こんにちは、レトロで奇妙なルアーに常に興味がある道北貧釣です。インターネットが発達して世界中のあらゆるルアーを購入できるようになった現在では、国外の変わったルアーを見たり買ったりすることも普通になってきました。
そこで近頃気になっているスプーンがあります。それは1920~30年代頃に登場したとされるスプーンでありながら、現在でも姿形を殆ど変えずに売り続けられている北米地方のアイテム。
その名も「Red Eye Wiggler」(レッドアイウィグラー)
「赤い目のよく動くヤツ」と名付けられたこのスプーンは一目みれば忘れられない赤い目が最大の特徴。そして、スプーンとしては相当変わったデザイン。
そもそも、なんでスプーンに赤い目がついているのか?
とはいえ、作られたのは相当古いので、現在日本で売られているスプーンより遥かにオールドスクールな存在。
といっても、まったく馴染みがありません。日本で流行ったことはおそらく一度もないタイプのスプーンであり、姿や形のすべてが日本のスプーンの反対。
派手、奇妙、そして多彩なギミックという北米らしいスプーンです。
というわけで、今回は日本ではまったく馴染みの無いRed Eye Wigglerについてご紹介します。気になった方は海外通販を利用して購入してみるのも良いでしょう。
歴史ある赤い目のスプーン
日本と北米のスプーン違いは、古いスプーンが今でもなお現役で売られているかどうか?が重要なポイントかもしれません。北米地方ではスプーンは常にクラシックな趣が強く、今なお昔ながらのスプーンが現役で販売されています。
その中でも、変わらずに残り続けてきたせいで、現代の洗練されたルアーの中で突出した存在感を放つようになっているのがレッドアイウィグラーです。

画像引用元:https://adirondack.pastperfectonline.com/library/38D41B7F-BBE3-4CD6-9EC6-014740912912
アメリカの老舗ルアーブランド Dardevleから現在発売されおり、今なお入手可能なスプーンなのですが、北米の釣りの歴史の中では相当な古参ルアーで、すでに90年以上発売され続けています。
しかも、じつは色んな会社から似たよなルアーが同じ名前で販売されているせいで、ORIGINALがドコで作られたのかイマイチハッキリとはしませんし、アメリカ国内でも複数社から販売。カナダでも販売している会社が存在しました。
ただ、赤い目の付いたスプーンはそれだけ大流行したということ。それだけに、過去に作られたバリエーションも豊富であり、中には目が3つあったり、一つだけあったりするモノもあります。
そして、現在のルアーにはない異質感は年代を経ることに増しています。
それは赤い目だけでなく、スプーンの中ではとりわけ存在感のある幅広のボディ。そしてフック部分の形状の他、そもそもフロントとテールの2フックをつけられて発売されている点など、今のスプーンにはない奇妙なギミックが施されています。
他にも外見上で特徴となるのが、フロントフックが最初からセッティングされている所。
テールにはトリプルフック、フロントにダブルフックを装着している不思議なスプーンで、コレを一体何に使うのかといえば、大型のトラウト、バス、そしてパイク。サーモンフィッシングにも使用されていると言われています。
つまり湖などで大型のマス類を狙うためのルアーとして使われることが多いとか。
とはいえ、サイズは色々で、かなり小型のレッドアイも存在するため、対応魚種は幅広そう。渓流で使えるようなモデルもあります。
そして、アピール力はかなりのモノらしく、幅広のボディから繰り出されるウォブリングに加え、フラッシング効果の高さと、赤いビーズの集魚効果まであるため、水中の魚たちを遠くから引き寄せると言われています。
なぜ赤い目がスプーンについているのか?
しかし、いくら歴史あるスプーンとはいえ、僕にとっては疑問がつきないスプーンというか、そもそも「なんでスプーンに赤いビーズが必要なんだ?」という疑問が今も消えませんし、それこそがこのルアーの面白い点です。
このルアー、情報によれば古くは日本でも販売されていたようです。しかも輸入販売等ではなく製造日本国内で行われていたそうですね。まぁコピールアーの一種だったと思われます。
しかし、当然のごとく日本では需要がなく消えていったわけですよ。
そして現在ルアーを作る会社で、スプーンに赤い目を取り付けよう!などという発想を持っている所はまず無いと言い切って言いでしょう。
なにせ、スプーンに目が必要なんて誰も思っていません。
僕も今までいろいろな種類のスプーンで魚を釣ってきましたが、赤いビーズの目があるモノは一つもなかったんですから。
もしあるとしたら、僕のようにハンドメイドスプーンを作る変わり者位なんですが、やはり赤い目が必要なのかつい考えてしまう所。
しかし、このスプーンが作られた当時、とにかく「赤」がバイトマーカーとして機能すると言われていて、なおかつビーズがついたルアーは魚には相当効果があると言われていた頃。
そこで「ストライクフォーカスアイ」と呼ばれる赤い目玉を装着し、その目にめがけて魚がバイトしてくるよう設計されたルアーがいくつかありました。
たしかに、魚食性の高い魚は、獲物の目の辺りを狙う習性があると古くから言われてきましたし、実際にバイトしてくる大型トラウトはルアーの頭付近めがけて噛みつくことも多いです。
つまり、この赤い目はバイトマーカーとして機能している。
だからスプーンだからといって、テールフック側ではなく、赤い目をバイトマーカーとしている以上、スプーン本体にアタックされても魚が取れるようにフロントフックが最初から装着されてるわけです。
おまけにアクションも派手なので、かなり遠くの魚にもアピールできるよう設計されているらしく、集魚版として効果を狙ってこのスプーンを使う事が多い様子。
ちなみに、このスプーンのテール部分に別のルアーを取り付けるカスタムの昔から存在するらしく、ジョイントで別のスプーンやブレード、ワームなどを付けているものがあります。
様々なタイプのRed Eye Wiggler
北米地方で流行し各社から色々なタイプが販売されたRed Eye Wigglerですが、発売からすでに90年以上が経過していることもあり、中古市場には様々ななタイプのレッドアイが売られています。
サイズはおもに7~28g程度のものが多いですが、5g程度のモデルも存在しますし、探せばさらに小型のレッドアイもあるでしょう。渓流や管理釣り場でも使えそうな小さいモデルもあります。
カラーはニッケルシルバー系やゴールド系が圧倒的ですが、現在発売されているモデルは塗装されているのが殆どで、カラーはだいぶ派手でレトロな物が多いです。
そして、ウィードレスモデルがいくつか存在しますし、とにかくギミックが多い。中にはラトル音が出るように作られているものも・・・なんかスプーンというか金属製のプラグですね。
レッドアイウィグラーは購入できるのか?
というわけで、日本では珍しい赤い目を持つスプーンですが、中古はEbayで購入可能。新品もけっこう沢山売っています。
とくに中古には山程売っていますね。昔かなり流行した形跡が出ているというか、とにかく多いです。
しかし形状的に日本のトラウトフィッシングでは使いにくい、投げにくいなんて事もあるでしょうから、このスプーンを参考に赤い目の日本のスプーンを作ってみるのも面白いかもしれません。

