渓流釣りにはシングルフック?それともトリプルフック?

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今回は渓流釣りで使うフックはシングルフックが良いのか、それともトリプル(トレブル)フックが良いのかという、素朴でありながら奥の深い疑問について考えてみようと思います。

ちなみに僕はシングルフック派なのですが、それでも「トレブルフックか、それともシングルフックか」という部分では時々悩むことがあります。

シングルかトレブルか、それが問題だ

渓流でトラウトを狙うとき、シングルにするかトリプルにするかは誰もが一度は悩む問題です。

トレブルフック派の人が途中からシングルフックに変えたり、逆にシングル派の人がトレブル派に戻ることもあるため、実際には強いこだわりを持っている人は少なく、その考えも釣り方や季節によって変わることが多いです。

なので「今はこれがいいかな」くらいの感覚で選ぶのが自然ですし、そこで悩むのは普通のことです。この記事では、それぞれの利点と欠点を整理しながら、状況別のおすすめを紹介します。

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シングルフックの魅力とは?

渓流でのルアーフィッシングでは、近年シングルフックが主流になりつつあります。

シングルフックはトラウトを釣るのに適しており、昔から「トレブルより使いやすい」と感じる人も多いです。また、トレブルフックよりも根掛かりが少なく、魚へのダメージも軽減でき、さらにネットとの絡みも少ないなど、多くの理由からシングルフックを導入する人が増えています。

主なメリット

  • 口の中に掛かりやすい
  • ショートバイトにも強い
  • 太軸で大物に強い
  • 根掛かりが少ない
  • トラブルが少ない

口が硬いトラウトには貫通力の高いフックが有利ですし、大型化しても口が小さいのでシングルフックはかなり有利。そのため、大型トラウトが多い北海道ではシングルフックを使う人が圧倒的に多く、トレブルを使う人はほとんどいません。

ルアーを買ってからフックをシングルに交換するのが通例で、「最初からシングルフックを付けてくれ」と思っている人も多いです。

それでも、なぜミノーにはトレブルフックが標準採用されているのかというと、シングルフックはトレブルに比べて「サイズが大きくなりがち」「フッキング率が低い」というデメリットがあるためです。

シングルフックの弱点

シングルフックの弱点は、やはりフッキング率の低さです。

トレブルフックと比べると、どうしてもトレブルのほうがフッキング率は高く、フック全体の長さも短くしやすいという利点があります。特に小型トラウトに対してはトレブルの方が有利な場面も多く、スレ掛かりでもフッキングできる点は強みです。

また、シングルフックは軽量なため、魚の動きや角度によってはバレやすいのもデメリットです。

トレブルフックのメリット

続いてトレブルフックのメリットですが、まず挙げられるのはフッキング率の高さとバレにくさです。

ヤマメやイワナといった小型トラウトではトレブルフックが効果的に働きます。ただし、根掛かり率も高くなるため、ストラクチャーが多い場所では使いにくいという欠点もあります。水中に岩や木の少ない砂地やオープンなポイントでは扱いやすいでしょう。

主なメリット

  • フッキング率が高い
  • 小型トラウトではバレにくい

小さなフックを使うため、一撃で魚に致命傷を与えにくいという点もあります。

トレブルフックのデメリット

一方で、トレブルフックは根掛かりが多く、ライントラブルの増加やランディング時にネットへ絡むなど、「引っかかりすぎる」問題が多発します。

僕がトレブルフックで最も困るのは、魚の口を破壊してしまうことです。キャッチした魚の口の中にトレブルが深く刺さった状態で暴れられると、口が裂けてしまうことがあります。口の大きいシーバスやナマズではあまり起きない現象ですが、口の小さいトラウトでは特に起こりやすいです。

このため、僕は小型トラウトでもシングルフックを使用します。ネットの中で暴れても被害が少なく、結果的にトラブルも減るので、総合的に見てシングルが最もバランスが良いと感じています。

おすすめはシングルフックだけどトレブルも悪くない

結論として、渓流ではシングルフックがやはりおすすめです。なにより使っていてストレスが少ないのでおすすめ。

ただし、ヤマメやイワナなど小型トラウトを狙う場合はトレブルも有効です。大型トラウトには不向きですし、禁止されている場所も多いので、その点は注意が必要です。

また、スプーンは基本的にシングルフックで使うのが無難です。トレブルだと根掛かりが増えるため、ミノーでの使用に限定するのが良いでしょう。

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