今回は仕事終わりにスピナーベイトでヤマメを釣ってきた話ですよ。
まぁもうね、最近いつ仕事がはじまって仕事が終わったのかも感覚がないといか。
そもそも飲食店はじめるための準備で色々駈けずり回っている最中だし、ぶっちゃけ毎日自分が何をしているのかわからない。あれをしたら、これをして、こんなトラブルが出てたら、それを解決。まじで体当たりで迷路を進んでいる気分。
それにプラスして、別の仕事も在宅でやってるもんだから、もう昼も夜もない感じ。
そんなわけだから、当然釣りに行く余裕なんて無いわけですが、それでも釣りに行かないとならない理由がある。
そう、ストレスですよ。
さっきも言ったとおり、マジで毎日色々なことがあって、しかも昼も夜もワケがわからない毎日が続いてくると、まじで発狂したくなる。
かといってもう止まるわけもなく、ひたすらにヤルことをやるって感じで、目の前の問題を解決していくわけですが、その最中にたまる膨大なストレスがついに爆発寸前となり、車を運転しながら叫び声をあげて、ふと思う。
釣だ、もう釣りに行かないとドウにかナってしまう。
とそのまま行くはずの役所に行かず、反対方向の渓流へと突然のUターン。
「30分、いや15分、いや5分でいいから、渓流に行かせてくれ」
と、一人で誰かに泣きつきながら中古のトヨタのアクセルを踏み込んでいきました。
渓流について速攻で釣りをやるためにスピナーベイトを投げる
それから渓流に付いて、勢い良くドアを開き、息すらする間もなくウェーダーを吐き始める。
ぶっちゃけた話、この時は本当に時間なんか無かった。
正直役所にいって書類を取るために出かけたわけで、そのまま書類を手に戻らないと、また問題が起きてしまう。そこが閉まるまであと1時間とちょっと。この渓流からは車で30分程度。
だから、渓流ではせいぜい30分しか釣りができない。
もうこのさい、書類なんて明日にしようと思ったけれど、やはりそうもいかないと、バッグを背負いタイマーをセットする。今回は「あと1投」を繰り返して時間を延長なんていう、アングラーあるあるは一切できない。マジで30分で釣りが終わる。
それでも、渓流に入った時の爽快感は凄いものだった。
たぶん3週間ぶりだろうか?
何回入ったかわからないそのポイント。なのにすさまじい解放感。
いうなれば、3週間入ったサウナから出てきて、水ぶろに飛び込んだみたいな感覚。
なにかアレなクスリをヤッた時みたいに、とにかく何もかもが光り輝いて見えた。木漏れ日の間の太陽の光、鳥のさえずり、空気、匂い、流れる水の音のクオリティが今までのドレよりもヤバい。まるで、総製作費3兆円を超える人類史上最高の超大作がはじまったみたいで、しばらくその場を動けなかった。
それからようやく、こいつがネットフリックスの超大作じゃなくて、近所の渓流だってことに気が付き、ようやくバックからルアーボックスを出す。
しかし、何を投げようか?
とにかくあと30分、いや、もう20分と少し。
その間になんとか魚の顔だけでもオガめるルアーを選ぶべく、ボックスをまさぐる。
で、僕が選んだのはラッキークラフトのエアリス。
つまりスピナーベイト。
いやいや、そんな急いでるのに渓流でスピナーベイト?
と思うかもしれないけれど、僕はコレほど速く魚を釣れてくるルアーを他に持っていない。いうなれば渓流のスピードスター。速攻で勝負をかけるならコレしかないのだ。
このスピナーベイトは前回も紹介したけれど、とにかくすさまじいスピードで魚を寄せてくる。アピール力に関してはスピナーよりも高い。そのせいでスレるのも速攻だけれど、とにかく時間が無い中、なんでも良いから一匹となればコレしかない。
てなわけで、渓流アングラーなら「なんであんなの投げてんだ?」と思われそうなルアーを鱒レンジャーのCT50にセット。ロングリーダーのPEを巻いたロキサーニBF8でもって渓流を釣り上がりはじめました。
速攻で魚を釣るスピナーベイトのマジック
渓流を釣り上がりながらスピナーベイトを投げる。
なんて姿は自分で思い返してみても、なんだコイツはって感じですねはいわかります。
しかしね、世の中というのは不思議なもので、このルアーはただの変わり者スタイルってわけではない。
むしろ、ただひたすらに「釣果を上げる」という超ストイックな姿勢。
スタイルなんか一切気にせず、渓流釣りにおける「効率」をただ求めた結果、このスピナーベイトにやってきた。それだけの話なんですよ。
まぁマジで、本当に現代的な考え方。
というか、道北の田舎に住んでる僕もやはり現代人なのか、心も体もつねに時間に支配されている。
なんせ、朝起きて、ゆっくりと釣りをして、日が落ちかけたら家に帰るなんて真似をした記憶がまったくない。あるのは、つねに厄介事から逃げ出して、わずかな時間、一時の癒しをもとめて渓流に来て、時計とにらめっこをしながら釣りをするような時間だけだ。
そんな優雅さとは程遠い釣りをしている中で出会ったこのスピナーベイトの即効性は、ありえないほど僕の釣りとマッチしていた。
普段使うスピナーと比べて、圧倒的に回転効率の良いブレード。
おまけに振動も激しく、濁りすらお構いなしでボトムの魚を引き出せる抜群のアピール度。
おまけにスナッグレス効果も高く、岩の間も綺麗に抜けてくる。
こいつを一度使い爆釣を経験してからというもの、様々なシュチュエーションで使ってきたわけですが、とにかく魚を連れてくる速度が半端じゃない。とくに状況が悪い時ほど、なにか魔法でも使ってるかのように魚が釣れる。
ゆえに、一般的なルアーではないものの、ここ最近「釣果を出すならこれ」と自信を持って投げるまでになったわけですね。
てなわけで、開始してすぐさまヒット。
釣れてくれたのはヤマメ。
ありがたい、まじで久しぶりだよヤマメさん。
てなわけで、それからスピナーベイトをひたすら投げる。着水、立ち上がり、ブレードの回転の重みを感じる間もなく食ってくる魚達。
そんな感じでヤマメさんとウグイパイセンを釣ったりバラしたりで、もう何匹つったかわからなくなった頃に、アラームが鳴る。
時間だ。
たった30分。映画というより、ただの深夜ドラマレベルの放映時間。
けれど、僕にとってはあまりにも十分すぎて、もう何一つ思い残すこともなくて。
そう、とにかく気持ち良かった。
体がとても軽くて、なにか背負ってた重いものが、ぜんぶ水に流れていったような。
ありがとう、マジで、なんかわからないし、誰に言ってるかわかんないけど
とか心の中でつぶやき、両手を広げて、空に向かって大きくノビをして気が付く。
そして、今度は本当に口から声が出る。
「───ヤベェ、帰り道の時間、考えてなかったわ」
渓流スピナーベイトで一時の休息を
そんなこんなで、慌てるがあまり足をクジきそうになりながら車に戻り、そこから砂利をはじきとばしながらボロ車を飛ばして役所へと向かった。
役所についたのは閉庁15分前で、よし間に合ったと思って車を出るも、ウェーダーを履いたままなことに気が付き、あわてて脱ぎ捨てクロックスをつっかけながら滑り込んできましたよ。
まぁそんなこんなで、なんとか書類は手に入ったし、短い間だったけれど、そのぶん濃密な釣りもできたわけです。いやー、ほんとうにスッキリしましたね。
とか言いつつ、この文書の書いている間、またもや発生したトラブルが週明けに控えているので気が気ではないんですがね。ああ、頑張ろう。
にしてもですよ?
ちょとここ最近、頂き物のスピナーベイトであるラッキークラフトのエアリスが凄まじい勢いで釣果を叩いてます。
本当に今間で、渓流でスピナーベイトを使おうとか一切思ったこともなかったのに、ここにきて小型スピナーベイトの凄まじい釣果に完全にヤられてますね。
いやね、今年はスピナーとか巻物をもっとヤリこんでみようかな、なんか普段から釣果出過ぎて使わなかったけど・・・・とか思ってたのは事実なんですがね・・・まさかスピナーにベイトが付いてくるとは自分でもビックリですよ。
あと、スピナーとの使用感で一番違うのは、はっきり伝わってくる巻き抵抗と振動ですね。
これが僕にスピナベを使わせている魔力の一つというか。
「あああ巻いてるーーー今ルアーを巻いてるぞーーー」
っていう、あの巻物の気持ち良さが渓流で味わえてしまう点が、やみつきになってる大きな理由な気もする。
それからスレるのも速いけど、アピール力が高いがゆえの濁りへの強さですね。
僕が行く渓流の中でも一番近い場所は農業用水が入り込んでくる場所だから、かなりの確率で水に濁りが入ってる。
こういう時、結構目の前をルアーを通してやらないと魚が反応しない場面が多いんですが、とにかくアピール力が高いスピナーベイトは、濁っていても、普通に水面直下を巻いてくれば、下から魚が飛びして来てくれますね。
おまけにスナッグレス効果もかなり高いところも良い。岩の間はもちろん、倒木なんかも綺麗に避けてきてくれます。
まぁ簡単に言っちゃえば
渓流におけるサーチベイトとしての性能が抜群に高いんですよね、これ。
今までそれをスピナーやスプーンでやってた僕ですが、使い勝手を考えたら、今はもう小型スピナーベイトが№1サーチベイトの位置にやってきてしまいました。まじで予想外ですよ。
まぁフッキング率に関してはスピナーとどっこいか、それ以下な気がしてるんですが、スナッグレスとハイアピールがあるぶん、ぶっちゃけスピナベのほうが魚を連れて来る速度が速い気もするし、果敢に攻めやすいんですよね。
まぁですよ。
みなさんも「あああもう時間がねぇええ!!」っていう時とか、「なんか今日濁ってて全然魚釣れねぇ!」みたいなタフな時こそ、ぜひラッキークラフトのエアリスをぶん投げてやってくださいね。
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