スプーンは良く「早い速度でも回転しない」とか「安定したウォブリング」などが売り文句になることがあります。
しかし、安定感を失い、グルグル回転するスプーンは本当に釣れないのか?
このあたり、使いやすく無いのは間違いありません。すぐに回転するということは、すぐに浮き上がってしまうということ。リトリーブ速度もスローじゃなきゃ使えませんし、渓流になるとなおのこと使える場所が限られます。
しかし、スプーンはたしかに回転すると釣れる。ある程度途中で「グルグル」と不規則に回転が入ってくれるタイプは、その瞬間にスイッチが入って襲ってきてくれる事がある。
そんなグルグル回転しちゃうスプーンとして有名なのがアメリカのThomas Lures から発売されているBuoyant Spoonです。
このルアーは日本では中古で極稀に見かけるだけですけど、けっこう昔から売られている定番スプーンであり、クルクル回転するけど良く釣れるスプーンとして根強いファンが居ます。
スプーン界の大師匠「Buoyant Spoon」
Buoyant Spoonは、トラウトやサーモンをターゲットとするルアーの中でも、かなり独自の存在感を放つスプーンです。なんせ名前に「浮力」ってつけてあるスプーンですからね、だいぶ変わってます。
そして、そのレトロな外観どおり、その歴史はかなり古く1946年にアメリカで特許が取得されています。ようは第二次世界大戦集結直後ですが、実際にはもっと前から売られていたといいます。
この時にアメリカでルアーを作ったトーマスさんは、逃げ惑うベイトフィッシュの不規則で激しい動きを再現するスプーンを作ろうと、まるで浮力でもあるかのように泳ぎ回るスプーンを作ったわけです。
さらに丁度このコロ、スピニングタックルが普及しはじめ、軽いルアーを使う釣りが流行しだし、この薄型で幅広の飛ばしにくいスプーンも簡単に使えるようになります。
そして、釣果があまりにも良いことから流行しはじめ、まるで浮力でもあるように動き回るスプーンは定番ルアーとして現在でも売られ続けているわけです。
しかも製造は一家が継続して行っており、作っている場所も変わっていないとのこと。
つまり80年も同じ方法で作られ続けているんです。
すごいスプーンですね、スプーン界の大師匠です。
スローリトリーブが大得意のスプーン
このスプーンはとにかくスローリトリーブをメインい使うためのもの。
はやく巻くとすぐに回転してしまいます。
しかし、その回転した瞬間こそがバイトチャンスでもあり、あえてトゥイッチをいれてグルグルっと回転させるのも効果的なのだとか。
使う時のレンジキープが難しいのですが、その時々グルグルと回転するのが良く釣れる秘訣でもあるらしく、たしかに凄い勢いでニジマスが襲ってきます。
実際の動きをみてみると、たしかに凄い良く動いています。
そして速く巻くとクルクルとものすごい勢いで回転。そして猛烈なバイト。
とくに放流のニジマスを釣るのに良く使われるそうなので、止水域では効果抜群でしょう。
このルアーは時々中古で見かけるので、試しに買ってみると面白いでしょう。

