今回は夏の渓流で僕が良くつかうエリア用スプーンを使った釣りについて紹介します。
管理釣り場で使うスプーンって渓流で使えるの?と疑問に思うでしょう。
しかし、実はコレが結構釣れるんですよ。
とくに夏場のように、水温が上がり渓流が渇水している時期には効果的です。
渓流におけるエリア(管理釣り場)スプーンの効果とは?
管理釣り場用のスプーンと渓流用のスプーンの一番の違いは、その軽さと形状です。
渓流用スープは肉厚かつ重量も3g程度が中心。
そのほうが流れの中で扱いやすく、深い場所も攻略しやすいからです。
一方の管理釣り場は止水域であり、スレた魚を相手にするため、スプーンは1g前後かつ薄いタイプのものが多いです。
そのため、一般的には渓流でエリア用のスプーンは使いにくい。
フォール速度が遅すぎるうえ、浮き上がりやすく、流れの中では使いにくいのが定説です。
ところが、これが夏の渓流になるとそうではなくなり、驚くほど使いやすいスプーンに早変わりします。
渇水した渓流ではエリア用スプーンが大活躍
渇水した渓流、つまり水位が下がり、流れも遅くなっている渓流では、多くのルアーが一気に使いにくくなります。
ところが、こうした場所ほどエリア用のスプーンが使いやすく、魚からも多くのバイトが引き出せるので楽しいです。
フォールが遅くレスポンスが良いので渇水でつかいやすい
普段の渓流ならフォールが遅く、浮き上がりやすいため使いにくいエリア用スプーン。
しかし渇水になると、今度は普通のスプーンやシンキングミノーだとすぐに着底してしまう上、ルアーを動かすだけの十分な水位がないので、とても使いにくくなります。
しかし、軽く薄いエリア用スプーンは、こんな状況こそ威力を発揮します。
フォール速度が遅いので、浅い場所でも着底せずに動かせますし、そもそも浮き上がりやすいから好都合。わずかしかない水位の中でも十分にアクションさせられます。
ルアーを追わない魚にも効果的
夏になり、水温も上昇し、水中の酸素も減っていくと魚の活性も下がっていきます。
こうなるとルアーは追うけれども、バイトにまでは至らない場合も出てきますし、どうしてもスローな釣りのほうが効果的になります。
こんな時、エリア用のスプーンは魚をバイトを引き出してくれます。
まずレスポンスが良いため、かなりスローなテンポの釣りが展開できます。
フォールもゆっくりですし、巻きもゆっくり行けるので、やる気がない魚でもバイトチャンスを増やすことができます。
まぁこんな時、僕はフローティング系のルアーや、フォール速度の遅いルアーを使って、落ちパクを狙うことが多いのですが、バイト率はエリア用のスプーンがすごく良いですね。
あと根掛かりを回避しやすいのも良いです。
渇水するとどうしてもボトムへのタッチが増えて根掛かりが増えますが、その点もスプーンは回避しやすい。同じく渇水に強いスピナーよりも根掛かりしにくいし、かなり使えます。
エリア用スプーンを渓流で使う問題点
さて、渇水している渓流では大活躍してくれるエリア用スプーンですが、かといって問題点がまるで無いわけではありません。
まず第一に、とっても軽いしそんなに飛ばない。
渓流という場所は、時として飛距離が必要になるケースがありますが、だいたい必要といわれるのは飛距離10メートル前後です。
この飛距離を2g以下のエリア用スプーンで出すためには、スピニングタックルが一番であり、ベイトタックルでは少し難しくなります。
なお、僕は1.8gや1.5g程度のエリア用スプーンでもベイトで投げますが、それはスプールを超軽量なカスタムスプールに交換しているから。
おそらく普通のベイトフィネスではまともな飛距離はでませんし、アキュラシーなどもっての他状態になります。
なので、スピニングタックルでないとまともに使えないのが難点ですね。
続いて水深が浅い場所以外では使いにくいこと。
多くの渓流用スプーンのように肉厚ではなくフォール速度も遅いため、流れのボトムを取る事が苦手。
つまり、エリア用スプーンは、スピニングタックルで、小さな渓流の渇水を攻略スルために使うのが
一番ってことです。
エリア用スプーンを使って渇水した渓流を攻略しよう
このようにメリットもあればデメリットもある渓流におけるエリア用スプーン。
しかし、その特性を活かせれば、渇水した渓流も攻めやすく、釣れない渇水期でも大きな味方になってくれます。
ちなみに僕が渇水期で使うのにオススメなのは、高いレスポンスがあり、ウォブンロールが強めのタイプ。
愛用しているのはダイワのムーバーというシリーズですが、他のエリア用スプーンでも効果抜群。
手持ちのエリア用スプーンがあれば、ぜひ渓流で試してみてください。
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