そろそろアルファス air TWを渓流ベイトフィネス機と使って3ヶ月が経過したので、かなり丁寧なインプレ記事が書けそうな気配。
まぁ僕が使う本格的なベイトフィネス機として初めての機体になるんで、特に他のハイエンドと比較して云々かんぬんなんて言えないし、そもそも最新のフィネス機なんて初めて使った、貧乏ベイトフィネス機αトラウトです。スプールよりも財布が軽い!
ほんとね、KTFさんもアベイルさんも、いいかげん僕の財布がベイトフィネスに最適だってことにきがついてほしい。1円玉飛ばせるなんてもんじゃない、むしろ1円しか飛んでかないよ。
まぁ、良いベイトフィネス用スプールと貧乏人の財布ってのは似たようなもので
初速は速いけど、止まるのも速いし、そもそも重量が軽い。
てのは共通してるんです。ほんと悲しいんですけど。なんでこんなこと書かすの?ほんとブログって嫌い。
とまぁ、記事書きながら、すでに情緒がバックラしちゃってる。もうこれはあとで直すとして
このアルファスAIR TW、とにかく初速と制動性能が半端ではないって印象で、僕の情緒みたいに簡単にバックラもしなければ、軽量ルアーが色んなキャストで投げられる優秀なヤツって感じでした。
渓流でアルファス AIR TWを使った感想
てなわけで、とりあえず3ヶ月渓流でアルファス AIR TWを使ってきた感想をぽつぽつと書いていきましょう。
まぁ総論としては「トラブルが本当に無い優秀なベイトフィネス機」って感じ。
たぶん僕みたいに、ベイトフィネスにそれほど慣れてない人間なら、まずアルファス AIR TWを選んでおけば間違いないという結論に至りました。
ちなみに、どこまで軽いルアーを投げれるのか?というインプレや各部のレビューはこちらの記事で紹介しています。
軽いルアーがノーサミングで投げまくれる
まず渓流で一番感じるのは、着水と同時にやるべきサミングが、このリールに関してはなぜかあまり要らない気がしてしまう・・・っていう、ダメアングラー製造リールな件ですね。
ほんとこのリールはサミングが大して要らない。
もちろん放出速度が速すぎるとか、そんなタイミングでのサミングは必要だけれども、着水同時サミングまで要らないベイトフィネス機って、そんなんアリ?
その理由は、やはり28㎜スプールにもあるんですが、一番の理由はブレーキですね。
どうやらこいつは、とてつもなく軽いルアーを、誰でも簡単に投げれることを前提にしたブレーキ設計となっているらしい。
そのため、ハイエンド機のスティーズ air と比べると、若干ブレーキの利き幅が広い&強めに設定されているとか。
つまり?
誰が使っても、超軽量ルアーを投げて、なおかつサミング下手な人でも、トラブルなく使えるよう作られているわけです。
てなこともあり、ぶっちゃけ「あ、やべぇサミング間に合わなかった」ってなっても、このリールは殆どバックラしません。
当然キャスト時のブレーキ設定ミスは無理ゲー
ただ、少なくとも着水時のサミングが間に合わないレベルでバックラする代物じゃないんですね。
逆にハイエンド機のスティーズ AIRの場合は飛距離が出るけれども、ブレーキ設定がシビアで、かつバックラッシュも引き起こすピーキー設定。
その真逆に設定されたリールってことで、渓流に限らず、あらゆるベイトフィネス初心者には非常にオススメできる仕上がりだと感じました。
あと、渓流だと大して飛距離が要らない場面が多いがゆえに、キャスト後に突っ込み過ぎてバックラを起こさないが無いほうが有難い気がする。うーん、リールの性能進化を滅茶苦茶感じます。
1g台のミノーですら実釣レベルで使える28㎜スプール
続いて、ブレーキがしっかり効いてるにも拘わらず、1g台の渓流用ミノーですら実釣レベルで使えるという、とてつもない性能ですよ。
もちろん飛距離なんてお粗末なもんですが、28㎜スプール+エアブレーキ+TWウィングの性能はすごい。
1円玉も投げれるというのは本当だし、なんなら1gのプラグも投げる。
そして、2gや3gのミノーの投げ心地は凄い。なにこれ。
おまけに、フリップや軽いバックハンドでも投げれてしまう、バックラもなく。
一体どうなってんだって辺りなんですが、これについては後で書いていこうと思います。
軽くパーミングしやすいボディが渓流に向いてる
続いてボディの握り心地や重量ですが、はい全然問題なし。
軽い、握りやすい、巻きやすい、はいOKOkもう全然問題ない。
軽いロッドに合わせることが多いゆえ、リールも軽量のものが好まれる渓流ベイトフィネスにおいては文句なんてございません。はい最高。
いままでロキサーニを使ってきた僕からしたら、もはやリールが乗ってるのかわかりません。あれ今リールついてるのかな?大丈夫かな?まって、これついてないんじゃない?落としたんじゃない?いやいやまって、これ絶対リールついてない──
あああ!ついてる!これリールついてるの?うわあああ!!
てな具合に、毎回渓流で腰を抜かしてます。
うん、うそ。
ごめん、盛った。
白米+500円取れるレベルで持っちゃった。
なぜかフリップキャストがやりやすい
そして、このリールはどういうわけか、フリップキャストがやりやすい
さらにいうと、ピッチングもやりやすい。
普通に投げてて、はいここでフリップとか、はいピッチングとかきれいに決まることがなくて、そもそもブレーキを弱めないとキレイに投げれない。
けど、こいつは普通に投げてる中、いきなりフリップとかピッチングとかを織り交ぜても、スルーっと簡単に飛んでく。まるで一段階ブレーキが勝手に下がったみたいに。
これは、どうやら強く投げるとブレーキが効き、弱くなげるとブレーキの効き目が下がる仕組みが入っているからだとか。※【エアブレーキシステム】
これのお陰で、わざわざブレーキを変えずにキャスト方法を変えることができるし、力加減も変えられる。
たとえば、バックハンドでビューンと飛ばしていたけど、次は足元をフリップで軽く・・・なんてことも簡単ですね。
それと、このブレーキシステムは力加減の他に、超軽量ルアーに適切なブレーキを掛けるという効果もある。
てなわけで、空気抵抗の大きく、失速しやすいフローティングミノーですらブレーキ設定を変えずにフリップキャストが可能になるってわけだ・・・まぁ凄いもんだなと思いました。
アルファス AIR TW にデメリットが無いわけではない
とまぁヨイショのデカ盛でウサンクサクなってきたので、そろそろデメリットも書いておきましょう。
まぁ一応言っておくと、このデメリットは結構アングラーの使い方に左右されるところなので、リールのデメリットというわけではない。
ただ、渓流で使う分にはデメリットになり得る現象があるので、使う前に説明したほうが良いですよって感じです。
投げ方で急にブレーキが弱くなる現象
アルファス air twはエアブレーキシステムにより、普通に投げていきなりフリップやピッチングに切り替えることができる。ってのは僕にとってはメリットなんですが、他の人にとってはデメリットにもなりえる。
というのも、そもそも柔らかいキャストを織り交ぜず、安定したバックハンドやフォアのキャストをし続けたい人にとっては、時々ブレーキが弱くなるな・・・と感じるはず。
ようはこれ、強く投げれば効き、弱くなげるとブレーキが抜けるという便利な機能が影響して、投げ方一つでブレーキが弱くなるのが、これまたデメリットにも十分なりえる。
たとえば、同じようなフォームで強くキャストをすると、しっかりとブレーキが効く。
これにブレーキ設定をあわせて(例えば4.5gでブレーキ8とか)にした状態で、ちょっと近場を狙おうと同じフォームで、少し力をぬいたキャストをする。
すると、本人が思ったよりも弾道が下がりまくり、ストーンと手前に落ちてしまう。
まるでブレーキ6で投げたみたいな弾道になるんですよ。
これでもバックラするかといわれたら、さすがのアルファスでバックラまでは引き起こさない
けれども、突然ブレーキが弱くなるもんだから、使ってる側からしたら「はい?」っていう弾道になるんですね。
でまぁ
これがメリットになるタイプってのが、僕みたいにピッチングとかフリップとかやる人。
つまり、腕を振りぬかず、初速のつかないキャストをいきなり織り交ぜる人にとっては、むしろありがたい機能。むしろこれが無いと、ブレーキを弱くしてからピッチングやフリップやることになる。
しかーし、そうじゃない人にとっては、力加減でブレーキが突然弱くなる現象=腕の振り方一つでブレーキが変わることに付いていけないせいで、超近距離キャストでミスります。
こいつを軽減する方法は、とりあえず強めのブレーキ設定にすること位ですね。
飛距離は大して出ないのが28㎜スプール
超軽量ルアーのキャストでは他を寄せつけない28mmスプールですが、やはり飛距離に関してはたいしたことがありません。
僕のように川幅の大してない小渓流で使うのには十分なんですが、今までのフィネス機より飛距離が出るとは思わないほうが良いです。
あと、小口径スプールはバックラッシュを引き起こしたら一気にラインを巻き込むんで、距離を出そうとブレーキを弱めすぎてパーン、はい高切れーーとなるかも。
でまぁ、僕はなぜかこのリールとの相性が良いのか、なぜかバックラが起きない。
たぶん、ブレーキ10~6しか使うことなく釣り続けてるからかもしれません。
アルファス air tw のインプレッション結果は?
個人的にはアルファスair twのインプレッション的には
・軽いのがめっちゃ飛ぶ、フローティングも余裕だからヘビシンに頼らなくて良い
・バックラがまるで起きないので、下手でも楽ちん
・トリックキャストがしやすく、小渓流をメインにするアングラーには有利
・しかーし、キャストの力の入れ具合で突然ブレーキが弱まる
てな感じですよ。
つまーり、エアブレーキ、こいつがメリットにもデメリットにもなるわけで
基本渓流ではフリップもピッチングもロールキャストも使わないから、とにかくブレーキの緩急が起きない固定式のほうがええよー!ていう派が圧倒的ですよ。うん。
しかーし、僕みたいに小さな渓流で釣りする人間で、いきなりフリップしたりする人は、一々ブレーキ設定変えなくて良いから有難いです。
でまぁ一番は、とんでもなく軽いフローティングミノーが投げれて、しかもバックラが極端に少ないってことですね。
やっぱり渓流って、ロッド2本も持って入渓して、現場で使い分けるなんてできない。
だから、ベイト使う時はシンキングで、フローティング使うならスピニング持って入るって感じだった。
けど、このリールなら、バックにシンキングからフローティングミノーまで、全部もって入渓することができる。
個人的に、渓流で一番楽しいのがフローティングミノー、とくにラパラのFシリーズという、とんでもなく投げにくいルアーだったんで、それが使いやすいこのリールの存在はめっちゃ嬉しい。
てなわけで、個人的には超お気に入りでバックラも少ないリールって感じで、僕みたいな下手くそでも超軽量ミノーが投げれる良いリールでした。
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