みなさんいかがお過ごしでしょうか?
5月後半ともくれば、皆様も色々と大変な時期ですね。そうです。税金だとか。
ちなみにαトラウトも税金を払ってはおりますが、税金なんてこの世で最も大嫌いな言葉ですね。もう嫌です。もう立ち上がれ労働者です。
そんな心の労働党員の皆様におかれましては、おそらくトラウトゲームをメインにされている人が多いでしょうし、僕もトラウトメインで去年から釣りをしています。
ですが、実は僕は大昔にバスフィッシングをやっていたんですね。
なぜかというと、僕は小学校の頃は本州は長野県にいまして。
そこでブラックバス・スモールマウスバスなどを幼少期に釣りまくってたわけです。
そんな頃の記憶は、ユーチューブのバス系動画を見るとよく思い出します。
とくに高橋魚紳さんとかが好きなんですけど、バスをやっていた自分からすると物凄い懐かしいルアーを使っていたり。ゲーリーとか。
というわけで、今回は珍しくトラウトフィッシング以外の話題。
とくに北海道とはまるで関係無いブラックバスを飼っていた頃の話をしようと思います。
ブラックバスが当たり前だった2000年初頭のαトラウト
僕が子供の頃住んでた長野県は、ブラックバスとスモールマウスバスの2種類が存在していました。
有名だった野尻湖ではスモールマウスがいて、野池にはブラックバスという感じで。
ただ、小学生だったので友達の親に連れてってもらえない限り、野尻湖にはいけず。もっぱら近所の野池でブラックバスを釣ってました。
当時、バス釣りは大ブームのまっただなか。
学校の先生なんか愛車のサーフにいつもバスタックルを積んでいて、その先生に放課後、数人の男子が連れられて良くバス釣りを教えてもらいました。
今考えると、学校の先生が部活動でもないのにバス釣りを教えてくれるんですからね、今じゃ絶対ありえないことだなと。
それ位バス釣りっていうのは凄まじい人気で、クラスでも数人のチビッコバサー仲間がいて、学校が終わると野池に行き、バスを釣ってたりしました。
ブラックバスを飼育した
ブラックバスって、北海道では一匹も見ない魚ですよね。
これ、本州のアングラーに言うと驚かれるんですけど、マジで一匹もいないんですよ。
そもそも水温が低くて適した場所がないこともありますし。北海道はトラウト王国ですから、バスなんて見ようものなら即駆逐です。
で、ブラックバスが北海道に広がったらどうなるのか?と考えると、道北はまだしも、道南の湖はブラックバスの支配下に置かれる気がしています。
というのも、僕は小さい頃ブラックバスを飼育していたんですが、あれほど獰猛な淡水魚なんて見たことないですね。
買っていたのは、野池で釣ってきた30㎝程のバス。
なんで飼おうと思ったのかというと、実はこのバス、お尻からワームが飛び出していたんですね。
で、なんか可哀そうだなと思って、子供ながらに家に連れて帰り、水槽にいれて観察してたわけです。
すると、2日後には、お尻にあったワームが外に飛び出していて、あれ?っと思った記憶も。やつらはかなりタフです。
ちなみに飼育環境はシンプルです。
アクアリウムなんて上等なものでなくて、水槽に濾過ポンプだけ。
それで、ブラックバスは何を食べるんだろうと、釣りをする研究のために色々な餌を与えていました。
ブラックバスはかなりデカイ魚まで食っていた
まず彼らは、餌だと思ったらサイズなんてまるで無視して食いつきます。
はじめは口ボソと言われる小魚を与え、次にフナ、銀ブナとサイズを上げていったんですが、20㎝もあるフナを、ブラックバスは何のためらいもなく食いついて丸のみにしてました。
ブラックバスはとにかく貪欲というのは、このあたりで改めて実感します。見ていると結構怖かったですね。
つづいてあげたのが沢蟹やザリガニです。
沢ガニは余裕で食べてましたが、ザリガニは結構警戒しながら見てましたね。
で、しばらーく観察してから、一気にバっくり。
ザリガニですから、サイズも相当ありましたが、ブラックバスにとってはやはり捕食対象だったわけです。
こういった魚は、北海道に戻ってからクロソイを釣って思い返しましたね。
クロソイ達も相当デカイルアーを丸のみするように食ってますが、あれがブラックバスの食べ方に凄い似てます。
ただ、ブラックバスのほうがクロソイよりも成長しやすいので、クロソイよりもデカイ魚をやつらは食ってますね。
トラウト類と比較した場合、基本的に口の小ささや捕食の方法の違いから、自分の体調の6分1程度の餌を食う彼らと比べると、やはりブラックバスのほうが獰猛です。捕食の上手さも断然ブラックバスのほうが上手ですし、同じ池に一匹でもブラックバスを離したら、相当数のトラウトが食い荒らされると感じます。
捕食性能はトラウトより上
今はトラウトゲームをやっていますが、ブラックバスとトラウトをたまに比較することがあります。
その時に一番ブラックバスが生物として優れていると感じるのが、捕食の巧みさです。
サイズのデカいベイトにも襲い掛かる獰猛さよりも、ブラックバスを飼っていた僕としてはこっちのほうが良く記憶に残ってます。
まず、逃げる魚を捕まえるのがとても上手い。
小さくて動きのすばしっこい魚を水槽に入れた場合、ブラックバスは下手に追い回すことなく、たいてい一発で捕食を成功させます。
この点がトラウトとは違うなと思う点。
トラウトの場合は動きが早い小魚になるとミスバイトも多いですし、チェイスの時間が長いなと感じます。
一方、ブラックバスの場合は襲い掛かると、大きな口を広げ、そのあとに一気に水を吸い込みます。これで、小魚の動きが一瞬止まり、そのまま吸い込むように食うわけです。
それと、ブラックバスは頭悪そうな魚なんですけど、意外と頭脳派です。
餌の姿や形をよく見ているというか、どう襲えば一番良いのか?もしくは危険が無いのか?といった部分も観察してから襲っている感じがあります。
動きの速い魚が水槽の渕に行った瞬間に襲って、壁に押し付けるように捕食することが多かったです。大きな魚の場合は、後ろからではなく、逃げられないように頭から行くように食ってました。
食う時は一瞬ですが、一瞬で終わらせるために策を練っている時間のようなものがある、生粋のハンターという感じでした。
ブラックバスは汚れた水に強い
さて、子供の頃に買っていたブラックバスですが、実は結構放置気味であまり水の交換などしていませんでした。
そのせいで水質は相当悪かったはずなんですけど、ブラックバスは全然関係ないよみたいな顔してましたね。
水質が悪かろうが生きていけるというのは、もともとスズキ化は汽水域と海水域を行き来できる位、皮膚が強い魚だからかなと。
魚としての美しさはあんまり無いけど
ブラックバスを飼っていたわけですが、魚として美しさというのはあまり感じてはいなかったです。
姿形も獰猛そうですし、タフなファイターって感じはすごいカッコイイんですけど、キレイかどうかといわれると、うーんという感じ。
それに、ブラックバスは陸に上げた時と水中では結構印象が変わる魚でもあります。
水中ではあのグリーンバックもゼンゼン目立たないですし、全体的に保護色がすごい強い。ウロコも大して光らなくて、なんか灰色の物体が水中にいるな・・・・という感じなんですよ。
だから水槽の中のブラックバスは「あれ?なんか地味だな?」と思ってしまう。
それと気性がめちゃくちゃ荒いので、飼うのが結構大変。
腹が減ると平気で暴れますしね。
なので、最終的に元の池に戻してきました。
とりあえず、オシリからワームも勝手に出ていったわけで、あのまま放っておいても全然余裕だったはずですから、飼ったのはただの好奇心みたいなものです。
でも、あれだけ獰猛な魚を飼った経験のおかげで、トラウトの良さっていうのが余計際立っていたりもします。
あの口の小ささとか、スリムなフォルムとか、パーマークとか、婚姻色とか、肌の色とか・・・・同じ淡水のルアーフィッシングのターゲットとして比べても、やはりトラウトのほうが可愛いし綺麗だなと素直に思います。
でも、もし本州にもう一度行くことがあれば、ブラックバスをもう一度見てみたいなとも感じますね。
ブラックバスは、なんだかんだで今でも好きですから。
それに、僕が子供の頃は、外来種の問題が今ほど表立っていなかったんですが、そのうちブラックバスも消えるかもと。
その問題は北海道も例外でもないみたいです。
釣りをして、北海道にも外来種問題があることが分かっていますし、僕が好きなニジマスもれっきとした外来種。
他にもブラウントラウトや、ウチダザリガニ、ナマズ、雷魚などなど、外来種と言われる生物は山ほどいるわけで、やはり問題にもなっているみたいです。
まぁそんな問題も、釣りをする以上どうしても無視できないんですね。
トラブルに首を突っ込むのはリアルだけで良いんですけど、釣りをしていて唯一避けられないのが、この外来種問題ですから。
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