白っぽいルアーはナチュラルだけどハイアピール【クリアな水には白がいい】

渓流ルアーHOWTO
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僕は渓流で最も使うカラーは白っぽいピンク系。普通のピンクに、ちょっと白が多めみたいな色です。

基本的に好きなカラーのルアーなんて売ってないし、部屋も汚いしキレイ好きでもないけど、みょうにコダワリはじめると、異常な神経質さが出てしまう僕。

結果的に、ルアーのカラーは「もっと白!もっと白くしろこのピンクを!」と思いはじめてしまい、結局買ったルアーをすべて自分で塗ってしまう。

なので、そもそも無塗装のルアーを安く売って欲しいなと常々おもってます。みんなもそうじゃありません?安い値段にしてもらって、塗装なしで欲しい。色はこっちで塗るよ、色なんて子どもでもぬれるし、楽しいじゃないか色を塗るのは。

それに、そもそもボーンカラーでいいんですよ。あれが釣れる。ヘドンの有名なやつ。

だから、そもそも樹脂ルアーはそのまんま、白っぽいままお出しいただければありがたい。クリアカラーじゃなくて、安くて、なんか白っぽいチーズ色みたいな樹脂の色でいい。たしか、あっちのほうが安いんでしょ?ナチュラルABSとかいうやつ。あの色がいいの、そのまま使うから。そういう渓流用ミノーとか出して!

と思っているのは僕だけなのか、いまだメーカーから無塗装のボーンカラーな渓流ルアーは発売されず、今日も買ってきたミノーの背中を白っぽいピンクに塗るなか、みなさまいかがでしょうか?こちらは最近雨と雪解けの濁流で川に近づくのが危ないので、ルアー作りをして退屈な日々を紛らわしております。

そんな中、ルアーのカラーって実際どの程渓流魚の釣果に影響あるのかな?という疑問が湧いてきました。あそこでは赤金が一番釣れるとか、ここではアユっぽいのがいいとか、やっぱ緑と金だなとか、僕みたいない渓流はチャート系一択でしょ、視認性良いし・・・なんて感じです、まぁんまり関係ないかなと思いますが、なぜか信じて使てしまうのが、だいたい白っぽいカラーの色です。

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トラウトの色彩認識能力は人間より高い

マス類の視力はだいたい近眼で、すこし離れたものは常にボヤっとしか見えてないと言われています。

しかし、その色彩能力は人間よりも高く、色を感じる細胞がはるかに多い。

それにより、彼らはそもそも人間が視認しにくい紫外線も色により認識しており、それらを活かして餌を探し出したり、仲間を見分けたり、交尾したりと、色の変化を見抜いて生き抜いてきている魚と言われています。

そして、彼らは特定の色に強い反応を見せることが多い。それが白や、ピンク、ついでに白っぽい紫といったカラー。

経験上、なぜか渓流魚は白っぽい感じの色が好きで、黄色でも青でも紫でも、ちょっと白っぽいほうが反応が良い。だからアイボリー系の色とか、パール系とか、なんでもいいから白に近い色のルアーを投げてやると、他の色より反応が速い。どうも彼らにとって、渓流では断然見つけやすい色のようです。

渓流で一番使う白っぽい色

こうして「なんか白いものが釣れるし、使いやすい」説がある僕的には、そもそもブドウ虫のような白いものが渓流魚は大好きだと思っています。

なので、ウドンを投げても釣れるし、白い毛糸でも簡単に釣れる。ハリを白く塗って投げれば、それだけで釣れる。赤バリが釣れると昔有名だったけど、個人的には白針のほうが渓流では釣りやすいし、そもそも針が目立つので、釣り人にもやさしい。

ついでにガン玉も白く塗ってやれば、水中でどのコースを通ってるかわかりやすいから、のべ竿での釣りがしやすかった。赤は逆にこっちが見えない色で、ほとんど黒みたいになるから、白のほうが断然みやすい。深度を見るための蛍光のマーカーも、赤が強くなるほど見づらくなる。オレンジ系より、黄色とか、薄いピンクのほうが視認性が良かった。

だから、そもそもルアー全体を真っ白にしちゃえば、フラッシングなんか特に必要ないと思ってます。ほら、魚もお腹のところは白いじゃないですか。あれは保護色なんですけど、それに近い色にしてやれば、ナチュラルだけど目立つような色になるし、めちゃくちゃバイトされるのが見えるんですよ。

なので、白いルアーは目で合わせることがすごく多いです。ルアーじゃなくて、ウドンとか、白い毛糸で釣りをしてる時もそう。バイトされた瞬間、ものすごい見えていた白が、突然消えてしまうんです。

だから、その瞬間にアワセを入れるから断然ノリやすい。ラインに出るよりはやくアワセられるんです。

これはルアーも同じです。色の濃い蛍光色より、ただの白のほうがルアーが実は見やすくて、バイトされた瞬間がすぐわかるんです。で、こっちは消えるんじゃなくて、スコーンと横に吹っ飛ぶ。それにアワせてあげればいいし、すごく楽しいですね、見てアワセを入れるのは、サイトの釣りの興奮があります。それからラインに出るより速く反応できるので、フッキング率が高いです。

ただ、自分のこのみとしては渓流に似合うのはアイボリーっぽい色が良いなと思います。いや、釣果は関係ないですね、パール系だろうが白はすごい強い、むしろ視認性として有利なのはオフホワイト系。

でも、渓流という場所には、ちょっとだけ汚い白がいいなと、変なコダワリが僕にあります。本当に、ちょっとだけ茶色、ほんの少しの灰色が良いですね。そうそう、白って200色あるそうです。

水質が綺麗なほど効果的なナチュラルかつハイアピールな白

白っぽいカラーのルアーは、あらゆる場所で釣果を発揮する万能カラーだとおもってます。とくに水が澄んでいる場所で白は強い。それか、白に近い赤、黄、紫、青など、とにかく白っぽいと良いですね。

なんでこんな事言うかって、クリアーウォーターなら白だ!と、昔から洗脳されてきたからです。

そうそう、昔みた村田基がクリアレイク攻略!といって、驚くほどクリアな湖にいるスレまくりの魚を釣るために多用していたのが、白いワームに、白いスピナーベイトでした。

そして村田基は「水質なきれいな場所では白がいい!それと白は見やすいから、バイトされたのが見える!それで速攻でアワせられる!」といってました。

釣り始める前は、いくらなんでも無理だろ・・・と思ってましたよ、そこは当時みんなが口々に「あそこはスレすぎて全然釣れない」「クリアすぎて魚に見切られまくる」「ナチュラルカラーも通じない、ラッキークラフトのワカサギカラーでも無理、シャッドも通じない」

と言われ、その湖に向かった大人たちを次々とハゲ散らかしてきた場所。学校のバス釣り好き先生が何度もトライしていましたが、まいかい坊主。

そんな人々を生み出しまくっていた超がつくほど有名な難関レイク。

そこで村田基は、なんと見えバスをサイトで釣りまくっていたのです。白いワームをノーシンカーで投げる。すると、警戒していた魚が不思議なほどよってくる。

そして、ものすごく見える白いワーム。

それがスッと動いたり、半分位消えた瞬間にアワセる。ラインにバイトが出るよりはやく、目でアワセをいれることで、遊びでしか口を使わないスレまくっている魚を釣りまくりはじめた。とにかく反射神経が良い全盛期の村田基ならではの釣り方。早アワセなど恐れず、ルアーが消えたと同時にフィッシュ!

それを見た僕は

「そうかー風が吹いたらスピナーベイト、クリアな水はホワイトカラーか・・・」

と学習し、速攻で白いワームと白いスピナーベイトを買ってきました。当時、あの驚くべき透明度を誇るがゆえに難攻不落といわれた湖を攻略スべく、白系ルアーを多用した人は結構いたと思います。

そして、おなじくクリアな渓流でも白は強い。やっぱりアピール力はあるけれども、ナチュラルというか。

そもそも魚にとって白は保護色。白い水面を見上げている魚にとっては、白ってカウンターシェーディングの効果があるんですよね。

つまり、水の底から見上げたらナチュラルなんですけど、反対に水の上にいる人間から白をみると、黒い川底との対比がすごくて、とんでもなく目立つ。

これはどういうことか?というと、水質が綺麗な場所だと、真っ白なルアーは、見る角度によってアピール力が異なるということです。

例えばルアーを投げた着水直後。それを真下から発見した魚からみたら、白い背景に隠れた物体です。

しかし、着水音が気になって接近し、ルアーとの角度が水平に近づくと、どんどんと目立っていくわけです。だって背中まで白いから、ちょっと斜め下から見ただけで背景から浮き上がって見えちゃう。

そして、白はフラッシングをしない。

白とは光の激しい乱反射によって見える色であり、目立ちはするが、強い光を生まない。

一方、あの時、あの湖でみんなが使っていたのは、流行だったワカサギ系のナチュラルカラー。つまりクリアカラー系。クリアカラーは一見して光を反射しないが、ボディ表面のフラッシングはだいたい高い。

そして、クリア部分を通過した光が水中で光線を放つ。なので、水中ではフラッシング効果がとても高いカラー。アピール力がある。

そして、ナチュラルカラーの強い光にスレていた魚たちは、光らない白のほうが反応が良かったかもしれない。

それがナチュラルだけど、ハイアピール。

魚からしたら「ああなんだこれ?」と思って、浮上して接近すると、どんどんと目立っていく。だけど、フラッシングをしないから、スレてる魚も警戒しにくい。

でもって僕からしたら、白いミノーはアルビノの色なんですよね。だから食われやすいというか、アルビノは自然界では生き残れないと有名で、鳥だけじゃなくて、他の魚にも簡単に見つかって捕食される。

それから、そもそも白っぽい魚は渓流では生き残れない・・・というか。

養殖魚の論文で、かつて自然に放流する魚は「底の黒い場所に数日おいて、背中を黒くしてから放流すべきだ」という意見があるのを見たことがあります。

なぜかというと、魚は底が白っぽい場所に住んでいると、それにあわせて体を白っぽくしてしまうから。養殖場のプールは底が水色だったり、コンクリートの白っぽい灰色だったり。すると、そこで育つ魚は、全体的に白っぽくなってしまう。

で、そのまま渓流に魚を放ってしまうと、すごい目立つ魚になってしまう。そして、あっという間に他のフィッシュイーター達や、鳥、キツネなどの野生動物に捕食されてしまい、放流する意味がなくなるという実験結果が出たそうなんです。そう、アルビノじゃなくても、そもそも色が薄いっていうだけで、魚は生き残れなくなる。

だから、養殖する場所をもっと黒くするとか、青いプールで育てた魚は、一旦黒っぽい場所に移して数日置いて、魚の色を濃くしてから放流しよう!っていう話になったそうなんですね。

といった、白っぽいと捕食されやすいという渓流の仕組みを知り

「そうか、なら白いほうが釣れるな」

と思い使い始めた結果、渓流のようなクリアな場所では、やっぱどんな色でも白っぽいほうが釣れると思いはじめたわけですね。

ルアーのカラーに困ったら、なんか白くしちゃえ

渓流のように澄んだ水、黒い川底では白はナチュラルかつハイアピールな色です。

なので、なんか釣れないなーとか思ったら、とりあえず白いルアー投げてみましょう。手持ちのルアーを白く塗って使ってもいいですね。

個人的には、アイボリーとかが良い感じ。目立つけど、ちょっとくすんだ白。ルアーでいえば、ボーン系みたいな色ですね。骨みたいな色。

このあたりが使いやすいし、渓流という場所に合っていて、使っていて気持ち良い色なんですよ。目立ちすぎず、だけど目立つみたいな感じ。渓流タックルとの色の相性もすごく良い。だいたい渓流用のタックルって、皆さんブラウン系のカラーを好んで使います。だから、純粋なホワイトよりも、アイボリーとかベージュ、ちょっとくすんだパール系みたいな色のほうが似合うと思いますし、渓流という場所にあっている気がしますね。

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