虫パターンとは一体?夏の渓流に効くルアーとアクション

虫パターン 釣り超コラム
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今回は虫パターンについて調べた&実釣編になります。

あれは確か2017年の夏。

渓流釣りをはじめて初めて迎えた真夏日の連続。

なんか魚も釣れないし、暑いし辛い。

いくらやっても釣れないものだから、どうやれば釣れるのかネットで検索をかけていた時、とある言葉がネット上に飛び交っているのを見つけました。

 

『夏はやっぱり虫パターン!』

『虫パータンで攻略!』

 

でも、やっぱりとか攻略とか言われても釣り初心者の僕にはさっぱりわからない。

虫パターンとは何のか、皆目見当がつかなかった僕。

それから色々と調べて、虫パターンが何なのかを確認。

それからクリックホッパーやタイニーシケイダーのような虫ルアーを使い、実際に虫パターンの凄さを体感してからというもの「夏はやはり虫か」と思うようになりました。

でもですよ。

虫といっても、僕はそもそも虫だったわけじゃない。

幼少期はクモが大の苦手で、図鑑の絵すら触れなかったほど。

唯一虫について詳しいのはポケモン位なもの。

というわけで、虫といえば、カブトムシでもクワガタでもなく、真っ先にトランセルを思い出してしまうαトラウトです。君に決めた!

 

ポケモンしか虫のことしか知らない僕ですから、虫パターンは常に体当たり。

ようやくリアルの虫について興味を持ったのは釣りを通してですし、渓流虫パターンが何なのかもさっぱり理解できませんでした。つらい。

ということで、虫パターンというものが何か、今回は詳しく迫ってみたいと思います。

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虫パターンはトップの季節っていうことで

虫が大量発生する夏、魚たちは水面や水の上にいる虫をとにかく狙っている。

この状態の時、フレッシュウォーターのルアーフィッシングではトップウォーターがとにかく強い。

水面に魚をひきだす面白さや、迫力のバイトシーンをその目で楽しめるトップウォーターゲームは、成立させるのがかなり難しいものの、夏場の虫パターンの最中が一番楽!

 

というわけで、バスフィッシング時代にはサミーを愛用し、真夏の野池トップゲームをやっていた僕は、渓流トラウトでもやっぱりトップで魚を釣りたいわけですよ。

で、そのチャンスとなるのがこの真夏。

炎天下の中、やる気はないけど虫だけは食うよっていうお魚さんたちめがけて、トップゲームを仕掛けてきました。

炎天下の中に虫パターン効きそうな小川にやってきた

というわけでやってきたのは、真夏の渓流。

というよりも、もはや小川。

ここは、よもや誰も釣りにこないだろうという田園地帯の間を抜ける川であり、一応僕のホームである天塩川水系にあたる・・・・と思われます。

見るからに周囲からの草が伸びていて、虫が大量に発生しているような場所。

ただ、水温上がりすぎててお魚さんのやる気がなさそう・・・

αトラウトも最近は日光湿疹のため暑さによわく、完全フル装備で挑み、虫よけスプレーも大量に使い、準備万端。

一応ヤマメとかそのあたりの魚がいると思うんで、とりあえず手持ちの虫パターンルアーで釣りあがっていこうと思います。

川上から意識高めのバッタが流れてきた

釣り始める前、草木の間をよく見てみると、草木の間にバッタがいました。

このバッタが水面におちるのを、きっと川の中の魚は心待ちにしているのでしょう。

と、思っていると何かが流れてくる。

おお、バッタだ!

すでにバッタが水面を流されている!

これは完全に虫パターン入ってますね・・・

そう思っていると、何かが変です。

この虫、どっかで見たことある気がする。

ん?あれ?なんかこれ・・・と、拾上げてみると。

クリックホッパーなんだなこれが

クリックホッパーさんのインプレ記事

アメリカはREBEL社が生んだ最強の虫パターンプラグが上流かが流れてきました。

しかも、ただ流れてきたわけじゃありません。

クリックホッパーを拾ってみると、なぜか声まで聞こえてきたのです。

虫パターン

そこの君、僕を拾うのはやめてくれたまえ。

αトラウト

え・・・声が聞こえる・・・うそだ、まさか熱中症で幻聴が・・・・

虫パターン

僕だ、このクリックホッパーが君に語り掛けている

αトラウト

ヒィィ、まさかついにルアーが僕の心に語り掛けている?

虫パターン

いや、僕の体のラトル振動が空気を伝わり君の鼓膜を直に振るわせている。

 

αトラウト

具体的過ぎてキモい

せめて心にしてほしいけど、まさか本当に貴方が?

 

虫パターン

そうだ、僕がしゃべりかけている。せっかくゾーンに入っていたのを邪魔されたからだ。

αトラウト

いやゾーンって・・・てか、なんで流れてたんですか?

虫パターン

食われるはずだったからだ

αトラウト

は?

虫パターン

だから、食われるはずだったんだよこの完璧な演技で

αトラウト

(何いってんだこのルアー)でも、流れるだけでですか?

虫パターン

僕位のバッタになると流れるだけで釣れるのが当たり前。アクション付けるなんてプライドが許さないから

αトラウト

なんか、ナンパされに海に行ってる勘違いした女子みたいですね

虫パターン

脳のゆるいブサ女と一緒にしないでほしい。こっちはプロ。わかるかい?プロのバッタルアーだから。バッタ演じてもう30年。こうして周囲の色に溶け込むべく色すら変えられる天才バッタなんだから

αトラウト

お前、マッキーで緑色に塗られただけじゃねぇか

虫パターン

というわけで、僕が愛用しているクリックホッパー・真夏のバッタバージョンでした。

しばらく押し問答をして釣りにいこうとしましたが「私はバッタだ」と言い張り、草の上で微動だにせずバッタを演じていました。

それにしても変わったルアーです。

REBELのルーアはこんなやつばっかなんでしょうか。

変人クリックホッパーに真夏の虫パターンを教えてもらう

というわけで、虫パターンのプロというクリックホッパーさんを使い。

いや、むしろクリックホッパーに連れられて、真夏の虫パターン釣行がはじまりました。

ちょっとやばい薬でも飲んでしまったのか。

それとも夏の暑さが見せる幻なのか。

リーダーの先で揺れるバッタルアーが僕に虫パターンのあれこれを教えてくれます。

虫パターン中はフローティング系のルアーでトップを狙え

まずクリックホッパーに教わったのは、真夏の渓流ではフローティングルアーが一番面白いということでした。

虫パターン

いいか真夏の虫パターンなら僕みたいなプロのフローティングミノーがおすすめだね

αトラウト

フローティングミノーのプロってなんですか
人間のプロみたいな普通さですね

虫パターン

プロのフローティングミノーはいかなる状況でも浮く。それがプロだ。どうだ釣りは奥深いだろ?

αトラウト

深すぎてブラックホールに全てが吸い込まれそうです

虫パターン

ともかくフローティングミノーを使うなら私を使え、私はプロだ!バッタのプロでもあるフローティングのプロだぞ

αトラウト

(ちょっと本当にめんどくさいな、帰ってネトフリみるか)わかりましたけど、まぁとりあえずフローティングミノーで釣っていきますよ

 

というわけで、クリックホッパーさんの言う通りフローティングミノーで攻めていくことに。もちろんクリックホッパーを使用しています。

なぜ夏場にはフローティングミノーが良いのか?

クリックホッパーさんがのちに説明した所によれば、魚がひたすらに虫を追って水面を意識している時期だからだとか。

ただ、それだけではなく別の理由でもフローティングルアーがおすすめなようです。

トップでのバイトが見れる

フローティングミノーをおすすめする最大の理由。

 

それは、トップでのバイトシーンが見れるから。

 

以前からクリックホッパーさんを使った釣りでは、水面を割ってルアーに襲い掛かるド派手なバイトシーンを見てきたのですが、今回も指示通り水面チョンチョンアタックをしていると、見事にバイト。

ミスバイトが多くても果敢にアタックしてくる興奮から、いっきにヒットに持ち込む瞬間の興奮はたまりません。

虫パターン中の魚はやる気がないので浮いているものが好き

虫パターンに入っている魚は、そこまでやる気はない。

というのは、やはり水温の上昇が大きく関係しているのと、食べやすい虫ばかり追っているから。

この状況だと、かなり早いアクションを付けて誘っても途中で追うのをやめてしまうことも多く、チェイスで見切ってくるやつが多くなるのだとか。

しかし、フローティング系ルアーなら軽く簡単にアクションが出ることから、流れと同じ速度で動かし続けられる。

ということで、フローティングのほうが虫パターン中の魚には効果的だというのです。

水面チョンチョンアタックで見切られない

流れにのせつつ、すいめんでチョンチョンとアクションを入れる動きに夏場のトラウトは異常に反応してきます。

しかもルアーを見切るということがなく、何回流そうがバイトしてくる。

これは完全に虫だと思っているのと、水面に浮かんでいるものは餌かルアーか彼らが判断できないからと推測。

ついでにラインも水の中に入っていないので、魚にとっては見切りにくいと予想。

基本シルエットを確認するだけで、アクションもさほど出ていないから、なんど通そうが確認してくる=バイトに持ち込めるチャンスが増えるということになります。

着水後が勝負

虫パターン中にフローティングのルアーを投げ入れたら、その直後が一番の勝負です。

今まで虫パターンをためした結果、そのバイトは着水直後にほとんど集中しています。

これは落下音が魚を刺激し、虫だと思って一気に襲ってくるからでしょう。

なので、虫パターン中はラインスラッグの多いキャスティングは結構危険。

スラッグを取っている最中にバイトしてしまい、アワセが遅れることしばしば。

弾道は低めに、サミングをしてスラッグをなるべく出さないようになげ、着水した瞬間にバイトしようが合わせられるように準備しておくこと。

このスリリングさが虫パターン中の醍醐味でもあります。

 

αトラウト

クリックホッパーさんのおかげでトップぽくヤマメさんが釣れましたよ。

しかもキャストした直後、ノーアクションでバイトです!

 

 

虫パターン

まずは一匹目だがおめでとう。

君もそろそろ僕の使い方になれてきたようだ。

ようやく私がルアーではなく、本物のバッタであると理解できたようだな

 

 

αトラウト

(ガチでヤバイなこのルアー・・・)いや本当にそうですね、バッタですねバッタ

 

虫パターン

そうだ、水面を意識しているやつにはフローティングが有利だ。

トップウォーター系のルアーをわざわざ買わなくても、フローティングミノーさえあれば簡単に渓流トップゲームが楽しめる。

ただし、僕のようなプロのバッタを使えばだが。

 

αトラウト

(意識高杉神木)ほ、ほんとうにそうですね

フローティング系のルアーならなんでもいける

意識高すぎクリックホッパーじゃなくても、別にフローティング系のルアーなら夏の虫パターンには大抵対応できます。

もちろん捕食している虫の大きさに合わせるべきなので、トラウトなら小型、バスとかなら多少大き目でもいけます。

渓流での虫パターンでフローティングミノーをまず使ってみようっていうのは、そもそも渓流トラウトマンはそんなにトップ系ルアーを持ってないので、手持ちのフローティングミノーでやってみようってことだけ。

ただ、僕的な感想では、トップゲームは専用ルアーじゃなくても全然いける。

ルアーが見切られにくい状況がすでに成立しているんで、ただのコルク栓ですら有効かと。あと、エリア用ならトラウト用のトップルアーが結構売られてるんで、面白そうなのを試してみると良いと思います。

虫パターンに効果的なルアーとアクションは?

αトラウト

また釣れましたよ、やっぱりフローティングミノーのトップ面白いですね

虫パターン

わかるだろ?これが僕の魅力だよ。ただ君ももう少しバッタとして操作してほしいよね、例えば足をバタバタさせて鳴くとか

 

αトラウト

トゥイッチする位で足生えたらやばいですよ。

それに鳴くってなんですか、バッタの鳴き声ってなんですか

虫パターン

クェェエエ!!!

αトラウト

え・・・なんですか今の始祖鳥みたいな声。こわ。

虫パターン

君も私の操作がうまければこの声をいずれ出せるようになる

αトラウト

(キモイなこのルアー)は、はい。がんばります

というわけで、さすがにクリックホッパーさんの意識が高すぎる声を引き出せとはいいませんが、虫に似せるようなアクションは重要かもしれません。

虫を食べまくっている最中の魚に対して、一番効果的なルアーとアクションは何なのか?

フローティング系は当然として、それ以外のルアーではどうなのか気になるところ。

ということで色々と自分の経験や、本やネットで虫パターンに効果的なルアーについて勉強してきました。

そもそもミノーのシェイキングは虫っぽい動きらしい

シェイキングとは、トゥイッチを細かく連発させるテクニック。

渓流ではミノーイング中によくやる例のアレなんですが、実はこれが虫の動きによく似ているらしい。

え?いやどこが?

と思ってましたし、ミノーなんてみんな小魚の姿を模しているわけじゃないですか。

さすがにこれが虫には見えないだろうーと思ってたんですけど、じつはこの動きが虫に似ているのだとか。

しかもただの虫じゃなく、水の中で流れるトビケラなどの幼虫や、水中に落下した芋虫なんかに似ているそうなんです。

たぶん、水の中を流されてしまった芋虫は、なにかにつかまろうと必死にウネウネ動いてるんでしょうね。

トビケラなどの場合は、羽化する時にウネウネと水面に泳いでくる様が似ているのかも。

ともかく、ウネウネする動きが、ヒラ打ちしまくるミノーの不規則な動きに似ている。だから虫を模している、と言われているそうです。

うーん、そういわれると確かに虫っぽいかも。

それに虫カラーのミノーとか結構沢山売ってますしね。

ミノーは扱い方で色んな生き物に化けられるってことでしょうか。

スピナーのブレードの回転も虫っぽい

 

渓流釣りではおなじみのスピナー。

あれもどうやら虫を模したルアーなんだそうです。

って言われても、冷静に考えてあんな虫はいない。

どっちかっていうと、まだミノーのほうが虫っぽい形ですし、スピナーにいたってはプロペラ付いた金属の塊です。ナウシカの谷にもいませんよあんな昆虫。

 

そもそもスピナーの語源は、カゲロウのこと。

成虫したカゲロウは白く輝く羽をもっていますが、そのカゲロウの羽の輝きと、高速回転するスピナーのブレードの光が魚にとって同じに見えるだろうと作ったんでしょうね。

水中をバタバタさせる虫なんかいないんですが、たぶん普段から羽をバタバタさせている虫を食べる習性がある魚は、水の中に似たようなものがあっても同じく追って食うんでしょう。

なので虫パターン中はスピナーを使えと、渓流ルアー関連の書籍には物凄い大量に書いてあるし、ネットでも多くの人が「虫パターンにはスピナー」といっています。

また、スピナーは魚にリアクションバイトをさせる要素がすごい詰まっている。

高速回転の振動やフラッシングは魚を刺激するし、やる気のない夏場にはどっちみち効果的なんでしょうね。

スプーンも虫パターンになる

ミノー、スピナーとくれば、やっぱりスプーンも虫パターンになる。

って、トラウト狙うルアーは大半が虫パターンで使えるってどういうこと?

とか思ったんですけど、そもそもトラウトって基本虫食べてますから、そりゃそうですね。

 

スプーンのヒラヒラした動きも、やっぱり水中を泳ぐ虫に似ているのだとか。

形やサイズ的には水の中を泳ぐ水生昆虫に似ている気もしますね。

ただ、泳がし方にコツがあるらしく、スローに水面付近を意識して引くのが良いらしいです。

フローティング系のルアーを水面でひたすら漂わせる

前述のとおり、フローティング系のルアーをチョコチョコさせておくのもいいですが、浮かせておくだけでも虫っぽくなります。

これは水面に落ちて死んだ虫や、羽化途中の虫を演出。

シケイダー系とか、とにかく小型で浮くものが理想的。

浮いている小型のルアーならなんでもできますし、暑くてバテた魚でも襲いやすくなります。

ラインはあまり垂らさず常にフッキングできる姿勢で

虫パターンでのトップゲームでは、アワセのタイミングのシビアさを考えると、ラインはあまり垂らさないほうが良いでしょう。

あと、ラインを垂らしておくと見切られる率が少し上がる気もします。

そこまでシビアになることはないですが、操作性を上げるためにもロッドはたてて、できるだけラインを垂らさないようにするとヒット率が上がりますよ。

虫パターン中のルアーカラーは何が良いのか。

虫パターン

良い感じに釣れるようになってきたな

αトラウト

ほんとうですか、ありがとうございます。

虫パターン

ん?あれ・・・そういえば僕はさっきまで休んでいたんだが

αトラウト

あ、ちょっとイッセン使ってみたらかなりヒットしてきましたよ、ほら。

虫パターン

虫パターン

だめだ!虫パターンで私以外を使うなどもはや虫パターンではない!

αトラウト

いやそんなわけないでしょ、しかもイッセンの虫パターン用カラーですよ?

虫パターン

許さん!僕は断じて許さん!虫パターンはバッタを模した僕の志を理解できる鮮烈なるバッタカラーのみ!なんかコケみたいな色したシンキングなんて断じて許さない!

αトラウト

(意識高すぎだろ)はい、わかりましたよええ

虫ルアーとしての意識が高すぎるクリックホッパーさんは認めませんが、他のルアーでも十分虫パターンはできますよ。

ただ、やはりカラーが問題とのこと。

イッセンの虫カラーのように、ダークグリーン系にうっすらゴールドが入っているだけの滅茶苦茶地味な色や、クリックホッパーのようなバッタみたいな緑は強いイメージ。

フラッシング効果は殆どなく、水の中ではまず目立たないようなナチュラルカラーですが、こういう虫みたいな色がやたらと釣れるようになります。

なんせ、虫というのは、大抵周囲の環境に溶け込むためアースカラーになっているもの。アースカラーって何?というかたは、基本的には無印良品店の服を思い出してもらえれば幸いです。

具体的な色は?

無印良品店なんて高いから行かない。

むしろ行くのはシマムラかユニクロ。

そんな原色大好き貧乏アングラーの方々も居るかと思いますので、いや、このブログの読者の方は大半がそうだと思われますから、親切丁寧に色についても解説します。

個人的には緑系が良い

まず僕が試した結果、緑系は一番良いと感じました。

濃い緑から明るい緑、さらには蛍光グリーンまで、夏場には好反応を見せてくれますね。

ただ、蛍光グリーンに限っては、グリーン単色よりも黒が入っているほうが好きです。

明るい感じの色のイモムシみたいなやつはどこかに黒が入ってますから、その色も模しているほうがナチュラルで違和感がないです。

黒系はやっぱり強い

次に強いなと感じたのは黒系。

虫パターンに限らず、渓流では年柄年中強い色なので、はっきりとした違いはそこまで出ませんが、夏場の黒は効果的だと思います。

トラウトが黒を好むのは、トビケラなどの水生昆虫がだいたい黒いから。

あと水の中ではかなり目立つ色なので、動体視力の良い渓魚はよく見つけるってことも要因かと。

サワヤカな透明白系も捨てたもんじゃない

水面をハッチするユスリカやカゲロウなんかは、だいたい白っぽい透明な色をしています。

このサワヤカなシャツみたいな色が、夏場の水面では結構活躍。

一見して虫っぽくないですが、薄い白も立派な虫カラーです。

ボディに黒系が入っていれば結構何でもいい説

 

最後に唱えたいのが、ボディに黒系が入っていればなんでも良い説です。

そんな身も蓋もない!

と思うかもしれませんが、僕は実は結構そうなんじゃないかと疑ってますね。

ボディに黒系が入っていれば、それで基本虫を演出できる気がする。

なんか黒っぽければ虫と思わせられる気がする。

だって、虫ってだいたい黒っぽいけど全身黒なんてやついないから。

カワゲラとかトビケラだって黒っていうか茶色+黒とか、黄色+黒とか、そんな感じのボディですしね。

 

そもそもなんで虫パターンが起きるのか

αトラウト

どうですか!ついに良型ニジマスさんが出現しましたよ!

 

虫パターン

40位か、ふむ。

君もようやく虫ルアーのすばらしさに気が付いたようだね。
でもね、今回も僕はタックルボックスにいたわけなんだが?んん?

 

 

αトラウト

はい!今回はドクターミノーFで釣れました!

 

虫パターン

もう君は虫パターンの一つもわかってない!!
この!クリックホッパーを!使って!はじめての!インセクトパターンなんだよ君!!!

 

 

というわけで、ちょっと何言っているのかわからないクリックホッパーさんはおいておいて、フローティングミノーを使った渓流トップはやりやすいです。

これだけ面白いと、年がら年中トップ狙いでやりたいですが、そうもいかないですよね。

にしても、なんで夏ばっかり虫パターンがやってくるのか。

ちなみに、クリックホッパーさんも叫んでいましたが、虫パターンの凄いカッコイイ呼び方は「インセクト・パターン」

意識高めの方はぜひ覚えておいてください。

もし誰かに釣りを教える時に

「やっぱり今時期はインセクトパターンだね」とか言うと、すごいインテリっぽいですからね。がんがんカッコつけていきましょう。

夏場は虫が最も水辺に出現する

夏場はもっともインセクトが現れる。

とか、なんか異形の物みたいな言い方ですけど、ただの虫です。

で、夏は水辺に大量に虫が現れる。

例えば夏場、ポケモンマスターが水辺を歩いていて最もエンカウントするのは、トランセルでもキャタピーでもなく、ユスリ蚊。

さすがにモンスターボール投げる気にはなれないですが、みなさんも体験したことがあるでしょう。夏場に川や池の近くで大群になっているあの白い虫たち。

それに、自転車で帰宅中にユスリ蚊の大群に出会い、口の中に入ってしまった苦い記憶をお持ちの方も多いはず。

ちなみにあの大群の正式名称は「蚊柱」。

たぶん世界一気持ち悪い柱です。

ですが、これがトラウト達にとっては最高のごちそうなんですって。

ていうか、トラウトに限った話でもなく、水生昆虫を捕食する魚たちは、あのユスリ蚊が大好物だそうです。

そんなユスリ蚊が水面に大量発生するのが夏場。

それまで水中の底にいたユスリカが一気に水の上へと浮上し、水面で羽化しはじめます。

そこでも魚たちは一斉にユスリカを食いまくるのですが、一番のチャンスが羽化中と、羽化してから水面を飛び回る瞬間。

これについては、ユスリカの羽化シーンを見てみるとわかりやすいと思います。

このように、ユスリ蚊は一気に水面へ。

この動きもかなり目立ちますが、それから水面でしばらく動かない瞬間も同じく魚にとっては捕食チャンスです。

さらに、羽化したユスリカは数日で命を落としますが、その間に水辺で産卵をしなくてはなりません。

ここも魚にとってはやはり捕食チャンス。

水面に落下して死んだあとも捕食チャンス

というわけで、この時期はユスリカを捕食しようとしているわけです。

他の昆虫たちも水面に現れる

 

さらに水面には大量の虫が出現します。

夏は草木が大量に生い茂り、その先が水面にまで向かうのでバッタや芋虫なども水辺に落ちやすくなります。

蝉も大量に発生するので、やっぱり水面に落下。

他にもユスリカなどを捕食する虫たち。例えばトンボなんかは、ユスリカを捕食すべく飛び回り水面に落下。

水生昆虫であるマツモムシやらタガメなんかの水中昆虫も夏場には活発に餌を求めて水面を活動。

そして、僕らが大嫌いな普通の蚊たちも水辺から羽化し、水面付近を飛行。

つまり、夏の水辺はとにかく虫が盛大に活動しているわけですね。

魚たちは小魚よりも虫が食べたい季節

虫パターンを良く知るためには、夏の魚たちの気持ちになってみなくてはなりません。

想像してください。

この最低に暑い中で、とにかくだるい。

もう毎日暑いし、仕事にいきたくないし、ひたすらクーラーの利いた場所にいたいわけですよ。

それでネットフィリックス見ながら発泡酒でも飲んでたい。丸一日中ですよ。

ただ、水中にWi-Fiがとどくかわかりませんし、完全防水スマホを購入できる魚さんはいない。

そもそも体も元気に動かないから、ネトフリどころか餌を追う元気もあまりない。

それにここで問題となるのが、ベイトフィッシュの減少。

夏場になってしまうと、大半の魚たちが程々良いサイズになってしまっている。

川では鮭稚魚は完全降下しているし、春に生まれた小魚さんたちの大半がかなり成長して賢く、たくましくなり餌になりにくい。

例えるなら、今まで並盛だったお魚定食が、いきなり大物りトンカツ定食になっちゃったようなもん。

食べる気します?

こんなもん、夏に食べるだけで体力の消耗が半端じゃないですよ。

そう、だからこその虫。

夏場のお魚さんにとって、小魚を追うよりも虫を食べたほうがとてつもなく食べやすい。

それこそアイスとか冷麺みたいなもん。

私達人間界でも、夏場になると突然アイス売り場が拡大したり、どこからともなく「冷やし中華はじめました」のポップが出現するじゃないですか。

あれが、実は魚たちにとっての虫。

つまり「虫はじめました」なんです。

というわけで、夏場のお魚さんたちはひたすら虫を捕食しようと常に水面を意識している。これが虫パターン。いや。インセクトパターンということです。

夏の虫パターンで渓流はさらに面白くなる

というわけで、とてもめんどくさい虫ルアーのクリックホッパーさんも満足したところで、虫パターンについての釣行がおわりました。

とりあえず釣れるパターンというものがあるのも重要なんですが、夏しか楽しめないルアーフィッシングがあるとのこと。

この暑い夏の渓流釣りでは、ぜひトップを中心とした虫パターンの釣りを楽しんでみてください。

 

釣り超コラム
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コメント

  1. いつも楽しく拝読しております。
    金もしくは銀の無塗装スプーンを黒マニキュアでまだら模様にしたタイガーパターン最強と思ってる私からすると、よくわかります。
    ええ。
    あと、タイガーパターンで一番近い陸生昆虫は、マダラカマドウマなんじゃないかと思ってます。
    あ、免疫がないと画像検索は危険なのでお気をつけを
    ご存じかも知れませんが、こんな記事もあります。
    https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141104/422873/?ST=m_labo

    • アバター画像 αトラウト より:

      ワイズストリームさん>いつもお読み頂きおりがとうございます!

      タイガーパターン良いですよね。あれかなり虫っぽいですし、ナチュラルカラーって感じでスレてる場所に効きそうです。
      マダラカマドウマに似ているといわれたら確かに!寄生虫にコントロールされるって話おもしろいですね。
      もしかしたら夏に水辺に落ちている虫はみんな寄生虫のせい・・・だったりして