オルルド釣具。
それは激安釣り具を生み続ける秘密の多い結社。
ショッピングサイトのランキングを席巻しつづけ、多くの人間に激安セットルアーを売りまくっている日本屈指の激安ルアーメーカーと言えるでしょう。
そして、時々中古ルアーショップで定価以上の値段で売られているという極めてレアなルアーでもあり、あれを見た時の気持ちといったら筆舌にしがたいものがあります。
しかし、これだけ多くの人がその名前を聞いていても、表舞台には一切出てこないオルルド釣り具。一体誰が?なぜ?このような激安ルアーを作っているのか?
そして、オルルド釣り具は一体何を目的としここまでアレなルアー。
アレっていうかもう。あれ。パクリルアーを売っているのか?
この非常に言いにくいワードをリードで言えた勇気を持ちつつ、今回、道北貧釣の探偵αトラウト隊員は、セットルアーという禁断の方法でルアーフィッシング界を裏で支配しつつあるオルルド釣具について詳しく迫ってみたいと思います。真実はいつもバーロー!
激安ルアー秘密結社「オルルド釣具」とは?
オルルド釣具。
このルアーの名を聞いたことがある人は、ネットショップで釣り具を買う人が大半のはず。
なぜかって?
だって、オルルド釣具は各ショッピングサイトのランキングで常に上位を占めているのですから。
あのメガバスも、あのジャッカルも、スミスも、あらゆる有名ルアーメーカーと共に常にランキング上位。自分が確認したかぎり、先月(3月末)のヤフージャパンショップにおいてはスプーンセットがルアーランキング堂々の1位に輝いていたのです。
しかし、そこまで売れているにも拘わらず正体は一切不明。
そもそも、どこのメーカーが作っているかすら不明。
一説によれば中国産のルアーという説もあれば、アフリカ原産の古代ルアーという説。
または棒有名メーカーのソルトルアーが輪廻転生しているのでパクリではない説などなど、ともかく様々な説が流布されているとかいないとか。
また、一部では非常にオカルティックな噂もあり
「オルルド!」と唱えると半径50メートル以内の魚が全て釣れてしまう。
などといった都市伝説まで含まれるとかいないとか。
この謎の組織について調べてみた結果をご報告しようと思いますが、下手をするとαトラウトの命すら狙われる気がします。
それほどまでにオルルドに触れるのは危険なのです。
恐ろしい、オルルド!と唱えられ激安ルアーで釣られる。
いやポチらされる。そうかそういう手法でランキング上位にのぼりつめたのかというのは全て妄想。もういこう。さっさと行こう。
オルルド釣り具はフィッシングジャパンが運営するルアーブランド
(画像引用元:http://fishingjapan.co.jp/)
オルルド釣具でネット検索した結果、この釣具を運営する会社はフィッシングジャパンなるメーカーだということが判明しました。
中国でもない、アフリカでもない、名前からして全力で日本のメーカーです。
日本×釣りという大胆すぎる名前を付けたメーカーがまさか運営していたとは。
まさか日本のメーカーがここまで堂々とパクリルアーを作っていたとは。
パクリルアーといえば中国ルアーというイメージが先行していたため、多くのアングラーが勘違いしていたのですが「外国産はだめ」ではありません「純国産パクリルアー」ですので勘違いしてはいけなかったのです。
しかしこの会社、調べてみれば親会社はSIB株式会社という兵庫のメーカーなのです。
つまり、フィッシングジャパンはフェイク。
オルルド釣具はその正体を隠すためにダミーすら準備していたのです。
手ごわいぞオルルド釣具。
そこまで正体を知られたくないとは、これは絶対何かあると思いさらにネットの奥底を調べ続けました。
オルルド釣具はブログもやっている
(画像引用元:https://ameblo.jp/sib-fishing/)
オルルド釣り具を使った釣果情報などが満載。
これはオルルドファンにはたまらないブログとなっていますね。
また、コメント欄にはパクリ王様というまるで目の離せないコメンターも登場。
初コメにオルルド釣具さんも非常に喜んでいるようなのですが、名前へのリアクションは一切無し。僕だったら間違いなく突っ込んでるけど可憐にスルーしてますね。
まぁ、オルルド釣具さん的にはもはやパクリは芸ということでしょう。
コメント欄のあからさまネーミングなどまったく気にしない心の広さ。深い、予想以上に深いぞオルルド釣具。
あまりにも手広く支配域を伸ばすオルルド釣具
パクリルアーの伝説的存在と言われるオルルド釣具ですが、調べてみると予想以上にラインナップが広いことが判明しました。
まずはこちらの画像をご覧ください。
秘密結社、オルルド釣具はもはやルアー界だけを手に入れようとしているのではありません。
この画像をみればわかるとおりアウトドア全般を手中に収めようとしているようです。
本命のオルルド産ルアーに迫る
さてここからが本番
ついにオルルド釣具の心臓部であるルアーにせまっていきましょう。
巷ではパクリルアーとして名高いオルルドルアーですが、その特徴は「ひたすらにセット売り」で「ルアーの単価が100円前後」ということです。
この安さに釣られて、多くのアングラーがオルルドに洗脳されてしまったのは言うまでもありません。
オルルド釣具のソルトウォータールアー
まずは手始めにオルルド釣具のソルトウォータールアーについての紹介です。
オルルド釣具のルアーといえば海で使うものが定番。
ルアーのバリエーションも一番多いですし、シーバスやヒラメ、青物なんかを中心に狙えるルアーが大量にそろっております。
オルルドの黒幕ルアー的なメタルジグ
オルルドルアーの中で一番使えると個人的に思っているのが、こちらのメタルジグ。
種類も豊富で、メバリングやアジング用の10~15gのセットから、ワラサやブリ狙いの30~40gのセットまでそろっています。
このメタルジグは、オルルド釣具の中でもダントツの釣果を誇っている気がします。
というか、メタルジグって基本的には鉛の棒。
パクり以前にそもそも個性が殆どない。しかも型取りするだけだから品質のバラツキなんて関係ない。つまりいくらトビキチやジグパラっぽくても問題ないしトラブルもない。
実はこのルアーは以前僕もサーフやロックで使ってまして。ロスト率が高い場所でのジギングでは重宝しました。安いですし、結局ルアーの性能とかそこまで関係ない。なのでアングラーの動かし方しだいでマジでどうでにでもなります。
というわけで、個人的にメタルジグ関連はオルルド釣具の中では完全に使えるルアーの部類に入っています。
コストを考えればフックがゴミでバリエーションの少ないジグロックよりも確かに使えるし、アシストフック付きで夜行カラーまでついて一個200円で買えるのはありがたいですね。
シンキングバイブレーションジグミノー改Ⅱ
こちらが言わずとしれたオルルドの代名詞的、シンキングバイブレーション改。
オルルドルアーの名を全国に広めた伝説のパクリルアーです。
あまりの安さと使いやすさでオルルドルアーのトップバッターとなっていますが
誰がどう見てもローリングベイトじゃないかという話でおなじみですね。
ここまで堂々とパクれるかという胆力たるや。
しかも、ルアーの中にはきちんと泳がないものまでいるのに、なぜだかいつも売れている。
まさにオルルド釣具そのものを体現したルアーといえるでしょう。
オルルドの鋼鉄神メタルバイブ
オルルドの鉄板ルアーといえばこちらでしょう。
根掛必須とメタルバイブを激安で購入できるということから人気。
爆釣するわけでもなく、かといって釣れないわけでもない、しかし安さこそが誠に鉄板。
しかしこちらも例にもれず爆岸バイブのパクリ疑惑という抵抗の中、まったくのスルーで軽やかなリトリーブが可能な切れ味鋭いナイフエッジ構造。
激安シーバスフィッシングでは無くてはならない神バイブとして、一部の極貧アングラーから絶大な支持を受けています。
飛距離抜群の激安ヘビーシンキングミノー
オルルド釣具のヘビーシンキングミノー。
重量28gに対して8㎝クラスという激飛びミノー。
シーバスやらヒラメ相手に有効ですが、とにかくその安さが凄い。
一個1500円のはずのミノー5個で1500円。
つまり一個300円。
ロストが恐ろしいヘビシンミノーでもこの安さなら投げたおせます。
ソルトバイブのガチカラーシリーズ
オルルド釣具のバイブレーションですが、ガチバイブシリーズ。
いやーしかしここま見るとかなり清々しいですね。も
ここまで勢いのあるパクリだとグウの音もでませんよ。
使い勝手抜群のバイブレーションですが、価格はやっぱり安い。
5個セットで1,220円(税込) 〜 1,458円(税込)ですからマジで半端じゃありません。
サイズは7cmは10g/15g ・8.9cmは20g~28g~35g と結構豊富。
ワンセットもっていれば様々なシーンで使えますね。
オルルド釣り具の淡水用ルアー
ソルトでの出番が多いオルルド釣具のルアーですが、僕としては淡水用品も注目してほしいところ。
トラウト系からバス用ルアーまでそろっているので、出番が多いアイテムが多数そろっています。
トラウトフィッシングで人気のマイクロスプーンセット
トラウトアングラーにとってのオルルド釣具といえばこれ、マイクロスプーンセットです。
2.5gのスプーンが10色そろってわずか800円という一個100円を切る価格で売られている激安スプーン。
エリアでは人気が続いており、楽天ランキングでは年に何度か上位に入る猛者。
時々、まるでカンブリア爆発的な売り上げを見せる姿からオルルドの生物兵器と呼ばれるとかなんとか。
幾らロストしようとも無限増殖するかのようにタックルボックスに入っているとも言われており、噂によれば最新のバイオテクノロジーを駆使しているようです。
実はファンが多いビックベイト
オルルド釣具のビックベイトといえば、やはりグニャルドシリーズでしょう。
一個わずか1000円未満の激安ビックベイトながら、なかなかのアクションで釣り人を魅了している一品。
さらに、グニャルドCはビックベイトと銘打たれているにも関わらず全長50㎜、わずか3gになっている所に多くのアングラーが突っ込み続けたアイテム。
「どこがビックベイトやねん!」
と、言いながらもなぜかポチる人々。
日本人のツッコミ意識を巧みに利用したリアクションベイトなのです。
オルルド釣具のタックル
続いてオルルド釣り具のタックル周辺について見ていきましょう。
ルアーが有名ですが、案外沢山のアイテムを出しているので、面白い商品が見つかるかもしれません。
なんか見たことあるサンダルド
【スペック】
サイズ:S/M/L
カラー:グリーン/オレンジ/グレイ
実売価格:1500円前後
魚型のサンダルで、しかもブラックバス。
なんて面白い商品があるのかと前から知っていたこのアイテムもオルルド釣り具の商品だったようです。
じゃっかんクトゥルフチックな世界観がとてもシュールな一品。
足元から釣り好きをアピールしたいなら、この夏はサンダルドでキメなくては。
なんかカッコイイグローブも売ってる
オルルドはルアーだけではない。
なんと激安のウッドカモ超グローブまで売っているのである。
しかも定価487円で。
正直に言いたい。
欲しい
αトラウト、このグローブ死ぬほど欲しい。
迷彩がらなら良くみますが、あれはなんかゴツくて僕の趣味じゃないのですが、ウッドカモ調ハンドグローブとか正直まじカッコイイなにこれ。
しかもこんなカッコイイグローブが487円で売ってるとは
やばい、しょっぱなからオルルド釣具にやれてしまう。
オルルドリールもなぜかカッコイイ
オルルド釣具ではリールも販売しているのですが、こちらもカモフラージュモデルがありました。
なんだこのカッコよさは。まるでインポートブランドのリールのようではないか。
しかもこのリール、お値段たったの2824円。
5000番からの大型リールなので僕的には買うことはありませんが、これの小型モデルがあれば気が付けばポチっている可能性が高いです。
さらにこちらもインポートブランドのような流行りのブラックカラーのリール。
はにかむデザインでアルミスプールが肉抜きされているカストキングみたいなやつ
こちらも値段がとても安いので、うっかり気軽にオルルドしてしまう(安さとデザインでポチってしまう)可能性のある商品です。
オルルド釣具はアプリを持っている
おるるど釣具について調べてみると、なんと自社のアプリまで開発していることが判明。
さすがは激安ルアー結社。アプリも使ってオルルドファンの激安で洗脳しようという魂胆なのでしょう。
おのれオルルドめ、また何か企んでいるな?
ということで、実際にアプリを探してみると
本当にありました。
ということでさっそくダウンロード。
しかしながら、いまだここまでマニアックなアプリをダウンロードしたことはありません。
僕のスマホもさすがにためらったのでしょうか、なぜかダウンロード状態が途中で止まったままフリーズしてしまいました。
そこで再度ダウンロードを試みると、どうやらスマホも許してくれたようでダウンロード完了。
僕のスマホはオルルドの恐怖を知っているのでしょうか。
こちらがトップです。
ボタンのダサさはおいておき、なにやら様々なコンテンツがある様子。
ということで、全てを順番に見ていきましたが・・・・
大半のコンテンツはアメーバブログへのリンクであったことがわかりました。
なにこれ。うそでしょ?
こんな手抜きアプリははじめてですが、冷静になればさすがオルルド。
アプリも激安で仕上げたということで、クオリティはむしろ高いと感じました。
オルルド釣具のクーポン券がもらえる。
ここまでの手抜きアプリは久々に見ましたが、このアプリ唯一のメリットをあげるなら、それはオルルドクーポン券がもらえるということでしょう。
僕の場合、初回ダウンロード記念ということで、オルルド釣具300円値引きクーポンをもらうことができました。
あの安いオルルドが、さらに300円も値引きになる。
利益を考えると、まさに断腸の思いで発行した血のにじむようなクーポンでしょう。
もしかしたら社員一人分のボーナスがまるまる一年分削られた可能性もあります。
となれば、これはありがたく使い、オルルドルアーの購入にあてたいと思います。
オルルド釣具の謎はまだ多い
ここまでオルルド釣具に迫ってみましたが、まだ多くの謎が残されています。
そもそもなぜここまでパクリルアーを大量に作り続けているのか?
また、ここまで大量にセットルアーを売っている理由は何なのか?
決して表舞台には出ていないものの、多くのルアーを売り続ける激安ルアーの代名詞であるオルルド釣具。コアなファンも多いだけに、その正体を解き明かす日が待ち遠しい。
そして、前回のタカミヤに続き、コスパルアーを追い続けるこのブログでは、これからも謎の激安ルアーメーカーについて調べていこうと思います。
激安ルアーメーカーに幸あれ!
コメント
ご紹介のメタルジグ、オルルドのジグじゃなくないですか?OHFって書いてあるような・・・通りすがりで気になったもので。
ちなみにオルルドは中々釣れますよ~。
塗装があれとか意見ありますけど値段が値段だし、他の中華メーカーと違ってカラーセレクトとかが割とツボを押さえるものが多かったり、ルアー以外だと結構小物竿とかが充実してて自分の釣りには合ってますね。
まあブルジョアな方には間違ってもおすすめはしませんけどw
通りすがりの釣り人>ご指摘ありがとうございます!記事を修正した時に別のコードを貼ってしまったみたいでした。
オルルドは安くて使えますよね。僕は海で釣りをする時によくお世話になってます。あとスプーン類とか。
やっぱりセットルアーは便利です。
何気にその他のアイテムも充実してますよね。すごい色々あります。
まさにお金が無い人向けのメーカーということでございまして、僕のような貧乏人は非常に助かっております。
オルルド釣り具について秘密結社の如く書かれているトラウトαさんの文章に笑えました。
私も初めてローリングベイト似を見た時には 外国人もすげ〜事すんな!と思いましたが、日本の会社だったとは。
でも色が違ったりするからオルルドからするとパクリではなくオマージュなんですかね。笑
私もジグなどは根掛かりしても気にならないので注文を何度かしました。
高価な釣り具を使ったからと魚がたくさん釣れる訳でもありませんし、逆にチープなルアーで釣った良い魚の方が価値があるようにも思います。魚に勝ったような気持ちにもなります。
昔は必死になりメーカー物のルアーを買い続けてました。オルルドのルアーがその時々の気分で高価なものと使い分けられる事が出来るようになった事も釣りの幅を広げてくれました。
また読ませてもらおうと思います!
ぎょしんさん>コメントありがとうございます!
ローリングベイトのコピーを見たのは衝撃でしたね。もうヤバいなにこのメーカー!って思ってましたが、調べたら日本のメーカーで驚きましたw
もうオルルド釣具に関してはオーマージュの領域にまでやってきましたね。パクってないとオルルドじゃないみたいな感覚すらあります。
メタルジグは本当にお世話になったアイテムで、安くて結構いいですね。ジグパラもどきとガン吉もどきがありますが、どっちもいいです。
本当にその通りで、なんか高いルアーで釣るよりも安いアイテムで釣ったほうが、釣ったぞー!って感じしますね。
いえいえ、こんな地下ブログでよろしければぜひぜひご覧ください!
ブログ、楽しく拝見させてもらっております。
私は貧乏初心者アングラーで、初釣行では二時間に一回のペースでルアーを無くしたため、あらゆる激安製品を漁っています。
その中でも中国のショッピングサイトは品揃えが良く、これ”やってる”だろ!みたいな製品もありますが、それなりの商品が激安で手に入り、最近お世話になり始めました。
本題に入りますが、このメーカーさんの商品は中国のショッピングサイトで見かけるルアーのセットやばら売りのセットそのままです!現物を比較したわけではありませんが、写真で見る限りは全く同じ商品に見えます!
aliexpress(中国の海外向け楽天みたいなサイトです)などを利用すれば個人でも一つから購入できるため、今すぐ欲しいとかでは無ければ直接中国から個人輸入したほうがお得だと思います。どちらにしたって正体不明ですし。paypalも使えます。
P.S. 初釣行ではフィールドに行く前に奇跡的にダイソーで100円ルアーと運命的な出会いをし、大量に購入してキャスティング練習のつもりで使っていたため致命傷で済みました。それにしたって8個も無くして萎え萎えでしたが……
書き忘れましたが、ダイソーのメタルジグマイクロもaliexpressで見ました。大量仕入れの効果かドル円相場が急速に円安に傾いているからなのか、個人輸入よりダイソーのほうが10数円安いですが……