今回はお知り合いからフルカスタムされた中華アンバサダーことMingyang/W300Lが送られてきてビックリりしたので、そのヤバさをお伝えしたいと思います。
最近渓流アングラーの間でひそかに流行りつつある中華アンバサダー。
一体どこからこのブームがやってきたのか定かではありませんが、気が付けば中華アンバサダーを購入うして遊んでいる方が多いです。
かくいう僕も中華リールを買ってはいたのですが、中華アンバサダーではなく、なぜか中華ミリオネアを買ってましたね、うん。
でまぁ、そうして中華リールを買い始めたら「おい道北中華アンバサダーを買え!」と方々からさんざん色々言われ続け、もうそろそろ買ってみますよとW300Lをアリエクで購入したわけです。(この件については後日詳しく)
すると、すでにW300Lを購入し、様々なカスタム動画を作ってはYouTubeにアップしている渓流ベイトmaniacsさんが、僕に「せっかくだから比較用にフルカスタムしたリールを送るよ」と言って、改造されたW300Lを送ってもらったのです。
もちろん貰ったわけじゃないですからね?レンタルですからね?
ただ、フルカスタムといったって中華リールでしょ?と侮るなかれ。
もはや本物のアンバサダーを超えている部分も多々ある代物となっていたのです!
フルカスタム中華アンバサダーW300Lの概要
でまぁこちらのフルカスタム中華アンバサダーですか、本当に性能がヤバいことになっていて
結論からいえば「これもう中華ってレベルじゃねぇぞ!」という、懐かしのプレステ発売日みたいな状態になってますね。バック・トゥーザ・00年代。
詳しい改造方法に関しては、以下リンクの渓流ベイトmaniacsさんの動画をチェックしてもらえれば詳細がわかるので、ぜひご覧ください。
フルカスタム中華アンバサダー開封ライブ配信
ちなみにフルカスタムのアンバサダーを頂いた時の開封配信などもあります。
ちなみに配信の時声がデカいと博士に怒られたので、トイレから生中継でお送りしていますが気にしないでください。
自作のマグネットブレーキ搭載
まず注目すべきは、こちらのマグネットブレーキですね。
箱出しのW300Lは2点遠心ブレーキというアンバサダーライクな仕様なのですが、そいつをさらに軽量ルアーを扱いやすくするためマグネットブレーキに変更されています。
このブレーキ、Availが出してるアンバサダー用のブレーキユニットを流用することでもOKなのですが、こちらはなんと3Dプリンターを使った自作のブレーキ!Availのモノよりもマグネットの脱着が簡単になっているのが良いです。
ちなみに僕が勝ったW300L用にとブレーキユニットまで送ってもらいました。ありがとうございます。
ドラグクリッカー装着済み
続きましては、やっぱり渓流だとみんな欲しがるドラグクリッカーです。
こちらはアリエクで売っているW300L対応のドラグクリッカーを装着しているそうですが、これがまた良い音が鳴る鳴る!
なお、どうやらドラグクリッカーを装着したついでに、ドラグの出方も良くなるような調整を施してあるようです。
で、実際にならしてみると、確かにすごく良い音がする・・・ナニコレ・・・もう全然僕の知ってる中華リールじゃありません。
コグホイール周辺を樹脂製に変更
続いてコグホイール関係は樹脂製パーツに変更されています。
シンクロ機構があるアンバサダーは、ここが軽い樹脂系のほうが回転がスムーズになるんでしたよね、たしか。
このコグホイールもアリエクで売っているみたいですね、なんでもあるなアリエク。
なお、こちらの改造もご本人が動画を作ってらっしゃるんでぜひ見てください。
スプールのベアリングがセラミック製になっている
そしてスプールまわりにも手が入っており、なんとベアリングがセラミック製になっています。
中華リールに対して、あまりにも手の込んだ改造・・・こんなの凄くなるに決まってる!
ちなみにグリス、オイルなども塗布しなおされており、最適化済みとのことです。
ハンドルが本物のABU1500に変更されている
そして!すでにお気づきの通り、ハンドルが本物のABU1500のシングルハンドルとなっています。
こいつはもはや、インスタントラーメンに一晩煮込んだ本格チャーシューをトッピングするようなもの。ハンドル側から見たら、本物のアンバサダーにしか見えない!
このように、あまりに手が込みまくった中華アンバサダーなので、オーナー曰く「リール本体の料金よりもカスタムのほうが高い」という完全オーバーキルチューンです。
フルカスタムされたW300を試投してみることに
てなわけで、フルカスタムしたW300をせっかく貸してもらった以上、こりゃ一回投げてみないと!
とワクワクしながらラインを巻き、庭の駐車場で試しに投げてみることにしました。
ちなみに使うのはスプーン系をメイン(ミノーは雪でリップが取れるから)
ラインはラパラのラピノヴァX PE0.8号にリーダーは短めの50㎝(ダイソーハリス1.5号)
3.5gのスプーンがシャーー!と飛んでいく気持ちよさ!
まず投げたのはAmazonの激安スプーン3.5g。
もっと重いからテストしないの?と言われますが、そもそも飛距離のほうは渓流ベイトmaniacsさんのほうで結果が出ており、3g位なら20m前後は飛ぶようでございます。
というか、飛距離よりも、まずこうした小さなクラシカルな機構のリールを使うのが初めてなんで、そこにワクワクしておりました。
「えーと、このクラッチを押し込んで、そこから投げる・・・っとぉ!!」
と、投げてみると、スプールが回転しだすと共に、レベルワインドがシャララララー!と動く音が鳴り響く。
そして、ハンドルを戻すと、金属クラッチが跳ね上がる「カキーン!」という甲高い音。
おそらく五十鈴やオールドアブじゃなきゃ味わえない、この小型丸形リール独特の味わいが、中華リールで味わえるとは。
さらに巻き心地は、およそ中華性とは思えないほどしっかりとスムーズ。
金属パーツが多いのも理由でしょうが、ギアの交換やグリスアップなどのカスタムの結果を含め、めちゃくちゃに巻き心地が良い。
「なんか玩具っぽいw」と渓流ベイトmaniacsさんは言ってましたが、ぜんぜん玩具じゃないですからねこれ。ほんとの玩具は僕の買ったデウキオとかの方ですからね?
てな感じで投げて巻いてを繰り返すだけでも楽しい。
普通に軽いのを飛ばすという意味なら、もっと楽なリールはありますが、手軽にオールドアブのような機構を楽しめたり、金属製ならではのクラッチサウンドを味わえるのは素晴らしい。
もちろん実釣での性能という点では、恐らく国産のベイトフィネス機には勝てないでしょう。
巻き取り量が40㎝しか無い所だったり、クラッチがタマに元に戻らないなど中華リールらしさはありますが、それも別に良いんじゃないか?ってくらい面白いです。
これがフルカスタムを施された中華アンバサダーというものなのか・・・いや、恐ろしい。
こいつを実釣で使ったら、さぞかし楽しいんでしょうね。
てか、僕の頼んだW300Lは無改造の状態から使うわけですが、こんなフルカスタムを使ったあとだと、もはやボロクソにこき下ろしてしまいそうで怖いですハイ。
なお、実釣した感想などをご覧になりたい方は以下の記事をご覧ください。
W300フルチューンの紹介動画はこちら
こちらのフルチューン中華アンバサダーW300については、届いたその日にライブ配信にて紹介させていただいております。
作業のお供、運転のお供にラジオ的な感じで聞いてもらえれば幸いです。
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