なぜ渓流は釣り上がるの?アップ派の僕と君の物語

釣り超コラム
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渓流でのルアーフィッシングでは、下流から上流に向かって釣りあがるほうが釣れる。

そんな伝説がかつてより噂されてきました。

しかしこのαトラウト、常識には常に疑問を持っています。

かつて天動説が唱えられていた時代。コペルニクスの地動説を正しいと考えたガリレオがその考えを広めようとするとローマ教皇庁から言論の自由を奪われました。

また、進化論について、人間を含めてたあらゆる生物が創世記通りの誕生であると信じるキリスト教右派の反対のせいで、学校教育で禁じられた事もありました。

そして、渓流は釣りあがるものという常識に、一つの疑いを持ったこの男。

αトラウトもまた弾劾を受ける立場かもしれません。

僕だって基本的には釣りあがることが基本だと思ってます。

しかし、なぜ釣りあがるほうが良いのかについてあまり真剣に考えてはきませんでした。

ただ言われた通りに釣りあがる。また次の日も言われたとりに釣りあがる。

そんな釣りあがりアップクロスマシーンで良いのでしょうか?

僕は言いたい。

本当に渓流は釣りあがるのが基本なのかどうか真剣に考えてみましょう。

本当うに釣下から釣りあがっていったほうがいいのではないでしょうか?

実際はなんかこう、上から攻めたほうがいいんじゃないのか?

上からから攻めたほうが渓流だって興奮するんじゃないのか?

という説を学会で唱えたところ『内容があまりにも性的すぎる』として異端審問会に掛けられたαトラウトです。宗教マジ怖。

こんな厳しい世の中では、下ネタの一つも言えやしない。

ましてや渓流の釣りあがりに疑問を呈するなど

というわけで、今回は渓流での釣りは本当に上に向かって釣りあがるほうが釣れるのか問題です。

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渓流での釣りあがりのメリットは?

さて、こんな小渓流にやってきました。

これだけ小さい渓流になると、もはや僕じゃなくても釣りあがり一択だと思います。

しかし、なぜ渓流での釣りあがりが基本となっているのか、あまり深く考えたことがありませんでした。

というわけで、渓流での釣りあがりのメリットについて考えてみようかと思いました。

なんでそんなことになったのかというと、この夏場、魚の活性が下がっている時には、アップクロスとダウンクロスのどっちが効果的なのかたまに迷うことがあるからです。

釣り上がりでのデメリットは?

というわけで渓流の釣りあがりのメリットについて。

僕が基本的に知っているメリットといえば、やはり魚に警戒されないことが一番かもしれません。

それと、魚が餌を捕食する性質なども色々と理由になっているとか。

というわけで、釣りあがりでアップクロスでの釣りのメリットについておさらいです。

釣りあがりは魚に警戒されずらい

渓流で釣りあがる一番の理由。

それは、やっぱり魚に警戒されずらいってのがありますよね。

流れに対して常に上流側に頭を向けているの渓魚。

というわけで、後ろ側にいたほうが当然魚の視界に入りずらいってわけです。

なんですが。

魚は真横に目がついているので、後方といっても真後ろでないと視界に入っていると思て良いでしょうね。

それと水の屈折率も関係しているので、どこまで見えているのかはなかなか判断が付きにくい。

でも、僕は視界よりも、気配そのものを消せることのほうが重要なんじゃないかと思ってます。

下流側のほうが人間の気配が消せる

下流のほうが人間の気配が消せる。

というのは、ハンターの風下から追う的なやつです。

魚が人間の気配を感じる理由は色々とありますが、僕の考えでは視界に入ることよりも、気配を感じられるほうがやばいと思ってます。

まず一番やばいのが水の流れを変えること。

歩くことで出る地面の微かな揺れや、水流の変化を魚に感じさせる。もしくは水の中で振動を伝える(音を伝える)ことが一番やばいんじゃないかと。

お魚さんは側線で考える生き物とも言われてますから、その神経を下手に刺激することが一番怖がらせてしまうかなと。

他にも、水の流れが変わったのを悟られる。

自分が歩いたせいで巻き上げた砂が下流に向かう。

そして、土のにおいや靴のにおいなどが、上流から下流に流れる。

などなど、狭い渓流に入ると、どうしても水の中に足を入れないとならない場面で、魚に余計なプレッシャーを与えないように下から上へと向かったほが確かに有利になりますね。

渓流での釣り上がりは万能じゃない

というわけで、渓流での釣りあがり。すなわちアップクロスでの釣りはかなり便利なわけです。

しかし、釣りあがりも万能ってわけでもない。

とくに川幅が広い場所だと、アップよりもダウンのほうが有利になると思っています。

同じ渓流でも広くなるたびにダウンが強くなる

僕は狭い渓流ならアップクロスで釣りあがっていくほうが良いです。

でも、川幅が広がるたびに「ここはダウンでいくか」というシーンが増えていくんです。

最初は無自覚だったんですけど、釣りあがっていこうが、キャスト角度がどんどん浅くなって、しまいには下流側に向かって投げていることが多くなります。

その理由は、たぶんポイントが絞り切れなくなって、クロス~ダウンの間で投げることで、ゆっくりと広範囲を探れるようになることでは?

釣りあがりがメインになる渓流~現流域では川幅もせまくて、ポイントも限られてますし、アップで投げてポイントを通過させていった方が効率できす。

でも、川幅が広くなるにつれてポイントが絞りきれなくなっていき、とりあえず投げて、どこにいるか探るような釣り方になっていきます。

こうなると、アップに投げていくとなんか不安になる。

と「この速さでルアーを見せて反応してくれるのか」「何か魚がいても取りこぼしていないか」などなど。

というわけで、ダウンのほうがルアーをゆっくりと魚に見せれることから、僕は川幅が広くなるにつれてクロス~ダウンの釣りが中心になっていきます。

活性が低い時に食わせきれない気がする

夏場や冬など、魚の活性が極端に下がっているような時には、やっぱりダウンのほうが強い気がする。

ていうのも、上流から素早く来るものに反応しても、そこまで追う体力が無い気がする。

実際に、夏場になると何度も手前で見切って来るような魚に遭遇。

あーこれはやる気ございませんね・・・って感じで。

こういう場面だと、やっぱり僕もダウンのほうがゆっくりルアーを見せられるし、魚にしてもテリトリーを冒す相手に対するリアクションバイト(威嚇)を仕掛けやすくなる。餌をおいたくなくても、強制的に反応させられる気がしています。

僕が釣りあがりのアップクロスを信頼しているわけ

アップクロスでの釣りあがりにも弱点がある。

だとしても、魚の活性が下がりやすいこの夏場でもダウンクロスを使わず、釣りあがってアップクロスを続けているのはなぜなのか?

僕自身もよくわからないんですけど、あらためて考えると次のような理由だと思いました。

はなんだかんだで渓魚は釣りあがったほうが食ってくる

現流域に近い渓流で釣っていく中で、同じ場所を二度通った時のことです。

一度ダウンクロスで攻めた場所を、二度目はアップクロスで攻めることが誰にでもあると思うんですが、この時にダウンではない出なかったのに、アップクロスなら出ることが多々あったからです。

もちろん偶然の可能性が高いというか、同じ条件で何度も試したわけじゃないんですが、不思議と同じようなことが続いたわけで。

なんで活性が低いはずなのに、ダウンよりもアップのほうが反応がこんなに良いのか?

と考えたわけですけど、結論として、やはり渓流の魚は上からやってくる餌をとにかく意識していると感じました。

とくに餌を必死に追っているような時はその傾向が高い気がします。

また、水面を意識している時には上流側にフローティングミノーをなげて、そのまま流してくるっていう釣りが僕的に釣果を上げてくれるので、やはり釣りあがっていくほうが食わせやすいなと感じますね。

フッキングのミスが少ない気がする

僕の経験でしかないんですけど、釣りあがっていったほうが釣り下がるよりフッキングのミスが少ない気がします。

この間の釣行でもフッキングをミスったのは大半がダウンクロス。

僕がバーブレスやマイクロバーブのシングルフックばかり使っているのも原因かもしれませんが、なぜかダウンでバラス事が多い。

で、考えてみたんですけど。

やぱりこれ、ルアーを咥えた時に魚が反転してくれるかどうかだと思ったんです。

ダウンの場合、ルアーが目の前を通過した所で襲い掛かると、そのまま僕の方に頭を向けた状態のままなので、こっちがしっかりフッキングしないと針掛が悪い。

さらに、ヤマメの場合は水の抵抗を受けた状態で全力で頭を振ってくるので、ラインのテンションが高くなり、バーブレスやマイクロバーブは外れやすいのかも。

一方、釣りあがっていくアップクロスの釣りでは、魚が下流側までルアーを追い、食った瞬間に反転して元いた場所に戻ろうとする。

これによりオートフッキング状態となり、フッキング率が上昇。

さらに寄せてくる最中に暴れても、流れに乗っている状態だからラインにテンションが掛かり過ぎない。

しかも水の抵抗が少ないから取り込みが速いので、リスクが少ない。

などの理由により、特に自重が少なく暴れてバラしやすいヤマメなんかは、釣りあがるほうがバラシを軽減する効果があると考えました。

釣りあがりのほうが山岳渓流は気分が良い

最後に、実際に釣れるかどうかと同じ位僕が大切にしているのが、気分が良いかどうか。

渓流。特に山岳渓流の場合なんですけど。

やっぱり上へと昇っていくときが一番気持ちい。

これ、ホントに重要です。

現れるポイントにわくわくするのも、やっぱり上っている時。

人間、不思議と上へと向かうほうが期待感が高まるのか、歩くだけで気分がよくなるのは、やっぱり釣りあがりだなと思います。

でも、下流域だと別に高低差も大してないし、山岳地帯のような障害物や複雑なポイントもないので、べつにどっちでも良いかなと。

景観が良い場所では、下るよりも釣りあがるほうが一番気分が良いですね。

渓流には釣りあがりのルールがあるのは結構どうでもいい

渓流での釣りでは釣りあがりのルールがあったります。

基本暗黙の了解らしいんですが、先行者とかち合わないように、全員が同じ方向から川に入ることでトラブルを無くそうっていうことです。

まぁこれ、僕にとっては実際どうでも良いんですけどね。

僕が良く行く渓流は、先行者と出会うということがまずない。

ていうかマイナーすぎて誰かと会ったことがない

なので釣り下ろうが上がろうがどっちでもいいし、そこまで気にしてないんですけど。

でも、超有名渓流みたいな場所だと、人も沢山入ってて、先行者とカチあってトラブルになる人もいるらしいので気を付けたいですね。

まぁ、せっかく釣りに行ったのに人ともめるのいやですからね。

ちなみに渓流釣りあがりルールが本当に適用されているのかは疑問。

僕が渓流で会う人はだいたい釣り下ってきているし、だからって別に「あ、どうも」って感じ立ち話をしたあと、すれ違って釣り続行してしまう。というか、人に会うこと自体貴重だから無人島で人と遭遇したような気持ちになり、少しうれしい。

それにフライマンの人は釣り下る人が多いですしね。

本流のほうでは狙い目のポイントが少ないから、並んで釣りすることも多いです。

今年の夏は左隣りにルアーキッズ2名と右となりにフライ紳士さん1人という状況で釣りをしていたけど、その時は「釣れないっすね」とか言いながら話し相手になってもらっているので、いてくれたほうが良い気もする(本流は移動しないから)

先行者と出会って舌打ちするようなタイプの人を見た経験がないのでまだ平和なのかもしれません。

なので、僕は釣りあがりルールが絶対だとも思ってません。

釣りあがりは好きだからやっているので、別にルールに従ってるわけじゃない。

でも、メジャーな渓流域だとそんな暗黙のルールがあるのかもしれませんので、なんかその手のルールに詳しそうなおじさんに聞いてみると良いでしょう。

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