今回の記事は初挑戦となった渓流餌釣り体験記です。
以前の記事でこの地域唯一ともいえる釣具店でわずか500円の釣り具をうっかり買ってしまった僕。
それからついに人生初となる渓流餌釣りに挑戦することになりました。
そもそも渓流での餌釣りはなんか敷居が高いイメージがあった僕。
そんな苦手意識満載の僕に餌釣りができるのか?
とにかく準備した道具でどうにかなるのかわかりませんが、とにかく挑戦してまいりましたのでどうぞ。
渓流餌釣り初挑戦のはじまり
さぁやってまいりました渓流餌釣り初挑戦。
新しい釣りに挑戦するのは久しぶり。
このド素人αトラウトがどこまできるのか?期待と不安が衝突事故を起こしてソニー損保を呼びそうです。
しかし僕は一人ではない。
前回手に入れたぶどう虫達。
さらにオーナーのヤマメ仕掛け。
さらに500円の蓋の無い渓流のべ竿。
かれらの力を借りて初の渓流釣りに挑もうかと思います。
渓流餌釣りのために仕掛けをセットする
まずは渓流での餌釣りのために仕掛けをせっとしなければ。
というか、仕掛けってどうやってセットするんでしょうlq。
餌釣りから離れてもう1年以上経過していますし、渓流の仕掛けは初めてすぎて、どうやったらいいかわかりません。
が、問題はございません。
今回はオーナーの渓流仕掛けセットがございますからこれを巻くだけ。
なんですが。
僕レベルの餌釣りオンチになりますと、これをどうやって仕掛けにセットしたらいいのかわらかないので、もちろん事前に調べてまりいました。
で、この紐状の部分に天上糸を結びつけます。
ワッカになっている部分を紐状にしたところを結べばOK。
これで仕掛けはセットできたも同然ですので、仕掛けを取り出します。
ガン玉はとりあえず2個つけておくことに
オーナーのヤマメ仕掛けにはガン玉が付いてきます。
さすがにこれの使い方は知ってますので、とりえず付けてみよう・・・と思ったのですが。
一体何個つければいいのこれ?
という素朴すぎる巨大な壁が出現。
進撃の巨人ですかちくしょう
ウォールマリア奪還できません隊長。
が、とりあえず2個位付けてみることに。
これは川の流れの速度や深さ、餌を流すレンジなどによって変えるしかない。
なのでベストな付け方というのは存在しないのですが、とりあえずハリス部分に1個、道糸部分に1個をつけて様子をみようと思います。
ぶどう虫を付けて準備万端
仕掛けがセットできたら、次に渓流餌となるぶどう虫を付けていきます。
渓流餌釣りといいますから、この餌がとても重要。
渓流釣りにおけるぶどう虫は、核と同じ。この小さな白い体一つで半径5キロのヤマメを釣る力がある。
つまり、餌の付け方一つで地球が滅ぶ。
そう思ってしっかりと餌を付けることにします。
ぶどう虫はシッポからグサっとやる
ぶどう虫の付けかたですが、お尻からブスっといくのがスタンダードらしいです。
この手の虫を使うのはゴカイやミミズで慣れていますが、芋虫みたいなやつを使うのははじめてです。
とりあえず虫を掴んでつまみ、おしりから針を慎重に刺しいれます。
一瞬噛まれるかと思いましたが問題ありません。
なんせこっちは核爆弾の解体のつもりでやっていますから、完全にゾーン入ってますから。
これでぶどう虫のセットが完了。
最先端の外科手術顔負けの手さばきにより、おそらくぶどう虫さんは自分が刺されたことすら気が付かなかったはず。
餌釣りをはじめる準備がようやく整いました。
というか、ルアーフィッシングをはじめる時よりはやっぱりハードルが低い。
僕はどうやら餌釣りに妙な偏見を持っていたようですが、実際にここまではとてつもなく楽ちんです。
渓流でヤマメ狙いの餌釣りを開始
というわけで、仕掛けも餌もセットできましたしいよいよ餌釣り開始です。
今回はそのあたりに流れている物凄い小さい渓流。
ヤマメがいるのが明らかな川ですから、餌を通せば釣れるはず。
ただ、どうやって釣っていいのかまったくわからないので、一つずつ勉強しながら釣っていくことにしました。
まずは上流側に投げ入れて餌を流していく
夏場なので水量はかなり低く、やまめさんのやる気はあまりなさそうですが、ポイントが限られているのは釣りやすい。
そこで、まずは餌を上流側から投入。
流れにあわせながら餌を流していきます。
流す時には、やっぱり目印は必須アイテムだと実感。
餌がどのレンジを流れているのかも水面と目印の距離ですぐにわかる。流しているコースも目印のおかげで一目でわかります。
この日は特にレンジは気にしませんでしたが、それはもともと水量が少ないから。
これが増水しているとレンジをボトムにするのか、表層にするのかで釣果が物凄い変わってくるのではと感じました。
餌釣りファーストヒットのヤマメさん
餌をながして三投目で、いきなりヤマメがヒットしました。
ついに渓流餌釣りでファーストヒット。
というか、餌を流していたら即座に釣れたのでかなり驚きです。
ヒットの瞬間は全て目印に出る
魚がヒットした瞬間ですが、最初はよくわかりませんでしたね。
とりあえずポイントを過ぎたなと思ったら、仕掛けが急にストップ。
あれ、これ根掛かな?
と思って竿をあげたら、なんかブルブルしている。なんだろう、凄いブルブルしている!
そこでモーター付きのおもちゃが釣れたのかと思いましたが、ピンク色ではない。むしろそんな卑猥なものが渓流を流れているわけがない。
そこで竿をあげると、見慣れているのにまるで飽きない美しい魚体。
つまり山女魚さんの登場です。
餌を咥えた瞬間は、手元に何かが当たるということは殆どありません。
魚がかかると、目印が急に止まる。もしくは左右に暴れる。
つまり、渓流釣りは目印の動きで当たりを確認するような釣りだというのは良くわかりました。
それと、渓流釣りでは竿先がまったく視界に入らない。
魚が掛かった時には、あの柔らかい竿先がブルブル震えていたんでしょうが、それを見ることもまったくできません。だから目印が重要なんですね。
なんか渓流釣りって全体的にダークトーンだからちょっとオシャレな蛍光カラーのアクセントかと思ってましたけどまるで違いましたよ。
渓流での餌釣りは驚くほど釣れる
最初の一匹が出たあと、餌を流すたびに次から次へとヤマメが釣れました。
ていうか、本当に釣れ過ぎ。
おかげで餌を付け替える手間のほうが大変な位でした。
いやいや、やっぱり餌釣りのほうが釣れるのは本当ですね。
ヤマメさんが釣れ過ぎるので本当に餌付けが大変
それにしても本当に釣れる。
ルアーフィッシングをしていると、手前まできて見切られるっていう姿を何回か見てヒットってパターンが多いですが、餌はやっぱり見切られるってことが少ないですね。
ただ、そのおかげで餌付けが本当に大変。
魚釣るより餌付けのほうが大変。
あまりに餌を付け過ぎたので、今すぐにでもぶどう虫エサ付け工場でバイトリーダーになれそうです。
この世に餌付け工場があるかはさておき。
ぶどう虫はだいたい1~2匹釣ったらすぐに餌が無くなってしまうので、そのたびに餌を付けていくから手間が結構大変です。
やっぱり、手返しの良さを考えるとルアーのほうが簡単だなと思いましたが、釣れる確率があまりに高いので、むしろ餌付けの時間で場を休ませているような感覚ですね。
時々針を飲んでしまうヤマメさんがいる
次々とお魚さんが釣れるのですが、時折針を飲んでいるヤマメさんがいました。
これはルアーフィッシングだとまず無い現象なんでびっくりしましたね。
針を飲んでしまう原因は、たぶん僕のアワセが遅かったのが原因でしょう。
あと、針が小さかったのも原因の一つかも。
もう少し飲まれにくい針をつかっていれば、お魚さんへのダメージも小さくて済むかもしれません。
ただ、それはリリース前提の釣りだからで、ヤマメを狙う餌釣りでは食べることが目的の人が結構多いですしね。
なんか釣り方を見ていたら針を飲ませても確実に釣る!っていう人もいるみたいですから、リリース前提じゃない限りはあまり気にしなくても良いかもしれません。
まぁ、どっちみち針外しは絶対必要ですね。
今回はプライヤーを使いましたが、そういう道具があったほうが渓流ヤマメ釣りはスムーズに楽しめます。
のべ竿は枝にやたら引っ掛かる
今回渓流で餌釣りを初体験しましたが、一番困ったのが枝に仕掛けが物凄い引っ掛かることです。
しかもです。
ルアーを引っ掛けるように簡単に外れるようなものでもない。
もしも引っ掛けてしまったら、写真のように仕掛けがグチャグチャになってしまい、結局ハサミで切る羽目になってしまいました。悲しい。
初心者は枝にラインが引っ掛ける確率が高すぎる
のべ竿をつかった渓流では、釣りながら4~5メートル前後の竿を振り出さなければなりません。
まわりに枝が張り出していないような場所なら気にはなりませんが、油断すると張り出していた枝に仕掛けがあっという間に引っ掛かってしまいます。
しかもひかったら最後。
ぐちゃぐちゃになってしまった糸が目印やらガン玉やらにも絡まってしまい、昼ドラの人間関係よりも酷いことに。
「えーと、このガン玉に引っ掛かっている糸を取ると、ハリスが取れて、目印に火掛かっているのもハリスで、妹の再婚相手が姉の元恋人で、その恋人の親が実は姉の生き別れた父で、父の勤務先の浮気相手と姉は親友で、姉の恋人は親友の彼氏で・・・もういいよ切るよもう!!」
と、複雑に絡まり過ぎた人間関係を見ると一瞬で切ってしまう。
あんな面倒臭いだけのドラマを見て楽しんでいる方なら、この複雑な糸絡みを説くのも楽しめるでしょうが、僕はブレイキングバッドでドラマに目覚めた人間。
そんなまどろこしい人間関係はドラッグ製造工場ごと吹き飛ばしたくなる。
まぁそういうことで、これは渓流初心者が一番悩まされる部分かも。
普段5ftのロッドを使っているので、長い竿の取り回しにはまったくなれてませんしね。
ロッドはできるだけコンパクトにふり、枝なんかが少ない場所から餌釣りをはじめるのが大事だなと思いました。
渓流仕掛けを振り込む方法も色々あるみたい
ルアーフィッシングとは違い、渓流での餌釣りではキャスティングという概念が存在しません。
仕掛けはキャストするのではなく、振り込むもの。
僕は仕掛けを左手にもち、右手でもった竿を下から上に振り上げる反動をつかって投げ込んでいました。
他にも横から振り込む方法や、竿の反動を使って振り込む方法もあるみたいですが、僕みたいな初心者は一番簡単なこの方法が一番やりやすかったです。
渓流餌釣りはそこまでハードルが高くない
実際に餌釣りをやってみた感想ですが、僕が思っていたようなハードルはまったくありませんでした。
フッキングも基本オート気味にやってくれますし、バラシだって少ない。
アクションもキャスティングも必要ないですから、釣り初心者はやっぱり餌釣りからはじめるのが良いのかも。
それに、とにかく釣れる。
ルアーだったら一匹だせばいいところでも3匹、4匹と引き出せてしまい、逆にヤマメが絶滅するのではとポイントを見切ることしばしば。
これだけ釣れるなら、渓流での餌釣りは釣れなきゃ面白くない初心者にやっぱり向ているとかんじました。
ただし、糸絡みにだけは要注意。
一度絡んだら地獄の人間関係が出来上がり修復不能になりかねません。
うーん、これは時々餌釣りしたくなりますね。
タックルもとてもコンパクトですし、初期投資も安い。
餌だって工夫したら、もっと安くなりそうですし、テンカラみたいな毛ばりを流したって釣れそうな気がする。
とにかくシンプルで、奥が深い。
渓流ではじめて釣りをするなら、断然餌釣りがおすすめだとよくわかりました。
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