今回はアウトドア愛好者やキャンパー、そして釣り人にとって重要なアイテムである「クマよけスプレー」の効果的な使い方と注意点についてご紹介します。
クマの活動は年々活発化しており、出没範囲が広まっていく中でアウトドアにおけるクマ対策の意識も高まっているのを感じます。
また、僕が住む地域では当たり前のようにヒグマが出没しているので、新たなクマよけスプレー購入しました。
こうしたアイテムを使わずにすめば一番なのですが、なにせ釣りをしてクマに出会った人は数しれず。
基本的に人間が怖いクマさんですが、そうではないクマさんと出会った時の備えは大事です。
クマよけスプレーとは

クマよけスプレーは、特殊な成分を含み、クマに対して威嚇効果や不快感を与える作用があります。
主成分の一つとして、ピーパーオイルやカプサイシンなどが含まれており、クマを撃退する効果が期待できます。
これらの成分は、クマの嗅覚や味覚に刺激を与えクマの攻撃を回避する効果があります。
ただ、撃退とはいってもスプレーを噴射して相手をひるませることが出来るだけ。
完全に倒すことはできません。
あくまで「逃げるための隙をつくる武器」だと考えて使用する必要があります。
おすすめのクマよけスプレー

僕がおすすめするクマよけスプレーは、フロンティアベアズマンのベアスプレー(クマ撃退スプレー)です
こちらのクマ撃退スプレーはアメリカ製品でモンベルでも取り扱いのあるクマスプレーですが、グリズリーをはじめとする大型のクマを撃退するために開発された非常に強力なアイテムです。
このスプレーを使っているのは民間人だけでなく、世界中のレンジャーや警察などからも高い信頼があるアイテムであり、有効射程は最大で10メートル。
日本ではヒグマを相手にする時に使うスプレーなのですが、おそらく日本国内の野生動物ならほぼ全てに撃退能力があると考えていいでしょう。
こちらのアイテムを販売しているセイバー社の商品紹介動画と公式ページも紹介しておきます。
また、こちらのスプレーにはベルトホルダーが付属してきます。
買ってすぐベルトに装着して使えるのが便利ですね。
クマよけスプレーの役割と選び方

クマよけスプレーはクマから身を守るための効果的な防御策です。
市場にはさまざまな種類のくまよけスプレーがありますので、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
自身の環境や好みに合わせて適切なスプレーを選びましょう。
有効成分

スプレーに含まれる有効成分の種類や濃度を確認しましょう。
ピーパーオイルやカプサイシンが含まれていることが望ましいです。
他にも様々なクマよけ成分のあるスプレーはありますが、あくまで「撃退」のための成分でなくてはなりません。
ハッカなど動物が嫌う匂いを出すようなスプレーではまるで効果がないので注意してください。
長い有効射程があるもの
クマよけスプレーで成分の次に重要なのが、長い有効射程があることです。
理想的なクマよけスプレーの有効射程は10メートル。
この距離でスプレーを噴射して効果があるもの以外は信用できません。とくにヒグマに対しては。
なかにはクマよけスプレーのかわりに防犯用の催涙スプレーなどを持つ人もいるようですが、そちらの有効射程は3~5メートルほどが限界です。
この距離でスプレーを噴射しても、すでに相手の間合となっており、スプレーを噴射する間もなく攻撃される恐れがあります。
スプレーを選ぶ時には必ず有効射程が長いものを選んでください。
信頼性と評価
信頼できるメーカーから製造され、実際に使用したユーザーの評価やレビューを参考にしましょう。
必ずメーカー公式サイトなどを確認し、そのスプレーが対象のクマにも有効なのか確認してください。
一番良いのは、グリズリーなどにも対応できるクマよけスプレーです。
このタイプは殆どのクマ有効なので、必ず効果が欲しい局面で自分の命を救ってくれるでしょう。
一方、催涙スプレーなどの安価な製品は人間には効果があっても、クマには効果がなく、射程が短すぎる物が多いです。
容器の使いやすさ
緊急時にスムーズに使えるよう、操作性や持ち運びの便利さをチェックしましょう。
アイテムの中には大きすぎて携行しにくいものがあります。
ただ、小さすぎるクマスプレーはヒグマなどには効果がないものが多いです。
服装や肌の保護

クマよけスプレーを使用する際は、長袖や長ズボン、帽子、手袋など、くまから身を守るための適切な服装を着用しましょう。
肌が露出している状態だとスプレーの成分が肌に触れて怪我をする恐れがあり危険です。
また、間違っても遊びで噴射してはいけません。
このスプレーは危険な動物が偶然人間に攻撃してきた場合、または自らの身を守る場合にしか使えません。
スプレーの使い方の手順

スプレーを効果的に使用するためには、以下の手順に従いましょう。
まず、スプレーをくまの予想される接近方向に向け、指定された距離からスプレーします。
ラベルや説明書に記載された距離を守ることが重要です。
また、自動的に作動するタイプのスプレーを使用する場合は、設定やアクティベーション方法を確認し、正しく使用しましょう。
スプレーを振る・安全装置をはずす。
クマよけスプレーには必ず安全装置が付いているので、まずはそれを外します。
また、フロンティアーズマンには必要ありませんが、クマよけスプレーの中には使用する前によく振る必要があるタイプも存在します。
成分が均一に混ざることで効果が最大限に発揮されます。
スプレーのラベルや説明書に示された時間や回数を守りましょう。
使用時の姿勢と方向

スプレーをくまの予想される接近方向に向けます。
腕はしっかりと伸ばし、できる限り自分顔から離します。
また、正確な方向性を確保するために、練習や訓練を行うこともおすすめです。
適切な距離の保持
スプレーを使う際は、くまとの適切な距離を保つことが重要です。
スプレーのラベルや説明書に記載された距離を守りましょう。
距離が近すぎると効果が薄れる可能性があります。
距離を取ってまずは噴射
まずは距離をとって噴射します。
僕が持っているフロンティアーズマン・ベアスプレーの場合有効射程は10メートル程となっているので、まずは最大射程でスプレーを2~3秒噴射します。
噴射方向はクマの少し下側を狙うと良いです。
これによってクマがその場を離れる事が多いようですが、そうならない場合にはさらなる噴射を加えます。
目・鼻・口を狙って噴射
一度目の噴射でクマが逃げずにいるなら、続いて目や鼻、口といった急所を狙ってスプレーを噴射します。
これによりさらなるダメージをヒグマに与えることができます。
もし仮にヒグマがくまよけスプレーを直接顔面にもらった場合、粘膜から吸収された成分によって視界などの五感に多大がダメージが期待できます。
クマが怯んだ隙に逃げる
噴射したスプレーがクマに効果をおよぼし、相手が怯んでいると思ったら、すぐさまその場を逃げ出しましょう。
クマ撃退のためのスプレーは、あくまで時間稼ぎのアイテムです。
相手の視力や嗅覚を奪ったからといって、それでクマが倒れてくれるわけでもありません。
とくにスプレーによって視界を奪ったクマの近くにいると、痛みで暴れるクマによって偶発的な攻撃を受ける可能性もあります。
とにかく、スプレーを噴射し相手に効果が出た時点でその場を離れてください。
風向きの確認
スプレーを使用する時に注意すべきは、風向きの確認です。
緊急時にはそんな余裕もなく、とにかくクマにむかってスプレーを噴射するのが最適ですが、もし風下にいて、強い向かい風が吹いているような状況の場合、スプレーの有効射程がかなり落ちます。
また、風が強い日の場合、噴射したスプレー液が自分に向かってくることがあります。
風が強い場合は、スプレーの効果が風に流されてしまう可能性があるため、使い方に注意が必要です。
緊急時の対応
クマよけスプレーを噴射しても効果がなかったり、動作をあやまりスプレーの噴射に失敗することもあるでしょう。
そのような状況でもしクマが接近してきた場合は、冷静に対応しましょう。
スプレーを持っている手を高く上げ、大きな声を出してくまに威嚇したり、相手の目をみてまっすぐ後ろに下がるなどして自分の身を守ってください。
クマよけスプレーの補完策と注意点

クマよけスプレーは有効ですが、注意点もあります。
スプレーには限界があり、完全な防御を保証するものではありません。
また、こうしたアイテムをできるだけ使わずにすむのが最善。
鈴や笛、大声を出すなど、アウトドアでは常にクマをよせつけないための行動を取り、クマが出没しているエリアには立ち入らないことです。
クマとの遭遇時の対処法

万が一、クマと遭遇した場合は冷静に行動しましょう。
スプレーの使用後も安全を確保するため、適切な行動を取ることが重要です。
クマからの攻撃を回避するためには、目をそらさず背後に下がり、大きく手を振ったり、大声を出したりすることが効果的です。
クマよけスプレーの正しい保管方法

スプレーは正しく保管することも重要です。
適切な保管方法としては、涼しい場所に保管し、直射日光や高温を避けることが必要です。
また、スプレーの有効期限や温度管理にも留意しましょう。
家庭やキャンプ場での保管場所を選ぶ際には、安全性を考慮しましょう。
くまよけスプレーを使って安全なアウトドアを

以上がくまよけスプレーの効果的な使い方と注意点についての情報です。
くまとの遭遇は偶発的で逃れられないものもありますが、まずはクマに遭遇しないための情報収集が必須です。
また、クマがいるエリアに入る場合には、常に正しい対策を講じ安全を確保する必要があります。
くまよけスプレーを適切に使用し、安心してアウトドアを楽しみましょう。
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