ルアーを咥える時、一体魚はどんな気持ちなのか想像してみたことがありますか?
魚には感情がないと考える人も多いと思いますが、僕は彼らにもある種の感情や衝動があり、それによってルアーを咥えるのではないかと考えています。
そこで今回は、魚がルアーを咥えるパターンについて、大きく4つに分類しながら説明していこうと思います。
好奇心によるバイト
ルアーを咥える理由としてまず考えられるのが、好奇心によるバイトです。
魚は強い好奇心を持つ生き物で、水中に現れた見慣れないものに対して「これは何だろう?」と確認する行動をとることがあります。
人間で言えば「つい手を出して触ってしまう」という感覚に近いかもしれません。しかし魚は手を持っていないため、口で触れて確認する習性があります。
そのため、「これは一体なんだろう?」という好奇心から、ついルアーを咥えてしまうわけです。そしてその結果、フックに掛かってしまう魚も少なくありません。
また魚には、水中をふわふわと漂うものを思わず口にしてしまう習性があります。この習性を利用したルアーも多く存在します。
ただし、こうした興味本位のバイトは浅いことが多く、ルアー本体をしっかり咥えることは稀です。チェイス時間は長いものの、途中で見切られてしまうこともしばしばあります。
多くの場合、ルアーについているフックを軽くパクッと咥える程度なので、フッキング率が高いバイトとは言えません。
攻撃本能を刺激されたリアクションバイト
次に多いのが、攻撃本能を刺激されたリアクションバイトです。
これはルアーの動きによって魚のスイッチが入り、思わず反射的にアタックしてしまうバイトです。いわば怒りや興奮による衝動的な攻撃と言えるでしょう。
フィッシュイーターの攻撃性を引き出す典型的な動きが、ミノーのジャーキングです。強い水押しや急激な動きは、魚の側線に強く訴えかけます。
また、スプラッシュやパニックアクションなど、高速で激しい動きや音も魚の攻撃性を刺激する要素になります。
いわゆる「8の字トラップ」のような動きは、魚の攻撃本能を一気に引き出す典型的なテクニックと言えるでしょう。
威嚇によるバイト
渓流ルアーフィッシングで比較的多く見られるのが、威嚇によるバイトです。
威嚇バイトは縄張りを持つ魚が行う行動で、侵入してきた相手を追い払うために攻撃してきます。
普段は縄張り意識がそれほど強くない魚でも、産卵期には一時的に縄張りを持ち、威嚇行動をとることがあります。
威嚇バイトの特徴は、ルアーの尻尾側などに噛みつくことです。捕食ではなく追い払うことが目的なので、頭から丸呑みにするような食い方はあまりしません。
アユのように、噛みつかず体当たりだけをする魚もいます。
こうした威嚇バイトをする魚は比較的掛けやすいものの、外掛かりになりやすく、バレやすいという特徴があります。
捕食バイト
最後が、いわゆる捕食によるバイトです。
魚がルアーを本物の餌と誤認して食いつくパターンで、ルアーフィッシングにおいては理想的なバイトと言えるでしょう。
アングラー側も、魚に餌だと思わせるようにルアーを操作します。
このバイトの特徴は、何度も果敢にルアーへアタックしてくることです。魚は一度で確実に捕食できるとは限らないため、何度もアタックを繰り返すことがあります。
また、小魚を捕食する魚は頭を狙う傾向があります。そのため、ルアーの頭側にバイトしてくるケースも多く見られます。
さらに、小魚を横から咥える「ハーモニカ食い」のような形になることもよくあります。
ここまで魚にルアーを餌だと錯覚させることができれば、釣れたも同然と言えるでしょう。
しかし、スレた魚はルアーと本物の餌を見分ける能力が高く、そう簡単には騙されてくれません。
魚の気持ちになってルアーを操作しよう
このように、魚はさまざまな衝動や状況によってルアーにバイトしてきます。
つまり、常に「餌だと思って食いついている」わけではないということです。
餌をあまり食べない時期にはリアクションバイトを狙い、活性が高く餌をよく食べる時期には捕食バイトを狙う。
このように魚の行動パターンを想像しながらルアーを操作すると、釣果アップにつながるはずです。
