鱒レンジャーを改造してルアー特化型のカスタムロッドにする

ロッド
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鱒レンジャー、それは僕が渓流釣りをし始めて以来、今もなお使い続けているロッド。

世の中はもっと良い竿があるけれど、鱒レンジャーをなぜ使うのか?

そう思う人は、僕の中に隠された美学などつゆしらず、きっとこう思うのでしょう。あいつは金がないのだと。

ああそうだよ!

金がないから鱒レンジャー!

なにがわるいんだって叫びたいαトラウトです!おいお前!年金なんか出ねぇんだ!ソウルズなんか買ってねぇで節約しろぉ!

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鱒レンジャー改造したらどうなんの?

てな感じで、久々に文字おおきくしましたけどね

もう僕は怒り心頭ですよ

だたい最近ネットでキッズが「バスライズバカにされた釣りやめたい」とか言ってたのを見ました。

まぁそりゃ気の毒ですけどね

世の中ってのは基本的に人を見て生きる場所であり、人の車から着てるものから靴から何やらぜーんぶ見る。めっちゃ見てくる。僕もめっちゃ見る。そいつの靴下がユニクロかバーバーリかも一瞬で見分ける位見る。就職しても、仕事しても、遊んでも、なにをしようが人の目を気にする。それが人間なんです。

で、周りの大人たちはキッズに言うわけですよ

「釣りに道具なんて関係ないよ」と

いかにもサラーっというわけ。

けど真に受けないほうが身のためですよ

それは優しさでしょうが、釣り場はそんな奴らばかりではないし、ましてや社会生活なんかもっと辛辣。愚痴と文句だらけのTwitterやってればキッズだって誰だってわかること。みんなクソなんですよ。

で、だいたいが「安いタックル使ってんじゃん?」と思っても口に出さないだけで、思うことは思ってる。

そして、それはあのキッズだって思ってる。

だから彼もバカにされたのを切っ掛けに良いリールを手に入れるでしょう。

そして将来、17セドナと鱒レンジャーで渓流を釣り歩いてる僕を見てしまったら

「うわぁ・・・なにあのタックル・・・貧しい・・・」

と思うけれども口に出さない、それが大人

そういうもんだからね、うん、だから真に受けんなと

だいたい、誰だって良いものが欲しいわけ、この僕だって欲しいわけ

それでも「安いタックルでも全然関係ないよ!人の目とか気にしなくていいよ!」って声かけるやつがいたとしても

そいつも、タックルをバカにしたやつも、本音を言えばみーんなだけど「カッコイイタックル」が良いにきまってる。

そして、カッコイイという基準は見た目以上に、世の中の総論が決定しているし、それは大抵金銭的価値によって推し量られる。それが人間の本能。

だから、ぜーんぶただのカッコつけだけれども、モテるため、自尊心を高めるため、社会的地位を高めるために必要なのがコレ。だから、結局全員欲に目が眩みステラとアンタレスを買う。そしてそれを僕が破壊する。

で人生色々あって、ようやく気が付く

どうあがいても人間は人の目を気にして生きるしかないと

これが哀れな社会性動物の本能なのだと

そう思うと、タックルをバカにするやつも、高級志向のやつらも、全部ダサすぎてみてられなくなる。

それに気が付いて、はじめてどうでもよくなる。

そして仕事をやめるだろう

はじめのころは失業手当や貯金があるだろうが、それから食うに困りはじめるだろう。そしてTwitterのプロフィール覧で「職業:フリーコーディネーター」とか意味不明の横文字職業つけて、社会に頼らず生きていく方法といかいうブログをやりはじめ、セミナー動画と名付けたユーチューブチャンネルを開設し、イケハヤの弟子になり、バカみたいな情報商材を買い、情報発信とは何かだの言い始める。

そして気が付く

あ、やっぱ普通が一番だなってね

だから今回、おじさんは先に結論を言っておく。

の目を気にしてはじめて普通になれる

それどころか至って普通の感情であると

だからタックルをバカにされて落ち込むなんてのは、僕からするとうらやましいほど正常で普通でアベレージな反応。

そして、タックルをバカにする奴らはダサい程に動物的でアベレージな反応。人間的な普通な反応。だいたい知らない人間のタックルなら意見しないが、どうせ仲間内なら間違いなくイジってくる。そういうもんだ。

それが若い内から気にならなくなったら、なんらかのヤバい兆候。

だいたい、僕はそのあたりの感性がキッズの頃に欠如しているけど、僕だって思ってたよね。

僕も昔バスライズで釣りをしていたよ

けど、バスライズはなんか恥ずかしいと思ってたのも事実。

え、言っておくけど今のバスライズのほうが断然はずかしくないからね

初代とか青とシルバーのツートンっていうヤバイカラーリングだったよ。スバルかよ。

で、ジムに憧れ、その後バイトをした金でスコーピオンを買ったけど、そこで何か違和感を感じてから、もはや正常な反応はない。

で、そうなったら

ゆくゆくは僕のようなイカレたオッサンのはじまり。

こじらせまくってトンデモナイ方向に走ってしまって引き返しがつかなくなった人間の仲間入りだ。

だから、

永遠と鱒レンジャー使ってる僕みたいなキチガイにはオジサン全然なってほしくない。

普通に物欲を持ち、普通に良い時計とか、良い服とか、良い車が欲しいとか言い出し、全然ソウルズとかパラゴン使ってほしい。見かけたら嫉妬心で全部折るけど。資本主義の手先だから容赦しないけど。

しかし、どうにも普通になれないやつらがいる

アベレージからどうしても程遠い連中がいる

というわけで、人の目が気になるけど金がないキッズや、ガチムチ貧乏アングラーや、僕のようにフィッシング資本主義に唾を吐く危険思想をお持ちの方々のため、今回は久々に鱒レンジャーのレビューをやります。

え?鱒レンジャーてもうもってなかった?しかもベイトも

と仰るかたもいるでしょうが、ノン&ノン

今回僕がレビューするのは、僕が避け続けてきたミスター・鱒レンジャー。

ド変態のSP40ですよ。

あまりにクセが強い鱒レンジャー改SP40

渓流入門用ロッドとして僕は鱒レンジャーをおすすめしています。

なぜなら、トラウト用のロッドは細いうえ、渓流を上る最中に転んだり、ドアに挟んだ結果ロッドを折る未来が果てしなく近いから。

だからこそ頑丈かつ安価な鱒レンジャーで一先ず渓流ルアーフィッシングを体験してもらいたいと提案しています。

それでも提案するのは5ftの鱒レンジャー改SP50のほうだけ

理由は、鱒レンジャー兄弟の弟であるSP40があまりにクセが強いから。

だからこそ、僕はSP40を渓流に使おうとは思わなかったのですが、ある計画を思いつき、実験的に使ってみようと購入しておいたのです。

SP40は本気でグニャグニャ

鱒レンジャーSP40について語る前に、まずはこのロッドティップを見てもらいましょう。

異常です。

明らかに曲がり方がどうかしてる。

もう見ていてすごい不安というか、骨折した人の曲がり方みたいな感じ。おもわずロッドを整形外科に連れていく所でしたよ。

まぁですよ

久々にこの曲がりを見て引いちゃってましたけど、これがSP40。

ロッドティップにあたる第三ガイドまでが異常なほどにグニャグニャに曲がるうえ、バッド部分は殆ど曲がらない、EXULアクションのファーストテーパーロッドとかいうあり得ない代物になってます。

で、これが一番の問題なんですよ

鱒レンジャーがミノーイングしずらいと言われている理由は、なにもグラスロッドだからという理由だけじゃなく、このティップだけ柔らかいという特性も原因でした。

もしこれが少し固めのレギュラーテーパーだったら

ロッド全体でしなるようになるため、今よりもミノー類の扱いが多少やりやすくなったはず。キャストも同じく、今より多少まともになる。

SP50もアクションの質はまったく同じながら、ロッドが長い分、SP40よりもレギュラーよりのアクションになっているので、まだマシだった。

けれど、弟のSP40は

兄以上に鱒レンジャーなんですよ

もはや大橋漁具が生み出した最強の変態ロッドと言っても過言ではないグニャグニャファストテーパーっぷりなんですよ。

だから、ミノーイングがあまりに厳しすぎる。

無理とはいえないまでも、SP50に比べると無理に近いレベル。じゃぁ無理じゃんって言われるけど、うん、無理。

スプーンやスピナーにしても、ずっとロッドティップが送り込まれている状態になり、アワセがやりずらいことこの上無し。

このSP40をノーマルの状態で使い続けている人は、単純にただの変態。

アジングならまだわかりますが、グニャグニャで操作不能なレベルの釣りじゃないと満足できなくなった生粋のマゾヒスト紳士だけなんです。

鱒レンジャー改SP40を改造して小渓流特化型にする

この変態ロッドSP40ですが、渓流で使う唯一の利点はその短さ。

4ftのショートロッドは小渓流では取り回しが容易であり、多くの人がこのSP40を渓流用として購入していますね。

しかし、結局先端が柔らかすぎるせいでキャストもアクションもかけられないせいで捨てられてしまうこともしばしば。

だからこそ、僕も扱いやすいSP50を好んで使っていたのですが

もしかして、SP40のティップを切ったら

多少使いやすくなるんじゃないか?

と考えた僕はさっそく改造しはじめたのです。

ティップを3㎝短くしてやる

この改造方法は、以前SP50のほうでも試してみました。

結果はミノーイングが非常にやりやすくなり、キャスティングもしやすくなりましたね。

ただ、ティップを切るということはアクションを殺すことにもなり、以前のような柔らかさが無くなるというデメリットもある。

だから問題は、どの程度先端をカットするのか

SP50は第二ガイドまでカットして、ライトアクションにしてしまいましたが、SP40はULのままにしたい。

でも、こいつはティップしか曲がってくれない変態仕様になっているので、SP50よりも切り方がシビアになります。

そこで、ロッドを水につけてグラスのガラス繊維が飛び散らないようにしながら、慎重に先端を切り進めていく。

ガイドはライターであぶれば簡単に外せますし、削るのはカッターとやすりを使うだけ。誰でも簡単。子供でもできます。

で、ここかな?と思ったところでガイドをつけてみて、ロッド全体のアクションを確認。

その作業をした結果、僕は先端およそ3㎝をカットすることに決定。

ほんとうに僅かに短くするだけですが、たったこれだけでティップの動きが全然変わってきます。

接着剤を使ってガイドを装着したら、あとはスレッドを巻くだけ。

ただ、ヤマメを釣るレベルだったら、とくにスレッドを巻かずとも接着剤でコーティングしてやるだけで十分使えます。

実際に改造した鱒レンジャー改SP40の感想

今回ロッドティップを切ったSP40は、若干竿先が暴れない程度に切っただけ。

軽量のフローティングミノーを投げたり、3g前後のシンキングミノーを投げるのを前提にしています。

こいつの初登板は、じつは前回の渓流トップウォーターの時

クリックホッパーやクローフィッシュなどを投げてヤマメを釣ったのですが、やはり操作性はアップしてました。

まずキャストがしやすい。

グニャグニャティップから少し硬さをもたせただけで、キャストフィールは驚くほど変わります。

アクションもかけやすくなってますし、トップウォーターでドッグウォークをさせることも簡単になりました。

ヤマメを掛けたあともスムーズにやりとりができましたが、以前の鱒レンジャーよりも若干強引に魚を寄せる感じになりました。

そこで、途中で僕はPEラインに2mのリーダーをセットして使ってました。

これならバレる率はかなり下がります。

とりあえず、SP40のティップを切ると使いやすさが段違いになって、結構気に入ったロッドになりましたね。

小型のトップウォーターをドッグウォークさせるのにちょうど良い。

これから小渓流に行くときはSP40カスタムを持っていくつもりですよ。

鱒レンジャー改造40Sも改造すると使いやすくなる

というわけで、鱒レンジャー改SP40のレビューとインプレ、そして改造の記録でした。

まぁ遊びでグニャングニャンを楽しむっていう意味でも面白いロッドなんで、無改造でも全然いいんですよね。

ただ、こいつで本気で渓流攻めよーと思たら、ティップを切る改造をしてあげると本気仕様になります。

あとはテーパーを変えるために、ロッド本体を削って再コーティングしてあげたい所なんですけどね。

そこまでしなくても、とりあえずコレでプラグも扱いやすいSP40になったんで、小渓流専用のショートロッドして活躍してもらおうと思います。

そして、良い大人になっても鱒レンジャーを振っている僕のようなヤバい人達や、もうマジで鱒レンジャー使うしかない僕みたいな貧乏人も試しにやってみると良いかも。まぁ改造なんで自己責任でおねがいですけど。

で、冒頭の話にもどりますけど

世の中人のタックルをバカにしてるやつなんて当然のごとくいる

だから、鱒レンジャーなんてダサーと釣り場で言われたら、こういうのが一番正しいんですよ

うるせぇバカ!

お前のアンタレスとワーシャごと池に落としてやるよ!

これでいんです。

で、池に落とせばいいんです。

実際に落とさなくてもいいし、言わなくてもいいけど

うるさいこと言ってくる奴なんか沢山いますからね

そういうやつに何を言い返そうとか、客観的に見て正しい返し方をしようとか、自分が非難されないやりかたで仕返しをするとか、考えるだけで無意味です。

うるせぇ黙れバカ。

そういってやるのが一番すっきりするんですよ。

そのあと警察にいって事情を聞かれたら

「ヤツはハイエンドを持っていた、だからやった」

で良いです。うん、完全にこっち側の人間です。

でもオジサン暴力はダメだと思うから、せめて鱒レンジャーで顔面殴打してあげてください。鱒レンジャーなら大して痛くないし、頑丈だから折れないので、そのあとも釣りできます。

なんにせよ、どんなやつでも釣りができるだけマシだし、釣りをする権利だってある。だから安いリールがあるし、安いロッドがあると思ってます。

けど、そういう人間がバカにされるのは世の常。きっと永遠になくならないでしょう。

だから抗うことだってどこかで必要なんですよ。

自分の尊厳ってやつだけは、金じゃないんですよ。

だから鱒レンジャーは、ただの安物ジョークロッドだけではなく、持たざる者の最後の武器でもある。

ジョークにしたい貧困層が以前にもまして増えている昨今ですから、いずれデモ行進に参加するときは「増税反対」の旗を掲げるためにご利用ください。

ロッド
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道北貧釣

コメント

  1. 鱒変態 より:

    いつも楽しく拝読させていただいてます。
    そうえば以前から巷で噂されていた鱒レンの新作モデルがついにリリースされたようです。
    “鱒レンジャー Next“!!何が変わったんだろうと思い、怖いもの見たさで調べると
    「ブランクにラメをちりばめてキラキラ仕様!」
    「モデルチェンジに合わせてティツプガイドを小径化」って書かれてました。
    他の追随を許さない独自の進化を続ける鱒レンジャー、これからも鱒レンジャーの動向から目が離せませんね。

    • アバター画像 αトラウト より:

      いやー、実は僕も買おうと思っていまして。
      さすがは鱒レンジャー、キララメにガイド小口径でNEXTステージに上り詰めたんですね。凄まじい。
      あと、ダークナイトの2も気になりますね、あれはガイドとグリップが変わってるらしいんですが、売ってるのまだ見たことありません。