ツリジャンキーEP!釣りとHIPHOP+Y’Sと田我流=マザファカ?

釣り超コラム
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ヒップホップ界では名実共に№1の釣り好きであるY’sが発売した釣りトラップミニアルバム。

その名も「ツリジャンキーEP」

このアルバムが発売されたことが、ジワジワとシーンに波を立てていますね。

というわけでコンニチは、道北の釣りジャンキーマザーファッカーαトラウトです。カモンメーン?

とかなんとか大好きなD.Oの真似しちゃってますけど、今回はY’sの作品。

前作「それでも釣りにいく」から、さらに釣り好きが加速していったY’Sが釣りをテーマに本気で作りこんだのが今作。

しかも今回のミニアルバムはY’sだけじゃない。

ヒップホップ界のMr,chill。山梨は一宮市が生んだリアル・トラウティストである

田我流が参加しているのである。

もう震えるでしょコンナン。

田我流が?ついに?ついにきちゃったの?

とかテンション上がっちゃってるんですけど、

ヒップホップ好きで釣りが好きな人はブチ上がっても、そうじゃない人はまったくわからないはず。

ということで、今回はツリジャンキーEPとY’S、そして田我流と釣りについてご紹介したいと思います。

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ツリジャンキーEPは釣り具屋で売られている

 

今回Y’Sが釣りソンとしてリリースしたツリジャンキーEP。

それが一部で話題になているとのは、史上初となる「釣り具コーナーでCDを売る」という荒業に出たことですよ。

釣り具コーナーにCD置くなんて驚きなんですけど

さらに驚きなのは、パッケージがどう見てもゲーリーヤマモトだってことですよね。

なんていうにくい演出。

しかもおいてあるのが、ゲーリーのコーナーってのもにくすぎる。

もう完全にY’Sの夢が叶ったろうなって感じですね。

だって、アングラーの夢は自分のルアーが釣り具コーナーに並ぶこと。

アーティストの夢は自分の曲がタワレコで並ぶこと。

その二つを合わせ持っていたY’sは自分の曲を釣り具コーナーに並べるとかいう無理難題をクリアしたんですから。

しかもですよ?

このパッケージ、ゲーリーヤマモト公認なんですよ?

まじかよヤバす。

ていうかパッケージがゲーリーすぎて

釣り場で開いてノーシンカーでブッシュの奥にスキッピングしちゃう。

 

ていうか関係無いんだけど

このCDで誰か魚釣ってマジで。

 

で、今回の曲なんですけど、あの「釣りロマンを求めて」へのオマージュ的タイトルで、リリックの内容も前回とは違い、釣りと人生と夢が舞台。

しかも田我流呼んだとかヤバすぎ。

もう無理。こんなん尊すぎてヤバい以外出てこない!

 

で、今回このブログではじめてY’Sを知ったっていう人や、フューチャリングの田我流って誰ってあたりも踏まえて紹介していこうと思います

ツリジャンキーEPを釣り具やに並べたY’Sって?

Y’Sって一体何者?

っていう人のために一応紹介しておきますがトラップ系のラッパーとして登場してきた人物で、シーンでは2014年頃からブレイクしてきた東京出身のラッパーです。

ちなみにアーティスト名はサン付け敬称略で書いてきますよ。

もちろんリスペクトはしてるし、柏木、村上、潮来のプレスリー並みですそりゃ。

でも、なんか音楽やってる人を「~さん」とか呼ぶの、むしろダサくなっちゃってるから僕的にアウトなんですよ。だれかマイケルジャクソンをサン付けで呼ぶ?ヤバイださくね?マイケルだろ。

 

まぁそれは良いとして。

トラップ系がはやりだした頃からトラップをやっていたラッパーっていう印象。

ストレートなリリックや独特の濃いめフローが人気になったりで爆発。

その後客演で人気が高かったことから一躍メジャーシーンにやってきましたね。

で、釣りにいった曲が露出するようになったのは最近かというと、ぶっちゃけそれより前からY’Sの釣り好きアピールは多い。

そもそもY’Sは幼少期からの釣り好きでブラックバスから釣りをスタート。

そのご魚好きがこうじてか、なぜか水産高校に入学。

「もしラップをやってなかったら釣りのプロかスタイリストになっていた」

とすら語るほど。

その影響なのか、Y’Sが持ってるショップのイエローサブマリンはビートルズのあの曲かと思いきや、ロゴはどうみても魚。

スペシャの人気企画で、ラッパーの部屋に突撃取材するオタクIN THE HOODでは、Y’Sのシーバスタックルが紹介されていたり、とにかく釣りに関するアピールが半端ない。

その釣り好きっぷりが爆発したのが2016年に発売した「それでも釣りに行く」だったわけです。

この曲でY’sの釣り好きっぷりが爆発したかと思えば、今作は釣りの曲だけでミニアルバムを作ってきたとか。ほんとツリジャンキーですわ。

ヒップホップの好きなところは、リアルに経験していることでライムしてれば、結構なんでもヒップホップになるしカッコイイ部分なわけで、Y’Sがぶっちゃけ一番輝いてるのは釣りの曲だったりするんです、マジで。

世の中新しい事、誰もやってない事はほぼ出尽くしてる感がある。
それはヒップホップもそうで愛だ、女だ、金だ自慢話しだって言うのが溢れてる。
それを時代毎にブラッシュアップしてるに過ぎない。
それが悪い事では無くてそれが当たり前。
普遍的であるし誰もが持ってる感情だから。
モチロン自分もそういった曲をこれからも作っていくと思う。
ただそれだけの音楽じゃイヤだ。
オリジナリティのある物がもっと増えて欲しい。
自分の目の前にある日常を、リアルを歌うのがヒップホップなら自分にとっては釣りは最高のトピックスだし自分にとってのリアル。

引用元:Tokyobay SeabassHunter

こちら、Y’Sのfimoにある釣りブログからの引用になります。

いやーマジでそうだなーって思っちゃうというか。

本当にHIPHOPで、トラップ系のラップやってる人ってみんな似ちゃってるんですよ。

そういう中で、どこか流行りのラップにすり合わせてリリック作るのが「リアルじゃない」って思ったんでしょうね。

ヒップホップってよく「リアルかどうか」って言うじゃないですか。

でも、そこで語られるリアルって、現実的かどうかとか、悪さとか、イケてるかどうかじゃなくて「自分かどうか」なんです。

でも、個性とリアルは違うんですよ。

ていうか、人が良く言うそれって、他人とはどう違うか?ってい意味でしょ?

それって自己顕示み近いけど、ヒップホップにおけるリアルってのは

つきつめた自己表現なんですよ。

そこにあるのはすごいシンプルで

「自分の目の前の風景と、感じたものを正直にラップできるかどうか」

しかない。

だから、人と違うかどうかは二の次というか。

どうせリアルにラップしたら人と違うのは当たり前。

それよりも、自分の全てを出せたのかがリアルの基準。

だから、常に裸でリリック書けているかが「リアルかどうか」につながってる。

言っちゃいけないことでも、正直にラップできるか?

自分の過去に正直か?

今何をしているとか、どれだけツマらないと思われそうなこと

例えば、さっきコンビニでのどごし生買ってきて飲んだみたいな、どうでも良いことをキチんとラップできてるか?とか。

だから、一般的に言われているような、強がるだけがヒップホップじゃないんですよ

リアルさを突き詰めたら、弱さだってヒップホップだし、あたりまえだってヒップホップ。

つまり、それがリアル。

それに、自分をさらけ出すって勇気いるじゃないですか?

そういう勝負をしているラッパーは、いつだって「リアルだよこいつは」って称賛される世界なんです。

その点、Y’Sはヒップホップやってる奴からしたら「ダサイ」と思われがちな釣りというシーンに、トラップの第一線から突っ込んだ部分がすですでに凄いんです。

そもそもY’Sみたいにイケイケなラッパーになると、釣りをリリックに書くなんてすごい恥ずかしいはずなんです。

実際にヒップホップが好きな人に釣りについてどう思う?って聞いてみてください。

だいたい「オッサンの趣味」みたいな答えかえってきますからね。

特にUSトラップ系とか本当にそんな感じ。ウィード(大麻)とリーン(コデインなどの医療用ヘロイン)か、女とマネーのこと以外受け付けないみたいな感じね。

だからY’Sもインタビューでも釣りのことを聞かれると「ここで言えることはない」とバッサり切っちゃったりする。でも「釣りは人生」って言いきっちゃったりしてる辺りが、またね。

だから、そんな釣りを音楽として昇華できたってのは、イケてるかダサイかじゃない。

そこがラッパーだし、まじでアングラーだし、マジでリアル。

 

そして、ある意味ではY’Sと同じ位のツリジャンキーで、僕と同じトラウトマンであり、ぶっちゃけこの人の曲は5万回位再生している気がする田我流が登場してきたんです。ヤベーくらいスゲーもりあがる!!

山梨の“ゆれる”トラウティスト「田我流」

日本のヒップホップブームとはまったく別の場所にいる山梨出身のラッパー、田我流。

バトルもしない、トラップもやらない。

なのにシーンや、世代、むしろヒップホップ好きかどかも関係なく、全てのヘッズが好きだともいわれるのがこの田我流です。

この人もまさにリアルなラッパーって感じなんですけど、最初っからリアルさしか突き詰めてないタイプ。普通のラッパーとはまったく異質な人ですね。

僕らが田我流の存在をはじめて知ったのは、今から7年前の2011年にリリースされたEVISBEATSにfeatされた「ゆれる」からなのは間違いありません。

山梨という、ヒップホップと縁もゆかりもないド田舎に生まれ育って高校時代にアメリカ留学。

その後山梨に戻り、今や伝説のクルーとなった「still itimiya」を作り活動を本格化。

なんの変哲もない田舎暮らし。それに焦る姿や、うだつのあがらない自分の痛みを、笑いあり、涙ありでリリックにしまくりブレイク。「やべ〜勢いですげー盛り上がる」はカラオケにもあるので騒いでいましたね。

ゆれるがリリースされた時、友人から「田我流がやべぇ」とか本当にすごくて。

皆さんご存知のanarchyが「今気になってるのは田我流」とリリックで登場させてきたり、もうとにかく田我流って感じ。ヘッズで聞いてない人なんか一人もいないですよねモチロン。

で、田我流の何が凄いのかって、普段ヒップホップなんか聞くはずのない人間が、この「ゆれる」だけは聞いていること。それくらいの名曲です。

田我流といえば、フロウやライミングがなんともchillれるのは勿論。

何より「当たり前の痛み」を描くことが凄く上手い。

もはやその辺りの小説家を10人集めたって適わない位の文才。

それが沢山の人に受け入れらてます。

田我流はだいたい「当たり前のこと」を一生懸命ラップしますね。

大きなことよりも、目の前の小さな変化に囚われて動けないような情けない自分や、葛藤も全部まっすぐラップしていて。リアルなラッパーですよ、まじで。

というか、なんというか

初めて見た、本物の日本人のリリシスト(詩人)だと。

ちなみに「リアルかどうか」に続いて、よく使われる「リリシスト」っていう言葉について。

これはリリックがひたすら上手く、言葉一つで人の感情を操れる領域にやってきているラッパーに掛ける称賛の言葉ですね。

そんな田我流れは曲中によく釣り用語を登場させていて。

ファーストから現在に至るまで、かなりの数で釣りにまつわる言葉がでてきてます。

一番覚えてるのは「ボトムを引きずる」っていうリリック。

自分の人生がいかに底辺で、そこでストラクチャーに引っ掛かるかのように問題ばかり起きることを、ルアーのずる引きで表現した言葉。これが一番好き。ほんと上手い。

そんな田我流が名曲「ゆれる」の続編となる「夢の続き」のPVをリリースしてブチあがってたんですよ。

それがすぐさまY’Sとフューチャリングでしょ?

しかも釣り楽曲?

今年どうなってんのマジで?

というわけでツリジャンキーマザファカ?

というわけでツリジャンキーEPと、Y’S、そして今回登場した

いつまでもイケイケのアングラーなY’Sと、釣りに痛みと人生を垣間見るトラウトマンである田我流は、釣りのスタイルとラップのスタイルが本当に似てる。

僕はトラウトやってるんですけど、やっぱり田我流みたいな感性で釣りを見てるし、渓流やトラウトって、なんかナイーブな感性の世界なんですよね。

一方のバサーやシーバスアングラーは、攻めのランガン!って感じで、もうブリンブリン!みたいな。まさにヒップホップ!っていう感じというか。

そんな感じで、今回は釣り愛というか、むしろヒップホップ愛が溢れちゃったわけですけど。

僕と同じ釣りが好きで、ヒップホップが好きな人は、釣具屋さんで釣りジャンキーEPを見かけた人はゲットしちゃってください。

ちなみに今回のミニアルバムは全曲釣りで固められてるんですけど、ランガン良いっすよね、あれ聞いて現場に車走らせたいよ本当に。

それと、僕みたいに田舎にいてCDが手に入らない人はデータで購入しちゃっても良いんですけど。Y’Sが運営するyellowsubmarineでCDの物販をやってたり、fimoショップでも売ってmすから、ぜひぜひチェックしちゃってください。

yellowsubmarine:ツリジャンキーEP(CD物販)

fimoショップ:ツリジャンキーEP(CD物販)

 

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