こんばんはαトラウトです。
今回紹介するのは、超がつくほど簡単な自作スプーンです。
スプーンといえばトラウトフィッシングでは元祖かつ最強のルアー。コスパにも優れているってことで、僕もチヌークやD-3カスタムなんかの定番スプーンを良く使います。
が、しかしスプーンはロスト率が高い!
本当に良いスプーンはお金を払っても欲しいんですが、使い捨てのようにルアーを水辺に投げてもいられない。しかもαトラウトには金がない。金。金。金。そう僕らは資本主義の奴隷。そこから逃れるためにやっているはずの釣りですら、なぜかお金が絡んでくる。くそう!あんまりだ!ちくしょう!僕は何時になったらこの地獄から抜け出せるんだ!!
と勝手に地獄の黙示録を開く前に、それじゃぁ自作で超簡単なスプーンを作ろうと思ったわけです。さぁ、れっつトライ。
ちなみに、今回も作り方を動画でまとめてみましたよ。
アクションについても動画で見ることが可能です。
自作ルアーの元祖スプーンを作る
今回作るスプーンはスティックタイプのスプーンってやつです。
スティックルアーとも言うんですかね、スプーンなのにカーブしていないモデル。エリアで人気のグルグルxみたいなものです。
これは自作がものすごい楽。
スプーンは鉄板を切り抜いて曲げただけの物凄いシンプルなルアーなんですが、実は自作が一番難しい。
その理由が、切り出した鉄板にカーブを付ける必要があるから。
そのカーブを作るためには専用の型抜きやらハンマーが必要だったり、重量を上げるためには高価な金属も必要になる。
というわけで「よーしスプーン自作するかー」とか思ってネットで調べた結果、僕はいきなり諦めてしまったのです。
そこで、カーブを付ける必要もなく、しかも良く釣れるスプーンが無いかと思い、このスプーンを作ることになったのです。
【必要な材料】
・ステンレス板0.5mm(アルミや真鍮でも可能)
・板重り(厚いタイプのほうが楽)
・アルミテープ(ホログラムシートも可能)
・エキポジ接着剤
・塗装用塗料(マジックやスプレーなどの簡単なもの)
・スプリットリング
・フック
・ハサミ
・ヤスリ
・ピンバイスorドリル
そろえる道具はこんなものです。
板重りは家にあったものを使うので値段がわからないんですが、100円位だったと思います。
ネットで買えばさらに安くて分厚いタイプがあるので、そっちのほうが自作には向いていますね。ルアー制作のためにはあまりコストはかけないほうが良いです。
おすすめはこういうタイプです。
あと、プラグにウェイトを張るためのこんなものも良いですね。
ステンレス板をカットする
まずはステンレス板をカットします。
今回は2種類の棒スプーンを作るため、4㎝と5㎝を切り出してみました。
どちらも横幅は7m前後。この辺りはお好みで。
切り出したら角をカットしてあげます。
この辺りですでにスティックルアーというか、スプーンぽくなりましたよね?
このままでも使えるのですが、今回は鉛を張り付けてより使いやすく作ります。
ステンレス板に穴をあける
カットしたステンレス板に穴を開けます。
穴あけはドリルがあれば楽勝ですが、僕はピンバイスで開けてます。
これでもステンレス板0.5ミリなら意外と早く開けられますよ。
穴は前後2カ所に開けます。
淵はルアーの強度を保つためにも3ミリは開けておきましょう。
スプーンに板重りを張り付ける
続いて板重りを張り付けていきます。
板重りは瞬間接着剤を使って一枚つづ貼り付け、余った部分をルアーに合わせてカットしていきます。
今回は4㎝のものを6gに。
5㎝のものを8gに作っています。
この工程は板重りの厚みがあるほうが楽です。
希望の重量になるまで板重りを貼り付け、接着剤が乾いたら、ピンバイスやドリルを使って今度はアイの穴に合わせて鉛の層に穴をあけてあげます。
穴を開け終えたら、ルアーの淵を全てヤスリで整え、接着剤で淵を埋めてあげてください。
これで張り付けた鉛が取れなくなります。
アルミテープを張る
ここですでに棒スプーンは完成しているんですが、強度アップとアピール力アップのためにアルミテープを張り付けます。
アルミテープでルアー全体をグルグル巻いてもOK。
別に光らせる必要が無ければ、他のテープでも良いと思います。
塗装&コーティング
塗装を施してコーティングを行います。
僕は塗装せずにそのまま使うことが多いですが、カラーローテーションしたほうが釣果モデルでしょうし、好きな色に塗ってください。
最後にエキポジ接着剤を塗ってガッチガチにコーティングしてあげればバッチリです。
自作スプーンにフックを付けて完成
スプリットリングとフックを付けてあげれば、あっという間に自作スプーン・ルアーが完成です。
どうですか?物凄い簡単ですよね。
実際にやってみましたけど、つまづきそうな工程はまずありません。
さらにこのルアーを頑丈にする
今回は最もシンプルな形で作っています。
しかし、さらに強度と重量上げるためにもう一枚同じ形でステンレス板を切り抜き、板重りをサンドする方法を追記しておきます。
多少手間はかかりますが、大物が掛かっても安心ですし、スプリットリングで鉛が削れる心配がない。なによりネイティブで深場を攻められる。
「別にエリアで使うために数作りたいから!」
っていう人は、ステンレス板に鉛を張り付けてアルミテープとコーティングで作ったものでも十分ですよ。
同じ形のステンレス板をもう一枚準備する
このように、まったく同じ形のステンレス板をもう一枚切り出します。
さっきと同じ要領で鉛を張り付けたステンレス板を準備。
コメント
αトラウトさん、こんにちは。
これまたずいぶん手軽にスプーンが出来ちゃうもんですね~
動画を見てたら、フォールする時のスライドの仕方なんか、Dコンみたいですね(笑)
(ちょっと違うかな?)
「鉄男」の方ですが、私には細身の鉄男の方が使い勝手がいい感じなので、ほぼ鉛のみ(少しだけ粘土を盛る感じ)の鉄男を作製中です。
蛍光色を鮮やかに出す場合は、下地が粘土の白色の方が都合がいいです。
泳ぎだけなら、鉛をつけただけでも十分な泳ぎなんですけどね。
はしどいさん>こんにちはー!
はい。簡単に出来ちゃうスプーンです。
使いどころも豊富で対象魚も選ばないので、タックルボックスに一個入れておくと便利かもです。
細身の鉄男良いですねー。
僕も流れの中で使う鉄男なら細身が一番だと思ってます。水の抵抗も受けにくいんで。
割りビシが少し露出する位に粘土をつけたあと、全体を削ってからなだらかにして、白系のサーフェーサーを噴いてから蛍光系の塗料を吹き付けたら良いかもしれません。