中規模河川用自作メタルジグ「中川・鉄男」爆誕!

メタルジグ鉄男シリーズ
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こんにちはαトラウトです。

鉄男の河川用モデルを何度かテストした結果、ようやくモデル完成。

ここまで来るのに払った犠牲は大きい。

僕のサイト更新を邪魔した雑多な仕事。キーボードの上を占拠していた猫。寝床の上でルアーを作る僕を脅していた猫。作りかけのルアーを蹴散らしていった猫。猫。猫。

だいたい猫のせい。猫怖い。でもかわいい。いやどうでも良い。

というわけで、こちらが河川用鉄男「中川・鉄男」の作り方です。

そもそも鉄男ってなにそれ?

と思った方はこちらの記事をどうぞ。

誰でもできるトラウト用メタルジグ『鉄男』の作り方
自作メタルジグとしてこのブログで何回も登場している鉄男の作り方を紹介します。 このジグの釣果についてはブログでも詳しくご紹介していますが、さらに詳しいアクションや釣り方なんかも紹介します。 もし気に入ったら実際に作ってみてください。 鉄男の

基本は鉄男と同じく、ただびきでウォブリングをしてくれるメタルジグですが、今回はそれを中規模河川用にアレンジしたモデルです。

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中川鉄男を作るためのアイテム

今回作るのが中川・鉄男。

水深1〜2メートル前後の河川用として作ったこの鉄男は10g〜15gを前提として作っています。

材料はどこにでもあるもので、特別なものは特にありません。

材料

・ステンレス鉄板(0.5mm)

・割ビシ(特大3つ、大1つ)

・石膏粘土(100円ショップ)

・スプリットリング2つ

・スナップ1つ

・シングルフック2針

・2液性エキポジ接着剤

・瞬間接着剤

・塗料(スプレー・蛍光塗料など)

工具類

・ハサミ

・ペンチ

・バイスorドリル

・ヤスリ(サンドペーパー)

基本的には鉄男と同じ材料を使うことになります。

重量は割ビシの数と石膏の量で決定します。

一応、今回は10gの設定で作っていきます。

 

工程1・ステンレス板を切り出して穴を開ける

まずはステンレス板を切り出します。

切り出すサイズは横5cm、縦7mmとなります。

ただし、ステンレス板は硬いんでハサミで切り出す時にピッタリと寸法を出すのは難しいです。なので、はじめに大きめに四角くカットしたあと、形を整えさせるのが重要です。

こちらが切り出したステンレス板です。

左がルアーのおしり、右がヘッド部分です。

ポイントとなるのは、おしりのフック部分の位置です。

通常の鉄男とは違って、ステンレス板の上側に設置するように穴を開けておきます。

開ける穴はステンレス板の縁を抜かないように、最低でも2〜3mmは開けておくようにしましょう。

メタルジグに割ビシを接着する

続いてメタルジグに割ビシを接着します。

使うのは特大3つ、大1つの合計10gほど。

これを次のような形で接着していきます。

まずは割ビシ(特大)を2つおしり部分に付けます。

続いてフロント部分にも割ビシを接着。

ペンチで全体を平につぶしてやります。

続いて、割ビシ(大)を完全に割り、一番ルアーの後側にある特大割ビシに接着してやります。

はい、これでウェイト付けは終了。

瞬間接着剤を全てのパーツに使い、ガッチリ付けてやりましょう。

サイズをさらに重くする場合は、全ての割りビシを特大に変えてやります。

石膏粘土でボディを整える。

続いて石膏粘土でボディを整えてやりましょう。

石膏粘土はダイソーに売っているものを使っていますが、セリアにもホームセンターにもありますよ。

作るボディはこんな感じ。

こつとしては、お腹部分にはこのように凹みをつくってあげること。

この形がルアーを多少浮き上がりにくくさせてます。

下部はこんな感じでなめらかに。

水の抵抗を曲線で逃がしてあげるように作ります。

メタルジグの上側も曲線を作ってあげましょう。

粘土を付け足す時は、見ずで湿らせて接着してあげると綺麗にくっつきます。

感想してひび割れた時も表面を濡らして粘土で接着してください。何度でもやりなおしが効きますよ。

オーブンでルアーをこんがり焼く

はい、ここからが今回のお楽しみ。

石膏粘土で固めたメタルジグをオーブンやトースターで焼いていきましょう。

なんでオーブンで焼いてんのって思いますよね。そりゃ普通そうですよ焼かないですよオーブンでは。ケーキかってね。違うからね。

でもね、この石膏粘土はオーブンで焼くと物凄い簡単に完全乾燥させることが可能なんです。

ちなみに温度は200度なら10分で完全乾燥完了です。

まさしく時短クッキング。平野レミ先生バンザイ!

こんがりルアーを焼いてあげると・・・

物凄い熱さで一瞬でやけどします。

焦げることはまずないので安心なんですが、これがとにかく熱い!

掴むときには手袋や箸なんかを使うと良いですよ。

メタルジグを削って塗装とコーティング

焼き上がったメタルジグの石膏をサンドペーパーなどで削ってなめらかにしたら塗装に入ります。

今回は僕の好きなブラックカラーに塗っていきます。

ただ、ルアーのステンレス部分は塗らずに残しておきましょう。

この部分でフラッシング効果を出してあげて、後ろの塗装した部分に食わせるっていうのが鉄男の基本バイトパターン。マスキングテープなどで覆って塗装すると綺麗になります

ブラックで塗装したら、更に蛍光でパーマークを付けて、表面を2液性エキポジでコーティングしていきます。

2液を混ぜてルアーに塗り、左官屋よろしくヘラで薄めにならす。

その後吊るして乾燥させておくと、表面がなだらかになってます。

もし目立つような凸凹がでたら、ヤスリで慣らしてあげてください。

 

そしてスナップの装着。

スナップを付けたらフロント部分の角度を調整しながらカットしてあげてください。

河川用でベストなのは25度前後だと思ってます。

フロントの角度は浅いほどルアーの頭が持ち上がって水の抵抗を受けて激しく動き、角度を深くするほど動きがワイド緩やかになります。

一応、浮き上がりを考慮しての角度ですが「もっとアクション激しくしたいなー」と思ったら切る角度を浅くすることで自分好みのアクションを作れるので、お風呂場でテストしながらヘッド部分をカットして試してください。

フックを装着して完成

はい、最後にスプリットリングとフックを装着して完成です。

これが中川鉄男。

中規模河川ていうか中小企業勤めの営業マンぽい名前ですよね。じっさいに中小企業で働いているかは不明ですがコスパへの意識は高い。

今回はオーブンを使って時短をしたので、全行程完了まで1時間30分程ですみましたよ。できる。中川鉄男はできる男なのだ。

アクションはミノーライクなウォブンロール

今回は自作ルアーのアクション動画を作ってありますので、動きのチェックをしておいてください。

 

見てもらえればわかる通り、ただびきでミノーらしいアクションをしています。

今回は水深をすこし浅めにして真横から撮影。

こうすると、頭は斜め上にして、ボディを下に向けながら泳いでいるのが良くわかるかと思います。

トゥイッチでは頭を真上、もしくはそれ以上に体を反らせて急浮上する動きになりますよ。

中川・鉄男(10g)のポイント

今回作った中川・鉄男は其の名前の通り、中規模河川ように付くたモデルです。

重量も10gで、水深1〜2mの中規模河川では沈めやすくなっています。

ただ、今回は鉄男の重量をあげるだけでなく、より中規模河川で使いやすいポイントも盛り込んでおきました。

オール割ビシで作りやすくした

今回一番頭をひねったのが、ウェイトを全て割ビシで作ることでした。

 

なんで割ビシなのかっていうと、そりゃ作りやすいからです。

10g以上のメタルジグを作るためには鉛を削ったり、割ったりして作る。もしくは溶かして鋳造ってパターンが多いですが、これ、正直めんどうだし危ない。間近に死を感じるレベル。

鉄男は誰もが簡単に作れるメタルジグを目指しているので、面倒だったり危険な工程は却下。

そこで、割ビシを使って10g以上保持しつつ、ベストなウェイトバランスを考えた結果こんな形になったわけです。

ボディ形状をヘの字型に

よく見てもらえればわかるんですが、ボディをヘの字型につくってあります。

このお腹部分にある段差がいい感じに浮力を抑えてくれます。なんでかというのは難しい説明になるんですが、水流が前側の凹凸にあたったあと、後方へと流れるせいで、後側にあたる水流が弱くなるんですな。うん。すごい。なにこれ天才の所業か。

あと、ヘの字型ってのはトラウとが好きな形だと聞いたもので。それも加えてみようと思ったわけです。

テールフックの位置を変えて根がかり回避性能アップ

最後に、中規模河川でボトムを狙うために根がかり回避性能も若干アップさせておきました。

テールフックの位置を上川につけてあげることで、より根がかりしにくいルアーが完成。ボトム付近を狙う場合はこのほうが都合良いですからね。

中川・鉄男の使い方

中川鉄男はおもいきり中規模河川用です。

基本はU字釣法用に作っているので、クロスで投げるためのルアーですよ。

基本は底をとって、そこからスローリトリーブ。

ニジマスを狙う場合はただ巻きが一番釣れます。

続いてボトムをとったあとにトゥイチを繰り返しながら底を探っていく方法。ながい間ボトムをトレースできるのでアメマス狙いに有効です。

どの層にいるかわからない場合は、U字釣法でリフト&フォールを繰り返すと良い感じですね。とくに最後にルアーをピックアップする時はリフト&フォールでルアーを川底に送り込みながら釣っていくと良い動きをしてくれます。

あと、重量はさらに増やすことが可能です。

石膏粘土自体重量がありますし、割ビシを増やすことで15g前後までは重くできます。

小型かつヘビーなメタルジグが簡単にできちゃうので、気になる人はぜひ作って試してみてください。

コメント

  1. はしどい より:

    αトラウトさん、おはようございます。

    大作!「中川・鉄男」待っておりました(笑)

    いや~いい泳ぎしますね~

    私も早速、今夜からチャレンジしてみますよ!

    2点ほど質問があります。
     
    ①スナップを付けるフロントの方の鉄板の切る角度ですが、大体何度位で切ってますか?
    また、まったく角度を取らないで(切らないで)使う事も可能でしょうか?

    ②2液のエポキシを塗る場合、2液を何かの上で混ぜ合わせて、ハケか何かで塗っているのでしょうか?また、使った後のハケなどの手入れ、処理はどうなさってますか?

    以上、よろしくお願いいたします。

    • アバター画像 αトラウト より:

      はしどいさん>おはようございます!
      鉄男の河川用おまたせいたしました!

      河川用の鉄板のフロント角度は20〜30度前後がベストかなと思ってます。(ただ使うスナップ形にもよるので一概にに言えないんですよね)

      この部分はカットしなくても動きます。水の抵抗をもろに受けるのでバイブレーションみたいな激しい千鳥アクションになります。

      よければ塗装が終わったらカットせずに一度動きを確認して見て、そこから少しずつカットしてみると面白いかもです。自分好みアクションになります。

      エキポジはそのままプラスチックのヘラで塗ってます。
      使ってるのはダイソーに売ってる2液製のもので、表面を撫でて薄めに塗り、あと吊るしておくと、特にでこぼこせずになだらかになってます。

      もしボコっとした部分が出たらあとでヤスリで削ると綺麗になります。

      ぜひぜひお試しください!

  2. はしどい より:

    αトラウトさま。

    早速のご回答ありがとうございます。

    今夜から始めたいと思います。
    薄いプラスチックを指定のサイズに切り抜いて、「中川・鉄男」の型枠をあらかじめ作っておこうと思います(笑)

    • アバター画像 αトラウト より:

      はしどいさん>ぜひぜひ!

      プラスチックの型枠いいですねー。
      僕もPDFで鉄男の型公開するつもりで調整中です。
      メタルバイブっぽく、鉄男のフロント部分にもう一つ穴をあけて、穴の位置でアクションを変化できるようにしようかなと思ってデータ作ってます。

      • はしどい より:

        αトラウトさま。

        今日は仕事帰りに諸々の資材を購入して来たのですが、割ビシ(特大)のみ購入出来なかったので、今日はステンレス板の切り出しと、穴開けのみ2~3枚やっておこうと思います。

        (このブログを見て、特大割ビシが買い占められたのかも・・笑)

        「鉄男」も、作るその大きさによっては、

        「上川鉄男」や「細川鉄男」、
        「大川鉄男」や「深川鉄男」になったりするのですね(笑)

        • アバター画像 αトラウト より:

          はしどいさん>

          特大売り切れてましたかー。まさか鉄男が・・・ありえる、ありえますよそれは!!(誇大広告)

          鉄男は今後もそんな感じで名前が変わっていきます。
          ルアーにはあるまじきダサめの名前で親近感を出していきます(笑)