というわけで始まりました、ヤマメ解禁。
この日を2か月間待ちわびたのは、きっと僕だけではないでしょう。
しかしです。
あれです、あまりに長かった。
なんせこの2ヶ月、ヤマメを釣らないために両手足をベットに縛り付けたままだったαトラウトです。ダルク!
そう、薬物ですよ、僕によってのヤマメっていうのは。
そのヤマメを断つと激しい禁断症状を起こすため、僕はこの2ヶ月もの間、自分のベットに縛り付けられたままだったのです。
最初のうちは激しい寒気と頭痛、さらには幻覚に襲われ
「ヤ!ヤマメを釣らせてくれ!たのむ!少しでいいんだ!」
と喚いていたのですが、妻と医者は涙を流してそれに耐えつつスマブラをしていましたね。しかも僕の見ている前で。
本当につらかった。目の前でスマブラされんのは。
だってこっち手足縛られてんだよ?なのにスマブラはないだろ。
しかもすごい下手なんだよ医者、嫁のファルコンでボコボコにされてるんだよ。もう見てられません。
かわれって、なんで頑なにネスなんだよ向いてねぇよ変われってゼルダ使えって。
と喚いているうちに、ひたすらネスの使い方が下手な医師が妻のファルコンにボコボコにされているあいだ、ヤマメのことを僅かに忘れ、ついに2ヶ月が経過しました。
そう、これは医師の作戦だったのです。
あえて使いにくいネスのPKサンダーを空振りさせまくり僕をイラつかせることで、僕のヤマメ断ちを成功させたのです。
そうして、ついにヤマメを2ヶ月我慢した6月の1日、ついにヤマメ釣りにいくことができたのですが、そのまえに1晩寝ずにネスのPKサンダーをファルコンに当てまくりました。
ついに解禁したヤマメ釣り
というわけで6月1日の朝、近所の渓流へと行ってきました。
いやー、しかし待ちに待ってましたよ。
皆様ご存知の通り、このブログといえばヤマメですからね。ヤマメなくして僕はいないし、ヤマメ釣ってなんぼですからね、本当にもうヤマメさまさまです。
そんなヤマメさまに合わせて、地味にやっていたことが一つ。
それは、ヤマメを釣るためのトップ用プラグを自作しようってこと
まぁ冬の間に暇を見てはコソコソと作ってきたのですが、まずはそいつで釣っていこうと思います。
ヤマメのために小型ペンシル「ヒロポン」を作った
こちらがヤマメ用に作ったトップウォータープラグ。
その名も「ヒロポン試験号」です。
もちろんはだしのゲンとか、覚〇〇剤とかを作っていたわけではありません。
これはあくまでヤマメ用の小型ペンシルベイト。
忙しい仕事の合間をぬい、バルサ材を削りだし
新緑にあふれた渓流の緑を想像しながら
このルアーの虜になるよう、愛情込めて作っていました。
すると、木の声が聞こえたのです。
バルサ材「私は・・・」
僕「え・・・なに?」
バルサ材「私は・・・ヒロポン」
僕「そうか・・・君、ヒロポンなのか」
そうしてバルサの精霊の声に従い、木を削った結果この形となったのです。
また、ヤマメ釣りに行けず仕方がない時、このルアーを静脈に注射することで安心感と多幸感を得られます。僕がベットに縛り付けられた理由の半分はそれです。気を付けてください。
このように、合法か非合法化もわからないルアーを作りましたが、僕にとってのシャブではなく、ヤマメにとってのシャブであってほしい。いや切実に。
サイズはヤマメに合わせて3㎝とマメみたいな大きさ。
ぶさいくな試作品ですが、形をみて大体皆様お気づきの通り、僕のフェイバリットトップウォーター・ラッキ―クラフトのサミーを意識した形です。
あと、こういう小型のトラウト用ペンシルとしてネイティブも使えると評判だったスカジットデザインズのチョコペンというウッドプラグが元ネタですね。
たあ、もうチョコペン売ってませんし、あったとしても法外な値段で取引なんで手に入らない。
というわけで、なんとか自分でチョコペンのような渓流でも使える小型ペンシルベイトを作れないかと試作しているわけです。
今回渓流で使ったタックル
この小型ペンシルですが、重量わずか2gという超小型ペンシル。
もちろん投げやすくありませんが、スピニングタックルなら普通にいけます。
あと、リップがなくて後方重心なぶん、同じサイズのフローティングミノーよりは飛びますね。
【使用タックル】
ロッド:鱒レンジャーSP50改(改造して4.8ftにしてある)
リール:シマノ/17セドナC2000HGS
ライン:ラパラ/ラピノバX0.8号
リーダー:山豊ナイロン8lb 2m
今年から改造して少し硬くした鱒レンジャーを使ってるんで、ナイロンリーダーは長めで2mとってます。
あと、トップを操作するっていうのもナイロンリーダーを使っている理由。
これがフロロだと沈んで動かなくなります。
渓流でトップ使おうって人はフロロ使わないように気をつけてください。
久々のヤマメ渓流で気分爽快
さて、久々に訪れた朝の渓流。
季節は初夏に突入したこともあり、すがすがしい緑のアーチが出来つつあります。
なんていい季節なんでしょうか。
先日まで地獄のような暑さだったのが、一気に涼しい6月へ。
渓流にとってはこの位の時期が一番いいかもしれません。
この溢れ出るマイナスイオンの中、使うのは、そうヒロポン
なんか本当に申し訳ない。
渓流でヒロポン使う方がどうかしてるんだけど、もう付けてしまったものは仕方がない。
というわけで試作品トップウォーターでヤマメを求めて渓流を釣り上がっていくことにします。
トップウォーターで魚が出た
今年はより渓流でのトップウォーター遊びを充実させよう。
そんな風に考えて作ったこの小型ペンシルですが、昨年は殆どニジマスがペンシルに出てきたので、ヤマメが出るか不安です。
しかも珍しいことに、この超マイナー渓流に先行者らしき人の車があるじゃありませんか。
キタコレ!
釣れない言い訳できるコレ!
と、普段全く渓流先行者など見たことがない僕はむしろ言い訳のネタにする気しかありませんでしたね。
まぁぶっちゃけた話。
渓流のトップウォーターで
しかも自作のブサイクばペンシルで
この時期のヤマメが釣れるのか不安で仕方ない。
以前自作のペンシルやザラポーチなど、幾つかのトップウォーターでトラウトを釣ってきたました。
しかし、その大半がニジマス。しかも秋。
なんか今頃になって冷静
5月の道北ヤマメにトップウォーターが通用するのか怖い。
だって、ヤマメの解禁日ですよ?
ベットに縛り付けられたまま、下手くそなスマブラ見せられ続けて耐えたのに
トップ使ったせいで一匹も釣れなかったと思うと足が震えてきますよ
どうしよう
この時期のヤマメがトップウォーター嫌いだったら
ヒロポンとか危ない名前つけたけど
ヤマメがこの手のジョーク一切わからなかったらどうしよう。
怖い!晒されるのかな!Twitterとかでコメント付きRT「マナーがなってない」とか晒されんのかな!ねぇ!怖いんだけど!もうこれ使いたくないんだけど!
とかテンパってはいましたが、せっかく警察の目を盗んで作ったヒロポンです
ともかく人目につかない渓流でしか使いどころもないし、まずはこいつを投げることにします。
ヒロポン炸裂!しかし・・・
山道を歩いて15分ほど。
いよいよポイントへと到着です。
早速ヒロポンをキャストし、トップウォーター開始。
ちなみにこのルアー、ただ放置で釣るのではなく、ペンシルらしくドッグウォークでヤマメを釣ろうっていうタイプ。
これで釣れたら面白いだろうなーと思いながら、何度かコースを変えてキャスト。
すると、落下してハンドルを回そうとした瞬間。
出た
なんか出た
いきなりです。
なんかそれなりに良いサイズなやつが水面を割りました。
引きはそれなり、いいぞ、これなんか良い形のやつがいきなり
と、思ったら
ニジマスサンなんだなこれが
いやね、食った時にうっすら気が付いてたよね。
なんか体つきがこう、ヤマメっぽくないなーって。
というか、ここはニジマスもそれなりにいるポイントなんで、そりゃ先に出ますよね。
でも、嬉しかったですね。
自作のペンシルで魚に水面割らせるのって、すごい釣った感がある。
これがドックウォークで引きずり出せてたら、さらに興奮したんでしょうけど
まぁこのサイズですから、オチパクでも全然あり。
というわけで気分をよくし、次々とヒロポンを投げていきます。
しかし、一向に出てこない。
さっきのオチパクが奇跡の一発だったのか
なんかチェイスをしたり、後方で水面がポショっと割れたりするのはあるのですが、一向にフックに触りません。
どうやら、まだヤマメにとっては時期早々のルアーだったのか
それとも覚〇〇剤を食うのに抵抗があるマジメちゃんなのか
それでも食ってもらいたい
だってこっちもヤマメ待ちだった、2ヶ月待ったんだから
その思いを胸に、いきなりのシャブに戸惑うヤマメたちに優しく語りかけながらヒロポンを動かし続けます。
僕「大丈夫だよ、ほら、怖くないよ、みんなやってるし、いつでも止められるんだから、怖くなんかないよ?ほら、試しに食ってみようよ、ダメならやめればいんだから」
と、囁きながら優しくヒロポンを動かしていたのですが、一向にヤマメは食いません。
むしろチェイスすら見えなくなり、ヤマメの姿すら消える
どうしてでしょうか?
シ〇ブをすすめる売人みたいに見えているんでしょうか?
だったら、こっちも奥の手を使うしかありません。
試作型のテストはこれまで
ていうか、これ以上やってたらヤマメか先行者に警察を呼ばれるだけ
そんなに表層がいやらなら、こっちも秘密兵器を使うしかありませんよ
対ヤマメ用秘密兵器「リュウキ38s]登場
シ〇ブをすすめる売人の台詞をはきながら、トップへの反応が異常に悪いことを悟った僕。
自作トップを諦めるのは心苦しいですが、それより解禁したのにヤマメ一匹釣れない事態に陥ることが怖くなてなりません。
もしここで釣れなければ、シ〇ブ断のための荒行も無意味。
ならば!とばかりに取り出したのは、今年の対ヤマメ用秘密兵器
リュウキ38sですよぉおお!!
DUOの万能ミノー・スピアヘッドリュウキシリーズの最新作にして、発売前から
「DUOさんマジそれは卑怯だよ」
と僕の中で話題沸騰だった極小ミノー。
サイズはわずか38mm
ウェイトは2.8g
まさに枝沢のヤマメを釣るために作られような対ヤマメ用秘密兵器です。
こいつを投げてみると、あら不思議。
恐ろしいほどにヤマメが釣れはじめました。
トップで無反応だった場所、もう一度リュウキ38sをフォローで入れるだけで、驚くほどヤマメが釣れる。
しかも怖いのが、こいつはサイズ関係なし、なんだって釣ってくる。
あまりに小さいヤマメにとっても、この38mmというサイズに扁平ボディなら勝てるとふむのか、勢いよくアタックしてきますね。
まぁですよ
なんかトップで釣りたいとか言っておきながら、結局シンキングミノー使った上、38mmのミノーなんて卑劣にも程があると言いたいかもしれない。
正直僕も心の中で何かが引っかかっていました。
これでいいのだろうか?僕はこれでいいのか?と
しかし、その葛藤は次々とヒットするヤマメのせいで消し飛びましたよ
だって 解禁日だから!
この日に釣れなかったら、僕が首吊るだけなんだから!
てな感じで、結局リュウキ38sの反則的ミノーイングでヤマメさん解禁となりました。
やはりヘビーシンキングな季節なんでしょうけど、自作のトップウォーターに比べると信じられない位釣れる。
いや、これは普通にリュウキ38sが良いだけ。
なんかリュウキ=浅い場所のアップクロス苦手みたいなイメージがあったけど、この38sでまったくイメージが変わりましたね。良いルアー作ってきたなDUOさん。
こいう場所に自作ペンシルを投げてもダメでしたが
リュウキ38sを通すとこの通り。
ナイスヤマメさん。
まだ少し色が残ってるから、もう少し待ったら表層アタック来るかなぁ・・・とか期待してますけど、そのまえにペンシルの改良をしないと。くやしい。
リュウキ38Sのおかげでヤマメに出会えた
そんなこんなで、この日の釣りは2時間ほどで終了しました。
自分のルアーで狙ってたヤマメが釣れず、ニジマスさんだったのは少し惜しかったけど、それでも釣れただけマシ。
あと、リュウキ38sのおかげで釣れたんで良かった良かった
てな感じでいいよね?おk?
なんて思いながら緑にあふれた渓流を歩いて下る。
久々の渓流は本当にこう、癒される。
鳥の音とか、蝉の声とか、水の音とか
雪深い中を必死に歩いて川に向かっていたときと違って、緑の中のトンネルのようになっている渓流の中を歩いていると、本当に何一つネガティブなことを考えなくなる。そんな朝だった。
ああ、これがナチュラル・ドラッグか
と気が付いた時には、またすぐにでも渓流にきたくなるわけで
本当にどうしようもない中毒患者ですが
自生する天然ウィードには叶わないまでも、貧者の合成麻薬のようなルアーを作っては渓流で投げ、ヤマメさんを釣ってこようと思います。
あとね、リュウキ38s
これやばいよ
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