最近僕が渓流でハマっているのが「菅スプーン」というルアー。
金属で作られており、塗装も何もないシンプルなルアーなのですが、スプーンとしては独特の形状をしたアイテムなので、たぶん一度はどこかで見た覚えがある人も居るでしょう。
しかし、形は独特なうえに、塗装が無く映えにくいせいで「これ本当に釣れるの?」と敬遠している人もいるかもしれません。
ところが菅スプーンは釣れる。
ここ最近の渓流での釣果は圧倒的に管スプーンが他のルアーを上回っており、小さな渓流や現流域では無双状態にすら入ってしまう。
──というわけで、今回は渓流で近頃僕がはまっている菅スプーンについての紹介です。
【おさきに結論】
・普通のスプーンより良く動く
・細く直線的な形状に魚が反応してくる
・やはりシンプルな色が良いのか?
・根掛しやすく若干浮きやすい
菅スプーンとは何か?
菅スプーンという名前を聞いて、僕が最初に思ったのは「管理釣り場用のスプーンかな?」でした。
たぶん僕と同じように「菅」という字が「管」と見間違えるせいで「エリア用なんだろうな」と勘違いした人は結構いると思うんですが、これは渓流用のスプーン。もちろん管理釣り場でも使えますが、基本は流れの中でヤマメやイワナを釣るために作られたルアーです。
ちなみに作った方が「菅野」さんという方なので、その名前から菅スプーンと付けられたそうですよ。
なお、具体的な使い方などは製作者ご本人がじかに解説されています。
ラインシステムなどはかなり細目のものを使っているので、一般的な渓流だともっと太いものを使ったほうが良いかと思われますが、やはりご本人の動画が一番参考になるのでぜひ見てください。
サイズ展開も結構あるらしく、市場をざっと見ると1.8g~8gまでが良く出回っているようです。
渓流用では2.3~5g 位までがよさそうで、僕は2.7gを使っています。
というのも、そもそもお世話になっている渓流ベイトManiacsのZさんが「これいいよ」と送ってもらったのが2.7gで、小渓流にとてもマッチして凄く釣れると言われました。
渓流ベイトManiacs
ほうほう、なら有難く使わせていただきます!
ということで使ってみたら、これが本当に小渓流にベストマッチしており、まぁ釣れる釣れる。
フォール速度的にも最適だったので、まず小さな渓流で使ってみたい方は2.7gをおすすめします。
さらに、少し厚めのモデルなども存在し、サイズは一緒でも3g代になっているものもあります。
こちらは同じ渓流でも流れが速く、水深がある状況での仕様に適しているらしく、なおかつ飛距離も稼ぎやすいとか。
アクションはノーマルタイプよりも弱くなるそうですが、やはり雨上がりの増水なんかだと肉厚形状じゃないときつい時ってありますからね。
あとは川幅が広い河川でも、やはり良く飛ぶ肉厚タイプのほうが有利です。
それから少し大きめなりアピール力がアップした5gのタイプ。
ヤマメやイワナというよりも、ニジマスなんかに有利なモデル。
全長60㎝位になる個体を釣るなら、やはり5㎝位あったほうが丸のみされないし、アピール力も高いので、本流で使うスプーンとして活躍してくれます。
渓流で使用すると驚くほど釣れる菅スプーンの実力
さて、一見して「これは釣れるのだろうか・・・」とすら思えるシンプル&変な形の菅スプーン。
これを渓流で使ってみると、その釣れっぷりにきっと誰もが驚くでしょう。
一般的なスプーンとは違い、カップが全面にあるせいか、フロントを中心にして、グリングリンとローリングしながら良く動くので、アップストリームの釣りでは確実に動いてくれる安心感。
さらに、縦長の形状にくわえ、良く動くのに妙に暴れないという謎の安定感がある。
普通スプーンというのはお尻が大きく動くと同時に、スプーン自体もグネグネと大きく動くんですが、菅スプーンは良く動くけど滅茶苦茶安定してる。
しかもスイミング姿勢は尻下がり、かつテール側が細いので、魚がくわえやすい形をしています。
これが効果を発揮しているのか、次のような特徴がみられます。
バイト率&フッキング率がすごく高い
菅スプーンはまずバイト率が滅茶苦茶高いです。
すごく良く動くスプーンであり、フラッシングで魚を誘いまくるので、とくにヤマメに対してリアクションバイトを誘うのは得意中の得意。
単純にただ巻していけば、ワラワラーとヤマメがよってきて、パーンとひったくりバイト。
これが繰り返されるので、釣果的には渓流最強と名高いスピナーに匹敵してます。
さらにいえば、バイト率の高さだけでなく、フッキング率も妙に高い気がしてます。
スプーンってそこまでフッキング率た高いルアーじゃないんですが、菅スプーンは妙に乗りも良い。
おそらく、普通のスプーンよりもテールが細いせいで、バイトがフック側に集中しやすくなっているのが原因か?それとも、テールの動きが規則的なせいなのか?
このあたりは良くわかりませんが、バイト率&フッキング率が共に高いスプーンといえば、そりゃ渓流で無双します。
根掛が多いのが欠点
そんなバイト率もフッキング率も高ければ完璧なルアーだろ!
と思うかもしれませんが、それが一応欠点があります。
根掛・・・そう、根掛ですよ。
やはり細長形状+尻下がりのスイミング姿勢=根掛多発
という図式が出来上がっており、ボトムの石に挟まりやすいんですよね、これが。
なので、普通のスプーンのようなスナッグレス性能だけは期待してはいけません。なんならスピナーくらいの頻度でボトムに引っ掛かります。
そこで重要となるのが、その河川にあった適切な重量を使うこと。
ちょっと重すぎるけどいっかー!という甘さが命取りになりかねないので、下手に重いスプーンを浅い場所で使わないでください。
あと、ボトムを転がすように使っても根掛しやすいです。
リフト&フォールを多用するよりは、リトリーブ中(ドリフト中)に軽くトゥイッチを入れて誘うような使い方が一番根掛を回避できるうえ、バイトも誘発させやすくオススメです。
菅スプーンの渓流釣り動画も撮影したよ
今回も菅スプーンを使った渓流釣り動画を撮影しているのでぜひご覧ください。
ちなみに前半部分がそうですが、この日は動画にのってないだけでも凄い数のバイトとアタックがあり、小さい子がめちゃくちゃ釣れてます。
菅スプーンを持っていれば渓流でボウズ知らず
今や渓流に持っていくスプーンの中で最も信頼がおけるアイテムとなった菅スプーン。
深い場所でボトムを転がす釣りは苦手ですが、小渓流での使用感は他のスプーンより明かに釣果を出しやすいので、適切なコントロールさえできればスピナー要らずの無双ルアーと化します。
それに、このシンプルなデザインが飽きなくて良いんですよね。
とくにシンチュウと言われる独特のゴールド系カラーは他のスプーン系には見ない色でお気に入り。そして視認性がやたらいいんですよ。
普通のスプーンに飽きた方や、スプーンで渓流無双してみたい方はぜひ菅スプーンを試してみてください。冗談抜きで本当に釣れます。
コメント
わたしも菅スプーン愛用しています.
菅スプーンが先にあり,ラインも竿もリールも菅スプーンに合わせています.
1.2-1.8gはスピニングで源流-小渓流域で,
2.3gがベイトで本流域で,
5-8gが湖水域で使用しています.
道北貧釣さんをみて,ベイトで1.8gでの源流-小渓流域に挑戦したくなり,最近タックルを買い足しました.シルバークリークAIRTWとパームス44XXULです.