今回はダイワから近日発売予定となっている月下美人 AIR TW PE SPECIALが渓流ベイトフィネスでどのような立ち位置となるのか?
そして、現在発売中のアルファス AIR TWとどのような違いがあるのか?大変気になりすぎてブログ記事を書いてくαトラウトです。
しかし、ダイワさんもほんと意地悪というか、僕が頑張って今年手に入れた20アルファスのすぐあとに、こんなヤバいベイトフィネス機を出してくるとか、ほんと許せません。
てな感じで悔しさついでにアルファスを改造し作られた 月下美人 AIR TW PE SPECIALについて色々調べたうえ、ユーチューブで視聴者との会議も行ったのでご覧ください。
月下美人 AIR TW PE SPECIAL は果たして渓流で使えるのか?\
月下美人 AIR TW PE SPECIAL はライトソルトゲーム用に開発されたベイトフィネス機。
ベースは20アルファス AIR TWなのですが、それをより軽量ルアーを扱いやすくしたPEライン専用リールという考えでいいでしょうね。
ちなみにスペックは以下の通りとなっているのですが、20アルファスに比べると相当グレードアップしているのがわかります。
28㎜径のG1ジュラルミンスプール

まず注目すべきは28㎜径のG1ジュラルミンスプールですね。
アルファスの時は同じ28㎜径でもG1ジュラルミンという軽量かつ頑丈な素材を使っています。
この素材はダイワが良く「超々アルミの1.3倍の強度!」といってるスプール素材であり、ダイワ以外にはKTFやSLPも使ってますね。
ただですね、実は20アルファス air twもG1ジュラルミンスプールらしいんですよ。
つまり、素材は一緒。しかも径まで一緒。
じゃぁ何にも変わってないじゃん?とか思ったんですが
一番重要なのは、中央部分がナロースプールになってることです。
つまり、ここだけ極端に糸巻部分の径が小さくなっている。
小口径になることで、小さい力でスプールが回るようになるのは、28㎜径のベイトフィネス機で実感したところですが、このナロー部分にだけ糸を巻くことで、さらに軽い力でルアーが飛ぶようになったのでは?と推測しています。
原理的には、軽いスプールは簡単に止まるため飛距離が出にくい。
しかし、スプールが失速しても、ナロー化した場合に飛んでいくルアーの力でスプールが引っ張られるだけで、失速を防ぐことができるってわけ?
さらに中央付近にラインを集中させることで、TWウィングにラインが接触しにくく、よりルアーが飛ぶ。
普通、ナロー化すると飛距離が落ちるといわれてますが、シャロースプールの中央部分をナロー化して、逆に飛距離を伸ばそうとするとは・・・これはベイトフィネス機ならではの戦法ですね。
またスプール重量も気になるところですが、こればかりは実際に計測してみないとわかりません。
なお、このスプールは完全にPEライン専用になっているらしく、ナイロンやフロロの使用は推奨されていません。
つまり、かなりの軽量化がなされていると考えても良いでしょう。
PEライン用に設定されたAIRブレーキシステム

スプール以外に僕が気になってるのは、PEライン用に再セッティングされたAIRブレーキですよね。
たしかにね、ここが一番気になってる。実際スプールより気になってる。
まず、ダイワの最高級ベイトフィネス機であるスティーズ AIR TW、その下の価格帯のアルファス AIR TWの何が一番違うのかって、このブレーキなんですよね。
まず、アルファス AIR TWはナイロン、フロロ、PEのいずれで使っても、誰もが簡単に投げれるように少し強めのブレーキ設定になっています。なので、ノーサミングキャストも楽勝。
次にスティーズ AIR TWですが、アルファスよりもブレーキが弱めに設定されている。軽いルアーで飛距離が出るため1円玉だって投げられる。けれどもピーキーな設定になっている。
で、問題の月下美人ですが、ベースはアルファスなのでノーサミングキャストができる設定となっていますが、PEラインのみの使用を前提としているため、恐らくブレーキがアルファスより若干弱めに設定されていると考えられます。
いやー、たしかにね・・・PEライン専用のブレーキだったら滅茶苦茶ありがたい。
アルファスAだと強すぎる、スティーズAだと弱すぎると思ってたPEベイトフィネス勢からしたら、ノーサミングキャストも可能でPEライン専用のブレーキになってるなら、そりゃ滅茶苦茶ありがたい。
このブレーキのおかげで、トラブルが少ないのに飛距離も出るという有難いリールになってたらいいですねーいやー買えるかどうかわからないけどね!いや買えないようん!だって高いもん!
ドラグ音が出るらしいので渓流ベイトフィネスにはうってつけ

月下美人 AIR TW PE SPECIALが素晴らしい最後のポイントは、やっぱりドラグ音が出ることですね。
ダイワ的に「ドラグ引き出し音」というこの音が出るかどうかで、ライトゲームの楽しさってぜんぜん変わってきますから。
とくにトラウト系はだいたい「ドラグ音あったほうがいい!」って人が大半なわけで、この機能があるってだけでも購入理由になるかもしれません。
他にもある様々な高機能

その他の特筆すべきポイントは、ボールベアリングが12個入っちゃったことですね。
もちろんソルトゲーム仕様なんで、防錆のCRBBが12個入り。ベアリング数的にはスティーズAIR TWとほぼ一緒って感じです。
最大巻き取り量は74cmと適切なハイギア感。
重量も165gとかなりの軽量っぷりを発揮しており、ライトゲームで軽いタックルと組み合わせても何の違和感もないでしょうね。
月下美人 AIR TW PE SPECIALの値段は幾らになるのか?

月下美人 AIR TW PE SPECIALの値段は45400円となっていて、アルファスより1万円いじょう高い価格。
ダイワのベイトフィネスの価格ランク表でいえば
スティーズ AIR TW>月下美人 AIR TW>アルファス AIR TW
となっていて、もはやハイエンドに迫る価格になってるんですよね。
ちなみに20アルファス AIR TWは現在29000円前後で売られていますよ。
いやー、アルファスの高機能が29000円ってのも凄いんですけど(渓流ベイトフィネスだと性能的には最強に分類されるから)それより高い4万円・・・うーん、これは悩みどころですよ。
なんせベースはアルファスなんで、どうしても比べちゃうっていうのもあるし、性能的に1万円以上出す価値があるのかっていうね・・・だって、20アルファスAだってソルトで使えるんですよ、ふつーに。
ただ、PEライン専用のスプールとブレーキがある以上、ぜったい飛距離は伸びるうえ、アルファスらしいトラブルレスな使い心地なんでしょうね。
その点を考えると、スティーズAを買うよりも、月下美人 AIR TWを買ったほうが値段もやすいし、PEラインを使うライトソルトやトラウトゲームでは確実に得なんじゃないか?って気はしちゃいますよね。
こと渓流ベイトフィネスなんてPEラインがメインなわけだし、おまけにトラブルレスな使用感とくれば、誰だって使ってみたくなるよね。(渓流ベイトフィネスってバックラしやすい釣りだし、ブレーキ性能はスティーズよりアルファス寄りのほうが良い)
渓流ベイトフィネスではオバースペックになるか?

ただ、渓流ベイトフィネスでの使用で月下美人が必要なのか?
ってところまでいくと、うーん、いやね
ぶっちゃけ、アルファス AIR TWで十分すぎるというか、むしろコレより上あるの?状態ななんですよ。
渓流で使うルアーは全て投げ切れると言って良いし、ブレーキ性能もすばらしく、これ使い始めてからバックラとは無縁になりつつありますから。
え、これよりも上?ってなってくると・・・うん、渓流で使うルアーはもう十分すぎるっていうか・・・なんだろう、もうここまでは要らないよ!っていうレベルにまで進化しちゃってる気がします。
ソルトやエリアトラウトだと、まだまだベイトフィネスで上手く投げられないルアーもあるし、遠投しないとならないから、当然月下美人 AIR TWの恩恵は凄い。
しかし、渓流ベイトフィネスとなると、そもそも3g以下のルアーを使う機会が少ないし、あったとしてもスピナー位。それかフローティングミノー。
みんながメインで使うシンキングのミノーやスプーンだとしても、そんな飛距離も要らない渓流だから、いや・・・・月下美人 AIR TWの有用性が果たしてフルに活かされるのか?って思っちゃったりしますよ。
でも、渓流ベイトフィネスではおそらく過去最高のリールになることは間違いないと思うんで、みなさんすでに予約してるみたい。いやー僕も金があったら試してみたいですよ。
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