僕は渓流でのベイトフィネスはダイワのアルファスをメインに使っています。
モデルは20年式のAIR TWであり、このモデルのみが28mm小口径を採用しているのと、AIRブレーキシステムという、かなり強めのブレーキシステムが付いてます。
現行モデルが30mmスプールに戻り、AIRブレーキが無くなったことで、この20アルファスのみ謎の異色感があるベイトフィネス機となった気がしております。
というわけで、この20アルファスを使ってきて良い点と悪い点について書いていこうと思いますが、個人的にはまだまだ20アルファスで十分過ぎるので、しばらく買い替える気が起きないです。
立ち上がりは良いけど飛距離は出ない28mmスプール

20アルファス・・・ALPHAS AIR TWは立ち上がりは異常という位良いモデルで、その原因は28mmという小口径スプールを使っているのが原因。
しかし、立ち上がりはすごくても、伸びないのが小口径スプールの問題でもあり、ある程度飛距離がほしい場合には30mmスプールのほうが断然伸びます。
というか、まず失速がすごく速い。あっというまに失速します。
しかし、この立ち上がりの良さ、失速の速さは渓流ベイトフィネスにおいては大事すぎる要素。ショートキャストを行う場合、すぐに立ち上がり、即座に減速してラインにテンションをかけてくれる事がバックラを減らします。

これで特に有利となるのがミノーなどの軽くて飛ばないルアーを投げる時。短いロッドを使ったショートキャストではバックラ多発のルアーですが、28mmスプールではバックラが簡単に起きません。減速がはやいので、ルアーが失速するころには、とっくにスプールが失速してるのです。
一方、立ち上がりが一緒だとしても、30mmスプールになると失速の遅さが空気抵抗の大きいルアーに影響が出ます。慣性の問題を軽量化でクリアするためにはスプール外周の軽量化が必須となるのですが、25ALPHASの軽量化の大部分はインダクトローター部分。つまり、慣性モーメントはさほど削られていない=失速率は遅い。おまけに新型のSSマグフォースはブレーキがかなり強め。
なので、やはりある程度長いロッドで、広い川幅で釣りをするなら断然30mmが強い。とくにスプーン系なら30mmは圧倒的。飛距離を求めるなら30mm以上のほうが良いです。
ただ、小さい渓流なら僕は28mm推奨派であり、その立ち上がりの良さと、失速の速さが小渓流には向いていると感じています。
トラブルは起きないけど安定せず飛ばないAIRブレーキ

20アルファスに搭載されているAIRブレーキはいわゆる可変式ブレーキであり、それもかなり効きが強めです。
このブレーキは回転数にあわせて効きが強くなる仕組みで、スプールが急激に高回転になった途端ギュイインとブレーキを効かせる能力が高い。
なので、ピッチングやフリップキャストなど、回転数がとにかく低いキャストをやりつつ、いきなり普通のキャストをしたとしてもブレーキが強烈に効くので、どんな投げ方をしてもバックラッシュが起きないというのが売り。

実際、これは渓流でも効果を発揮しますし、僕のようにフリップをやりつつ、突然強いキャストなどをやる人間にとっては有り難い機能。
また、使うルアーごとに細かいブレーキ設定が必要ありません。
ブレーキダイヤルの調整を一切せずにルアー交換をして突然投げたとしてもバックラしないので、ズボラな僕には有り難い事が多いです。
しかし、このブレーキはとにかく飛距離や弾道が安定しません。
フリップからオーバーヘッドまで、はばひろい投げ方に対応はしてくれますが、投げ方ごとにブレーキの掛かり方が大幅に変更されるので、固定ブレーキのような飛距離の安定感がないのです。
くわえて、ブレーキが強すぎるせいで、飛距離が伸びにくいのも欠点です。
自動的にサミングをしてくれるようなブレーキなのですが、そのサミングが強すぎて、飛距離を失う度合いが高い。DCのような優秀な飛距離重視のブレーキではなく、何がなんでもバックラッシュを絶対させない!という強い意思すらあるブレーキングなので、強く投げるほどおもいっきり飛距離が削られるのです。なんて強情なブレーキでしょう。飛ばそうとおもったら、アタマから回転を抑え込まれるような感覚です。
なので、これまた遠投にまったく向いてないし、バックラは確かに起きないのですが、とにかく飛距離を出そうと思うと邪魔になることが多いのです。
そういった意味で、渓流で使うのであれば通常固定ブレーキ化されたモデルの渓流特化型モデル「シルバークリーク」シリーズが最適なのです。
が、しかし。
頂き物の固定スプール化された、さらなる軽量スプールを使うと恐ろしいほど小渓流に最適化されたスペックに早変わりしてしまい、これ以上の性能は何もいらないレベルになってしまうのです。
スプールを交換するだけで渓流に最適化してしまう

近頃多くの他社製軽量スプールが発売されていますが、これらのスプールは当然アルファスシリーズでも使えます。
とくに28mmスプールの社外製軽量スプールは恐ろしいほど立ち上がりが速く、失速も速い。なので1gクラスのルアーを4ftのロッドで、歩きながらの適当なショートキャストで使える程の性能を発揮します。
おまけにブレーキを固定化できてしまうので、問題となる部分がほぼ全て解消されてしまう。可変ブレーキいらない勢に有り難いスプール。
ただ、やっぱり28mmは飛距離は出ません。
しかし、小渓流は飛距離がいらない。
このおかげで、僕のALPHAS AIR TWは恐ろしい程先鋭化されてしまいました。そう、SS AIR TWを買う必要がない位。
そして現状、そもそも1gなんてルアー、渓流では使いません。2gだってめったに投げません。
つまりオーバースペック。ここまでは本当は必要ないのです。
である以上、新型に興味がないのは当然というか・・・デジタル機器と違い、リールの性能というのは数年で格段に向上するわけでもないですし、おそらくカスタマイズされた28mmスプールの性能は簡単に抜けるものではありません。
そして、社外製のスプールが大量に売られている今、わざわざ新型のリールを買うというメリットも若干半減してしまいます。
特にALPHASに関しては新型は30mmスプールになっているので「これなら28mmの社外スプールが使える旧型のほうが良いなぁ」と思って買っていません。
ただ、ある程度重さのあるルアーの飛距離に関しては新型のほうが断然良いはずですし、バーサタイルとなれば30mmのほうが安心感があります。
けど、小さい渓流用となるとまた別の話しだし、失速率の高さ優先のほうが使えるルアーの幅が広い。そのほうがブレーキを緩めてもトラブルが起きにくいのです。
そしてドラグクリッカーも今ではネットでけっこう売っているので、旧型のリールに取り付けるのも昔より簡単です。僕のアルファスもドラグクリッカーを取り付けてあります。
なので、新型のリールと同じ性能、もしくはソレ以上の性能を旧式で出せてしまう事態になっている。カスタマイズの幅が広がったせいで、新型が出ても買う気が起きない。ううん、メーカーさんごめんなさい。
こうした事情があるので、旧式のリールをカスタムして最新鋭化させる「外見はレトロでも中身はハイスペ」が渓流のベイトリールがあんまり売れなくさせてるかもしれませんが、それも仕方ありません。だってデザインが古い方がカッコイイってこともあるんです、本当に。
新型のベイトフィネス機はいつ買えばいい?
こうした事情もあるので、今後ベイトフィネス機はデジタル化で既存のリールと大きな差別化が求められるような気もします。ええ、ダイワさんのスマホリールみたいなやつですね。
あれくらい大胆にやっちゃえば、そりゃ新型買いたくなると思うんですけど、どうにも釣りというのはアナログな趣味でして、デジタルとの相性は今のところあまり良くありません。というか、自動化する必要があまり無いんですよね。
なので、今後ベイトフィネス機はどういった進化を遂げるのが注目しつつ、今のところはまだまだALPHAS AIR TWには働いて、働いて、働いて、働きまくって頂きたいと思います。

