昔から熊は怖いものですが、釣りをしていたら熊に襲われないのか?と心配になりますよね。
はい、大丈夫です。しっかりクマに襲われます。
この間もニュースで釣り人がクマに襲われた事件についてやっていましたが、僕が住む道北では川だけでなく湖でもクマに人が襲われておりまして、常にクマ怖いクマ怖いと言っております。
そんな事いってると落語の饅頭怖いを思い出し「もしかしてクマのこと好きだと思われるんじゃないか」「クマ怖いっていうと逆にクマが来ちゃうんじゃないか」などと思ってしまい、もう逃げ場がなくなった道北です。もういいよ、やってやるよおお!!!
と言いつつ勢いで熊スプレーを発射しながらこの記事を書いてるんで、眼球の激痛により何を書いてるかさっぱりわからないんですけど、そのままやっていこうと思います。
釣り人は普通にクマに襲われる
誰でも自分は安全だと思いたいですし、自分の趣味が危険なものだと思いたくはないです。
しかし、渓流釣りというのは釣りの中でも結構危険度が高い方でして、磯釣りとドッコイかそれ以上に危ないです。
なんせヒグマが出ますからね。出会ったら即死レベルの動物がウロウロしている山に入って釣りするんですから。危険のレベルが段違い。なにかミスって転ぶとか、転落するとかじゃなくて、食われる恐れがあるので。
まぁ人間武器もなければ食物連鎖の中にいるタンパク質の一つにしか過ぎないわけで、あるいみ己の小ささを知れるのが渓流という場所。そして、野生の中に自分がいるという生きる実感を得られるというメリットは当然ありますが、まぁ危ない事には変わりない。
僕なんて昔は「その辺りの川ならまだしも、山に入って釣りするとかクマに食われに行くようなもんだ」と教わってきたので、まぁ変な事をやっているという自覚だけは持って置きたいところ。油断が一番危ないです。
ヒグマが出るのに慣れてしまうのは危険
さて、北海道で釣りをし続けていると何が起きるかというと、ヒグマが出ることに慣れてしまう事です。
山に入れば、だいたい年に1回か2回は目撃するし、痕跡はあちこちにある。車で釣り場に移動する最中に見るし、帰り道に見ることもある。街に出ればニュースだけど、
という事もあり、「ヒグマとか出るから釣り怖くないですか?」と言われても「まぁヒグマならまぁしょっちゅう出るんでそこまでは」くらいになるんです。ええ、慣れって怖いですよ。
けどね、人間って本当になんでも慣れちゃうもんで、戦争とか起きたら、もう普通なら考えられない恐ろしい事にも適応していくらしいんで、やっぱヒグマにも慣れちゃうモンなんですね。
という時ほど危ない!というわけで、やっぱりヒグマが出るからって、まぁ別に気にならねぇっすねぇ・・・ではなく、常に「ヒグマ!アブない!」と思いながら、ヒグマ対策を行って釣り場に行くしかありません。
ただ、それでも出ますけどね。コワイコワイ。
本州のツキノワグマは危ないのか?
続いて本州のツキノワグマです。
ヒグマさんより小さく、ニュースで「クマが街に出た!」といった類のものを見てツキノワグマだった時、たいていの道民は「あれクマか?・・・小さくないか・・・ああ本州のクマか・・・」と二度見するやつです。
ヒグマにくらべるとサイズが小さいので安全そうですが、実際はそうでもなく、食われて死んでしまう事はなくても、致命傷となる傷を追って死亡するケースも結構あります。
調べてみたところ、最近では畑で襲われていた老人を助けに入った人がクマの攻撃を受け、顔面に損傷を追い、低酸素脳症になって死亡してしまったとか。恐ろしいものです。
やはり自然界において、人間というのは非力なものであり、基本的には相手に恐れてもらえないとダメ。ようはハッタリでもなんでも人間=怖い、と思ってもらわないと勝てないわけで、それが無くなれば簡単にやられてしまうようです。
クマを怖がりながら釣りをしよう
というわけで、今回の話を簡単にまとめると
「渓流で釣りをする時はクマに怖がっておこう」ですね。
クマに慣れてしまうと、あまり怖いという気持ちも沸かなくなりますし、油断しているとあっという間にガブガブされて終わり。人間は弱い生き物だということを忘れちゃダメですね。
という気持ちを持ちながら、やっぱり渓流には釣りに行く。
なぜかといえば、自然を恐れながら自然の中で過ごすというのは、ごく当たり前のことですし、それが生物にとっての生きるという事だからでしょう。なにも怖いものが無い世界は、やっぱりつまらないというか、退屈なのも事実ですから。

