渓流釣りは自然との親密さと、釣りの静寂と興奮を組み合わせた素晴らしいアウトドア体験だと思います。
しかし、自然と密接に関わる釣りだからこそ、その危険性が高いのも事実です。
しかし、この美しい趣味は無警戒な参加者にとって危険がいっぱいです。
この記事では、渓流釣りの主な危険性について説明し、それらを避けるための方法を提供します。
天候による水位の変化
初めに、天候と水位の変化は渓流釣りの大きな危険性です。
渓流は山の釣りですが、山の天気は平地よりも激しく変わります。
そうして雨が降ると川の水位は急激に上昇し、流れは予想外に速くなるもの。
これは予期せず水に溺れてしまうリスクを高めルノと同時に、滑落や転落といった可能性も高まります。
山で釣りをするということは、常にこうした天候変化のリスクに備えなければなりません。
釣りに行く日の天気はもちろん、それに応じた装備を持ち、天候が悪化したらすみやかに撤収するなどの対策が必要になります。
転倒と滑落
渓流釣りは山の斜面に囲まれた環境でやることが多く、こうした環境では移動中に滑落することも良くあります。
斜面の移動はとても危険なので、まずは安全なルートを探し出し、無理をせず、慎重に斜面を降りたり登らなくてはなりません。
また、安全対策のためにはヘルメットの装着やプロテクターが必要な場面もあります。
これは滑落の危険性はもとより、そもそも岩が多い渓流では、移動するだけで転倒する場面があまりにも多いからです。
渓流では岩で足を滑らせて転んで捻挫する人も多い危険な釣りということを覚えておきましょう。
水の中の見えない流れ
一見して水面は穏やかそうにみえても、その下には激しく太い流れがあることも。
こうしたカレント(流れ)が強い場所は一見してわからないことが多く、外見上おだやかな水面に油断して速い流れに足をとられ、そのまま流されてしまうヒトもいます。
ウェーディングしながらの釣りでは、こうした見えない強い流れは特に危険です
滑りやすい岩と不安定な足場
次に、滑りやすい岩と不安定な地盤も大きな危険です。
湿った岩は非常に滑りやすく、安定したフットワークが難しくなります。
また、地盤が不安定な場合、踏み外しや滑落の可能性があります。
ソールはできる限りフェルトを選び、足場をよくみながら移動しなければなりません。
うっかり深場に入り込む
水の中を歩いていると、突然現れた深みにはまり、そのまま溺れてしまう事もあります。
こうした状況防ぐためには、まずは偏光グラスを着用し、水の中を観察しながら安全なルートを移動することが望ましいです。
また、一見して浅いと思った場所でも、実は深い場所だったなんてことは渓流では良くあること。
外見に騙されず、常に川底の状況をしっかり確認しながらアルきましょう。
強い流れを甘くみて横断しようとする
川の横断がよくある渓流釣り。
しかし、横断の際に強い流れの中を「大丈夫だろう」と思って歩いてしまったせいで、流されてしまうヒトも結構います。
とくに川歩きになれてしまうと、こういった危険な渡河作戦に出がち。
流れが弱く、浅い場所以外は決して川を渡ろうとうは思ってはいけません。
野生動物との遭遇
渓流釣りは自然の中で行われますから、野生動物との遭遇は避けられません。
クマはもちろん、危険な動物は山には沢山いますから、その対策はやりすぎる位が丁度良いと思っておきましょう。
不必要にテリトリーに入るのを避けるのはもちろん、出没注意が出ているエリアに立ち寄るのは絶対やめましょう。また、ヒグマのように鼻の良い生き物は人間の持つバッグの中にある食料の匂いをかぎつけ、それを奪うために危険を冒して人を襲うことがあります。
渓流に食べ物を持参するのはなるべく控え、持ち込む時には匂いの対策を徹底しましょう。
昆虫への対策
渓流は虫がとても多い場所です。
アブや蚊程度ならいいのですがハチ、マダニといった虫に刺されれば最悪命を落とすことになります。
ですので、虫よけ対策も必須。
とにかく肌を露出する格好をせず、夏場であっても長袖やアームカバーなどをつけ、虫よけスプレーや蚊取り線香を使うなどして虫に刺されないようにしましょう。
渓流釣りは安全に行おう
渓流釣りは、自然の美しさと釣りの楽しさを組み合わせた素晴らしい趣味です。
しかし、それは危険も伴います。
適切な準備と注意深い行動が必要です。以上のポイントを覚えて、安全に楽しんでください。
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