11月24日、鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡを持って渓流へと向かいました。
でも、つい2日前まで道北地方は吹雪に見舞われていまして、景色は途端に真冬へと変貌。
国道ではついにホワイトアウトが発生し、僕の家の付近でも事故が多発。
まぁなんというか
これは、もはや戦場というか
朝から爆撃により降り積もった雪を片付け、路肩の雪の中へと突っ込んだ軽自動車やトラックを眺めながら車を運転。
次は自分かもしれないと、恐怖におびえる道北冬戦争の日々。
ところが、本日の最低気温は6度、最高基本は10度をマーク。
冬との一時停戦。まさに奇跡。
昨日まで最高1度だったのが突然10で、しかも休日。
というわけで、あたたかな陽気に誘われ、まずは借金を返してきたαトラウトです。アコムがあればなんくるないさい。
まぁね?
金はないわ、借金はあるわ、いくら気温が上がろうが僕の財布は猛吹雪。給料日のわずかな炎すら一瞬でかき消す小さなツンドラの大地ですよ。
けど、そんな僕の財布でもコレクションできる鱒レンジャーは本当にありがたいし、ありがたすぎて神棚に飾ろうかろおもったけど神棚買う金がない。
なんでかって、この間鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡを買ってしまったから。
実売2500円位のロッドで金がなくなる僕の懐事情のインプレでもしようかと思ったけど、みんな涙で画面が見れなくなってPV下がるから止めるね。
だから、今回は前回購入した鱒レンジャーSP50ダークナイトⅡのインプレッションを行っていこうと思います。
冬の渓流で鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡを使ってみる
吹雪もやみ、気温も上昇。
鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡを車に積み込み、雪解けの道路を走しっていました。
しかし道路状況は未だ地獄。
気温が急上昇したせいで道路の氷が溶けて未舗装と変わらない。
朝買ったコーヒーを飲む度に段差の揺れで上手く飲めず、とにかくむせる。
まるで内戦地帯をジープでひた走ってる気分です。
それでもチャンスは今しかない。
この日をのがせば、インプレは来年の春まで不可能。
それまでに、なんとかこの鱒レンジャーのインプレを書かなければ
久しぶりに見た朝日の中、ボロ車が壊れそうになる道を走り、到着したのは近所の渓流
秋なら、ここまで15分位で来るんですが、この日は30分はかかりましたね。
しかも渓流の近くまで車を寄せられないから、ウェーダーをはき、タックルを準備したら、そのまま雪の上をズボズボと歩かなきゃならない。
気温が上がった雪はグチャグチャで、まるで湿地帯の中を歩いている気分。
おかげで目的の渓流に到着した時には、残りの釣りの時間が30分程になってました。
ちなみに今回ひさしぶりにインプレ動画をつくりました。
この記事では詰め込めきれなかったトラブル地獄とか色々
とりあえずキツかった、マジで
鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡでインプレ開始
ポイントは僕が良くルアーを試しにくる小さな落ち込み。
数は多くないけれど、ここはヤマメとニジマスが居るので、短時間で1匹釣るのに適した場所です。
もう疲れきってしまいましたが、息も絶え絶えに手にしたロッドにルアーを付ける。
使うのは、この手のテストに最適のシルバークリークミノー44s
全開のnextでも使いましたが、バランスが良いんで、ロッドの具合が良くわかるんですよね。
さて、このロッドの実力はどんなものなのか?
鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡなんかⅡになったけど、前作から大して変わっていないとレビューで散々ディスたから、もうそんなに期待してないけど、多分今年最後になる渓流釣りができれば何でも良いやとばかりに釣りをスタートしました。
飛距離はちょっとだけアップ?
まずはキャストフィールから。
一投目は左右の枯れ枝が邪魔なので、フリップで投げていきます。
けっこう曲がるのでスピニングのフリップも余裕な感じですが、普通のレンジャーにくらべると、若干曲がりの限界値が低い気がする。
だから「あれ?」って感じで、一投目は上に飛び過ぎましたね。
素振りの時は、普通のスピニングのレンジャーと少しだけ硬さが違う程度
だから、投げ感も一緒位だろと思ってた。
けど、実際に投げると、リリースポイントが5㎝位は変わってる。
それから微調整して、ふたたびフリップでキャスト。
すると、結構低い弾道でシューンと狙ったところに飛びました。
普通の鱒レンジャーと比較すると、わずかに飛距離も出ている感じ。
続いてオーバーハンドやサイドをテスト。
すると、やっぱりリリースポイントに違いがあります。
初速が付きやすいのは、わずかにダークナイトⅡに分がある。
ベイトモデルのCT50じゃキャスト方法の違いからよく分からなかったけど、同じスピニング同士だと結構違いがわかります。
ルアーが案外動かせる
続いてアクションですが、これも普通のレンジャーに比べて違いがありましたね。
まず、スラッグは結構だしやすいです。
多分ティップがわずかに硬くなっているんで、ルアーに引っ張られず、それなりにロッドが復元してくるから。
最初、44sでシェイクを試して「お、なんだ、思ったより良いな」と思ってましたね。
でも、もしかしたら気のせいかもと思って、今度はシルバークリークミノーの50sにチェンジしました。
こっちの方が水の抵抗も自重もあるから、本当ならティップが戻りずらくて、スラッグが出しにくい。
無改造の鱒レンジャー改SP50であれば、ティップが曲がりっぱなしで、素早いシェイクはやりにくい。
でも、50sでのシェイクやトゥイッチでも、ティップがきちんと元に戻ってくるんです。
いやいや、結構ナメてましたね。
ただの購入レビューでの比較では、そう大して違いが無いと思っても、実釣となると、わずかなロッドの硬さのおかげで、明らかにミノーイングがやりやすい。
やっぱり、ただ買ってはいレビューじゃダメですね。実釣してみなきゃ結果はわかりません。
モッサリ感は相変わらず
じゃぁnextSP40とダークナイトⅡを比較してみると
やっぱりモッサり感はダークナイトⅡのほうがあります。
ダークナイトⅡは普通の鱒レンより、ロッドが少しだけ硬くなっていますが、nextのほうは張りがあるタイプ。
って一緒じゃね?とか思うじゃないですか。
でも僕としては
硬いっていうのは、単純に曲がる限界値が低くなっているもので
張りがあるのは、ようは復元力があるイメージなんです。
カーボンでもそうですが、張りがあるロッドはシェイクやトゥイッチなど、ラインスラッグを出す釣りに向いている。
一方硬いロッドは、同じようにラインスラッグは簡単に作れるけど、スラッグを作る速度が遅いんです。
その点、ダークナイトⅡは普通の鱒レンジャーよりちょっと硬いけど、バリバリのグラスロッドなんで、張りはない
だから、スラッグが出来るのは遅いですね。タポーンタポーンって感じ。
だから使うと、ちょっとモッサりした感じになる。
でも釣れないことはないし、鱒レンジャーなりの面白い仕上がりでもあります。
ついに鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡで入魂
そんな感じでロッドの具合を確認しつつキャストを繰り返していましたが
やはりロッドは魚を掛けないと具合がわからない!
最初は魚が一切現れず、今日はここに居ないのか、時間がないけど、急いで別のポイントに移動しようか
なんて迷ってましたが
もう雪の中の強行軍がツラすぎるし、絶対ここに居るはずだと信じて鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡを振り続けました。
何かわからないけどチェイスがある
最初のチェイスは足元で確認しました。
中層付近をシルバークリークミノー44sで細かくシェイクしていると、ピックアップ間際に水面がモワっとした。
ん?なんだろ?流れで波が起きたのかな?
確認のため、もう一度同じコースを通すと、確かに魚がチェイスしてきて、足元でUターンしてきているのを確認。
居るぞ。魚はやっぱり居る。
薄暗すぎて何の魚かわからないいけど、とりあえずチェイスで食わないならルアーチェンジだ。
ということで、今度はよりボトム深くまで狙えてアピール力のあるシルバークリークミノー50sのアカキンに変更。
さっきチェイスしてきた魚を速攻バイトに持ち込むつもりです。
シルバークリークミノー50sのシェイクで初ヒット
5gはある50sでも鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡはトゥイッチはきちんとできました。
しかし、素早いシェイクはできないから、トントントンと大き目にヒラを打たせるイメージでボトム付近を探る。
すると、すぐにヒット!
リアクション気味に食ったらしい引き、寒いのにやたら元気。
すぐさま寄せてランディング。
釣れたのは子ニジマスでした。
無事に入魂完了となりましたが、ルアーを変えたら本当にあっさり出ましたね。
寒くなるとボトムべったりになるし、食い気も下がるから、やっぱり重いルアーが有利です。
あと、ロッドの掛け味なんですけど
鱒レンジャーらしい曲がり方で、やっぱり面白いですね。
これくらいのサイズでもティップはしっかり曲がるし、引きを楽しめて最高です。
ルアーが木に引っ掛かりレスキューロボで救出
しかし、ここでアクシデント発生。
なんと、シルバークリークミノー50sが水没した枯れ枝に引っ掛かってしまった。
まずい、まずすぎる。
ヒットルアーを無くしたくないのもあるけど、50sこれしか持って無いんだけど。
そこでレスキューロボ登場。
高い位置に移動して、レスキューロボをスルスルと滑らせて、引っ掛かったところで思い切りブッコ抜く。
すると、枯れ枝ごと折って見ごろルアーを回収。
危ない危ない。ほんとレスキューロボがあって助かった。
ああいう落ち込みにうっかり入ると、ウェーダーの上まで水が来ちゃうからね。
こんな真冬に水没とか心臓止まるよ。
最後にキャストフィール確かめてたらまたヒット
それから再びキャストを開始。
けれど、さっきのルアー回収のせいで魚を警戒させてしまったのか、出てくる気配はなし。
まぁ、こんな時期に入魂できただけマシか。
とりあえずもう一度フィーリングを確かめて帰ろう。
と思ったら?
再び魚がバイト!
え?居たの?もう居ないと思ってたよ!
慌ててリールを巻きランディング。やっぱりニジマスでしたね、しかし元気だなこの子ら。
で、この子を掛けて気が付いたのは、フッキングは結構オート気味に決まるところ。
無駄にロッドを煽ったりせずとも、結構奇麗にいきますね。
今回はPE&フロロカーボンリーダーで釣っているんで、ファイト後のバレ具合も気にしていましたが、こっちはnextと違ってバレる気配は殆どありません。
鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡの最終結論
というわけで、鱒レンジャー改SP50ダークナイトⅡのインプレと入魂が完了しました。
最初は「なんだ前のダークナイトと大して変わらないじゃないか」とか色々とディスってたし、「これだったら普通の鱒レンジャー改SP50と大差ないわ」とか、もうヤサぐれて好き放題言ってましたね。ほんとすいません。
実際に使ってみた結果としては、僕はこっちのほうが好きですね。
少しだけ硬いからアクションは普通に付けられるし、鱒レンのグニャグニャ感もあるからバレも少ない、掛けたあとの楽しさもあって、グラスロッドとして面白い仕上がりになってます。
今回釣った小さなトラウトだけじゃなく、より大物も相手にしやすそうだし、本流でモンスターレインボーを相手にしたらどうなるんだこいつ?みたいな想像で楽しめる。
これからしばらく鱒レンジャーのスピニングで5フィートを使うなら、このダークナイトⅡを選ぼうと思ってます。
にしても、これで2000円代ですから、まぁ安い。
バカみたいな借金を月々払いながら、毎月ロッドが買えちゃうあり難さ。
てなわけで、今回も僕の鱒レンジャーコレクションも再び充実したし、うん、良い買い物でした。
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