ダイソーの「リップレスミノー90F」は、優れたコストパフォーマンスで人気のある万能ルアーです。植物由来の素材を使用しているため、釣り場の美しさを求めるエコ志向の釣り人からも支持を得ています。というより、釣り人なら釣り場の美化は絶対に心がけるべきことでもある。
だからこそ発売されたこのルアーは、ダイソーならではの環境美化への取り組みが現れたルアーといえますが、それにしても釣りに行った後のお手入れが大変すぎる。これを使うかどうかは、もうどれだけ釣り場美化意識が高いかどうかですよ。
どんなアングラーにおすすめか
このルアーは、コストを抑えたいアングラーに特におすすめです。安価なので、複数本持っていても負担が少なく、ロストを恐れず攻めの釣りが楽しめます。また、自然に還元される素材を使っているため、環境保護を意識する釣り人にも向いています。初心者から上級者まで、幅広い層が満足できるルアーといえるでしょう。
ただし、お手入れが大変。
なんで大変かって、このルアーは植物由来の原料から作られた自然還元ルアーだからですよ。
植物由来の原料から作ったルアー?
ダイソーのリップレスミノー90Fは、植物由来の酢酸セルロース樹脂(CAFBLO®)で作られており、自然環境に配慮した設計が特徴です。
この素材は、木材や植物から得たセルロースと酢酸を組み合わせて作られ、最終的には水と二酸化炭素に分解されるため、ルアーがロストしても海洋汚染を防ぎます。従来のプラスチック製ルアーに比べ、環境への負荷を大幅に軽減できるのが大きな利点です。
CAFBLO®は耐久性も持ち合わせているため、実用的な性能を維持しながらエコな釣りを楽しむことが可能です。このため、リップレスミノー90Fは、釣果を楽しみながら環境保護を意識するアングラーに適したルアーとなっています。自然保護の取り組みを大切にしながら、湖や湾岸エリアでの釣りを楽しみたい人におすすめです。
スペック概要
- サイズ:90mm
- 重量:約10g
- 素材:植物由来樹脂
- カラー展開:チャートヘッドイワシ、ピンクヘッドクリアなど
- 価格:220円(税込)
- 浮力タイプ:フローティング
- 対象魚:シーバス、バス、トラウトなど
このルアーは軽量かつフローティングタイプで、飛距離が出やすい構造になっています。サイズ感は90mmと万能であり、多様な魚種に対応可能です。さらに、カラーバリエーションもあるため、フィールドや天候に合わせた選択ができます。
重心移動つき?
ダイソーのリップレスミノー90Fは重心移動がついてます。
ルアーのフォルムが少し太めですしフローティングなので飛距離のほうが不安でしたが、意外にけっこうしっかりとした重心移動がついてます。
移動のシステムは昔ながらの方法なので、特別誤作動を起こしそうなタイプではないですね。
ただ昔のやつなので、立ち上がりの時にトゥイッチを入れて強制的に重心を前にもっていく必要がありそうです。
アクションの特徴
リップレスミノー90Fは、そのシンプルな設計からは想像できないほど多彩なアクションを生み出せます。速度やリトリーブ方法によって異なる動きをするため、ターゲットに合わせた使い分けが可能です。
スローリトリーブで引き波を使い漂わせる
スローリトリーブではゆっくり引き波を立てて泳いできます。
引き波はかなりいい感じなので釣れるような気がしますね。
水面直下をゆらゆらと漂うように泳ぎます。この動きは、弱ったベイトフィッシュを模しており、シーバスやバスなどが警戒心を解いて食いつきやすくなります。静かな湖や湾岸の浅瀬で特に効果的です。
ファストリトリーブで活性の高い魚を狙う
高速で巻くと、ルアーが水をしっかり噛みながら逃げる小魚のようなS字アクションをします。活発に動き回るシーバスやバスを狙うときに効果を発揮し、広範囲を探る釣りに適しています。
トゥイッチングで不規則な動き
トゥイッチングを使うと、ルアーが左右に不規則に動き、ターゲットのリアクションバイトを引き出します。魚に逃げるベイトのような印象を与え、バスやシーバスを狙う場面で非常に有効なテクニックです。
使用に適した釣り場とターゲット
このルアーは、さまざまなフィールドで多くの魚種を狙うことができます。湖や湾岸での釣りに特に適しており、その性能を最大限に活かせます。
シーバス狙い
湾岸や河口では、リップレスミノー90Fが武器になります。で広範囲を探り、回遊するシーバスを狙えるとの情報ですし、その安定した動きが活きるはずです。
湖でのトラウト釣り
湖での釣りでは、ニジマスやブラウントラウトをターゲットに使います。スローリトリーブを駆使し、魚に自然なアプローチをすることで、バイトを誘発します。ダム湖や静かな水面の場所が理想的です。
メンテナンスの重要性
リップレスミノー90Fは、植物由来の素材を使用しているため、他のルアーと比べてメンテナンスが重要です。適切な手入れを行うことで、長期間の使用が可能になります。
メンテナンスの手順
- 真水での洗浄
釣行後は、真水でルアーを軽く洗い、表面の塩分や汚れを取り除きます。早めの洗浄が素材の劣化を防ぐ鍵です。 - ぬるま湯でのつけ置き
10分間のつけ置きを3回繰り返し、それぞれのお湯を入れ替えます。この工程で内部の汚れや塩分も確実に除去します。 - 水分を拭き取り、陰干しする
柔らかい布で水分を拭き取り、風通しの良い日陰で完全に乾燥させます。湿気が残るとフックが錆びたり、素材が劣化する原因になります。
メンテナンスの面倒さが1番のデメリット?
メンテナンスに手間がかかる点はかなりのデメリットです。
そもそも釣りに行くたびに水洗いだけでなく、ぬるま湯に10分つけて、それを3回も繰り返す必要があるんです。
もはや臭み取りの下ごしらえみたいなもんですよ。それくらい面倒なんですよ。
なので、これを実際に釣り場で使い続けるハードルはかなり高い。一回くらいならよくても、2回、3回と同じことをし続けるのは結構面倒です。
なので正直に言えば、エコについての意識が低かったり、釣行時にルアーの手入れを毎回おこないたくない人にとってはこの手順を毎回やるのはかなり辛い。そもそもリールのメンテナンスだけでも面倒なのに、ルアーのメンテナンス。しかもダイソーのルアーでこんな手間がかかるのはかなり面倒なことです。
このルアーを使う時には、かならずこのメンテナンス部分について知っておいたほうが良いでしょう。
まとめ
ダイソーのリップレスミノー90Fはお手入れが面倒ながらも、使えるシュチュエーションは広く、多彩なアクションと優れたコストパフォーマンスを備えた優秀なルアーです。
海や湖やなどの多様なフィールドで活躍しますし、価格が安いため、ロストを恐れずに攻めの釣りを楽しめる点も魅力です。
ただその一方で、メンテナンスの手間がかかるため、使用後のケアが苦手な人には向いていないかもしれません。というかおそらく、大半の人にとっては面倒なルアーです。
それでも、自然に還元される素材を使ったルアーとして、環境に配慮した釣りをしたい人にとっては理想的な製品です。
手入れに手間がかかるのは事実ですが、このルアーが自然に還元される素材を使っていることを考えると、その手間も意義深いものになります。エコな釣りを楽しみたい人にとって、この製品は理想的です。釣り場の美しさを守るための一環としてメンテナンスを捉えれば、楽しみの一部として続けられるでしょう。