チャートカラーを多用するルアーマンはかなり多いと思います。
かくいう僕も、ピンクや黄色のチャートカラーを良く使っていますが、人生そのものは黄土色のαトラウトです。スレ知らず。
人生土色のナチュラル系な僕的ですが、チャート系ルアーが結構好きですし、釣果もあるのでこの色を多用しています。
そんなわけで、今日なんてこんなドハデなミノーモンスターを作っていました。
もうミノーモンスターじゃありません。
ただのモンスターエナジーとでも呼んでください。
このカフェイン満載系のルアー。
色は気に入ってますし、きっと釣れると思っている。だってチャートだから。
ただ、そもそも蛍光カラーがなんで釣れるのか、正直よくわかってません。
派手な色なので魚が怖がり、攻撃本能をむき出しに襲い掛かってくるという説。
視認性が良いので食ってくるという説、などなどがあります。
僕的には、派手な色のルアーは無視されることはないだろう。という魂胆で使っているのです。
例えば、「ヤーイお前の母ちゃん鉄パイプ!」といった知能指数40の悪口を書いても、この程度のカラーでは無視されてしまいます。
しかし
やーいお前の母ちゃん鉄パイプ!
と書けばなんか腹が立つ。
ぜったいこいつ食ってやると襲い掛かりたくなる。気がしている。
また、餌として誘うにしても。
「ちょっと遊んでかない?」
と普通に誘っても効果はありませんが。
「ちょっと遊んでかない?」
となるとなにやらムラムラしてくる。はず。
そんなことを思って蛍光色を多用してるんですが、どうやら蛍光色が釣れる理由には別のことがらも関係していたようですので、今回はちょっとだけ真面目に調べました。
水中は実は派手な色だらけのススキノ状態だった
水中の世界は青いものですよね。
というのも、水の中は長波とよばれる青系の色が通りやすいから。
だから短波である赤系は人間の目には黒に見えたりして、水中では派手な色は見えずらい。
なんて決めつけているのは、どうやら我々人間だけだったようです。
2008年に発表されたドイツのチューニング大学の研究結果によれば、海洋生物には次のように発光していることが確認されました。
緑と青の光線を遮断して赤の光線だけを通すゴーグルを着けて海中にもぐったところ、赤色に光り輝く世界を目の当たりにした。魚、藻、サンゴ、その他の微小生物が、深紅、ルビー色、チェリー色、さび色に輝いていたという。「日中に海に差し込む緑と青の光線が、われわれに赤色を見えなくさせていた」とMichiels氏は言う。
研究では、岩礁に生息するハゼやベラなど少なくとも32種の魚類が、太陽光による反射ではなく、自ら「クリスマスの赤い電飾のように」光ることができることもわかり、海中ではなく研究室でも確認された。
この研究によると、今まで水の世界では最も色を通しやすい青色ばかりの世界だと思われていましたが、実のところ、非常に多種多様な生物が発光し、特に赤系統の色が目立って見えたとのことです。
ただ、この研究は2008年の古いやつです。
最近の研究になるとさらに進み、2014年には水中の大半の生物が赤だけでなく、緑や黄色の発光機能を持つことが判明しました。
(画像引用元:https://www.cnn.co.jp/fringe/35042310-2.html)
上の写真は、魚の目の大半を覆うフィルターを通して夜間に撮影が行われたものです。
写真の魚は黄色、赤、緑、オレンジ、赤などの見事なまでのチャートカラーで見えていますが、これはメガバスのルアーではありません。本物の魚です。
どうやら魚の目で通してみてみると、赤系だけでなく、黄色やグリーンなどの蛍光色に輝いて見えるらしいんですね。不思議。
ちなみに、左上で黄色いチャートカラーでひっかているのは、なんとエソ。
右上で光っているのは、なんとハゼです。
あの地味な茶色の生物が、魚の目を通してみるとこれだけ発光して見えてるんですね。驚きですよ。
魚が生物発光を感知できるのは、眼球に「黄色のフィルター」がついているためとみられる。
「海に潜っても人間には普通、蛍光模様のついたハゼやカレイ、ウナギ、カサゴは見えない」とスパークス学芸員と説明。
「人間の目には、周囲の環境にすっかり溶け込んでいるように映るからだ。だが眼球内に黄色のフィルターを持つ魚には、ものすごく目立って見えているはずだ」
どうやらこの発光は人間の目では確認できない。
目に見えるものしか信じないとろくなことになりませんね。
魚の目にしか発光は見えない
これらの魚の発光は肉眼では確認できず、魚と同じ黄色いフィルターをつけないと見ることはできません。
それにしても、なんで魚の目には黄色系のフィルターがついているのか?
どうも魚の目は僕が考えるよりも高機能らしく、種類によっては人間よりも多い5種類の色を見分けるやつもいたり、1つの目で複数のフィルターを環境によって切り替えるという滅茶苦茶な機能まであるそうで、サケやイトウなどの効果型マス類の場合、淡水域でのフィルターと、海水域で使うフィルターを変えられるそうなんです。
それぐらいハイテクノロジーな魚の目には、どうやら蛍光を感知する黄色いフィルターが存在するらしい。
で、そのフィルターを通し水の中を見ると、他の魚は黄色や赤、オレンジなどの蛍光色に輝いてみえるんですって。
これはどうやら、魚が持つ水中専用ナイトビジョンみたいなものらしい。
深海に近くなると、魚はこのナイトビジョンを使う頻度が高くなっていくらしく、深海サメさんの目をつかい、サメさんたちを見てみると。
はい、こんな感じで尋常ではないほど蛍光に光ってます。
普通光がとどかないよな場所なのに、こんなに光ってみるのは、水中で最も長く届く波長である青系統の光を反射しているからだとか。
このように、体の中に発光する器官をもたないのに、反射によって光る仕組みを「生物蛍光」というらしいです。
ほかにも同じ研究チームは次のような生物も生物蛍光を行うことを確認しています。
こちらはウミガメの仲間。
背中が黄色やら赤に発光しているのがわかりますよね。
これは甲羅に付着した苔やバクテリアなどが生物蛍光をおこしているともいわれます。
こちらもハゼ系の魚。
これでもかって暗い光ってますが、これは紫外線で撮影しているそうです。
すごいですね。
となると、われわれアングラーは完全に魚をナメてたと思います。
そもそも彼ら自体が、水中では蛍光カラーのルアーのように光輝いていたんですから。土曜の夜のススキノ状態で、僕らの知らない水のなかはニッカの看板みたいに光り輝きまくってたんです。バブリーーーーー!!
青系の光だけでなく紫外線にも反応する
この発光は青系の光だけでなく、紫外線にも反応しておきているようです。
思い返してみれば、僕らが使うブラックライト系の光って、青白い光をはなってますよね。蛍光塗料のルアーもブラックライトで照らすと発光しますし、魚が紫外線に反応するってことで、紫外線に反応して青白い光を放つケイムラ塗料なんかも結構人気りますね。
あれも、結局はただ目立っていたというより、生物蛍光を結果的にまねていたということになるんでしょうか?
淡水魚も生物蛍光している可能性がある。
海の水中は夜のススキノ並みに明るい世界だったとして。
それじゃぁ淡水生物はどうなのか?というと、これも自ら発光している可能性が高いようです。
というのも、この自然発光の機能が魚についてきたのは今から1億5千年も前のこと。
米ミネソタ州のセントクラウド州立大学、カンザス大学生物多様性研究所、およびアメリカ自然史博物館の研究チームは、300種以上の条鰭綱魚類の核遺伝子とミトコンドリア遺伝子を解析し、独立して進化した生物発光の起源の数を推定しようと考えた。
その結果、発光能力を獲得する進化が、条鰭綱だけでも14の主要分岐群で少なくとも27回起きていることがわかった。この進化プロセスが初めて生じたのは、白亜紀前期の約1億5000万年前だった。
研究論文の共著者でカンザス大学生物多様性研究所のアシスタント・キュレーター、W・レオ・スミス(W. Leo Smith)氏はこう話す。「ある機能が独立して複数回(別の場所で、あるいは別の時期に)進化している場合、その機能は種の維持に役立つものだと推定できる。海面や海底、波打ち際を除く魚類の生息域全体でこれが成り立つ。つまり、開水域で暮らすほぼすべての脊椎動物とも言える、条鰭類の約80%が生物発光の機能を備えている。これはほとんど、生物発光機能は魚種が繁栄する必要条件の1つであることを示している」。
ということは降下型の淡水魚であるマス類にあってもおかしくはない。
それとスズキ科同じかもしれないですね。
他にも、生物蛍光を起こす魚はいるかもしれません。
魚が光る理由
多くの魚が水中で赤や黄色の蛍光色で光っていることはわかりました。
ただ、魚が発光する理由については現在研究中とのこと。
ただし、発光の仕組みは解明されており、理由の推測も一応は存在します。
「水深の浅いサンゴ礁には、蛍光を感知する能力をもつ生物や魚が少なくない。他の動物と同じように、仲間を見つけたり、敵から逃れるための目くらましとしたりするために生物発光を利用しているのかもしれない」とスパークス学芸員は語る。
だが理由の解明は今後の研究を待たなければならないという。
(引用元:https://www.cnn.co.jp/fringe/35042310-2.html)
では、魚が蛍光色に発光する仕組みについて。
蛍光発光のメカニズムは提灯アンコウやウミホタルのようなバクテリアを利用したものではありません。
これは、水が青い理由でもある長波にあたる青系の光を、魚が自分の体に吸収することで蛍光色に反射しているんですね。
なので、体自体が光っているわけではないんです。光の屈折を利用した蛍光色なんで、仕組みとしては我々の使っている蛍光ペンに似てます。
というわけで、彼らは青系の長派(もしくは紫外線)を利用して発光する以上、光が無い場所では発光できません。
上の写真も、カメラマンが青色のフラッシュをたき、黄色いカバーをつけたカメラで撮影したからこそギンギンに光ってます。
にしても、彼らはわざわざ水中で目立つような蛍光カラーで光っているのか疑問ですよね?
いくら自ら発光しないといっても、これだけ光るってことは、わずかな青色系の光で反応しちゃうんで、目立てば食われる可能性も高い気がするし、自然界で目立つ理由がよくわからない。
で、学者センセイの考えによれば主に次の5つの理由が推測できるようです。
1交尾
2威嚇
3危険を仲間に伝える
4カモフラージュ
まず、1の交尾はわかりますね。
濁っていたり、光の無い真夜中でも交尾を可能にするためには発光するのが一番。
月の出る夜なら水の中も青系の長波に満たされるので、暗闇で目立つ蛍光色になれます。
それと、月の夜に交尾をする水性生物が多いのもやはり発光が原因みたいですね。日中よりも、月が出ている夜のほうが発光が目立つこともあり、交尾には適しているんでしょう。
それと、魚の持つ婚姻色も生物蛍光に該当するかもしれません。
で、2番の威嚇もわかりやすいです。
ようは光って光って怒りを伝えるわけですね。
光っていればそれほど怒っているということで、魚は声を発せない代わりに、光を使って威嚇していると判断できます。
3番のコミュニケーションは、やはり音を使えない魚だからでしょう。
危ないぞーー!!!と声を発せないからこそ、光の具合により互いにコミュニケーションを取っているものと推測できます。
で、問題が4番のカモフラージュです。
なんで目立っているのにカモフラージュになるのか?
というこの問題。
実は、水中で光っているのは魚だけではありません。
水中ではサンゴ礁やヒトデ、海藻類や藻、苔にいたるまで、魚の目から見ればあらゆる生物が蛍光発光して見えるそうです。
上の写真は研究者がはじめて蛍光発光するウナギを確認したときの写真です。
この光るウナギの発見から、魚類の生物蛍光の研究がはじまったそうなんですが、問題はその背後にあるサンゴ礁や海藻、岩。
よくみると、これらも蛍光色に輝いているのが見えますよね。
つまり、魚は自分の住処が光っているからこそ、自らも光ることで逆に目立たなくなる戦法だったんです。
根魚が派手な色になっているのもそのため。
黒や茶色の岩礁野中では目立つはずの赤色は、赤系に発光する海藻の多い周囲の環境に合わせて、より発光しやすい色に体を作り変えた結果という説が有力なんです。
中でもハタ系の魚はそれはもうヤバイ位の発光具合らしいですが、それが岩礁帯では一番目立たないんだとか。
木を隠すなら森という言葉がありますが、光を隠すなら光の中というわけです。
例えるなら、ススキノに黒×金のジャージのセットアップで繰り出すことで、ススキノの違法風俗店に溶け込むという戦略を取る潜入捜査官みたいなやつらだったんです。怖い。
チャートカラーは魚が出す光をまねている
ピンクや黄色の蛍光カラーが釣れるのはアピール力が強い。
というのが定説でしたが、最近のお魚研究を見ると実際はどうも違うようです。
以前まで、この手の派手な色は「魚らしくないから威嚇してくる」と思われていましたよね。
あとは、濁りの中で見つけやすいとか。
僕も確かにそう思ってました。
でも、実際はそんな単純なものではなく、蛍光色そのものが魚をだますために用いられているようなんです。
チャートカラーこそがマッチ・ザ・ベイトになる可能性
研究結果が真実だとすれば、赤やオレンジ、そして蛍光カラーというの色は水中に無い色ではなく、魚にとっては日常的に見えている色です。
ということはですよ。
チャートカラーのルアーと、地味なナチュラルカラーのルアー。
これ、一体どちらが魚たちにとってナチュラルなんでしょうか?
だって、これ、魚の目でみたら他の魚が光ってるとしたら、ナチュラル系のルアーだって光ってないと、魚からしたら「なんだこれ光ってないぞ?」ってなるわけじゃないですか。
暗い時には蛍光色のほうが魚にとってナチュラルに見える。
あくまで推測ですが、曇った日中、濁りの中、真夜中の釣りではチャートカラーが有効だと言われていますが、それは水中の魚たちがより蛍光色に発光しているからかも。
というのも、暗い時間帯は光が弱いせいで、水の中により深く届くのは、青系の光ばかりになるからです。
この時、水中では青い長波によって発光している魚の姿のほうが目立っているはず。
さらに夜間ともなれば、水中は発光している魚の姿しかほぼ見えない状態になっています。
チャート系はたしかに派手で視認性が良いんですけど、だから魚が食ってる。もしくは攻撃してくるというのは人間がわの意見。
実際は、光が水中に届きにくい状況では、水中もチャートカラーの生物ばかりになっている。だからこそ、彼らはチャートカラーの物体を、ベイトと誤認して食ってきている可能性があるわけです。
濁っているときにチャートが有効な理由は水中が明るくなるから?
夜間だけでなく、チャートカラーは濁っているときにも有効だと考えられています。
濁っている時のチャートカラーが有効なのは、浮遊物のせいで水の底に光が届きにくいせい。
というのももちろんありますが、一方では、巻き上げられた土砂や微生物の影響も考えられます。
たとえば川の場合、増水で濁りが出ると土砂を巻き込んだ茶色になったりします。また、緑色に濁るケースも多々ありますね。
この茶色や緑の水は土や砂が浮いているのと同時に、水中の植物プランクトンが主な原因。
これらが水の中にあると、純粋な光の乱反射はもとより、巻き上げられた微生物たちの生物蛍光まであいまって、水の中がいつもよりも光で満ちてしまっているのでは?と。
結果として、光を全く反射しない黒いルアーが目立つのと同時に、蛍光色の強いチャートカラーは、光の中へと溶け込みつつ、より強い蛍光を放つことから、乱反射の中ではナチュラルかつ存在感のあるベイトに見えているかもしれません。
それに、濁っている水の中にいる魚って結構体色薄いじゃないですか。
あれって、濁っている水の中では、暗い色よりも明るい色のほうがカモフラージュ効果があるってことかもしれません。
明るい日中でもチャートカラーが有効な理由
明るい日中でもチャートカラーが有効な場合がありますよね。
有効度合はやはり暗い時間帯よりも落ちていますが、それでもチャートが効く場面は多々あると思います。
これは、おそらく日中であろうとも、魚は他の魚が出す生物蛍光を認識しているからだと考えられます。
しかし、他の色も見えている日中だと、発光色の見え方は弱まっている。
ただし、敵に追われていたり、誰かを攻撃している魚や、婚姻機の魚は、日中の浅場だろうと目立つ発光色を出している。だからチャート系は釣れるのかも。
また、明るい日中だろうと光が届きにくいばしょ。例えば岩礁の中、水深の深い場所、水中の気泡のせいで光が屈折し届きにくい落ち込みの下、日陰などでは、魚は発光色が目立ち、他の魚も認識しやすい状況ができていると考えられます。
チャート色が無いと魚にとってはナチュラルに見えない状況がある
チャート色は派手な色ですが、魚にとってはこの色が無い場合、不自然さを感じる場面も多いかもしれません。
例えば威嚇行動の場合
もし発光による威嚇を行っているなら、蛍光発光していないミノーが威嚇のようなトゥイッチをして近くを通過してきても「あれなにしてんだ?」と思われるだけで終わるかもしれえません。
しかし、チャート系の物体が激しく動いていたら、彼らは色+動きにより「威嚇してきている、やっつけてやろう」と突進していくはず。
つまり、チャート系は別に不自然な色ではないんです。
むしろ、威嚇系の行動。もしくは逃げ惑うベイトを演出するとしたら、むしろ光らせていないと、魚にあっさり見切られるケースも出てくるということなんですね。
つまり、これも一つのマッチザベイトなのでは?
むしろこれ、リアルカラーの魚よりも巧妙なマッチザベイトなんじゃ?
蛍光色というのは、不自然さで釣る色ではないんです。
むしろ魚の発光機能と、その発光を利用して繁殖、威嚇といったコミュニケーションを行う魚類のシステムを利用して釣る色みたいなんです。
チャートカラーがスれる理由
チャートカラーを使い続けると、魚がスレるという意見があります。
これは、おそらく派手だからスレやすい、というわけでもなくて、彼らにとって妙な光かたをしていたからスレていくんだと思います。
例えば、日中は蛍光カラーでスレる経験があるんですけど、夜のロックフィッシュで蛍光カラーのルアーで魚がスレたっていう経験、僕はないんですよね。
これって、たぶん同じ蛍光カラーでも、日中では魚にとって威嚇などに見えるのに対して、夜間には普通に泳いでいるベイトの蛍光色にしか見えてないんじゃないでしょうか?
つまり、色というよりも、周囲の状況によって蛍光カラーはスレやすくなるのでは?
例えば晴天のクリアな渓流の場合、蛍光カラーは食わないとよく聞きます。
これって、単に蛍光カラーが見えすぎているともいえるんですが、正しくは、水中の魚が発光していても見えない状況だから、妙に発光した物体が来ると、興奮しすぎたあたまのおかしい魚が来たと思って魚が怖がってるんじゃないかと。
つまり、クリアウォーターのチャートカラーのルアーは、魚にとっては江頭2時50分が叫びながらやってきたのと同じように見えてるんですね。
だから、クリアな水の表層付近では、チャートであっても薄目のもの。もしくはポイントで入れている位のほうが魚にとってより自然な色に見える。なので、クリアな場所でも、薄目のチャートカラーは効く。とういより、効果絶大なんじゃないかと。
これが夜間になると、同じチャートカラーでも、まわりが蛍光色だらけになるから江頭ではなくなる。
つまり、昼間は江頭に見えても、夜には山崎賢人がママチャリでさわやかにやってきた程度に見えている可能性がある。つまりめっちゃキラキラしてる。だから惚れる。
蛍光の度合により魚をだますことも可能なのか?
魚が発光する度合や色は、魚の状況によって変化すると予想されます。
繁殖期の魚にみられる婚姻色は、じつは皮膚の色素が変わったものではなく、ウロコの表面にあるグアニン結晶の形が変わり、光の加減によって色が変わったように見えているんです。
これ、生物蛍光と仕組がまったく一緒らしくて、ウロコの結晶の形が変わることで、反射する光の性質を変化させてるんだそうです。
つまり、あの赤色は人間の目では赤に見えていても、水中では蛍光に見えているかも。それは普段発光する魚であっても、いつもよりも派手派手な蛍光レッドや蛍光ピンクに見えている可能性が濃厚みたいです。
ということで、魚は発光の度合により、自分がどのような状態を示しているのかを周囲の魚に伝える手段として用いている可能性が高いみたい。
なら、ただチャートカラーを使うのではなく、チャートの加減を意識することで、魚の状態そのものを演出することが可能かもしれませんね。
例えば、威嚇や逃げ惑う魚を演出するなら強烈なチャート系を使う。
周囲を警戒している魚、もしくは襲われそうな弱った魚なら弱いチャートを使う。
婚姻色を使っていく場合は部位による発光がやっぱり重要なのかもしれませんし、水中での見え方を考えると、やはり赤よりも蛍光赤、蛍光オレンジ、蛍光ピンクが良いのかも。
魚により発光する色が違う
それと、発光により魚は仲間を認識している可能性もあるらしい。
同じように見える地味な魚でも、発光した状態で見ると随分と模様に差が出るらしいんで、ただのチャートではなく、ベイトの模様に似せたチャートカラーが有効かも。
あと、先のほどの写真を見てわかる通り、魚の種類によって出す発光色に違いがあります。
ボトムを中心に活動している魚でも、エソは黄色系、ハゼやハタは赤系。
ウナギ系は黄緑色に光り、カワハギみたいな魚は蛍光グリーンとなっています。
どの魚がどのような発光を行うのかはまだ調査は進んでいませんが、これがわかれば、どのチャート系カラーを使えばベイトに似せれるのかわかりますね。とりあえずハゼ系は赤みたい。
黄色のフィルターを通して何色に見えているのか?
魚たちの生物蛍光は黄色いフィルターを通してはじめて感知できているという学者先生の言葉を信じるとするならば、人間の見えている蛍光色と、魚の目から見える蛍光色に違いがでてきます。
例えば赤色はオレンジ系になるはずで、青や緑色は黄緑色になりますね。
ちなみに黄色に見えるやつは、白か、黄色のどっちかのはず。
ただ、魚が蛍光色を色として感知しているのかわかりません。
僕的には色ではなく、蛍光の度合いだけ。つまり濃度として見ている気もする。
ただ、そこまで研究が進んでないし論文探しても見つからないのでなんともいえないです。
チャートカラーの使い方を若干変えて行こうと思った
というわけで色々調べた結果、どうやらチャート系はただ目立ってるわけではなく、実は魚にとっては驚くほどナチュラルなベイトカラーに見えている可能性も視野にいれる必要があると実感しました。
これからはチャート系を使う時でも、単純に派手な演出をするだけでなく、チャート系の使い分けやら、色によってアクションを変えてみるという戦法も取っていこうかと思います。
コメント
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