釣りにいったけど釣れなかった。
そんなよくある釣りの一日ですが、なんと僕は今年まだ一匹も魚が釣れていません。
なんてことだ、毎年春先はすでに魚を釣っているはずなのに、今年まだ釣れてないなんて・・・・やはり久々に釣りをはじめたから、ぜんぜんカンが鈍っているのか?それとも今年は魚運がなさ過ぎるのか?
とりあえず、そんな釣れない釣りの一日を書き記してみようと思います。そう、人はこうして魚がつれないのか?そんな言い訳を先日の釣りの日をもとに書き記していこうと思います。
すでに先行者が前日入っていた

お昼ごはんを食べたあと、昼休憩を利用して近くの釣り場に入ってみると、雪の上にぽつぽつと足跡がありました。
ああ、もう誰かが来ている。しかも足跡がけっこう新しい。
これを見て「ああ・・・これダメだな」とすでに諦めモードに入ってしまうわけですが、しょうがありません、こればっかりは運ですからね。
こうして釣り場で足跡を発見すると諦めモードになってしまうのは誰でも一緒かもしれません。
釣り場にすでに車がいる
これはダメかなと思い、別のポイントに移動しようとしたのですが、実は近くのポイントにはすでに別の車が居たのを確認していたので、もはや完全に諦めモードに入りました。
みんな海とか行こうよ、川とかやめようと、もっと美味しい魚とか釣ろうよ・・・なんて思っても無駄なはなし。とくに日曜日には釣り場が他のアングラーと被る事が多いので実質争奪戦です。
しかし、この場所取り合戦も釣りの醍醐味の一つですから、割と楽しいかもしれません。
魚がまったくいない

釣りを始めたものの、あたり一つなし。
こうなると、先に釣られているという発想よりも「今日はまだ魚が着てないな」という言い訳を自分にはじめます。
そして「気温的にポイントに入ってきてないな」とか「今日は水冷たいからなぁ」などとも思い始めます。
これも実際のところは不明ですが、不安要素のほうが重要であると脳が言い訳スタイルにシフトしはじめるわけですね。もうしょうがないよね。・本来釣れる場所で当たり一つ無いと、だいたいこんな考えがキャストの度に脳裏を掠めますね。
魚は絶滅したかもしれない

そして釣れない不安重なり勘繰り過ぎてしまった人間は哀れなものです。
冷や汗と焦燥、絡まる思考、繰り返すキャストも虚しく何も伝わらないロッド。そうする内に、まるで人類が死に絶えた後も命令通り動き続けるアンドロイドのようにハンドルを回し続け、荒廃の虚無を巻き続ける自分に気がつくと始まる疑念。
そしてついにやってきたバックラッシュ。
やがて世界から色が失われて、美しき水中の絶望を感じ、煤けた青空をみてつぶやく
「絶滅したのか・・・魚は・・・」
終わりです。この川から魚が消えた。それはもう自分一人というちっぽけな物体にはどうしようもできない事象。全てが死に絶えた世界で釣りをし続けるのは、あまりにも虚しい。人間はあまりにも愚かで、自然とはかくも無常である。帰ろう。もう帰ろう。というかセブンイレブンに行って、最近ハマってるメロンパンかチョコクッキーでも買って食べよう。そして温かいセブンコーヒーでも飲もう。
寒いから無理だった
そうして釣りを30分して帰る頃にはすっかり諦めモード。
もう寒いから無理。もうちょっと釣りしたら釣れたかもしれないけど無理。寒いんだから無理だよ。もう帰ろう。
と言うわけで、結局寒い中釣りをしたら、温かいコーヒーが最高だと思えるわけで、魚が釣れなくても川の中を歩いて疲れたダケという謎の達成感があるのが渓流釣りの良いところ。今後も釣れなくても小さい渓流を歩いていこうと思います。