪の崖のせい」っていうのは、やはり雪国ならではなのか。

ていうか、雪の崖って何んだろう。なんか駅のホームにある売店で売ってるミステリ小説みたいなタイトルだなと思ったらもうオッサン。新幹線ではいまだに西村京太郎を読むαトラウトです。

しかし今は時刻表トリックの謎を解いてる暇はありません。

今回問うべきは、「雪の崖のせいでバレてしまった」という謎について。

しかし、そもそも雪が降らない場所だとこの現象は確認しにくい。

というわけで、僕が遭遇してしまった雪の壁によるトラブルについて記していこうと思います。

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雪の崖に覆われる北海道の渓流

4月ともなれば本州では大半の雪が解けているんですが、北海道はそうもいかない。

雪が完全に溶けるのは5月の終わり。

それまで渓流には雪が残っていますし、それが日陰の多い森や林の中ともなればなおの事。

そんな時期に渓流なんていかず、雪解けを待ってからのほうがヤマメの禁漁も解けるし、魚の活性もあがっている。

しかし、それでも行ってしまうのが釣り人のさがというもので、渓流が好きな僕はついつい山に入ってしまうわけですよ。

ところが、そうすると写真のように降り積もった雪が川の左右を覆っていて、とてつもなく釣りにくいんです。

川の両サイドに雪の崖ができて歩けない

この状態で一番困るのは、川の両側にある浅い場所が雪の崖になってしまうことですよ。

これにより、普段渓流で歩けるスペースが完全に潰されてしまい、川の中に入れなくなる。

入れる場所もあるけれど、深い淵なんかはウェーディングも危ない。

というわけで、現在近所にある渓流は軒並みこの状態になっており、基本的には川の中には入らず、それを覆う雪の崖の上へと立たなければなりません。

しかし、こうなると僕が普段使うようなルアーやロッドはひたすら使いにくいんですよ。

足場が異様に高いせいで渓流タックルは使いにくい

まず足場が高いと、ミノー系は軒並み使いづらくなります。

特にフローティングなんか動かしにくくて仕方ない。

シンキングでもフォール速度が遅いタイプは扱いにくいので、もはやヘビーシンキング一択となります。

スプーン系も軽いものは使いにくくなってしまい、基本5g以上。スピナーはもはやアウト。全然回りません。

あとはロッドとラインですよ。

前回ニジマスを釣り上げた時はPE0.8号にナイロンリーダー12lbつけて、ベイトでゴリ巻きぶっこぬきですからね。

けど、これでもいけるのかと、今朝は小さい渓流用のスピニングに6lbのナイロンを使って、改造した鱒レンで挑もうと思ってたんですけど、これがまぁ厳しかったっていうか、もう無理ゲーでしたね。

雪の崖のせいでランディング出来なかった

こちらが今朝の現場となった問題の深場。

足跡を見てもらえればわかる通り、渓流を囲むように雪の崖が出来ていて、その上をテクテク歩きながら釣りをしていました、

今日は久々に朝方でプラス気温になったので、いよいよ活性も上がるだろうとニジマス渓流に出かけたんですよ。

でもまだラインが氷そうだったんで、PE巻いたベイトはやめて、スピニングの鱒レンを車から抜いて歩き始めたんです。

今回使うルアーはシルバークリークミノー44s

これでニジマスの30cm位で早めに活性が上がった魚釣ろうと思ってたわけです。

しかし、水温が上がって活性が高くなるのはアングラーの方が先だったらしく、そうそう簡単には魚影は見えない。

また釣れないのかー、この間も坊主だったなーとか思いつつ、高い足場からルアーを投げていったわけですよ。

昨年から入渓している場所ですが、雪の崖のの上から釣るのは初めて。

思うようにキャストもできないし、位置が高いせいで枝が張り出しまくってるし、ああもう川の中に入りたいなーとか思いつつ、ついには雪の崖からキャストするのを諦め、穴打ちのように崖沿いにルアーを垂らしてたんです。

いやいやロックフィッシュじゃないんだから、こんなんで釣れるわけ・・・

と思ったらら、いきなりロッドが引き込まれる。

え?うそ?え?

と言ってる間に、全く見えない崖下からバシャバシャ音が聞こえる。竿先がガクンガクン揺れる。

いやうそだわ・・・ないわそれは・・・

若干信じられないものの、恐る恐る下をのぞいてみると。

居る

なんかバカみたいにデカイのが暴れてる。

色は金色。婚姻色が浮き出たゆうに50㎝は簡単に超えてるサイズのニジマス。しかもなんか凄い太い。越冬してたやつじゃない。回復してる。

そんなモンスターが足元探るような釣り方で釣れるなんて思わないから、もうパニック。

「ええ!?どうすんのコレえええ??なんかすごいのブンブン頭振ってんだけど!」

と一人むなしく騒ぐものの、効果なし。

ひとまずランディング出来そうな場所を探すも一切なし。移動するにも木があるし、足元が抜けそうで超怖い。

ネットを出してみたけど、渓流用じゃ全然届きそうにもない。体をのりだせばいけるかと思ったけど、これは地面ではなくただの雪。体重をかけたらそのまま崩れて水の中のパターンもありうる。くそ・・こうなるなら堤防用の持って来ればよかった。

とかなんとかしてる間も魚は暴れっぱなし。低水温のくせにやたら元気がいい。

もういっそのこと引っこ抜いてみようかと思いロッドをまっすぐにして抜いてみようと試みるも、6lbじゃ絶対に無理だとわかって中止。

いや・・・無理だこれ

ていうか、もうコレで釣ったって事でいいよね?もう限界だよコレマジ

どうせ放置してもバレるなら、このまま写真だけでも撮っておこうとスマホに手を伸ばしたら。

はい、フックアウト

ものの見事なまでにパーン!

そのままニジマスは姿を消し、僕はなすすべもなく雪の崖の上から淵を見下ろしていました。

というわけでブッコ抜きタックルが必要

とかそんなこともあり、いくら小さな渓流とはいえ、60㎝前後のニジマスが出現する場所ではブッコ抜きタックルが必要だとわかりました。

それか長めのランディングネットですね、うん。

正直今年早々60きたーと思ってたんですけど、あまりに絶望的状況に負けてリリースしてしまったようなもの。

これでPEラインや太いナイロンだったらぶち抜けたのになと後悔しております。

ナイロン6lbで改造した鱒レンジャーを試そうと思ったのが失敗の原因。

まぁ確かにルアーのアクションは出ていたし、これでナイロンラインでも鱒レンジャーが使えるようになったんだけど、このバラしかたはキツすぎです。

改造したロッドの詳細についてはおいおい記事にしようと思いますが、まずは今年早々に敗北を喫した話でした。足場の変化はやはり釣りづらい。うん。

北海道釣行記
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