ブレットンというスピナーの王道で懐かしの釣りを

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今回はブレットンのレビュー&インプレ記事となります。

それにしてもブレットンのスピナーって、見ているとなんか懐かしい気持ちになりますね。

これって、小さい頃にスピナーがやたら売っていた時代を過ごしていたからなんでしょうか?

よくメーカーもわからないようなスピナーを使って釣りをしていたあの頃をお過ごしの昭和生まれの皆様おげんできでしょうか?平成もそろそろ終わる今日この頃、次の年号賭けレースに参加しているαトラウトです。

ちなみに僕の予想は「飢狼」なんですが、これに全財産賭けてるんで絶対勝ちたいですね。

さて、天皇に失礼な博打の話はおいておいて。

今回のお題は昭和のルアーという意見も多いスピナーについて。

しかもこれがブレットンと来たものならもはや郷愁が半端ではない。

匂い立つあの頃。まばゆく光る駄菓子屋の廃れた軒先。

帰りたい、学校帰りに近所の小川でスピナー投げてたあの頃に帰りたい!

なんて思いが大爆発しちゃうブレットンのスピナーですが、その実力は未だ健在です。

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僕にとってブレットンは秘密兵器

スピナーというのは僕にとっては最強ルアーの一つ。

特にブレットンは。

だからこそ、正直言うけど。

たぶん渓流ルアーマンの方はぶっちゃけあんまり使わない。

特に最近はじめたような人は持ってすらいないレベル。

ほんとうに最初から正直ですいませんね、でもね、それがリアル。

かくいう僕も、ここ2年の間でスピナーだけで釣りをしたことは一度位しかない。

で、その一度っていうのも渓流はじめたてのころなんですよ。

でも、そんな右も左もわからないころですらブレットンのスピナーは釣れた。

だから、使ったら釣れることだけは確信している。

やっぱり食いが渋いなと感じた時や、今日は魚出てこないなって時に、最終手段としてブレットンのスピナーを通してやるとバックリ食べてくれることが多いわけです。

だから、もう秘密兵器みたいなもので、頻繁に出すわけじゃないけど、渋い時に使う武器みたいなもんです。

ブレットンのスピナーとは?

ブレットンのスピナーといえば、僕にとってはとてーも長い付き合いのルアー。

それこそ子供の頃、今の様に渓流で釣りをする前から持っていたアイテムだし、ブラックバス、ハヤ、フナ、鯉に至るまで、なんだってスピナーで釣ってきた思い出があるわけです。

だからこそ、ブレットンのスピナーをいまさら説明するというのも妙な話なんですが、このミノーイング全盛期だとブレットンにあんまり興味がない人もいるでしょうから、おさらいとしてご紹介です。

フランス生まれの伝統ルアー

ブレットンをはじめとするスピナーは元々フランスをはじめとするヨーロッパ生まれのルアー。

スピナー自体とてつもなく歴史が古いのですが、なかでもブレットンはルアーフィッシング初期の頃から存在しているルアーの一つであり、第一次世界大戦時にはすでに原型があったと言われています。

スピナーは渓流だけで使われるアイテムではなく、今でも海でも湖でも使われることもあり、トローリングで魚を釣る漁師の道具として使われてもいました。

そのうちに趣味でルアーを作る人が増えて行き、やがてブレットンの生みの親である宝石商の社長が作ったスピナーが漁師や釣り人の間で有名に。

「そんな釣れるルアー俺にも売ってくれ!」

という要望に応えるため、社長は自作スピナーを趣味の領域からビジネスに転換。

そして1930年代に「オリンピック」という自社第一号スピナーを販売しました。

このあたりの経緯について詳しく知りたい方は、当ブログの企画「謎のルアーを追え!」の第二回を御覧頂ければ幸いです。

謎のルアーを追え!深紅のスピナーと忘れられたオリンピック
物には歴史がある。 とはいうものの、それは歴史を知る人間がいてこそ、はじめて価値が生まれるというもの。 それがなければ、いかにレアなルアーだろうと、わずか200円でタックルベリーで売られてしまう。 そんな正体不明の中古ルアーにスポットライト

で、第二次世界大戦を経たあと。オリンピックはブレットンという名前に変えて販売が続けら、現在に至るわけです。

なお、形状については初期のオリンピックからブレットンに変わってもまるで変化はありません。

あるといえば、グラム数に応じて中央部のビーズの数が増えるようになった位。

つまり80年以上もの間、殆ど姿を変えていない非常に珍しいルアーなんです。

日本ではダイワが輸入販売を行っている

現在日本で売られているブレットンはダイワが輸入販売を行っています。

公式では販売されてから40年とありますが、これは名前が変わってから40年ですので間違いではありません。この前はオリンピックっていうスピナーで刻印も違いましたからね。

なお、輸入販売は元からダイワが40年も行っていたわけではなく、70年代に輸入販売が始まった当初は日本のOLIMPIC社が行っていました。

ただし、ご存知の通りOLIMPIC社は釣り業界から撤退してしまいスピナーの販売も中止。

そこで名乗り出たダイワがブレットンスピナーの代理販売権を獲得。

それからというもの、ダイワが独占してブレットンを輸入し日本に販売しているというわけです。

ブレットンのスピナーはほぼ日本だけで消費されている

ブレットンというスピナーはフランス生まれなのだから、ヨーロッパ―のほうが消費量が多いと思われています。

ところが、実際の所は日本での販売実績のほうが圧倒的に多いという謎のルアーなのです。

ブレットンが日本で実績が高い理由は、OLIMPIC社からダイワと、日本の釣り業界トップクラスのメーカーから常に販売されていたことが大きいですし、ブレットン社自体が日本ルートに注力していたことも大きいようです。

この点については海外のインタビュー記事なんかを読むとわかるんですけど「日本でブレットンが売れまくったおかでげ超モウケた!サンキュー日本!」みたいなことを社長が言ってるんですね。どんだけ日本に売ったのマジで。

販売元はフランソワフュー【FRANCOIS HUE】

現在ブレットンを販売している会社は、フランスはブルゴーニュ地方にある小さな有限会社「フランソワフュー」というメーカーです。

販売しているサイトはこちら。

一見してブレットンの販売元とはわかりにくいのですが、ヒストリーなどを見てもらえればそれがわかるかと思います。

https://france-leurres.com/

ブレットンを使っている人も、いったいどこが作っているのかは良くわからないと思うのであえて説明しますが、すでにブレットンという会社は存在せず、2代目以降からブレットンはサブブランド名となっています。

また、販売元の規模もかなり縮小されており、Googlemapで見る限り小さな店舗が一つあるだけ。

従業員数も限りなく少なく、スピナーの製造などはほぼ外注で賄われていると考えられます。

ブレットンのスピナーは渓流で使われることに

一時代を築いたブレットンのスピナーも第一次釣りブームの終焉と共に暗い影が落ち始めます。

スピナーは古いルアーだけに飽きられてしまいましたし、プラグを使った釣りを好む人が増えたこともあります。

その昔はバスなんかもスピナーで狙ったりしたそうなんですが、僕がバス釣りをはじめた頃は、もうプラグで狙うのが当たり前でしたしね。

そんなスピナーが唯一生き残っている場所が渓流ルアーフィッシング。

むしろ、ブレットンのスピナーが登場するのは、この人里離れた山間の流れの中だけ、と言い切ってしまっても良いレベルかもしれません。

ただ、最近だとスピナーを使った釣りも非常に微妙なムーブメント(完全に個人の意見)が起きている気がしないでもないです。

それでも、ブレットンのスピナーが売られている場所はそう多くないのが残念ですが。

ブレットンのスピナーは永遠の定番スピナー

それではブレットンの詳しい形状やアクションについて見ていきましょう。

なんて言っても寝、正直もうこれといった特徴とかないんですよ。

むしろ超スタンダードで、スピナー基準で考えてスーパーアベレージなアイテムとなっております。

スタンダードな形状

ブレットンの形状はスピナーとしてはトップクラスに普通。

いわゆるスタンダードってやつですが、日本語にしちゃうとダサいんですけどね。

何が普通かって、トップシンカーの三角錐形に、間にビーズが入っていて、その後に円錐形のシンカーが入っているところ。そしてブレードのティアドロップ型。

これこそスピナーっていう形。むしろメップスとかのほうがバリエーションや個性あるんですけど?

けど、この安定感のある形状がやっぱりブレットンというか・・・

本家のブレットンはそれなりにバリエーションがあるんですが、ダイワに輸入が移ってからは、今のブレットン一種類だけが日本に輸入販売されているんです。

だから僕らが見ることのできるカラーバリエーションもそんなに多くないですし、6つの丸が並んだデザインが基本計。

でも、このシンプルさが、スピナーを使う人の「安心した釣りをしたい」というハートをがっちりつかんでいるかと思われます。

ブレードが重いが回転数が高い

昔ながらのスピナーなため、ブレードはどうしても重いのが難点。

立ち上がりが悪いので、着水したらロッドを軽く煽る(ジャークかトゥイッチ)させてから巻き始めてください。

しかし、この重いブレードは一度まわるとなかなか止まらない。

スピードを落としてもずっと回ってくれるので、食いがしぶい魚を釣るのに適しています。

ブレットンのフックはトリプル

ブレットンのフックはトリプルが装着されています。

ただ、それほど良いフックってわけでもなく、かなり簡単にノビちゃいますね。

僕としては、このノビやすいトリプルフックはあまり好きじゃありません。

あと、狙う魚に対して少し大きめのフックが装着されているのも曲者。

ということで、こいつをシングルフックに交換して使っております。

コスパ的にもブレットンは凄い

これだけ釣れるスピナーながら、ブレットンはコスパが凄く良い。

というか、これはスピナー全体に言えることなのですが、なぜだかスピナーって昔から「2個入りパック」で売られていますよね。

このブレットンも同じく7gまでは2個パックで売られていて、実売700円前後。

つまり、1個350円程度の価格になるわけですから、これはかなり安い。

高いアイテムというわけでもないのに、めちゃくちゃバイトが得られるので貧乏人にも心強い味方です。

ブレットンはシングルフック化がおすすめ

ブレットンのトリプルフックはあまりおすすめできません。

というのも、そもそも渓流で使おうって人が多いはずですし、それにしてはフックが伸びやすいし、刺さりも良くはない。

スピナーは根掛がとても多いアイテムなんで、ここはぜひシングルフック化にチャンレジしてみることをおすすめします。

フッキング率は低下するけど根掛が減る

ブレットンをシングルフック化すると、当然フッキング率が下がります。

しかし、僕的にはそのまま使うよりも、シングルフック化のほうが断然扱いやすい。

まず、トレブルのままだと根掛がとても多くてストレスがたまります。

これが僕は凄い嫌で、購入してすぐさま根掛地獄にあい、シングルフック化を決意しました。

フッキング率は当然下がりはしましたが、それにしてもブレットンは頻繁にアタックがあるので、さほど気になりません。

シングルフック化の方法

シングルフック化の方法はクセが強い。

某芸人なら「クセが強いんじゃぁ~!」とすぐに突っ込んでるレベル。

なんでそんな突っ込まれちゃうかっていうと、ブレットンをはじめとするスピナーはスプリットリングが使われていないんです。

なので、フック交換を前提としたアイテムではない。フックがダメになったら買い替えろ。もしくは研いで使えっていう鬼畜スタイルなんです。

そこで、まずフック側のアイをニッパーでカットするっていうのが定石なんですけど、これが滅茶苦茶硬い。結構良いニッパーがないとカットできません。

面倒なのが嫌いなのでトレブルを分解するという方法も

あんまり力が要らない方法としては、トレブルフックを分解するってやり方があります。

方法は簡単。

まず、トレブルフックをペンチでつかみ、その中で溶接されたフックを見つける。

そのフックをライターの火で赤黒くなるまであぶる。だいたい10秒位でしょうか。

そこで溶接部分が溶けたと思ったら、すかさずもう一方のペンチで針をつかみ引っ張る。

すると、簡単にフックが外れ、ダブルフックになります。

あとはスルっとフックを外すだけ。

道具が足りなかったり、力に自信がない人。

それと僕みたいにめんどくさがりな人は試してみてください。

ブレットンを実際に使ってみた感想

ブレットンを実際に使ってみた所、やっぱりバイト率は断トツで高く、特にヤマメに対しては猛烈な効果を発揮しています。

ただし、フッキング率や根掛率でいうとスピナーなりの欠点もあります。

立ち上がりが早いおかでげで、渓流で釣りあがっていくような時にはとても助かります。

とくにへんな動きをするわけでもないし、回転も超普通。

それでいてヤマメがヒットしまくる。

また、ダウンでも浮き上がりがさほど高くないので、僕が愛用している3gのタイプでもそれなりに使えるという便利さ。

スピナーは夏場に強いと言われているんですが、かといって秋に弱いとか春に弱いとか、そんなことは特にない。むしろ年柄年中有効。

正直言うとブレットン1個もっていれば年中釣りになるなと思ってます。

ただし、フッキング率はやっぱり高くはない。

バイト率が多いから無視できますけど、シングルフックでやる場合にはそれなりにバラシやすいです。

ただね、これはブレットンに限った話というか、スピナー全体に言えることなんで、とくにブレットンが悪いってわけではない。

ブレットンで悪いところは、スピナー全体のデメリット位に考えても良いようなルアーかもしれません。

ブレットンのスペックは5タイプ

ダイワ ルアー ブレットン #2 C (2P)

ブレットンのスピナーは全5種類。

一番g数が少ないモデルがNo.1というタイプで、これが僕が愛用しているモデルです。

【ブレットンのモデル別スペック】

No.1 約3 #8ブラックトレブル 2 3g

No.2 約5 #7ブラックトレブル 2   5g

No.3 約7 #6ブラックトレブル 2  7g

No.4 約9 #5ブラックトレブル 1 9g

No.5 約11 #4ブラックトレブル 1  11g

カラーリングは現行販売されているもので9種類。

中古を合わせたらかなりのバリエーションになっていきます。

ブレットンを持っていると安心できる

ブレットンをとりあえず持っている。

僕の渓流釣りはだいたいそんなスタイルです。

メインで使うこともできますし、今度一度スピナーだけで釣っていこうと思ってるんですけど、使えば釣れるとわかっているルアーなので。

そのぶん、やっぱりブレットンは「何やっても魚でてこないなー」っていうようなポイントで、最後に投げ入れてやる秘密兵器と化しております。

フォローで入れるルアーっていう感じでして、ミノーやスプーンで攻めている中で困った時に使っているので、メインのルアーケースには常に入っています。

初心者でも扱いやすいルアー

ブレットンのスピナーは初心者でも扱いやすいというか。

僕が小さい頃に使っていたレベルですから、誰が投げようが釣れるルアーの一つだと思います。

特別変わったスピナーでもないですし、使い方は投げて巻くだけ。

スプーンよりも単純ですし、レンジも大して気にしなくたってブレードの回転による集魚力が高く、何時だってリアクションバイトが望める。

逆言うと、妙なアクションを付けにくいわけで、アングラーによっては「ものたりない」という部分がこの手のブレード系ルアーにはあると思うんですが、投げて巻くだけでほぼリアクションバイトを得られるんですから、釣り初心者にとってこれほど強力な武器はありません。

ブレットンスピナーでオールドスタイルの渓流を楽しむのも良いかも

最後になりますが、ブレットンのスピナーを使っていて思うのは、やっぱり子供の頃なんです。

なんていうんですかね。普段からミノーを投げていて、せわしなくトゥイッチ入れて、レンジを考えて、アクションの速度を考えて集中した釣りをしていると、スピナーが凄い懐かしくなるんです。

投げる。そして巻く。

たったこれだけの動作で釣れてしまうという反則ぽさはスピナー全般に言えることなんですけど、ブレットンのスピナーの懐かしさとか、シンプルな釣りで釣れる魚なんかが癒されたりします。

それに、僕にとって釣りってのは、昔から癒しなんで。

攻めるイケイケミノーイングに時々疲れたら、ブレットンを投げて巻くだけの釣りに癒されるのも良いと思いますよ。

未分類ブレード系
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道北貧釣

コメント

  1. ばんぱく より:

    スピナーの代名詞と言えば
    このブレットンと
    アブのドロッペンですね

    釣れる魚のサイズは選べませんが
    ブラックバスにもすごく効きます

    あとSWゲームでも
    意外と効果的だったりします

    • アバター画像 αトラウト より:

      ばんぱくさん>そうですねー、スピナーっていうと僕はブレットンが真っ先に浮かんできます。
      ドロッペン!見たことはあるんですけど使ったことがない憧れスピナーだったりします。欲しい!
      なんかスピナーって何でも釣れる気がしますね。ソルトでスピナー使ったことないんですけど、こんどぜひ釣ってみたいですね。