アメリカンな渓流ルアーフィッシングをやったら楽しかった

北海道釣行記
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今回は渓流をアメリカンルアーのみで釣り上がったゆるーい朝の話です。

にしても最近北海道も雨が増えてきました。

今朝も渓流に行こうと思ったら大雨のせいで川が濁流にのみこまれて、今この文章を書く最中も雨に際悩まされ鬱屈としていますね。

やっぱり、なんか釣りに行かないと精神状態がおちつかない。

釣中毒の禁断症状とか、もうそんな感じじゃなくて、精神状態そのものが回復しない。とくにストレスがたまっている時は。

こういう時、僕は映画とか見ることが最近は多いんですが、やっぱりアメリカの映画が一番すっきりするのは間違いないですね。とくにド派手なSFとかは。

というか、僕に限らず、みんなストレスがたまった時はアメリカの何かで発散している気がするし、気が付いたらワイスピしちゃうみたいな。

で、今回はアメリカンルアーを使った釣りの話。

ワイスピみたいに超すごいマシンで渓流で爆破炎上に数億円のVFXとCGなんてのはありません。むしろ、超低予算の自主制作映画で、役者もだれもしらないし、劇場公開すらない怪しげなB級映画みたいな釣り。B級ルアーが好きな人や、アメリカンルアーが好きな人。あとハリウッドの有名タイトルをパクったポルノ映画を見たことある人だけこの先を読んでください。レッツ、床ジョーズ!

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渓流に到着してアメリカンルアーを投げていく

目的の渓流に到着したのは朝の6時頃。

予定では2時間ほど釣りをして家に帰る感じですね。

というか、もうこの時期になると暑くて日中に釣りをする気にならないし、やっぱり朝の渓流が一番好き。

とか言ってるけど、本当は日中釣りとかできないから、朝しか釣りしていないダケなんですけどね。

この日は水温もそれなりに低くて、水の中に入ると結構ひんやり。

お、これは釣れそうな予感がする。

なんて期待に胸を躍らせながら、バックにつめたトラウト用のアメリカンルアーボックスを取り出します。

アメリカンルアーを使った渓流釣り動画も作りましたよ

まぁ今回もカメラを回しながら釣りをしていたので、アメリカンルアーを使った釣り動画を作ってみました。

なんでしょうかね。

やっぱり渓流でアメリカンルアーってゆるいですね、ほんとうに。

僕自身ガチでやってるんですけど、なんか「遊び」っていう気分がちゃんと出て来るっていうか。

そういう雰囲気が出ていれば幸いです。

アメリカンルアーをトラウトに使うのは意外に普通

今回使うのはアメリカでも有名なメーカー品ばかり。

名前を聞けば、誰もが「ああ、アメリカンだねー」という奴ら。

レーベル、ヘドン、ボーマーなどなど、いわゆるバスフィッシングで有名なプラドコ傘下のメーカー達ですね。

とはいえ、アメリカンルアーでトラウトって、本当に釣れるの?って思う人もいるでしょうね。

なんせ日本でいうところのアメリカンルアーは、バスフィッシングのイメージしかない。ザラをトップで投げてドーン!みたいな感じ。

しかし待ってください。

アメリカでは確かにバスフィッシングが有名です。

しかし、アメリカの伝統的な釣りはトラウトフィッシングだってことを忘れてはいけません。だって歴代大統領の夏休みだって、キャンプしながらトラウトフィッシングをやるのが習わしなんですよ。

アメリカのトラウトフィッシングでプラグを使う場合には、レーベルやヘドンといったバスで有名なメーカーの小型ルアーを使うのが定番と化しているようです。

ちなみに僕もレーベルの小型ミノーはヘドンのティニートーピードは結構良く使っていて、ほかの日本のミノーとはまったく違う使い味の虜になった一人ですね。

アメリカンルアーを持って渓流へ向かう朝

入渓したのは、これも家からほど近い小さな支流の下流域。

ここ最近渇水が続いていたこともあり、上流よりも水量が多い下流のほうが魚がいると思ってのポイント選びです。

しかし、いざ渓流に入ってバックにあるアメリカンルアーのボックスを開いて悩みました。

「まって、今日一体なに選んで投げればいいの?」

てな具合に。

なんというか、今年に入ってじつは一度もアメリカンルアーを使っていなかったし、おまけに頂き物のルアーも増えていて、突然選択しがふえたから、何投げていいかわからなくなったんです。

じつはこの渓流に来るまでの間、車の中ではHIPHOP爆音で流れてたし、昨日の夜はラスベガスをぶっ潰せを見たばっかりだし、ものすごいアメリカンなテンションだったんです。

だから車を降りて、水辺にたどり着くまでの間はヤル気しかなかった。

むしろハリウッドの戦争映画ばりに、心の中のUS・ARMYが「GOGOGOGO!」しか言ってこなかったし、目の前ではトムハンクスが砲撃で耳をやられて砂浜をフラフラ歩いてたし、後ろではブラットピットが戦車壊して立ち往生してたし、隣ではウィリアムデフォーが裸にベストで両手あげてひざまずいてました。うん、誰か戦えよ。

とにかく、凄まじい勢いで「今日はアメルアでやってやるぞ!」って気分だったのに、渓流に入って、ルアーを選び始めたらこれですよ。

ああ、どうしよう、何なげればいいんだ?ああ、ラパラ投げちゃおうかな。

とか思いましたが、あいにくラパラはフィンランド製なので今回はおあずけ。

けど、こんなんじゃダメだ。せっかく来たんだし、今日だけは逃げちゃいけない。

と思ってタックルボックスから顔をあげ、インデペンデンスデイの大統領のセリフを復唱すること10回目。今日が新な独立記念日だと自己暗示をかけてから、戦闘機で宇宙船につっこんだじいちゃんの物まねをしつつルアーをラインに結んでいました。

まずはクリックホッパーが定石か?

勇気のをくれるのは、やはりハリウッドのSF映画。

しかも、バカでもわかる超わかりやすいヤツ。

だったら僕もバカになろう、ここはアメリカだ。北海道じゃない。あとここは渓流じゃない。宇宙人が攻めてきたニューヨークのブロードウェイ。

というわけでルアーに結んだのは、やっぱりレーベルのクリックホッパー。

なんだかんだ言いながら、結局釣果の高いバッタを使うあたり大統領に叱責されるし、宇宙船に突っ込んだじいちゃんに申し訳ないんですが、もう悩んだらこれしかない。

てなわけでキャスト。

このルアーはトップでもイケるんですが、今回は魚の活性を考えて潜らせて釣っていきます。

すると、そのうちに一匹チェイス。

なんか小さいのが居るということは、このあたりに群れで生活しているはず。

というわけで投げ続けると、やっぱり小さいのがチェイスを繰り返してくるよになる。

けれどサイズが小さすぎるのもあってバイトには至らない。

うーん、どうしようかなと思いつつ倒木の影にルアーを投げ入れると、いきなり水面を割って何かが飛び出してきました。

──え、今の何?え?

バイトには至らなかったものの、なかなかのサイズの魚。

けれど、一瞬考えてみると、なんか出方がグイウーパイセンっぽい気がしてならない。

けれど、魚の活性がそれなりに高いことを実感した僕は、ここで絶対に魚を釣るべく、秘蔵のレーベルルアーを取り出しました。

レーベルミノーで初ヤマメをゲット

ラインの先に結んだのは、レーベルの代表作であるレーベルミノー。

その最小モデルとなるF49です。

このルアー、実は去年から時折使っていたのですが、ブログでも殆ど紹介していませんでした。

というのもの、このルアー、渓流で滅茶苦茶釣れるからです。

はっきりいって、最初に使った瞬間「あ、これもうツマらないレベルだわ」っていう釣れ方をしたので、一度封印していたんですよ。

けれど、絶対一匹目を取ると思ったら、アメリカンルアーじゃもうコレしかない。

キャスト後、とりあえず巻いて久々の動きを確認。

とにかく高レスポンスであり、日本のフローティングミノーと何ら遜色が無いどころか、クイックな動きに関してはトップクラス。

そう、これ、めっちゃ使いやすいんですよ。

だから、僕がアメリカンルアーに求める「なんか変な感じ」っていうのがむしろなくて、ぶっちゃけラパラのF5とかより俄然渓流で釣れるミノーだったりするんです。

だからこその封印でしたが、やはりこいつは凄い。

とりあえず魚のいそうなエリアに投げると、群れで魚をおびき出してくる。

おまけにチェイスした魚が狂って岩の上に乗り出して来る。

ああ、F49。おまえはなんでそんな日本の渓流に強いんだよ。実はアメリカンルアーじゃないだろ。なんか日系2世とかで実は日本語ペラペラなんだろ?

とか思っている間に、あっという間にヤマメを釣り上げてくる。

というわけで、今回最初に釣れたのはレーベルミノー。

やっぱりこいつは魚を釣ってくる。釣って当然という顔で。

レーベルのクリックホッパーでヤマメが釣れる

とにかく渓流で釣果を上げやすいレーベルミノーですが、一匹釣った時点でルアーチェンジと決めていたので、ここで再び封印。

そこからもう一度クリックホッパーに戻します。

魚はいるし、活性もそこまで悪くはなさそう。トップに出すのは難しそうだけど、クリックホッパーならなんとかなるか。

と思って、すぐそこのプールに一投目を投げる。

ここで普段の夏なら放置して、時折トゥイッチを入れてあげたりするんですが、今日はお得意のただ巻き。

水の潜り、大きなリップで水を描いてブリブリと泳ぐするがたは、むしろクランクベイトにも見える独特なもの。これが活性が上がりきらないニジマスとかに効くんだよなぁ──

──と思ったら、即座にヒット。

釣れたのはニジマスではなく、ヤマメでした。

ニジマス相手だけではなく、ヤマメもただ巻きで釣ってしまうクリックホッパー。

やっぱりこいつはアメリカントラウトルアーのエースだけあるし、トップからボトム狙いまで、本当に使い方の幅が広いです。

ボーマーのファットAでヤマメが釣れる

そこから、今度は頂き物のルアーを使うことに。

使うのは、ボーマーのファットAの、これまた小さい最小のB03F。

まさか、ファットAにこんな小さなサイズがあったとは・・・

もらった時はサイズがバグったいなルアーに驚いてたんですが、これならヤマメも釣れるのではとタックルボックスに忍ばせていたアイテムです。

しかし、いざ使うとなると、もうどうしたら良いかわからない。

まって、アメリカのクランクって渓流でどう使ったらいいの?とりあえず巻くの?まって全然釣れるイメージが湧いてこない!

けれど、レーベルミノー、クリックホッパー達の活躍により、さっきより釣れるイメージが湧いてきた僕は、とりあえずやってみようと渓流でアメリカを代表するクランクベイトを巻き始めました。

でも、なんだろう、巻いてるだけで良いのかな。

さっきのクリックホッパーは巻いてるだけで良い気がしたけど、この丸いクランクは巻いているだけだとアピールが弱い気がする。

その理由は、たぶんフォルム。

クリックホッパーは細身だから、巻くとボディを大きく揺らしますが、ファットAは丸いぶんボディがさほど動いているように見えない。

いや、どうでもどうだろう。むしろアピール低めで底を小突いてたほうが良いのか?どうなんだ?でもアメリカンルアーだし、ここは強気で巻いたら良いんじゃないか?

とか思ってる間に自然と何時も通りの連続トゥイッチを掛けてましたよね。ほんと渓流アングラーって怖い。

すると、やっぱり釣れちゃう。

いいの?これファットAだよ?ヤマメさんファットAなんだけど大丈夫?

とか思いましたが、そこで考えを改めました。

もしかしたら、ヤマメも渓流ミノーに飽きてたのかもしれない。邦画とかもういい、人が死にまくって最低な奴ばっかり出てきて大麻とコカインが大好きなアメリカン・ルアーが見たい!と願っていたのかもしれません。

そんな訳で、ファットAが大麻とコカインで出来ているかは別として、無事にヤマメをクランクで釣ることに成功しました。

ポップRを投げてジルローランドスタイルをやってみる

それから気を良くした僕は、とりあえずもっと凄いルアーを使ってみようと調子にのりはじめました。

だって、ファットAでヤマメ釣ったんですから、もう怖いもんなんて無いですよ。

そんな怖いもの知らずのアメリカン野郎になった僕が選んだのは。

もちろんPOP-RのP50ですよ。

この頂き物のルアー、本当はニジマス狙いにダム湖とかで投げようとか思ってたというか。本国アメリカでも湖のトラウト相手に使われるルアーで、それなりにサイズの大きいのを相手に使うのが基本だと思っていました。

しかし、渓流で、ヤマメ相手に投げても釣れるんじゃないか?

もし釣れたら、アメリカンドリーム達成できるんじゃないか?

なんて思って、POP-Rを倒木の手前にキャスト。

すると、オチパクで何かが食ってきた!

マジか!けどどうしよう?これここからどう動かしたらいいの?

と思いましたが、もうワカらないからやっぱり連続トゥイッチさせてましたよね。まじ渓流脳です。

けれど、POP-Rにはジルローランドスタイルという連続トゥイッチの釣り方が実在するわけで、ただの渓流バカの連続トゥイッチとかじゃない。まぁロッド立ててないけど。

なんで、一人で「ジルローランドスタイル!」とか言いながらPOP-Rを投げてトゥイッチを繰り返してましたが、魚のサイズが小さすぎて断念。

けれどチェイスは結構あるんで、サイズさえ合えばフッキングもできる気がする。いつか渓流でPOP-Rフィッシュしたいと思います。

ヘドンのティニートーピードで小ニジが釣れる

そして最後は、やっぱりトップで釣ろう。

POP-Rはサイズ違いだったけど、これなら今日はイケるんじゃないか?

と思って取り出したのは、ヘドン最小のルアー、ティニートーピードです。

このルアー、以前もブログで記事を書きましたが、後方のペラが全然まわらないただの飾りという意味不明のルアー。

そこで、ペラを一部カットしてウェイト調整をして、アップクロスでもテーブルターンをしやすいようにしたのが、僕の使うティニートーピード渓流カスタムです。

これは去年トップで使ってボコボコヤマメやニジマスを出した経緯があるため、僕の持つトラウト用トップウォーターでも一番信頼しているアイテム。

しかし、今日は魚のライズは一切なし。

時折落ちパクで反応するものの、例年の同じ時期にくらべると表層への反応が低すぎる感じ。

いけるのか?それでもトップで出せるのか?

と思いつつ投げてるも、反応がなかなか無い。

やっぱりトップはダメな日なのか?と思いつつ、美味しそうな流れの緩い場所へ。

ここなら出るだろと思いつつ奥へとルアーを投げ混みつつ進むと、ようやくバイト。

ヨッシャー!やっぱりトップはうれしいぞぉーー!!

と思って釣れたのは、ものすごーく小さな子ニジ。

ああー、最後はやっぱりレインボー。それがアメリカンルアーの宿命。

けれど、やっぱり楽しい。

なんか知らないけど、別に考えるのもめんどくさいし、邪魔だよね、うん。まるで深夜のソファーにコラーにポテトチップスみたいな、なんかユルくてLO。そんな渓流の釣りでした。

のんびりアメリカンルアーで渓流フィッシングした結果

というわけで、渓流でアメリカンなルアーを使ったトラウトフィッシングでした。

ちなみに、こうした小型プラグは元からトラウト用として作られたわけではなく、80年代に掛けて盛り上がりを見せたアウトドアブームの影響が最も大きいと言われています。

アメリカでアウトドアが盛んになり、家族でキャンプやハンティング、釣りに行くのが恒例行事のようになっていくと、普段釣りをしない子供や女性でも簡単に魚が釣れるルアーが必要になりました。

そこで作られたのがマイクロプラグ達で、とくにレーベルが作る小型ルアーのセットが良く売れたようです。

そのせいか、日本にある小型プラグのセットも未だにレーベルのセットルアーの名残が多く、クリックホッパーを模したバッタ型のルアーや虫を意識したタイプがやたらと入っていますね。

しかし、そうしたルアーの登場とともに、アメリカの釣り専門雑誌などは「トラウトフィッシングに最適のルアーが出てきた」として、現役のアングラーにも売り込みをはじめたわけです。

事実、ヘドン最小のティニートーピードや、すでに廃盤となった最小のザラポーチなどは発売してすぐ雑誌でトラウト用のトップウォーターに使えると書かれた記事が現在でも残っています。

このような経緯もあり、ファミリーフィッシング向けのだったルアーが、アメリカでトラウトに使われるようになると、その流れが世界各地へと伝搬。

結果、日本でもアメリカの小型プラグはトラウト用として人気を得るようになります。

ただ、それは過去の話。日本でトラウトに特化したプラグが開発されるまでの間であって、今や日本の各メーカーが作るルアーを使う人達が殆どです。

つまり、トラウト相手にアメリカンルアーを使うというのは、新しい試みでもなんでもないんです。

むしろアメリカではごく普通のことでもあるし、日本でも過去にはそうした流れがあった。ただ、専用プラグの登場で消え去っただけ。

けれど、専用プラグばかり使う今のトラウトフィッシングには、もしかしたら、こうしたチープな元ファミリーフィッシング用のアメリカンセットルアーなんかを使うのは、むしろ懐かしくて新しいのかも。今のキッズ達が、90年代のSF映画をはじめて見た時みたいな感じですね。

だから、使う時も、そんな気分が一番合ってますね。

なんだこれー、マジで面白いの?みたいな感じで、ネットフィリックスで怪しげな古い映画を見る時みたいな気持ちで、迷いつつも、うーん今日は見てみるかって感じて使ってみる。そんなB級映画のような感覚で、ぜひ試してみてください。

コメント

  1. ばんぱく より:

    動画も見ました
    フツーにヒグマとコンタクトできそうな環境で
    見ていてある意味別の意味で怖い(笑)
    スモールサイズのアメリカンルアーはまた出物があったら贈りますね
    実はαトラウトさんに贈ろうとストックしていたルアーが後から数個出てきて思わず絶望( ꒪⌓꒪)

    • アバター画像 αトラウト より:

      コメントありがとうございます!クマさんはもう少し上にいくと出てきますw
      ルアーありがとうございました!いえいえ沢山いただいてますから!wwいつもありがとうございます!