白いミノーは渓流で有効なのか?【SAURUS:Ty-rex】

ミノー

今回はルアーの色の話なんですが、渓流では珍しい白色のミノー。ザウルス(SAURS)のty-rexでヤマメを釣ってきたレポートです。

それにしても、渓流ミノーで白色ってのは初めてみました。

管理釣り場用のアイテムだと白は時折見る色ですが、ここまで白いミノーは初めて。

もちろん使ったこともありませんし、見たことだってありません。

というわけで、このルアーを手に入れ、実際に渓流ヤマメ釣りで使った実釣記録までをご紹介していきます。

白いSAURUSUのミノーを手に入れた

このルアーを手に入れたのは先日の日曜日。

旭川にある医大の検査の帰りでした。

しかし、あまりに検査で全身を調べられるもので不安になった僕は。

「やめろ!畜生!発信機なんかどこにも埋まってない!僕は人間だ!」と叫んだのですが、ついにブレードランナーによりアンドロイドであることが発覚したαトラウトです。うちの玄関に鶴を置くな。

そんな荒廃した近未来みたいな病院を抜け出し、都市部の郊外の砂漠地帯にあるスクラップ置き場。もとい某ローカル中古ショップへと足を運んだわけです。

本当に勘弁してほしいもので、なぜ近未来SFものといえば人間とアンドロイドの違いばかりやるのか。人間の魂について語っちゃうのか。シリアスな展開ばかりなのか?いつまでアンドロイドに電気羊の夢を見させるのか?もういいかげん攻殻機動隊で十分じゃないだろうか?そろそろ人妻ハーレムモノの夢でも見させたらどうなのか?

と、アンドロイドがあまりにも可哀そうだと感じております。

まぁです。そういうのは僕は好きなんですけど、そんなSFだけじゃなく、もっと夢とかロマンがあるSFで、子供だって夢中になれるやつだってSFじゃないか。

例えば、ジュラシックパークとか。

僕は子供のころからジュラシックパークが大好きなんですよ。

古代の恐竜が近未来の力でよみがえるというロマン以外の何物でもない設定だとか、ストーリー全体を通してスペクタクルに富む部分とか、もうとにかくジュラシックパークが好き。

どうせ未来になるならあんな未来がいいし、人類絶滅の危機になろうが、相手が恐竜のほうが良い。スカイネットより全然まし。

しかし、ジュラシックパーク好きが高じて、プレミア試写会でのみ配布された限定Tシャツを手に入れようとしたのですが、それがまったく手に入らいない。

当時はヤフオクもなかった時期。

それでもなんとか手に入れようと向かったのが中古ショップ。

そこで古着のTシャツをディグりにディグりまくったわけです。

それはもう恐竜でも発掘する勢いで、何店舗も駆け巡った結果、ついにジュラシックパークⅡのTシャツを発見したわけです。

その喜びときたら、初めて恐竜の化石を見つけたのと同レベル。

それからというもの、中古ショップ巡りは僕にとっての発掘現場となったわけで、眠っているゴミ同然のアイテムにお宝が紛れていないかディグるのが旭川に来る楽しみなのです。

さて、最近はどんなアイテムが入っているのかと家電コーナーに古本を回り、最後に釣具コーナーにやってきたら、あるルアーが僕の目を引きました。

それは、白いミノー。

しかも一見してみたことが無い形。

見るからにフローティングっぽいのはわかるのですが、サイズも45mm程度しかない。

しかもこれ、プラ製じゃないような気が・・・なんというか、ボディの質感が変だぞ?

そこで値段を見てみると、わずか500円。

なんだか見たこともないカラーだし、これで500円なら買いかもしれない。

かつえてここで手に入れた中古品から肩の赤い良く壊れる戦闘マシーンを組み立てた経験のある僕としては、こいつは拾い物な気がしてならない。

というわけで、さっそく500円でこのルアーを購入。

そのまま家へと持って帰り、ルアーの正体について調べてみました。

白いミノーの招待はSAURUSのTy-rexだった

家に変り、この白いミノーの招待についてネットで調べてみました。

風変りな形をしたミノーの腹には「ty-rex」という文字が。

なんだこれ・・・なんて読むんだ?ティ?レックス?

そこで検索を掛けてみると、SAURUS(ザウルス)のサイトが出現。

え?このミノー、ザウルスのやつなの?

ザウルスといえば、バルサ50を作った日本のレジェンドメーカー。

さらにいえば、SAURUSはバスだけでなく、トラウトフィッシングにも力を入れているメーカー。すでに亡くなられた元代表である則弘祐は僕のホームである天塩川水系にも過去にやってきていた。

天塩川釣行2005 by 則弘祐

そういった経緯もあり、僕はSAURUSのルアーをいつか買おうと思ってはいたのだけれど、まさかこんな形で手に入れることになるとは。

ザウルスのTy-rexとは?

さて、僕が中古500円で手に入れたこのルアー。

その正体はザウルスのty-rexだったわけですが、調べてみると実売価格は2000円だったわけです。

それが500円で売ってたのを偶然手に入れたのは幸運。

ボディに傷もないし、ほぼ未使用品。これだから専門店外の中古ルアーはやめられない。

ty-rexはSAURUSが生んだトラウト用ミノーであり、最大の特徴はボディが硬質発砲ウレタンという部分。

SAURUSというとバルサ50だったり、トラウトならbrownieが有名なので、てっきりバルサしか作ってないと思ってたんですが、まさか硬質発砲ボディーのルアーを作っていたとは。

公式スペックを見ると、僕が手に入れたのは5㎝のモデルで、重さは1.7g。

持ってみると、僕が持っているミノーの中では断トツの軽さで驚き。こんなのほんとに飛ばせるか不安。

また、リップの角度と形もかなり特徴的。

ストレートの眺めのリップが45度より少し深めに設置してあるタイプ。

このリップと軽い発砲ウレタンボディーのおかげで、ハイレスポンスなアクションが可能になっているのだとか。

アクションはワイドウォブリングで、かなり動きまくるようです。

ただし、現行品には僕が手に入れた白いミノーはありませんから、昔のモデルなんでしょう。

Ty-rexは対サクラマス用のトゥイッチングミノーだった

今やその名前すら聞かなくなったty-rex。

素材も珍しい硬質発泡ボディというのも衰退した理由なんでしょうが、やはり時代遅れという意見の多いルアーのようですね。

ただ、その昔はサクラマス相手の釣りで絶大な効果を出していたとか。

高レスポンスの発泡ウレタンボディを生かしたアクションで対サクラマス用の必殺兵器となり、シュガーディープと共に川で投げられまくっていたそうです。(後半はrex-deep)

北海道ではイトウ釣りの初期のミノーイングで大活躍していて、愛用者もけっこういたみたい。

つまり、古参の恐竜だったわけですね。

ところが現在。サクラマス、イトウ釣りにおいてty-rexが使われることは殆どなくなり、かなりマイナーなルアーとなったわけです。

まぁ、SAURUSではブラウニーが現役で活躍していますし、愛用者は多いですが、このty-rexを現役で、しかも渓流で使う人は今や皆無と言って良いレベルになったのだとか。悲しい。

そんなわけで、かなりマニアックになったこのty-rexが一体どんなアクションで魚を誘えるのか?

そして、この白いルアーで本当に魚が釣れるのか?

続いては実際に渓流で使ってくることにしましょう。

白いミノーでヤマメを釣りにいってきた

というわけで、渓流に出向き、手に入れた白いミノー、ty-rexを使うことにしました。

そういえば、ジュラシックパークシリーズの4作目にあたるジュラシックワールドでは、人間が作り上げた凶悪な人造ティラノサウルスとして白いレックス「インドミナス」が登場したのを覚えておりますでしょうか?

その凶悪な性格と高い知性により、それまでジュラシックパークシリーズで最強だったあったティラノサウルスをコテンパンにうちのめした恐るべき生物。

あの最強恐竜も、肌の色は真っ白。

ということは、もしかして、この白いty-rexもインドミナスばりの凶悪さを誇るのか?

その実力をはかるために、とりあえずは新規の渓流エリアで使ってみようと思います。

凶悪なウォブリングアクション

到着したのは朝方。

やってきたのは最近下流側がらジョジョに上流域までチェック中のとある河川。

ここはヤマメの数がそれなりに多いようなんですが、思ったよりも長いため、1日に100mずつエリアを区切って釣り上がっているエリアです。

こうやって釣り上がっていけば、冬までに最上流部まで届くかは不明ですが、本日もチェック途中の区間から100mほどを朝の1時間でじっくり攻めていくことにしました。

そこで、まずは入渓後に白いTy-rexのアクションをチェック。

すると、なんともド派手。

45㎜のミノーとは思えないほどブリンブリンに動きまくります。

あとでお風呂場でもチェックしたのですが、やはりウォンロールがでかく、しかも速い。

これは細身のロングリップと、発泡ウレタンボディのおかげでしょう。

さらに上流になげリトリーブすると、これがまた潜る潜る。

小型のミノーなんでてっきり表層部分を狙うのかと思いきや、潜航レンジはかなりのもの。

シャロー域でふつうに巻いてたらボトムにノックしまくり、かなり深い場所まで探れることが判明しました。

さらにトゥイッチを加えてみると、これがまた大暴れ。

反応がひたすらに良いので、わずかにティップをシェイクさせるだけで水のなかでバンバンと派手に暴れまわります。

可愛い見た目に完全に騙されていましたが、こいつは凶悪なアクションです。

これぞ白いTy-rex。

渓流に白い人工肉食恐竜が出現しました。

白いTy-rexは渓流で目立ちまくる

まずは一匹目。

小さいニジマスが釣れました。

ヒットパターンは、深みが出来ている場所の上流に投げ入れ、リトリーブで一気にボトムにやってきたところでトゥイッチ。

3,4回暴れたところで、水中のミノーが突然横にスライド。

そこで合わせた所、きっちり乗っておりました。

そこでニジマスをリリースしたあと気が付いたんですが。

白いミノー、視認性よすぎないか?

という事実。

さっきから潜航深度を生かして潜らせてはいるんですが、それでもバッチり見えている。朝方で曇りの木々生い茂る小渓流だっていうのに見えまくり。

一体なぜここまで見えるのか?

背が蛍光色になっている、いわゆるチャートバックのミノーよりも明らかに視認性が良い。

本物の白いティーレックスの白はコウイカの遺伝子で擬態化できるための白だっていうのに、こっちのレックスは見えすぎ。即捕食されるわ。

にしても、一体なぜこんな現象が起きるのか?

色々と考えながらアクションを見ていたんですが、主に次の3つの要因が考えられました。

・暗い水の中では白が対比的に見えやすくなっている

・蛍光系は朝方は光が弱いので、白のほうが視認性が良くなる。

・全身白のせいで、トゥイッチなどで背中を横に向けようが見えている。

というもの。

一回白いミノーを暗い朝方の渓流で投げてもらえればわかるんですが、ものすごい視認性。特にボトムのほうまでもっていった時にその効果が発揮されます。

暴れまくる白いミノーにヤマメの猛攻

それからしばらくレックスを投げ続けていたのですが、視認性が良いおかげでアクションが見やすいこともあり、まぁ水中で良く暴れているのを見ていました。

これだけ小さくて動きまくっていると、レックスっていうかラプターなんじゃないか?

と、一人で突っ込んでおりましたが、釣れるので文句はありません。

そこで改めて思ったんですが。

白って釣れるんだ。という超基本的なことです。

もちろんレックスの高レスポンスなトゥイッチングや、深いレンジまで攻められる能力もあって、この食いの渋い時期に食ってくるんでしょうが、にしたってバイトが多い。

なんかこんな小さいのがガンガン食ってはバラシ、食ってはバラシ、食ってはヒットって感じで、まぁ繰り返しまくってましたね。

僕は渓流用のミノーで白って殆ど見たことないですし、当然使ってもいないんですが、こんなにバイト連発してくるのかと驚きましたよ。

やっぱり魚にしても暗い渓流ではよく見えるってのが大きいのかも。

あと、白は目立つ割にはナチュラルなアピールができるカラーなのかも。

なんの変哲もない白がここまで良い色だとは・・・うーん、小型インドミナス、おそるべし。

今後、雪が降って釣りにいけなくなったら自作ミノーも作ろうかなと思ってるんですけど、その時白いカラーも追加してやろうと思います。

なんか良い型のヤマメが出てきた

じっくりと釣り上がっていったのど、かなり歩きにくい場所だったのでさほど歩いてないんですけど、後半につれ、次第に良い型のヤマメが現れはじめました。

ニジマスの姿は殆どなし。こから本格的なヤマメエリアになるようです。

足元をみると、人の足跡がちらほら。

こんな無名河川にも釣り人がきていたとは、おそるべし、釣り人の行動力。

ty-rexの最小モデルで挑んでおりますが、このサイズはヤマメの反応がすこぶる良い。

一回、真っ黒な良い尺ヤマメがバイトしてきたんですが、いかんせんフックが小さくてバレてしまうという悲しい出来事がありました。小さいルアーはフックサイズだけは悩みどころです。

あと、バイトはベリーにほぼ集中。

やる気がある食い方だなと思いましたが、トゥイッチ重視のフローティングミノーなんで、姿勢的にもベリーに食いが集中してくる気もします。

白いミノーは使いやすくて釣れる

というわけで、今回はSAURUSが生んだ人工恐竜、白いty-rexの釣行でした。

にしても、白いミノー面白いです。

あんなに視認性良いとは思いませんでしたが、そういえば昔はクリアウォーターのバス釣りじゃ、ほぼ白いシャッド系ワームやらを投げていたのを思い出します。

白っていうのは視認性が抜群なんでしょうが、案外目立ちすぎる変な色ってわけでもなく、クリアな水の魚にとっては食い気を誘発する色みたい。

今後も白は使っていきたいと思わせてくれるルアーでした。

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