ミノーモンスター。
ダイソーが生んだ恐るべきルアー計画の中でも異端中の異端。
こんなことを言ったら身も蓋もないですが、実際に本当に使えてしまうルアーの一つに数えられている稀有な存在です。
そこで今回はミノーモンスターのレビューを含め、そのカスタム方法を解説しようと思ったら、なぜか気圧の変化により首に激痛が走り、寄る年波には勝てないと思い知りはじめたαトラウトですロキソニンください。
さて首の痛みを抱えながらもこのテキストを書いているのは、今日買ってきたミノーモンスターについて紹介するためです。
ミノーモンスターのスペック
もうわざわざ紹介するまでもありませんが、ミノーモンスターはダイソーから発売されている大型のミノーです。
最小サイズは9㎝。最大で13㎝。その間に11㎝があります。
重量はシンキングで8g 、13g、23gとなっており、フローティングモデルでは7g 、12g、13g。基本はソルト用に使うためのものらしいですね。
普段使わないこの巨大なミノーはさすがにトラウトフィッシングでは出番がないと思っていましたが、なぜか近所のダイソーには大量には置いてあるわけですよ。
で、ここで疑問が一つ。
そもそもダイソーというのは大量に商品があるものの、どの店舗でも同じものを置いているわけではありません。
基本的には店員が「売れる」と思うものを発注し棚におくわけで、売れないものは品は発注されないんですね。
だからダイソーは地方ごとに置いてい有る商品が色々違います。
海辺のダイソーにはエギとジグロックがごっそりあったりするのに、山間のダイソーにはその手のアイテムが一切無いないことも珍しくないです。
僕の良く行くダイソーは2店舗。
一つのダイソーは山間にあり人口もそう多くない場所にあるにもかからわず、なぜだか大量にミノーモンスターばかり置いてあるわけで、しかも見るたびに品が減ったり増えたりしてるわけで。
つまり、何者かがミノーモンスターを大量に買っているということ。
この近辺にはトラウトしかいませんが、唯一、このサイズのルアーをつかえる相手がいます。それは
イトウ
もしかして、いやまさかと思っているのですが、このダイソーでミノーモンスターを置いてある理由は、この近くに大量にいるイトウ釣り師たちのせいなのでは?
と思えば、イトウ釣りではこの手のサイズのミノーは結構アベレージと聞ききます。
今まで渓流ばっかやっててイトウ釣りには手を出していなかったんですけど。
いやまさか、まさかミノーモンスターをイトウ釣りで?
しかし気が付けば僕はミノーモンスターを購入。イトウのみならず、大型トラウトなどなど、これで本物のモンスター狙いの釣りを実行。そこでまさかのコスパフィッシングに挑む決意を新たにしていたのです。
買ってきたミノーモンスターを観察
家に帰ってくるやいなや、まずはミノーモンスターをチェックしました。
なんせ相手はダイソー製品。なめてかかるとまったく泳がないどころか、フローティングがシンキングになっていることすらありえる。
見た目はかなり安っぽいですが、100円だと思うとなんか得した気分になる。それがミノーモンスター。
なんか見た感じかなり長細いシェイプ。
良く見るダイワのアスリートとかとは全然違うし、愛用のシュガーディープとも違うむしろ一種独特のフォルムをしていますね。
お腹の部分はなんか接合部分が出ている感じがまた香ばしい。
つなぎ目ぜんぜん消えてないんですけど上から塗装しちゃう荒っぽさはまさにモンスター。
で、フックアイの部分に隙間があるけど、どうやらここは接着剤で埋めたほうが良いらしい。
これで90cmのシーバース釣っている人とかいたけど、なぜそれが釣れるのかわからないほど雑な感じでスリリングさがヤバイ。こんなんでイトウ釣れるんだろうか?
塗装はホログラムを使ってあって、ここは良かったと思ったり。
うろこ模様なんかも入っていたりして、案外使い物になりそう。
でも、この塗装ものすごーい弱そうだからあとでコーティングしてあげないと。
それで肝心のリップなんですよ。
ミノーといえばリップがとても重要。
で、このミノーモンスター9cmのリップは小さいカップ状になっているタイプでした。
カップ状のリップは、大抵が高速巻き専用。まぁソルトですしね。
で、リップはかなり小さめでローリング主体か。
なるほどこりゃ完全に高速リトリーブようだ。
でも実際に動かしてみないとわかりませんし、試しにスイミングテストを行ってみました。
スローじゃ全然動かないミノーモンスター
というわけでいつもの第七実験室(風呂場)でミノーモンスター9cmシンキングのスイミングテストを行ってきました。
ネットでもダイソールアーの中で釣れると評判のミノーだけに、どんな動きをするのか楽しみだったんですけどね。予想通りといいますか。
ファストリトリーブ以外ではまるで反応してくれないルアーになっっていましたよ。
スーーーン
そりゃそうだよね。
だってこれ、絶対シーバス用ルアーだもん。
ゆっくーりリトリーブしたり、トゥイッチでじっくり攻めるように作られたりなかしてない。遠投&ファストリトリーブ&ジャーキング。もう完全にそれようのルアーでしたねこれは。
あと立ち上がりが恐ろしく遅い。
リップがちいさいのもあるけれど、これまた雑すぎる重心移動機構が原因なのかも。なんで固定重心で作らなかったんですかダイソーさん。
ただし、アクションはしっかりと出ているし、まぁそれなりに悪くない。
これは軽く改造してあげれば全然使い物になる気がしたので、さっそくお得意のコスパ改造をほどこすことにしました。
ミノーモンスターを改造する
さて、スローリトリーブでまるで反応しないミノーモンスタさん。
でも9cmのシンキングで8gってことで沈み方も結構スロー。
これは良い感じだとも思う。止水域では。
というわけで、イトウなどのモンスタートラウトの生息地である湖や止水域でぶん投げるためにカスタムしていこうと思います。
まずミノーモンスターを改造するにあたり、クリアすべき問題点は次の3つ。
・スローリトリーブでもアクションがある程度出る
・立ち上がりの速度をあげる
・リトリーブ中にひっくり返らない
イトウやアメマス、ビックなレインボー相手を想定するとなると、当然この3つはクリアしないとならないと思いました。
流れがあまり速い場所でつかうつもりはありません。
そっちはシュガーディープさんいるしね。
あと、ボトムがっつり狙うならバイブレーションとメタルジグ使うのでそれも却下。
こいつはシャロー限定。
基本はスローシンキングを活かしたスローなアクションで弱ったお魚さんを演出して誘えるミノーモンスターにしようかなと。
というわけでさっそく改造開始です。レッツクック。
ミノーモンスターに新たなリップを増設する
とりあえず、ミノーモンスターがファストリトリーブ用になっている一番の原因であるリップ部分を改造します。
で、その改造方法なんですけどね。
考えた結果、リップを外して新しいリップを付けるとかよりも、手軽にリップの上に別のリップを付けてあげれば良いんじゃ?と考えました。
結果、使ったのはダイソーで売っている0.3mmのアルミ板と、家に余っていた0.5mmのステンレスプレートです。
このダイソーのアルミ板は、リップを作る時にものすごい便利なアイテムです。
切り出して付ければ簡易リップとして使えるんですけど、僕の場合はリップのテストとして使います。
まずはダイソーのアルミ板で仮のリップを形成。
裏面がシールになっているので、そのままリップの上にかぶせる。
すると、簡単にリップを増設することができます。
はい、こんな感じで即席の延長リップが完成。
これで動かしつつハサミでカットして調整。
もしダメならまた張り付けるればOKという超お手軽リップ素材です。
アクションが決まったら、今度はアルミ板をはがし、それを型にしてステンレス版を切り出し、そのステンレス版をリップの上から瞬間接着剤で張り付ければリップの増設が完了というわけです。これでウェイトも少しフロント寄りになり、雑な重心移動機構を強制的にセンター寄りにして立ち上がりも速くなる算段です。
リップの形は結局こうなった
色々とアクションをテストした結果、最終的にこんな感じのリップに仕上がりました。
途中から角度が変わるタイプのもので、立ち上がり重視です。
スローリトリーブでもしっかりと動いてくれ、ファストリトリーブでもある程度安定するのがこの形でしたね。
装着してみるとこんな感じ。
先端の角度が深いので長さの割りに潜航深度はそう高くないです。
トゥイッチも並み程度にはこなせてました。
第七実験室でテストした結果、僕の理想はこれがベスト。
水面から30cm 位を目安にクネクネとゆったり動かし続けるイメージですね。
一応5個もシンキングのミノーモンスター9cm を買っていたので、全てのリップを改造。
2個はノーマルリップを増設したものにして、トゥイッチメインに河川で使おうかなと。
改造したミノーモンスターでモンスターを狙いたい
今回はミノーモンスターのカスタムなどになりましたが、これで大型トラウトもゲットできてら、これからミノーモンスターだけ買うようになるんですけどね。
そして、イトウをミノーモンスターで釣れることなんてあったら大興奮です。
そんな奇跡がおきるかは不明ですが、一応アイの部分に接着剤を入れて強化。厚めのエキポジコーティングをほどこしルアー本体も強化。あとは極太のシングルフックに交換するだけです。
改造はお手軽でしが、果たして100円のダイソールアーでイトウが釣れるのか?
というか一番不安なのは強度なんですけど、シーバースのダッシュに耐えれるならいけるかも?
とりあえずチャレンジだけは絶対しておきたいです。
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