ちかごろ雪が溶けてきて、川の濁りもきつくなりはじめました。
こういう時はあまり魚が釣れないと思いきや、春先はなんだかんだ魚の活性が良いので、濁っていても釣れることが多いです。
とはいえ、やはり濁りがきついと魚が釣りにくい。水量も増えているし、魚もベタ底にいることが多いので、釣りを諦めたほうが良いこともあります。
しかし、釣り場にやってきて「濁っているから」と帰れない時、一体何をしたらいいのか?ちょっと考えてみますが……うん、よくわからないけど、とりあえず考えてみますね。
川の濁りがきつい時は魚もルアーを見つけられない

川がとても濁っている時、だいたい水位も上がっており、水圧も増えています。
こういう時、釣り人も魚を見つけられませんが、魚のほうが視界は圧倒的に悪い。
なので、基本的にはあまりエサを食べないし、できるかぎり岩陰に身を潜めてじっとしています。
もしくは、支流に入って行くとか、上流側に逃げるパターンも多いですね。
ニジマスは、水位が上がるとよく上流側へと移動しています。
そして、そういう魚はよく釣れます。ぜんぜん活性は高いので、ルアーへの反応も良い。
しかし、ルアーを見つけてもらえないことが多い。やっぱりボトム付近に居るので、せめてルアーのシルエットが魚に見つかるくらいの距離までボトム付近にルアーを近づける必要があります。
シルエットがはっきりと出るルアーが強い
濁っている水の中では、魚はまずルアーのシルエットを見つけて襲ってきます。
それはおそらく、川底から上を見上げている時に、ルアーの影がスーッと通り過ぎるのを見て、反射的に反応する感じでしょうね。
下から上へと見上げている時は、やはり上から降り注ぐ光によってルアーの黒い影に向かって反応するわけですから、黒い影が出にくいルアーは厳しい。こういう時は黒いルアーが結構威力を発揮します。
それからフラッシングですが、これもクリアな時に比べると効果は弱いとはいえ、濁っていてもやはり効果はあります。
よく言われるのは、「銀より金のほうが濁りに強い」なんて話です。
実際にどっちが強いかはわかりませんが、経験的に金のほうが濁りに強いと感じます。
それからチャート系ですね。
ボワッとした蛍光色の反射は、濁りの中でもかなり目立つので、金と蛍光イエローや蛍光ピンクなどは釣果が高いルアーだと感じます。
とにかく光が届かない濁った水のボトム付近で、いかに魚にルアーを見つけてもらえるかを考えてカラーを選ぶ必要があります。
ボトムに届きやすいルアーを使う
そして、カラーより大事なのはボトムに届くルアーを使うこと。これが一番むずかしい。
なにせ、水が濁った川というのは水圧が強すぎて、まともにルアーがボトムに届きません。
そこを重量でクリアするか、潜航力のあるルアーでクリアするか、浮き上がりにくさでクリアするかが問題となります。
個人的には、こういう時はバイブレーションが圧倒的に有利なルアーだと思っています。
重量が軽くても浮き上がりにくいし、ボトムをトレースするのにうってつけ。
しかし、そのデメリットとして根掛かりが多発するので、普段はあまり多用しないんですけどね。
でも、水位が上がった川ならバイブレーションを使うくらいがちょうど良いです。
シャッドやディープダイバーも良いですが、こちらは飛距離を多少犠牲にする必要があります。バイブレーションよりは根掛かりが少ないので、川幅の狭い河川ならリップで潜らせてボトムを狙うのもアリですね。
大きな河川は狙わず小規模河川や渓流へ

ポイント選びとしては、濁っていると大きな河川では釣りが難しすぎるので、小さい河川や渓流に行くほうが楽です。
こういう時、やる気のある魚は支流に入って上流へと移動しているので、それを考慮しながら「どこで魚が足止めをくっているか」と想像しながらポイントを選びます。
ようは、上流にやってきたけど、水量的に遡上をやめそうな場所を選ぶわけです。こっちのほうが魚の行動を予想しやすいし、支流一本にしぼってやるほうが面倒なことがない。あとは釣り上がってポイントを移動していくだけですからね。
濁っている時はボトムを狙って丁寧に
濁っている時は、遠くからルアーを見つけてチェイスして魚が食ってくれることはほとんどありません。
なので、ボトムを狙って丁寧に攻めるしかないし、素早い動きのルアーに反応してくることも少ないので、とにかくじっくりやるしかありません。
濁った時は早々に諦めて帰るのも大事
しかし、川が濁ると釣りにくいのは間違いないですし、クリアな時より難易度も上がります。
そして雨などで水位が上がって危険なことも多いので、川が茶色に濁りきっていたら、早々に諦めて帰るのも大事ですね。
というわけで、川が濁ったらまずは考えてみて、ダメならパチンコにでも行ってみましょう。