去年は色々大変なことがあり釣りができませんでしたが、今年は釣りを再開する。なにせ去年は最悪だったから。せめて今年は釣りをしたい。そうすりゃまだマシってものです。
なにせ釣りができなきゃ人生なんてクソ。病んでいようが、健康だろうが、金があろうが無かろうが、仮想通貨が値上がろうが、株価が下落しようが、トランプ関税がまさか釣具にまで及ぼうが・・・いや、それはちょっと関係あるか。まぁ僕はメーカーではないけど、同情だけはしたい。それからマジで恋する5秒前に病院で大暴れしようが関係ない。
ただとにかく、釣りができるか、できないか。それが一番重要ですから。
しかし、もう一つ重要な事がありあます。
それは、面白いか、面白くないか。
僕の人生の価値観はこれに大きく左右されます。面白くなければなんだろうが最悪。そして、今僕は今までの釣りに少し飽きており、デザインも飽きている。
そう、僕はとても飽きやすい。
管理釣り場のマスなんて目じゃないほどにスレやすい。というか、マスたちは偉いですよ。何度つられようとも、日にちが経てばまたルアーを食ってくれるんですもの。
そして、くる日もくる日も似たようなタックルで投げるルアーに毎回食いついてくれるなんて、ああ、なんて真面目で努力家なのでしょう。まるで老舗の職人か、もしくはアスリートか。
そして、もし僕が渓流魚だったらそんな所業はとても無理で
「あー、ベイトフィネスね、昨日はカルコン、今日はアルファス・・・あいつだな、また貧乏そうなあいつだ・・・またマスレンジャーだよ・・・・そんでまたヘビーシンキングミノー投げてきたなぁ・・・・勘弁してくれ、もう飽きたって、なんかアラバマでも投げてくれないかな」てな具合になってしまいます。
ということで、それにあたり、新たなリールを使うことにしました。渓流でアラバマを投げるため?いいえ、それは特に面白いわけではない、ただのネタ。
ただ、前に衝動買いしたまま使おうとして、釣りにいけなくなり壁に飾る事となってしまったリールあるので、それを使ったら渓流の釣りが面白くなり、マスたちも「おーあれ見たことないなぁ、オールドリール・・・・でもアブじゃないぞ・・・なんだ?ダイワ?・・・なんだあれは・・・・」となるのではと思ったのが、古きダイワのスピニングリール、スプリンター750 DXです
値段が安いダイワやシマノのオールドスピニングリール
このリールは、メルカリやラクマが当たり前の現代においてなお、僕が大好きな中古屋めぐりの中で、わずか500円で売られているのを発見し、手に入れたリールです。
なんかダサいと思いますよね? そう、ダサい。そして安そうと思いますよね? ええ、とんでもなく安いんですよ。
けど古いわりに状態が良いし、傷は少なく、動作も良好。おそらく誰かが釣りを始めるために買ったはいいけど、あまり使われないまま売られた代物だと思います。
それがたったの500円。これは絶対に買いだと思い、即行で手に入れたはいいけれど、使わずに一年が過ぎた今、ついに渓流に投入することとなりました。
そして、ついでに言いたいことがあるのが、ほんとメルカリやらでは「ビンテージ」だの「希少品」だのといって、わけのわからない価格に設定されたリールが多すぎること。絶対そんな値段しないのに、わざわざ高く売ろうとしてくる。中古屋でその状態のリールをこっちは500円で買ったけど?
と、ネット中古販売への愚痴は止まらなくなるので、そこそこにしておきたいんですけど、おもにそれはベイトリールの話であって、スピニングリールの価値はベイトほど高くない。むしろ安いものが大半で、高いのは海外製品です。
そして、中古のベイトよりも渓流では使えるのが中古スピニング。だいたいアブのリールだけがやたら高額で取引されているだけで、ダイワ、シマノ、オリムピックやリョービなどのスピニングはなかなかに安い。
しかし、やはり意味のわからないプレミアを付けられたモノも多い。このSTシリーズも一部「そんな値段するわけないだろ」みたいなやつがあります。だってこのSTシリーズ、最初の小売価格がたったの1000円~5000円なんていうリールなんですよ? いくらビンテージだからって、わけのわからない値段になる。ああ、もう文句はやめるって言ったのに。
まぁとりあえず、このリールにプレミアなどついていませんし、そもそもSTというシリーズは、当時のダイワのエントリーモデルに毛が生えたくらいのリール。今でいうレブロスあたりに相当するようですが、基本的には中にあるベアリングの数でモデルが決まっていたらしく、STはベアリングが一つだけ。
そして、たとえ上位機種であろうが万超えのダイワやシマノのオールドスピニングはまず無い。だって人気がありません。このSTに限らず、上位機種だろうがまったくプレミアが付きません。そもそもマニアが少ないから。
そして古いスピニングは使えないという話も多い。機構的にガタが出やすいものも多いし、ラインローラーが問題となることも多い。こうしたアイテムで人気なのは当然海外のオールドスピニング。アブ、ミッチェルのあたり。そこにプレミア感を感じるのがジャパニーズ。それが憧れだった時代がかつてあったからですね。
さらに国内でも大森製作所などの方が値段は高い。ところが王道シマノ、ダイワの古いリールはあんまりプレミアが付きません。玉数がいっぱいある上に、だれも古いシマノやダイワは使わず、最新のものを欲しがるから。
しかしだからこそ美味しい。そして僕はこのダイワの昔のスピニングは、値段のわりに性能が良いと思っています。
そして、今見るとだいぶ変わったそのデザインになぜかハマってしまい、今GSを注文、次はSS、そして次はEXと揃えていこうと思っています。
思いの外使えてしまう激安中古スピニング
渓流でオールドスピニングといえばアブ。むしろ、オールドリールといえば速攻でアブと答えるのが普通でしょう。もしくはミッチェルとかね。
しかし、それだけがオールドではない。それは「人気のオールドリール」
そして市場に山ほどある大多数のオールドスピニングリールは絶賛不人気です。
ただ、それが面白いし、案外使えるとわかったのが、このST 750 DXでした。
このリールのチープさは今の時代ほとんど見ない。なんせスプールにシール貼ってありますからね。今どきないこの感じが良いですね。昔は何でもシールなんですよ。しかも銀色のシールが多いし、なんかいろいろと文字とか模様とか多い。たまりませんね。
そして実際にニジマスを2匹釣りましたが、思いのほか使えてしまう。ドラグは酷いしギア比は低いし、回転も滑らかではない。
けれども巻き感がたいして悪くない上に、思ったより頑張らなくても巻けてしまう。
たしかギア比は3.5:1とか3.7:1っていうローギアなんですけど、スプールやベイルアームがちょっと大きいので、ギア比ほど巻き取りが遅いわけではない。そしてローギアならではの大物とのやりとりの楽さはハイギア使いの僕にとっては新鮮というか、懐かしいというか。
そして、ライントラブルも思ったより少なかったです。
なんか古いスピニングはもっとトラブルが起きると思っていたんですけど、さすがダイワさん、なめてました。中古で500円で売られていたリールなのに、この時代からトラブルを防ぐために色々頑張っていらっしゃったようで。
そして当時は無かったPEラインを組み合わせることでバックラを防げてしまう上に、他のパーツに絡まりにくい。そして思いのほかラインローラーがちゃんとしていてびっくり。古いのによく回る。
つまり無改造で、そのまま渓流で使えるラッキーアイテムに当たったわけですね。ありがたい。
まぁ80年代初頭のアイテムなので、これがベイトならまず無理ですし、改造が大変ですね。かなりキツい。
けれど古いスピニングとなると、無改造のままで普通に使えるものがどうやら多そう。
ただ、問題はベイルアームやらの部分が壊れているかどうか。
おそらくこのSTはほぼ使われなかったのがラッキーだったんですが、中にはスプリングがダメになっていたり、ラインローラーが終わってるものもあるはず。
しかし、修理できるならば、かなりの低価格で購入できる上に、改造もせず渓流で使える。
おまけにボディに金属が使われているものが多くて、質感が渋いし剛性が高いから、昔のスピニングはけっこう頑丈。
現代ではありえない、そのズッシり感を楽しめるのであれば、オールドスピニングリールの重量感はかなり楽しい。デザインも今の時代見慣れないものばかりです。
他にも色々ある安くて使えて今みると変な国産オールドスピニング
というわけでダイワの古いスピニングリールにはまった僕は、次はさらに古いGSを買うことにしました。いいですね、スプールの変な模様が良いです。
そしてけっこうカッコイイ。なんで人気が無いのかわからないけど、人気がでたら値上がりするから、まじで、そのまま、不人気でいてほしい。ダサいと思っていてほしい。メルカリのやつらは貪欲なんで気が抜けないのです。そうです、みんなはアブのカーディナルを買っていてほしい。
ついでにシマノの古いスピニングリールも使いたいと思い、色々と中古を物色中です。
いいですね、バイオマスターXTとか。今はまったく見ませんもんねあの配色。
それから、やたら「カーボン」が持て囃された時代のリールたちも良いです。ハイテクブーム感がたまりません。
というわけで、どうやらダイワやシマノの古いスピニングリール沼にはまってしまった僕は、これから古いスピニングリールを集めて、使えないものは修理して遊ぼうかなと思ってます。