αトラウトです。
新年早々一発目はダイソールアーの中でも実はかなり期待していたダイソー・スプーン。
正直に言いますよ。
ダイソールアーの中でもスプーンは一番使えないルアーだと思っています。
わかっています。
ダイソーさんには申し訳ない。
僕はダイソーが大好きだし、ダイソーあってのコスパトラウトフィッシング。つまり僕の重要なパトロンなのである。
だが、このスプーンだけは納得がいかない!と思い続けていた気持ちを抑えきれず、ついにこのスプーンを改造することにしました。
ダイソーのスプーンのルアーとしての問題点
まずはダイソーのスプーンがなぜ悪いルアーのか?
ここについて詳しく説明させて頂きたいと思います。
正直に言えば、こう言いたい。
「100円でよくここまで頑張った!!」と
企画開発責任者もろとも抱きしめてあげたい。
なけなしの小遣いをはたいて全員にゲキブルを買ってあげたい。
それくらい頑張った、あんたは頑張ったよ!と
だがダイソールアーへの愛ゆえに僕は言わなければならない。
愛ゆえに叫ばなくてはならない。
なんでこんな微妙になってしまったのだ!!
65mmに8.5gという微妙なスペック
まず最初に言いたいことがある。
なぜ65㎜のサイズに8.5gなのか!なぜだ!なぜだダイソー!!
正直に言うと、このスペックはスプーンにおいては致命傷。
小型のスプーンなら許しますよ。
でも、このスプーンんは65㎜もあるっていうことですよ。
なぜこんなにデカイんだ!
普通このサイズなら15gは最低でもあるぞ!
トラウトフィッシングでまるで使えない
このサイズでも使えるルアーフィッシングは確かに存在します。
が、残念ながらトラウトフィッシングでは使うことまず難しいのが現状。
これが非常に大問題。なぜかって?
それはダイソーからスプーンが登場することをどこの誰よりも待ち望んでいたのは
何を隠そう大半がトラウトアングラーだったからですよ!!
そりゃぁもちろんそうでしょう?
トラウトフィッシングをやる人間ほどスプーンを使う人間はいません。
他のどんな釣りよりも、スプーンを使うのはトラウトフィッシング。
にも拘わらず、待ち望んでいたダイソースプーンを見た時のあのショック。
「なにこれ・・・おおきぃ」
現実に向き合えずダイソースプーンをキャストした時のあの衝撃
「なにこれ・・・飛ばなぃ」
嘘だと思いながらもリトリーブした時の絶望
「なにこれ・・・沈まなぃ」
くそう…思い出しただけでまた心が折れそうだ
それだけ僕はダイソーのスプーンに期待していた。
ようやくダイソーにもトラウトフィッシングで使えるルアーが出て来たのかと思た。
だが違ったのだ。
出てきたダイソースプーンがまるで使えないと知ってしまったその夜、あびる様に酒を飲み全てを忘れようとした。最強のコスパルアーが登場してくるのかと胸を躍らせていた自分を恥じる。
酒に飲まれ、うつろになりながらカウンター席につっぷす。
「なぜだダイソー!そもそもこのスプーン一体何用なんだよ!!」
その結果、隣に座っていたマッスルたちに「うるせぇぞ!」と絡まれる。
「なにがうるさいだよ・・・ええ・・お前らに、俺の気持ちがわかるかぁ・・・」
しかしその後、マッスルたちにボコボコにされ店の外に放り出される僕。
「ダイソースプーンなんか使い物になるわけないだろはははは!」
殴られ、酒に飲まれ、もうろうとした意識の中最後に聞こえた笑い声。
しかし、僕は諦めきれなかった。
なぜなら、ダイソースプーンのことをさんざんディスっておきながら、どこかこのルアーには親近感を覚えたからだ。
僕も同じだ。
学生時代から社会に適応できないと言われ、社会にでても案の定使い物にならないと言われる日々。自分に何が向いているのか?そんなことすらわからなかった自分。ただ傷だらけにされ、使われることもなく捨てられる姿はどこか僕に似ていた。
だからって、諦めていいわけじゃない。
この購入したダイソーのスプーンを何がなんでもトラウトフィッシング用に使うために改造するのだ・・・そして、この使えないと言われ過ぎのダイソースプーンを見事によみがえらせ、北海道の河川を泳がせてやるのだと!
そう胸に硬く決意したあの瞬間から、僕はこの日を待ち望んでた。
僕はあきらめていないんだ。
お前もあきらめたらだめだ。
行くぞダイソースプーン!!
お前をバカにした奴らへ!
今こそリベンジだ!
ダイソースプーンを使えるルアーに改造
それではスプーンを改造するため、今回も材料の紹介です。
今回はダイソールアーということで、ダイソーの商品も一緒に使っていきますよ。
改造の材料
・ダイソーで買ったスプーン
・板オモリ(0.4mm)
・ダイソーのアルミ板(0.3mm)
・ダイソーのアルミテープ
・瞬間接着剤
・塗装用の塗料
・コーティング剤(ダイソーのマニキュアトップコート)
・バイスorドリル(これもダイソーで購入可能)
・輪ゴム
・ティッシュ
というわけで、今回はダイソールアーの改造ということでダイソー製品を増やしてみました。
今回の改造の目的は、スプーンの重量を増やして飛距離アップ&ルアーを浮き上がりにくくすることが目的。
ただし、このダイソースプーンはやたらと厚みがある。
なのでサイズを落とすのは苦労するので、あくまでウェイトアップが目的です。
なお、最後のティッシュは深い意味はありません。
それでは改造に進みましょう。
ちなみに今回も動画を作りました。
お風呂場でアクションを試したシーンが後半にあるのでぜひチェックしてください。
ダイソーのスプーンの下準備
まずはダイソースプーンを準備しましょう。
続いて、スプーンのサイズにあわせて板オモリをカット。
続いてアルミ板も同じようにカットしておきます。
今回は13gと17gの2種類を作る予定です。
0.4mmの板オモリの場合は13gでは板オモリを2枚。17gの場合は3枚挟みます。
なお、アルミ板は強度アップのためのものです。
ダイソースプーンを接着剤でガッチガチに張り付ける
続いて板オモリを貼り付けます。それはもうガッチガチに。
一枚づつ接着剤を使ってはりつけたあと、最後にアルミ板を張り付けます。
僕はアロンαが家にあったので使ってますが、ダイソーにも瞬間接着剤が売っているので、それでも良いですね。
そして、ここからティッシュペーパーをスプーンのカーブ部分に押し付け、輪ゴムでグルグルに巻いておきます。
これでしばらく放置。だいたい30分位。
するとスプーンがガッチガチに固まる。それはもうガッチガチに。
ただし、そのあとの工程で張り付けた鉛がはがれる可能性もあるので(実際にやすりをかけてたら剥がれかけた)剥がれたら接着剤を使ってまたガッチガチにします。
あまった部分をカットしてスプーン全体をヤスリがけ
完全に固着したら、スプーンからはみ出した部分のアルミ板を鉛板を全部ハサミでカット。
その後、サイドをヤスリで削り形を整えます。
ヤスリガケを終えたら、ここで接着剤をヤスリがけしたサイドに塗り、再びガッチりと固めます。
そして、ルアーのアイの位置に合わせて張り付けた板オモリとアルミ板にドリルやバイスで穴を開ければ完成。
ちなみに、僕はダイソーで売っている鉄板穴あけ用のドリル2mmを、これまたダイソーの万能ドライバーに付けてつかっています。これ最強です。
ダイソースプーンに仕上げを施す
ヤスリがけが終わったら、スプーンの表面と裏面にダイソーで買ってきたアルミテープを貼り付けます。
アルミテープを張らなくても良いんですが、ダイソーのスプーンはそれほどトラウトが好きそうな光り方をしない気がするので、アルミテープを使って全体を白銀ぽくしてしまいます。
スプーンの端に角度をつける
ここでスプーンのサイドにヤスリをかけ、張り付けたアルミのバリを取ってしまいます。
それと同時に、スプーンのサイドに角度をつけてあげることで、水のキレを良くしてあげる。
これで多少厚みがでようがスプーンがキレイに動いてくれ、フォールでもクルクルと回ってくれるようになるばかりか、沈みやすくもなってくれる大事なひと手間です。
この辺りで外したフックとスプリットリングを込みで重量をチェック。
予定通りの17gになっていました。
塗装&コーティング
二つのダイソースプーンが大体作業が終わったので、続いて塗装とコーティングに入ります。
塗装はこれまたダイソーで買ってきた蛍光マジック。
これがまた便利で、ルアーに塗るだけで簡単にチャート系カラーを作れるという優れものです。
さらにネイティブトラウトが大好きなパーマークを書き入れます。
今回は試験的に水性クリアラッカー→マニキュアトップコートというものを試してみました。
これで色流れが結構抑えられるとのことでしたが、確かにいけるかも。
マニキュアトップコート直塗りでもいけます。
乾燥したらダイソースプーンの完成
はい、これでダイソースプーンの改造は完成です。
65mm のスプーンをネイティブエリアで使うっていうのは、確実に大物相手の場合ですよね。
しかもエリアは深めの川、もしくは湖。
そんな所で8gのダイソースプーンは一切出番はないでしょうが、こうして重量をアップさせることで十分使える代物になりました。
改造費用は概算で30円位ですかね。
ダイソーのスプーンをベースに大型トラウト狙いのルアーを作れるカスタムです。
メリットとしては、もともとのベースの形も決まってるんで量産が早いこと。
アメマスやイトウ、カラフトマス系とかにも結構重宝するのではと思ってます。
改造したダイソースプーンのアクション
※上の動画は開始位置を水中アクションからスタートしています
お風呂場でテストした結果、動きはスプーンそのまんまです。
ダイソーのスプーンは細長い形をしているので、ゆらゆらと怪しく動いて誘いをかける感じででロール主体。フォール時にはくるくる回ります。
この動き、僕は結構好きです。
というのも、流れの中で沈めて使いやすいから。
アクションも派手すぎないし、ダウンで使うのにちょうど良い。
細身の形もあいまって、ローリングがダイワのチヌーク系かなと思いました。
ただ、ダイソースプーンはペンチで曲げ角を変えてやることでアクションが簡単に変えられます。
実は今回、17gのスプーンはノーマルですが、13gの方は若干曲げをきつくしてあります。
というのも、こっちは湖で投げようと思ってたんで、スローリトリーブ対応にしたかったから。これはこれで良い動き。アップクロス気味に投げて川でも使えそうです。
これでようやくダイソースプーンが使えるようになった
以前まで、ネイティブトラウトを釣るためにはまるで使えなったダイソースプーンも、重量アップによりようやく北海道のフィールドに持ち込めるようになりましたよ。
今後、ダイソーさんもこの以上に中途半端なスプーンをやめて、もうちょい使いやすいスプーンの開発に取り組んでくれれば爆買い間違い無しなんですけどね。
ぶっちゃけグルグルX系とか、まじでなんの労も無く作れる形だと思うんですけど。
ただ、やっぱり高価な高比重の金属は使いにくいって所もあるんでしょうね。エリア用で5g以下のスプーンとか出してくれたらみんな鬼のように買っていくと思うんですが・・・
まぁ、ダイソーさんにはいつもお世話になっておりますし、文句ばっかり言わずにこうして改造して使うっていう方法、あのスプーンも案外良い感じになるんですよというご紹介でした。
みなさんもぜひダイソーのスプーンをいじってオリジナルなルアーを作ってみてください。
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