今回の記事は僕が渓流で使っている熊避けグッズの紹介と、簡単な使い方の説明ですよ。
熊が活動を活発化し、より人と近い距離に接近していくるのは夏から秋にかけての間。
そんな理由もあってか、最近札幌の市街地によく熊が出没しています。
以前もこのブログでは熊についての記事を書きましたが、まぁそれくらい僕は熊が怖いわけですよ。
でも、熊が怖いのは僕だけではなく、程度の差こそあれど全渓流アングラーが熊を恐れているのは間違いありません。
しかし、やはり今釣りを始めたという方は熊が怖いとさほど思わないかもしれません。
熊っていうのは自分の目で見ない限り架空の存在みたいに扱われがちなヤツなので、釣りをはじめた頃には熊対策にあまり興味がない上に、どうやっていいのかわからないという人もいるでしょう。
てなわけで
今回は熊避けグッズの紹介をすると共に、渓流と熊の関係についても簡単に紹介していきます。
アングラーにとって渓流とはラクーンシティである
まず熊グッズの紹介の前に、この記事を読む渓流初心者の方に対して熊とは何かを説明しなければなりません。
だいたい、熊ってなんだよ見たことねぇよとか、熊なんかそうそう出るわけねぇし、出てもニュースで老人が空手とか柔道とかで勝ってるんだから大したことないだろうとか考えているかもしれません。
それくらいのナメプレイをする人もいないのでしょうが、熊が良く分からないという桃鉄とマリオしかやったことのないシティーボーイも結構いるはず。
そんなオシャレボーイに簡単に説明すると
ようは渓流っていうのはラクーンシティーなんですよ
しかもバイオハザード3な末期状態だし
熊っていうのはネメシスが突然現れるのと一緒ですよ
熊=ネメシス
はい、この時点で何言ってんのかわかんない人もいるでしょうが、経験者のみなさんよーく思い出してもらいたいし、キッズは今からバイオ3のプレイ動画を見てもらいたいんですけど
渓流っていうのは、美しい自然の中で、美味しい空気を吸ってやる釣りだから、キャンプとか登山とかそういう爽やかなもんだと思うじゃないですか
違うから
僕らは渓流というラクーンシティーに向かうんだから
Tウイルスという兵器をばらまかれた町に行くばかりか
僕らはそこで釣りをするというバカげた行為をしにいくんですよ
しかも、そこにはTウイルスに感染した鉢やアブやらシカやらが出るだけでなく
あの追跡者「ネメシス」という熊が出る。
ちなみに僕のバイオプレイ経験で最も怖い敵はネメシスでしたね。
ほぼ無敵という最強のストーカーなうえ、常に最悪のタイミングで出現しては、我々を狙ってくる
それくらいに考えてもらっていいんですよ
だからね、はっきり言いますよ
渓流いくならロケットランチャー持っていってください
それが無ければミニガンを持っていってください
ロッド一本とかナイフ一本どころか素手にハーブ無しで渓流歩いているようなもんですからね。絶対無理ですし、出会ったら終わり。
熊「‥・ S.T.A.R.S …」
僕「いや S.T.A.R.S じゃないから!ぜんぜん違うから!ただの冴えないおっさんだから!」
とかいっても無駄。
ミニスカなんか履いていないのに、秒で胴体つらぬかれて天に向かって突き上げられます。
まぁ熊って言うのは、僕にとってそんな感じなんで、ラクーンシティー入るのに武装無しで釣りするなんてまず無いんですよ。
とくにこれからの季節は、熊の出現ポイントが増えてくるので、次のような武器を持っていくようにしています。
対熊用100均火薬銃
まず紹介すべきは、この火薬銃でしょう。
渓流という名のラクーンシティで生き残るためには銃の一つでも必要。
てなわけで使っているのが100均の火薬銃です。
ちなみに、僕はこいつをなぜかホームセンターで買ったのですが、もともとはセリアで売っているやつです。
ちなみに100均といってもなめてはいけません。
刻印にディティクティブ・スペシャルとあることから、あのコルトの警察用拳銃。
これなら、例え熊相手でも、38スペシャル弾を30発も打ちこめばワンチャンあるかもしれないとか思うかもしれませんが。こいつは熊を倒すためのものではありません。
なんせ、全弾空砲なんだなこれが。
火薬を詰めて発砲し音で熊に気がつかせる
この100均デティクティブスペシャルですが、残念なことに実包は打てません。
というか100均に実包使える銃が売っていたら世も末。ホームセンターで猟銃売っているアメリカもドン引きの銃大国になっちゃいます。
こいつに使えるのは6連式の火薬カートリッジ。
こいつを弾倉にセットすることで、引き金を引けば火薬が破裂して大きな音がなるようになっています。
ようは拳銃型の爆竹みたいなもんなんですが、爆竹にくらべるとコストが安く、手軽に扱えるので渓流で使う人は多い様子。
しかし、見た目は拳銃ながら空砲しか打てないので当然熊は倒せませんし、爆竹ほどの大きな音もなりません。
しかし携行性の良さや、火が必要ないこと、さらに拳銃型であるため、いつでもこいつを構えたまま壁に頭をこすりつけながら走れる懐かしのプレイも可能。
その異様な姿もあいまって、熊に向かって拳銃を構えればワンチャン逃げてくれる可能性は
限りなくゼロ
むしろナイフのほうがワンチャンある気がするレベルでゼロなんで、実質マイナスです。
ちなみにバイオとは関係なく、この火薬銃を持つと3人に1人はオセロットのモノマネをしはじめるので注意して腕を切り落としリキッドの腕を付けてください。
体に巻いて命を炸裂!熊避けといえばやっぱ爆竹
渓流というラクーンシティで昔からよく使われるのが爆竹ですよ。
爆竹は入手が簡単ながら、8~10発もの火薬を破裂させて爆音を作り出すことができるアイテムです。
昔から誰もが馴染があるクマ避け道具なため、とりあえず爆竹を鳴らしておく的に使われますね。
ただ、8本入りで300円とそれなりに値段が張るため、いつでもパンパンさせることはできません。
入渓前、入渓後、帰り道に鳴らすことが多い
爆竹を鳴らすタイミングなんですが、僕はだいたい入渓前、入渓後、帰り道という3回で炸裂させていることが多いのですね。
ここで注意してもらいたいのは、帰り道に爆竹を鳴らさないと結構ヤバイってことですよ
熊さんことネメシスは S.T.A.R.S を求めてラクーンシティをウロウロしていますが、彼らが住む森は基本そんなに音が響きません。
そのため、入渓ポイントから100メートル位には音が響いていようとも、それ以外の場所には音が届いていない可能性があるのです。
その結果、帰り道の爆竹を忘れたせいで、山の上のほうい居たクマに後をつけられ、帰り道に襲われるという悲惨な事故も起きています。
爆竹を使う場合には、最低でも折り返し地点で一発鳴らすのを忘れないようにしましょう。
また、最悪逃げ場が無い場合、その場で点火して熊を威嚇するという方ほもあります。
爆竹は連続して炸裂音を鳴り響かせるため、一部の熊以外には効果的と言われています。
というわけで、熊との距離がだいぶ近く、はっきり姿が見えているような場合に爆竹を鳴らして猛ダッシュで逃げるという手がありますね。
ただし、びっくりして突進される可能性もあるので、距離があれば静かに逃げるのがベスト。
なお、僕の場合は連れと渓流に出向き、熊と遭遇した場合、体に巻き付けた爆竹に点火し
「あばよ、ダチ公!」
てな具合で熊もろとも自爆するつもりですんで、生涯一人で渓流に通わなくてはなりません。光になりたくない。
渓流2週目で手に入るロケット花火
冒頭で「渓流いくならロケラン持ってけとか結構無茶なことを言ったんですけど
渓流ではある条件をクリアし2週目に突入した人にだけ「ロケット花火」というアイテムが渡されます。
ロケット花火というと、子供のころに友人と撃ち合いをして遊んだ方も多いでしょうが、じつはコレ、熊にとってはロケランなみの威力を発揮するアイテムです。
ちなみに入手方法はバーブレスのCD3で一度のバレることなく60匹以上のゾンビヤマメを釣り上げた後、奥にあるエレベーターを昇り水質検査室のカギをあけ、未使用のラパラのルアーケースを入手しておく必要があります。
笛の音と炸裂音で空中から熊を威嚇
渓流でロケット花火がロケラン並みの威力を発揮する理由は2つ。
1つ目は、笛の音と炸裂音を空中から響かせることができる点
2つ目は、熊めがけて発射することで本当に熊を追い払えてしまうことです。
農業をやられる方はご存知でしょうが、食害を引き起こす動物を畑に近づけないためとして、昔からロケット花火が用いられてきました。
害獣避けとしてロケット花火が便利だった一番の理由は、空中で笛の音とバカでかい炸裂音を響かせることができたからです。
空気を伝わる音というのは、障害物によって簡単に威力をそがれます。
それが柔らかな葉っぱや、落ち葉でも数が重なれば十分。
そのせいか、畑や森では爆竹の音があまり響かないということがありました。
しかし、ロケット花火は空中に飛翔し、その間に笛の音を鳴らすばかりか、上空20~30mの地点で炸裂し大きな音を響かせられます。
森の中では、横方向への音は分厚い草木で簡単にさえぎられても、何もない空中からの音はそう簡単に遮られないため、ロケット花火のほうが広く音が届くという仕組みです。
なお、ロケット花火は熊に直接狙いを定めて発射することもあります。
というか、北海道では知床など、熊が観光資源となっている場所で結構普通に熊めがけて花火を投げつけて追い払っていますね
専門の職員は手りゅう弾型の花火弾を投げつけたり、散弾銃に込めてつかうタイプの花火弾を熊にめがけて撃ったりしますが、そうした特殊な花火が使えない釣り人は、熊めがけてロケット花火を撃ったりしています。
ラクーンシティのナイフ的な笛
最後に紹介するのは、渓流ラクーンシティでは超基本装備となる笛です。
もはや特別語る必要もありませんが、笛は動物を威嚇することができる古きよき道具。
威力のほどは炸裂音よりも高くはありませんし、鳴らし方にもよるので一概には言えません
が、少なくとも鈴だけを付けて歩くよりは熊に自らの存在を知らせることができます。
弾薬を節約するなら笛を多用
渓流で笛をふいた位でクマよけになるかと言われれば、正直効果のほどは弱いといえるでしょう。
しかし、音は炸裂音に負けはしても、笛は吹けばすぐに音を出せるので、頻繁に使うことができます。
火薬銃や爆竹、ロケット花火は全て音を出すために火薬を消費するため、5分置きに音をならしながら釣り歩くとしたら、バックパンパンに火薬を詰めて歩かなくてはなりませんし、これじゃぁ反政府組織のカバン型爆弾。熊というより警官隊に投げ込んだほうが良いです。
一方、笛はやバッグからぶら下げておくだけで使用可能。材料は空気なんで、無限に使用可能。
つまりバイオハザードでいうナイフが笛ってことになりますね。
僕は火薬ものより笛のほうが圧倒的に使用頻度が高いですし、バックにぶら下げておけば何時でも使えるので重宝しています。
また、笛だけでエクストラハードモードの渓流をクリアすると特殊キャラを使用可能になるとの情報もありますが未だ達成できていないので誰か確かめてください。
熊避けグッズは絶対ではない
最後に、この手の記事を書くにあたって最も重要なことを言いますが。
渓流では絶対というのはまったく存在しませんし、それが熊ともなると、人間が完全にその行動を予想するのは不可能。その点はネメシス以上に厄介な相手です。
なぜなら、熊は学習する生き物だからです。
バイオハザード3のネメシスは不死身の存在であり、ロケランを食らわせても復活してきますよね。
けれど、出現するポイントは必ず決まっていたし、行動パターンも絶対に同じ。
だからプレイヤーが学習することで、ネメシス相手でもナイフでやることが可能だったわけです。
しかし、熊は学習するネメシスなんですよ。
一度やられたことは覚えるし、何をすれば得なのか、何をしたら人間を襲えるのかも生涯を通して覚える生き物です。
そのため、近年では動物が絶対的に嫌うと考えられていた火薬の炸裂音や銃の発砲音ですら、熊が近づく原因になることがあります。
彼らが危険なはずの火薬の音に近づくのは、過去に自分か、もしくは仲間が発砲音の前後で餌を食べたのが一番の理由。
知床などの地域では人になれたクマが増えてしまったことが大きな問題となっていますが、彼らを追い立てるのに火薬をよく使います。
しかし、火薬の音と前後で観光客から与えられた餌を食べたクマは、火薬の音がする=熊を追い払う人間がいる=近くに餌をくれる人間がいる
という仕組みを知り、ロケット花火程度の音では逃げもせず、周囲をウロウロとする熊もいます。
他にも、ハンターが撃ったエゾシカを食べたことから、銃声がした方向へと移動する熊がいることも知られています。
また、それより厄介なのが熊が爆音に慣れてしまうことです。
熊国立公園などの観光地の熊は小さい頃から何度も火薬の音を聞きなれているため、炸裂音程度ではまったく恐怖心を見せないハードコアな連中もいます。
もう生まれた時からヘビメタを爆音で聞いてきたような連中なんで、多少の火薬では微動だにすらせず「もっと激しい音をくれ」とばかりに近づいてきます。マジで怖いです。
このように、熊が学習する生き物である以上、ゲームのように一定の動作に一定の反応をするということはなく、その時期や個体によって大きな音が仇となるケースもあることを忘れてはいけません。
熊に避けてもらうのにも限界がある
渓流や山に出入りしていれば、人生で一度や2度は必ず熊と遭遇することになるでしょう。
その時に、相手が火薬の音や炸裂音で逃げてくれるような昔ながらの熊ならいいのですが、学習し進化したネメシス・ベアーの場合、相手は怖がることもなく貴方に向かって突進してくるかもしれません。
そんな可能性すらある最近の山には、昔以上に絶対など存在しない。
となれば、一番の熊避けは何かと考えれば
熊に避けてもらうのでゃなく、人間が避ける。
それかロケットランチャーで火の海にしてから入渓する
もしくは町ごと核爆弾で吹っ飛ばす
これ以外には無いと考えています。
渓流釣りは楽しいですが、銃も持たず熊のテリトリーに入るのはとてつもなく危険。
しかも大きな音を出そうが絶対に自分を避けてくれる保障はなく、万が一の可能性を考えれば、入渓すべきではない渓流も多数存在する。
それほど警戒しなければ、安全に渓流など楽しめないのです。
自然との共存についての話は各所にありますが、僕は自然の熊と文明的な人間というのは、本当の意味では共存不可能な存在だと思っています。
互いに距離を置き、関わりあわないのが一番幸せというのが自然動物と人間の関係であり、それはどこにでもある「会えば絶対にモメる人間同士」みたいなもんです。
だからといって互いに傷つけあうのは悲しいだけ。
人里に現れたクマは、あちらが引いて山へと帰ってくれない限りこっちが殺すことになりますが、渓流はこっちが町へと帰るべき場所。
渓流で釣りをしたいからといって、熊の足跡があっても引き貸さなかったりするのは、札幌でやむを得ず殺された熊のように、人間が熊に殺されるのも仕方ない状況なんです。
渓流釣りを安全に楽しむためには、熊避けで無理に熊にどいてもらうだけでなく、こっちからどくことも重要です。
コメント
こんにちは。
数年前に登山でクマと遭遇して以来怖くて、最近クマ撃退スプレーを購入しました。
クマ対策と言ったら、クマよけの鈴か、スプレーかナタかと思っていたのですが、撃退できそう便利なものもあったんですね。非常に参考になりました。特に拳銃型の爆竹(火薬銃)かっこいいですね笑
北海道はヒグマが怖くてとても渓流釣りには行きたくなくなりそうですが、釣りに行く人は皆そういった装備はしているんですか?
コメントありがとうございます
熊対策グッズは色々と進化していて、ここで紹介している以外にも結構あるみたいですね、今度使ってみたいです。
火薬系の熊避けグッズは北海道では昔から使っているようですよ
渓流というより、おもに山菜を取る人達や農家さんに人気です
北海道で渓流や熊が出そうな海辺に行く人はだいたい爆竹かロケット花火は持っていますね
もちろん全ての人ではないですが